16 / 32
16話
しおりを挟む
「あの……ヴィリス王子……」
「おっ、着替えてきたか! いいねえ、似合ってるじゃん!」
「そ、そうですか……ええと、ありがとうございます?」
足が完全に隠れるほどの黒いワンピースの上に胸元が開いたやや短めの白エプロン。
肩にはトゲトゲのフリルが付いており、腰には大きなリボン結びが出来ている。
私の長い黒髪を抑えるカチューシャにもご丁寧にフリルが付いており、完璧な統一感が生まれていた。
そう。これは所謂メイド服と言う奴だ。
一応これでも貴族だった私はこの服を身に着けて働く女性を目にしたことはあるものの、実際にその身に着けるのは初めてだった。
なんというか、落ち着かない。
カチューシャなども付けたことがなかったのですごく違和感がある。
でも不思議と着心地が悪くはないなぁ。
「もー、ヴィリス様ったら! 急に呼び出されたかと思ったら新しい従者さんのメイド服の着付けしろって! あたしこう見えて結構忙しいんですけどぉ!」
「ははっ、わりぃわりぃ。生憎オレはそいつの着せ方を知らねえし、知ってたとしても男のオレがやるわけにゃいかんだろ?」
「それはまあそうですけどぉ!」
椅子に座って寛ぐヴィリス王子に対して腕を組んで怒る金髪の少女。
年齢は私と同じくらいだろうか?
私と同じメイド服を着ていることから彼女もまたヴィリス王子の従者の一人であることが分かる。
しかしその言葉遣いと態度は一国の王子とただの従者とは思えないモノだ。
私がヴィリス王子の部屋を訪れた際、呼び出された彼女も同時に到着していた。
そしてお互いに自己紹介をする間もなくいきなり
「とりあえずコレに着替えてきてくれ。話はそれからだ」
と言われて二人で部屋を追い出され、よく分からないまま命令のままに着替えてきたというのが現状だ。
お互い自己紹介も終えていない状態での着替えだったので、なんというか少し気まずい空気のまま事を済ませたのだが……
「まあまあそう怒るなって。今回呼んだのはリシアをお前に紹介したかったからってのもあるんだぜ。ほら、改めて自己紹介しておけって」
「あっ、そう言えばまだ名乗ってすらいませんでしたね! あたしはマルファって言います! 一応ヴィリス様のメイドをやってます!」
「一応ってお前なぁ……」
「こちらこそご挨拶が遅れて申し訳ございません。改めまして、リシア・ランドロールと申します。この度ヴィリス第三王子殿下の従者として雇っていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします」
メイド流の挨拶と言うものをよく知らないので、ひとまず貴族社会で培った丁寧な所作での挨拶をしてみる。
もし私が身に着けている服が煌びやかなドレスだったら多少様にはなっていただろうが、この服装だとどう映っているのか少々心配だ。
「わぁ……綺麗な挨拶! まるで貴族様みたいですね!」
「みたいもなにも、リシアはつい先日まで隣国ディグランスの公爵令嬢だったんだぞ。今は訳あって俺が預かっているがな!」
「えええええっ!? ほ、本当の貴族様だったんですか!? じゃあなんでメイド服なんて……あ、えと、ええっと……その、失礼しましたっ!」
マルファと名乗った少女は困惑した後、思考を切り替えたのか勢いよく深く頭を下げた。
どうしよう。こういう時どう返したらいいのかな。
私の家はとっくに没落しているし、もう貴族を名乗れる立場じゃないんだけどな……
いや、こういう時は素直にそう伝えるのがベストだろう。
「頭を上げてくださいマルファさん。今の私はランドロール公爵家の娘としてではなく、ただのリシアとして参りました。どうかそのように扱っていただきますよう」
「あーそうそう。そうしてくれ。前にも言ったが堅苦しいのは嫌いなんだ。リシアもこういうプライベートの場では楽な喋り方をしてくれよな。一応公の場では周りが煩いからリシアにも従者として振舞ってもらうが……」
「なるほど、このメイド服はそのための証と」
「ん? ああ、いやそれはオレの趣味。リシアに似合いそうだったから着てもらっただけだ。何ならもう着替えてもらっても構わんぞ」
