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掃除をしている人の邪魔にならないように廊下を抜けると、階段を下りて西側の通路に向かう。
そこは庭園に面した通路で、主要ではないため比較的あまり誰もいないことのほうが多く、僕はほっとして足を止めた。庭師の人たちがもう仕事をしていて話し声も聞こえるけれど、彼らとは顔なじみであまり気にしないから助かる。
そっと草むらに足を踏み入れると、土のふかふかした感触が伝わってくる。燦燦と降り注ぐ光を浴びて眩しさに目を細め、僕は一歩一歩確かめるように足を動かした。
「あっ! 蟻さん」
足元の草の陰から黒いものが動いているのが目についた。早速足を止めてしゃがみこむと、じっと蟻さんの動きを観察する。
「どこに行くんだろう?」
蟻さんはまっすぐには進まない。こっちへ寄り道あっちへそわそわ、触覚を動かしながらじぐざくに動く。見失わないようにじっと目を凝らしていると、急に茂みの中から人がぬっと現れた。
「王子! こんな所で何してんですか?」
スコップを持った若い庭師の人だ。悪い人ではないだろうけど、目つきが鋭くて、体も大きいから少し怖い。
「あ、蟻さん見てて……」
怯んで、震える声で答えると、庭師の人は僕の隣にしゃがみこんだ。
「どっかに巣があるのかも。蟻は道があるっていうから、ここが通り道かもしれないっすね」
どうして隣に来るのかとびくびくしながら、庭師の人と蟻さんを交互に見る。
「……う、うん、僕たちにはわからない蟻さんの道。それに蟻さんはとっても力持ちでアブラムシと仲良し」
小さな声で言ってるのに、庭師の人は耳を傾けて聞いていて感心したように笑った。
「よく知ってるっすね」
褒められて、ちょっとだけ偉くなったような、誇らしげな気分になる。
怖いと思っていた庭師の人は、笑うととても親しみやすくなった。それに、僕の話をちゃんと聞いてくれる。
「アブラムシなら薔薇にいるかも。若葉や蕾によくつくからなあ。こっちっすよ」
案内してくれるらしく、庭師の人は歩き出した。慌てて後を追おうとして草に足をとられて転びそうになる。
「おっと、危ない」
大きな手と逞しい腕が僕の体を支えた。太い木の棒のように頑丈で日に焼けた腕は、掴まってもびくともしない。男の人はおろか父上にすら触れたことがない僕は、その大きさと強さにどきどきした。
不意に手を引かれ、僕は庭師の人に連れられて薔薇があるところまで来る。
そこにまた違う人が現れた。
「アレン! お前何やって……王子!?」
新しく現れた庭師の人はちょっと太っていて頭がはげている。天気のいい日はなんだか眩しく見える人だ。でもいつも庭師の人たちに指示している偉い人でもある。
「ああ、なんかアブラムシが見たいって……すんません。仕事に戻ります」
庭師の人が手を離した。
「ええっとアレンさん、ありがとう」
お礼を言うのもなんだか恥ずかしくてもじもじしながら言うと、庭師の人……アレンさんは目を細めて僕の頭を撫でた。
「お前、王子に……」
他の人に窘められても、アレンさんは気にした様子はない。
「何かあったら言ってください」
「うん。お仕事頑張ってください」
「あはは、可愛いなあ」
アレンさんは他の庭師の人と一緒に行ってしまった。
僕は薔薇の前にしゃがむと、棘のついた茎を見る。茎の先の蕾に小さな緑色のアブラムシがびっしりとついていた。テントウムシもいていいはずだけど、この棘に邪魔されてこないのかもしれない。
そっと人差し指を近づけると、数匹指先に乗ってきた。こんなに小さいのにアブラムシは昆虫の仲間で、弱いから集団で生活する。
薔薇の蕾に、ふわりと白い蝶が舞い降りた。アブラムシを元の場所に戻して、今度は蝶を観察しようとゆっくりと手を伸ばした。危険を察した蝶はすぐに飛び立つ。
蝶を捕まえるのも観察するのも難しい。あまり一つのところにじっとしていないから、よく見られない。
「ちょうちょ、可愛い」
鈴の音のような声が聞こえ、気がつくと大きな白いつばのついた帽子を被った女の子が薔薇の向こうに立っていた。
僕と同じくらいの年だろうか。フリルがたくさんついた水色のドレスを着ていて、手には籠を持っている。
「薔薇咲いてる」
僕に話しかけているのだろうか。知らんぷりをしたらいいのか、それとも何か喋ればいいのか悩んでいると、女の子が「あっ!」と空に向かって指を差した。
「鳥さん?」
ぴーひょろろと鳴いて優雅に旋回している姿に「とび」と告げた。
「とび?」
「うん、鳴き声でわかる」
