おちこぼれ魔女です。初恋の人が「この子に魔法を教えて欲しい」と子供を連れてきました。

元宮廷魔導士、現在はしがない魔女業を細々と営む魔女イブの元に、予想外の来客が訪れる。

客の名は現役宮廷騎士、ロベルト・ヴァレンティ。

イブの初恋の人であり、忘れようとしている人だった。

わざわざイブの元を訪れたロベルトの依頼は娘のルフィナに魔法を教えてほしいという内容だった。

ロベルトが結婚している事も、子供がいる事も全く知らなかったイブは、再会と同時に失恋した。

元々叶うなんて思っていなかった恋心だ。それにロベルトの事情を聞くと依頼を断れそうにもない。

今は1人気ままに生きているイブだが、人の情には厚い。以前、ロベルトにお世話になった恩義もある。

「私が教えられる事で良ければ…」

自分に自信がないイブと言葉足らずなロベルト、自由奔放なルフィナ。3人が幸せを掴むのは一筋縄ではいかないようです。
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