「へ……?」
「一応従者って形で預かってるが、リシアの立場はこの国の客人って感じだし、元貴族にいきなりメイド服着て奉仕しろっていうほどオレは鬼じゃねえ。まあメイド服似合ってるからちょっと惜しいけどな!」
「は、はぁ……」
「ちょっ、やっぱり特別な方だったんじゃないですか! あたしどう接したらいいんですか!?」
「だーかーらー、普通でいいんだって普通で。これから同じ屋根の下で暮らすんだから、気楽にやろうぜ」
そう。ここはヴィリス王子専用の建物の一室。
もはや家。いや、小さな屋敷と言って差し支えない大きさの建物だ。
部屋に来いと言われていたから王城内のどこかだと思っていたので来る時少々迷ってしまった。
「むぅ、いきなりそう言われたって難しいですよぉ。あたし、貴族様とお話ししたことあんまりないし、知らぬ間に失礼なこと言っちゃってたらって思うと言葉に困ります!」
「オレと喋るときの感じでいいんだよ。ってかお前、一応貴族様より偉い王族サマにそんな口聞いておいて何が今更失礼がどーたら言ってんだよ!」
「あっ、そう言えばそうでしたね! そう考えると怖くなくなりました!」
「お前ってホント単純だよな。そういうとこ好きだぜ」
「ありがとうございます! あたし殿下はタイプじゃないですけど!」
「ひっでぇなオイ! ってかもう仕事に戻っていいぜ。忙しいんだろ?」
「あっ! いけないもうこんな時間! お夕飯の準備しなきゃでした! じゃあえっと、リシアさん! よければまた後でゆっくりお話ししましょう!」
「あ、えっと、はい。お忙しい中ありがとうございました」
「ではまたー!」
そう言って大きく手を振ってマルファさんは部屋を後にした。
なんというか、明るい人だったな。
私はどちらかと言えば根が暗い人間だから、ああいう人は眩しく見える。
「ったく、アイツは相変わらずだな! オレだって面と向かってタイプじゃねえって言われるとちったぁ傷つくんだぜ!?」
「ふふっ」
「ん? どうした? オレがアイツにフラれたのが面白かったか?」
「いえ、仲がとてもよろしいのですね。なんというか、少し気が抜けてしまいました」
「まぁな。アイツとはなんだかんだ付き合いも長いしなぁ。あんなんだがマルファはすげーいい奴だぜ。できれば仲良くしてやってくれ」
「はい。ぜひ」
果たして波長が合うかは分からないけれど、仲良くやれたらいいなとは思う。
正直まだ心の整理がついていないけれど、このやり取りで少し緊張がほぐれた気がする。
「あ、その前に着替えてくるか?」
「いえ、このままで。この服、意外と着心地が良いので」
「そうか、気に入ってくれたなら良かった。じゃあとりあえずそこにかけてくれ」
「はい、失礼します」
私は促されるままヴィリス王子の正面の席に腰かけた。
「おっ、着替えてきたか! いいねえ、似合ってるじゃん!」
「そ、そうですか……ええと、ありがとうございます?」
足が完全に隠れるほどの黒いワンピースの上に胸元が開いたやや短めの白エプロン。
肩にはトゲトゲのフリルが付いており、腰には大きなリボン結びが出来ている。
私の長い黒髪を抑えるカチューシャにもご丁寧にフリルが付いており、完璧な統一感が生まれていた。
そう。これは所謂メイド服と言う奴だ。
一応これでも貴族だった私はこの服を身に着けて働く女性を目にしたことはあるものの、実際にその身に着けるのは初めてだった。
なんというか、落ち着かない。
カチューシャなども付けたことがなかったのですごく違和感がある。
でも不思議と着心地が悪くはないなぁ。
「もー、ヴィリス様ったら! 急に呼び出されたかと思ったら新しい従者さんのメイド服の着付けしろって! あたしこう見えて結構忙しいんですけどぉ!」
「ははっ、わりぃわりぃ。生憎オレはそいつの着せ方を知らねえし、知ってたとしても男のオレがやるわけにゃいかんだろ?」
「それはまあそうですけどぉ!」
椅子に座って寛ぐヴィリス王子に対して腕を組んで怒る金髪の少女。
年齢は私と同じくらいだろうか?