女の子が薔薇を迂回して僕の側に来ると「じゃあ、あれは?」と飛んでいる鳥を指さした。
「あれは、どこにでもいる鳩だよ」
「鳩さん」
帽子から長い金色の髪が風に靡いてきらきらしている。目の下には薄いそばかすがあって、汗も浮いていた。
「鳥さん沢山知ってるのね」
帽子の下から僕を見上げる目は、澄んだ緑色。朝露に濡れた若葉のような僕が好きな綺麗な色。じっと下から見られて落ち着かなくなる。
「本で見てるから……」
「お花も知ってる?」
「うん、図鑑で見たものなら覚えてる」
女の子はぱあと笑顔になって僕の手を取った。花が咲いたような鮮やかな表情に僕は胸をつかれて息を止める。この子はもしかしたら僕と遊んでくれるかもしれない。友達がいない僕の最初の友達になってくれるかもしれない。そんな予感に胸を高鳴らせていると「アン!」と別の声が響いた。
「リューク様」
女の子が急におしとやかにドレスの裾を摘まんで頭を下げる。
僕が視線を向けると、そこには兄上がいた。後ろには護衛のクリスもいる。
「レネもいたのか、珍しい」
胸いっぱいに広がっていた希望は、兄上を見るなり急にしぼんでいく。
「アン、どうしてこんな所へ?」
「ごめんなさい。リューク様、迷ってしまって」
アンと呼ばれた女の子は、僕の側を離れ兄上の隣に行ってしまった。アンのそばかすの浮いた顔が咲き始めの薔薇のような淡い桃色に染まる。ああ、兄上が好きなのだと見てすぐにわかった。
「僕が案内しよう」
アンの腰に手を回した兄上は僕を見て、ふっと顔を歪める。いつも僕を見るときにする表情だ。いつの頃からか、気づいたときには兄上は疎ましげに見るようになった。生まれたときから体が弱かった僕と一緒に遊んだことのなければ、話をしたこともあまりないのに、何が兄上を変えたのだろう。
「あの……あのかたは?」
アンが戸惑うように僕を見る。
「ああ、言いたくないのですが、あれはできそこないの弟です」
できそこない、と言われて、僕の胸がズキリと痛む。アンも驚いたように目を見開いたので、僕は痛む胸を押さえて俯いた。
疎ましげに見るだけではなく、言葉でも傷つける兄上は、心底僕が嫌いなのだろう。
「双子だと聞いておりましたが……あまり、似てないのですね?」
戸惑うようにアンが訊く。誰もが僕と兄上を最初に見たときにそう言う。
「僕は、強くて立派な父上の血を受け継いだのです。あれは……弱くて女々しい母上の子です」
双子だというのに、僕と兄上は外見も内面も全然似ていない。母上に生き写しだと言われている僕と対象に、兄上は父上と同じ金髪に鷹の目のような琥珀色の瞳を持つ。体格も大きくがっちりしていて、日に焼けない細い体の僕とはまるで違う。性格も活発で、学問より剣術を好み、人見知りの僕とは違い、社交的で美意識も高い。ただ下の者に対して横柄な態度で接したり、侍女などに癇癪を起すことがあるらしく、手がつけられないときがあるとも聞く。
でも、父上にとても愛されている。この国の王様である父上はとても忙しい。僕はあまり会ったことも話したこともないのに、兄上は気が向けば父上のところに行って、おひざに乗ったり、おねだりをしている。それを自慢げに話すのだ。
羨ましい、などと言ってはいけない。お前は母上に愛されてさぞいい気分だろうな、と言い返されるだけだから。
兄上は僕だけはなく、僕をいつも気にかける母上も嫌いなのだ。
同じ腹から生まれた血を分けた双子なのに、他人のように……いや他人以上に遠い。
これ以上聞いていられなくて、逃げるように薔薇の横を通り過ぎる。
臆病者、と嘲笑うような声が僕にまとわりつく。
僕は臆病者なんかじゃない。ただ兄上と話していると、自分の嫌な部分がつきつけられて惨めになる。それ以上に兄上を憎んでしまいそうになる。本当はもっと楽しく話がしたいし、一緒に遊びたい。兄上は僕を嫌っているけど、僕はどんなに酷いことを言われても兄上を嫌いになれない。
走っていると急に喉がひゅっと鳴った。途端に息苦しくなって足を止めて咳きこむ。
咳が止まらなくて涙がこぼれる。喉も胸も痛い。
「王子!」
異変に気づいた庭師のアレンさんが、焦った様子でこちらに駆けつけてくる。その姿を最後に僕は気を失った。
そこは庭園に面した通路で、主要ではないため比較的あまり誰もいないことのほうが多く、僕はほっとして足を止めた。庭師の人たちがもう仕事をしていて話し声も聞こえるけれど、彼らとは顔なじみであまり気にしないから助かる。
そっと草むらに足を踏み入れると、土のふかふかした感触が伝わってくる。燦燦と降り注ぐ光を浴びて眩しさに目を細め、僕は一歩一歩確かめるように足を動かした。
