君の目

一話

幼なじみ

あ、まただ

「また、かすんだな…」

私の名前は水野瞳、見た目は全くの平凡
そんな私には大好きな人がいる
「まだ帰らないのか？」
「類…もう帰るよ」
「じゃ、一緒に帰ろう」
「いいよ」
幼なじみの本山類
顔はイケメンで性格もよくて運動神経もいい、そして頭もいい
つまり学年で一番人気だ…
私は類に恋をしている。
保育園からずっと一緒。
だから高校も同じところに行くはずだった…５ヶ月前までは……
私は５ヶ月前に交通事故にあい幸いけがはしなかったが、後遺症で目の視力が徐々に下がっていき失明の宣告を受けた……だから私は高校から盲学校に入学する…このことを私はまだ類には言っていない、言うつもりもないこの恋はこれでおしまいだ、そう決めていた。
「瞳は高校決めたか？」
「決めたよ」
盲学校
「どこ行くつもり？」
「…ひみつ」
隠してるんだもの
「え、何でだよ」
「私がどこ受けようか関係ないでしょ」
教えたくない…
「俺は瞳と同じ学校がいいんだけど」
「笑、類は自分の行きたい学校に行けばいいよ」
「そしたら瞳は一緒にしてくれるのか？」
「さぁ、それは、どうだろ」
一緒なわけない、絶対に…
そんなことを思いながら歩いてると類が
「そうそう、俺さ、告白されたんだよな」
え？
「え、いつものことじゃないの？相手は誰？」
「それが学年で一番綺麗っていわれてる今霧さんなんだよ」
「え……」
なにそれどういうこと？え、一番綺麗だから…？告白受ける気なの？
「え、どうした？」
え、なんで？なんで…
「おいっ」
なんで？なぜ？
「おいっ！」
「えっ？えっなに？」
「何だよぼーっとして」
「別にしてないよ」
「いーやしてたっ」
うぅっ…それより今霧さんのこと聞きたい
「その告白どうする気なの？」
どうする気なんだろう…今霧さんと付き合ったら諦めがつくのかな私…
でも、きっと付き合ったら二度と類にはあう勇気がなくなるよ…
「それなんだよなーそれが問題」
「付き合えばいいじゃん」
嫌だ…
「付き合っちゃえば？」
何でこんな事言ってるの私…
「瞳？」
「今霧さんに告白されたんだよ、付き合えばいいじゃん」
逆だよ逆
「瞳！？お前泣いてんのか…？」
え、
「ちがっ、これは、えと、その……っ…」
「瞳！！」



あー馬鹿だな私、何走って逃げてんだろ
「あーこんなのバレバレじゃん…ほんっと馬鹿だな私って自分が言ったことに何傷ついてんの…」
もう、疲れたな……