私と同じメイド服を着ていることから彼女もまたヴィリス王子の従者の一人であることが分かる。
しかしその言葉遣いと態度は一国の王子とただの従者とは思えないモノだ。
私がヴィリス王子の部屋を訪れた際、呼び出された彼女も同時に到着していた。
そしてお互いに自己紹介をする間もなくいきなり
「とりあえずコレに着替えてきてくれ。話はそれからだ」
と言われて二人で部屋を追い出され、よく分からないまま命令のままに着替えてきたというのが現状だ。
お互い自己紹介も終えていない状態での着替えだったので、なんというか少し気まずい空気のまま事を済ませたのだが……
「まあまあそう怒るなって。今回呼んだのはリシアをお前に紹介したかったからってのもあるんだぜ。ほら、改めて自己紹介しておけって」
「あっ、そう言えばまだ名乗ってすらいませんでしたね! あたしはマルファって言います! 一応ヴィリス様のメイドをやってます!」
「一応ってお前なぁ……」
「こちらこそご挨拶が遅れて申し訳ございません。改めまして、リシア・ランドロールと申します。この度ヴィリス第三王子殿下の従者として雇っていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします」
メイド流の挨拶と言うものをよく知らないので、ひとまず貴族社会で培った丁寧な所作での挨拶をしてみる。
もし私が身に着けている服が煌びやかなドレスだったら多少様にはなっていただろうが、この服装だとどう映っているのか少々心配だ。
「わぁ……綺麗な挨拶! まるで貴族様みたいですね!」
「みたいもなにも、リシアはつい先日まで隣国ディグランスの公爵令嬢だったんだぞ。今は訳あって俺が預かっているがな!」
「えええええっ!? ほ、本当の貴族様だったんですか!? じゃあなんでメイド服なんて……あ、えと、ええっと……その、失礼しましたっ!」
マルファと名乗った少女は困惑した後、思考を切り替えたのか勢いよく深く頭を下げた。
どうしよう。こういう時どう返したらいいのかな。
私の家はとっくに没落しているし、もう貴族を名乗れる立場じゃないんだけどな……
いや、こういう時は素直にそう伝えるのがベストだろう。
「頭を上げてくださいマルファさん。今の私はランドロール公爵家の娘としてではなく、ただのリシアとして参りました。どうかそのように扱っていただきますよう」
「あーそうそう。そうしてくれ。前にも言ったが堅苦しいのは嫌いなんだ。リシアもこういうプライベートの場では楽な喋り方をしてくれよな。一応公の場では周りが煩いからリシアにも従者として振舞ってもらうが……」
「なるほど、このメイド服はそのための証と」
「ん? ああ、いやそれはオレの趣味。リシアに似合いそうだったから着てもらっただけだ。何ならもう着替えてもらっても構わんぞ」
「へ……?」
「一応従者って形で預かってるが、リシアの立場はこの国の客人って感じだし、元貴族にいきなりメイド服着て奉仕しろっていうほどオレは鬼じゃねえ。まあメイド服似合ってるからちょっと惜しいけどな!」
「は、はぁ……」
「ちょっ、やっぱり特別な方だったんじゃないですか! あたしどう接したらいいんですか!?」
「だーかーらー、普通でいいんだって普通で。これから同じ屋根の下で暮らすんだから、気楽にやろうぜ」
そう。ここはヴィリス王子専用の建物の一室。
もはや家。いや、小さな屋敷と言って差し支えない大きさの建物だ。
部屋に来いと言われていたから王城内のどこかだと思っていたので来る時少々迷ってしまった。
「むぅ、いきなりそう言われたって難しいですよぉ。あたし、貴族様とお話ししたことあんまりないし、知らぬ間に失礼なこと言っちゃってたらって思うと言葉に困ります!」
「オレと喋るときの感じでいいんだよ。ってかお前、一応貴族様より偉い王族サマにそんな口聞いておいて何が今更失礼がどーたら言ってんだよ!」
「あっ、そう言えばそうでしたね! そう考えると怖くなくなりました!」
「お前ってホント単純だよな。そういうとこ好きだぜ」
「ありがとうございます! あたし殿下はタイプじゃないですけど!」
「ひっでぇなオイ! ってかもう仕事に戻っていいぜ。忙しいんだろ?」
「あっ! いけないもうこんな時間! お夕飯の準備しなきゃでした! じゃあえっと、リシアさん! よければまた後でゆっくりお話ししましょう!」
「あ、えっと、はい。お忙しい中ありがとうございました」
「ではまたー!」
そう言って大きく手を振ってマルファさんは部屋を後にした。
なんというか、明るい人だったな。
私はどちらかと言えば根が暗い人間だから、ああいう人は眩しく見える。
「ったく、アイツは相変わらずだな! オレだって面と向かってタイプじゃねえって言われるとちったぁ傷つくんだぜ!?」
