吸血鬼の花嫁です

十二章

解放

目が覚めたら見知らぬ部屋にいた
……どこここ？
周りを見渡しても何もない……
！！！私の体！椅子に縛られてる！！
え、なんで？なんで！？
「あーらやっとお目覚めかしら」
え？声がした方を見るとイライザさん
がいた
「イラ……イザ…さん……？」
イライザさんは不適に笑い
「そうよ、よく分かったわね……お馬鹿な子には分からないかと思っていたわ」
「な、何でこんな……ことを……？」き聞いた瞬間ものすごい形相になったイライザさんが私の顎を力強く掴んだ
「いたっ」
「”何で“ですって！！」
ビクッこ、怖い……
「あんたがいなければ！！シャルは私の物だった！あんたさえいなければ！私は幸せになれた！！あんたがいるから！！シャルは一度も私を見てくれない！！こんなに好きなのに！！あんたより先に好きになったのに！！」
い、痛いっ……
イライザさんの綺麗で真っ赤なとても長い爪が私にの顎に食い込んでくる
「何であんたなの！！何で！私の幸せを奪っていったの！！何で！何でよ！！あんたのせいで！！あんたの……せいで！！！！」
い……たい……
「あんたなんかいなくなればいい！！死んで！死んでよ！！死になさいよ！！」
ごめんなさいごめんなさい……
あぁ、意識が……遠のいてく……
「……そこまでだ」
………？この声は…シャル……さん…
イライザさんはびっくりして固まっている
「それ以上雪に傷を付けたら……ただじゃ、おかねぇぞ」
シャル……さん
まだイライザさんは固まっている
「さっさと雪を離せ」
それでも離そうとしないイライザさんに向かってシャルさんが
「離せって言ってんだろ！」
怒鳴られた瞬間飛び退くように私から離れた
「シキ…あいつを地下牢へ」
シキさんは一瞬会釈しイライザさんの手をつかみ歩いていった
「雪、大丈夫か？」
シャルさん……抱きつこうとした瞬間
「なんで！！なんで！シャル！私じゃなくてその子なの！！私の方がお似合いじゃない！！私の方が先に好きになってた！！なのに、なんでその子なの！！」
………確かに…私じゃなくて……イライザさんみたい……綺麗な人がお似合いだよね
「理由はただ一つ…お前よりこいつの方が大事だからだ」
「だから何で！！」
「俺の初恋だからだ」
「……………っ」
イライザさんは涙を流しながら部屋から出ていった
…
「大丈夫か？」
「は、はい……」
それより聞きたい
「あの、それより…初恋って」
聞いた瞬間シャルさんの顔が赤くなった
「それは、帰ってからな」
そういったと思ったら私をお姫様だっこして家にワープする魔法人を作った