町外れの噂の安眠屋さん〜お疲れな若き伯爵様は今日も癒しを求めてやってくる

ルートマリア伯爵領の町外れには、安眠堂と呼ばれる小さなお店があった。

安眠堂の店主であるミリアは、前世で過労死してしまった転生者だ。不眠症でもあった彼女は、前世で癒しを求めてASMRなどを聴きあさっていた経験を活かし、人々の疲れを癒して快適な睡眠をとってもらうことを目的としたお店を開店することになる。

そんな中、噂を聞きつけてやってきたのはルートマリア伯爵家を若くして継いだオリヴァーだった。
日々の過労からやつれていた彼を、ミリアはあらゆる手段を用いて癒してあげることに決めた。

そしてオリヴァーはだんだんとミリアの虜になっていき、

「やはり妻に娶るなら彼女のような……」

と、間もなく婚約を結ばなからばならない身でありながら、貴族ですらないミリアに密かに想いを募らせていく。

※小説家になろうに投稿していた短編です。好評であれば連載化も予定しています!
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