「ふふっ」
「ん? どうした? オレがアイツにフラれたのが面白かったか?」
「いえ、仲がとてもよろしいのですね。なんというか、少し気が抜けてしまいました」
「まぁな。アイツとはなんだかんだ付き合いも長いしなぁ。あんなんだがマルファはすげーいい奴だぜ。できれば仲良くしてやってくれ」
「はい。ぜひ」
果たして波長が合うかは分からないけれど、仲良くやれたらいいなとは思う。
正直まだ心の整理がついていないけれど、このやり取りで少し緊張がほぐれた気がする。
「あ、その前に着替えてくるか?」
「いえ、このままで。この服、意外と着心地が良いので」
「そうか、気に入ってくれたなら良かった。じゃあとりあえずそこにかけてくれ」
「はい、失礼します」
私は促されるままヴィリス王子の正面の席に腰かけた。
105
お気に入りに追加
8,154
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢のRe.START
鮨海
ファンタジー
絶大な権力を持ち社交界を牛耳ってきたアドネス公爵家。その一人娘であるフェリシア公爵令嬢は第二王子であるライオルと婚約を結んでいたが、あるとき異世界からの聖女の登場により、フェリシアの生活は一変してしまう。
自分より聖女を優先する家族に婚約者、フェリシアは聖女に嫉妬し傷つきながらも懸命にどうにかこの状況を打破しようとするが、あるとき王子の婚約破棄を聞き、フェリシアは公爵家を出ることを決意した。
捕まってしまわないようにするため、途中王城の宝物庫に入ったフェリシアは運命を変える出会いをする。
契約を交わしたフェリシアによる第二の人生が幕を開ける。
※ファンタジーがメインの作品です
だから聖女はいなくなった
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
「聖女ラティアーナよ。君との婚約を破棄することをここに宣言する」
レオンクル王国の王太子であるキンバリーが婚約破棄を告げた相手は聖女ラティアーナである。
彼女はその婚約破棄を黙って受け入れた。さらに彼女は、新たにキンバリーと婚約したアイニスに聖女の証である首飾りを手渡すと姿を消した。
だが、ラティアーナがいなくなってから彼女のありがたみに気づいたキンバリーだが、すでにその姿はどこにもない。
キンバリーの弟であるサディアスが、兄のためにもラティアーナを探し始める。だが、彼女を探していくうちに、なぜ彼女がキンバリーとの婚約破棄を受け入れ、聖女という地位を退いたのかの理由を知る――。
※7万字程度の中編です。
[完結]いらない子と思われていた令嬢は・・・・・・
青空一夏
恋愛
私は両親の目には映らない。それは妹が生まれてから、ずっとだ。弟が生まれてからは、もう私は存在しない。
婚約者は妹を選び、両親は当然のようにそれを喜ぶ。
「取られる方が悪いんじゃないの? 魅力がないほうが負け」
妹の言葉を肯定する家族達。
そうですか・・・・・・私は邪魔者ですよね、だから私はいなくなります。
※以前投稿していたものを引き下げ、大幅に改稿したものになります。
何故、わたくしだけが貴方の事を特別視していると思われるのですか?
ラララキヲ
ファンタジー
王家主催の夜会で婚約者以外の令嬢をエスコートした侯爵令息は、突然自分の婚約者である伯爵令嬢に婚約破棄を宣言した。
それを受けて婚約者の伯爵令嬢は自分の婚約者に聞き返す。
「返事……ですか?わたくしは何を言えばいいのでしょうか?」
侯爵令息の胸に抱かれる子爵令嬢も一緒になって婚約破棄を告げられた令嬢を責め立てる。しかし伯爵令嬢は首を傾げて問返す。
「何故わたくしが嫉妬すると思われるのですか?」
※この世界の貴族は『完全なピラミッド型』だと思って下さい……
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
王太子に愛する人との婚約を破棄させられたので、国を滅ぼします。
克全
恋愛
題名を「聖女の男爵令嬢と辺境伯公子は、色魔の王太子にむりやり婚約破棄させられた。」から変更しました。
聖魔法の使い手である男爵令嬢・エマ・バーブランドは、寄親であるジェダ辺境伯家のレアラ公子と婚約していた。
幸せの絶頂だったエマだが、その可憐な容姿と聖女だと言う評判が、色魔の王太子の眼にとまってしまった。
実家を取り潰すとまで脅かされたエマだったが、頑として王太子の誘いを断っていた。
焦れた王太子は、とうとう王家の権力を使って、エマとレアラの婚約を解消させるのだった。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる