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02 - 一学年 二学期 秋 -
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学園祭3日目、最終日。
今日は、学年ごとに分かれての演劇だったり、ライブだったりだけをやる日。
1年の俺らは、6組の奴らがミュージカルやるらしい。
因みに2年はリベート、3年はバンドライブだ。
正直…どれにも興味がない。観覧は自由参加だから、俺は1人で過ごす予定。
「んー…っ!」
休憩室替わりになってる図書室の、奥の方にある椅子に腰掛けて、伸びを一つ。
窓際に椅子置いて、外の景色をぼーっと眺める。
空は、気づいたら秋模様で、夏と違って雲が薄い。
空も何処か切なげに見える。
ここ数ヶ月で、中学の時とは全然違う事が起こりすぎてる。
中学の頃は、学校に行くのも怖くて、嫌で、つらくて、苦しくて。
でも今は、学校に来るのが少しだけ楽しみに思えるようになった。
真琴がいるのもそうだけど、1番大きいのは大倉の存在。
大倉はめちゃくちゃ喋るタイプじゃなくて、隣に居ても何か用があれば話すし、それ以外はただ静かにそこに居る。
それが別に、気まづい訳じゃなくて。
寡黙で、澄ました顔してて、何考えてるのか分かんないけど、空気から優しいオーラが出てる奴で。
「ほんと…不思議な奴」
中学の時に、大倉に出会ってたら、中学も、楽しく過ごせたのかな…。
なんて、ちょっとセンチになり始めた、学園祭最終日だった。
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