「あっ! 蟻さん」
足元の草の陰から黒いものが動いているのが目についた。早速足を止めてしゃがみこむと、じっと蟻さんの動きを観察する。
「どこに行くんだろう?」
蟻さんはまっすぐには進まない。こっちへ寄り道あっちへそわそわ、触覚を動かしながらじぐざくに動く。見失わないようにじっと目を凝らしていると、急に茂みの中から人がぬっと現れた。
「王子! こんな所で何してんですか?」
スコップを持った若い庭師の人だ。悪い人ではないだろうけど、目つきが鋭くて、体も大きいから少し怖い。
「あ、蟻さん見てて……」
怯んで、震える声で答えると、庭師の人は僕の隣にしゃがみこんだ。
「どっかに巣があるのかも。蟻は道があるっていうから、ここが通り道かもしれないっすね」
どうして隣に来るのかとびくびくしながら、庭師の人と蟻さんを交互に見る。
「……う、うん、僕たちにはわからない蟻さんの道。それに蟻さんはとっても力持ちでアブラムシと仲良し」
小さな声で言ってるのに、庭師の人は耳を傾けて聞いていて感心したように笑った。
「よく知ってるっすね」
褒められて、ちょっとだけ偉くなったような、誇らしげな気分になる。
怖いと思っていた庭師の人は、笑うととても親しみやすくなった。それに、僕の話をちゃんと聞いてくれる。
「アブラムシなら薔薇にいるかも。若葉や蕾によくつくからなあ。こっちっすよ」
案内してくれるらしく、庭師の人は歩き出した。慌てて後を追おうとして草に足をとられて転びそうになる。
「おっと、危ない」
大きな手と逞しい腕が僕の体を支えた。太い木の棒のように頑丈で日に焼けた腕は、掴まってもびくともしない。男の人はおろか父上にすら触れたことがない僕は、その大きさと強さにどきどきした。
不意に手を引かれ、僕は庭師の人に連れられて薔薇があるところまで来る。
そこにまた違う人が現れた。
「アレン! お前何やって……王子!?」
新しく現れた庭師の人はちょっと太っていて頭がはげている。天気のいい日はなんだか眩しく見える人だ。でもいつも庭師の人たちに指示している偉い人でもある。
「ああ、なんかアブラムシが見たいって……すんません。仕事に戻ります」
庭師の人が手を離した。
「ええっとアレンさん、ありがとう」
お礼を言うのもなんだか恥ずかしくてもじもじしながら言うと、庭師の人……アレンさんは目を細めて僕の頭を撫でた。
「お前、王子に……」
他の人に窘められても、アレンさんは気にした様子はない。
「何かあったら言ってください」
「うん。お仕事頑張ってください」
「あはは、可愛いなあ」
アレンさんは他の庭師の人と一緒に行ってしまった。
僕は薔薇の前にしゃがむと、棘のついた茎を見る。茎の先の蕾に小さな緑色のアブラムシがびっしりとついていた。テントウムシもいていいはずだけど、この棘に邪魔されてこないのかもしれない。
そっと人差し指を近づけると、数匹指先に乗ってきた。こんなに小さいのにアブラムシは昆虫の仲間で、弱いから集団で生活する。
薔薇の蕾に、ふわりと白い蝶が舞い降りた。アブラムシを元の場所に戻して、今度は蝶を観察しようとゆっくりと手を伸ばした。危険を察した蝶はすぐに飛び立つ。
蝶を捕まえるのも観察するのも難しい。あまり一つのところにじっとしていないから、よく見られない。
「ちょうちょ、可愛い」
鈴の音のような声が聞こえ、気がつくと大きな白いつばのついた帽子を被った女の子が薔薇の向こうに立っていた。
僕と同じくらいの年だろうか。フリルがたくさんついた水色のドレスを着ていて、手には籠を持っている。
「薔薇咲いてる」
僕に話しかけているのだろうか。知らんぷりをしたらいいのか、それとも何か喋ればいいのか悩んでいると、女の子が「あっ!」と空に向かって指を差した。
「鳥さん?」
ぴーひょろろと鳴いて優雅に旋回している姿に「とび」と告げた。
「とび?」
「うん、鳴き声でわかる」
女の子が薔薇を迂回して僕の側に来ると「じゃあ、あれは?」と飛んでいる鳥を指さした。
「あれは、どこにでもいる鳩だよ」
「鳩さん」
帽子から長い金色の髪が風に靡いてきらきらしている。目の下には薄いそばかすがあって、汗も浮いていた。
「鳥さん沢山知ってるのね」
帽子の下から僕を見上げる目は、澄んだ緑色。朝露に濡れた若葉のような僕が好きな綺麗な色。じっと下から見られて落ち着かなくなる。
「本で見てるから……」
「お花も知ってる?」
「うん、図鑑で見たものなら覚えてる」
女の子はぱあと笑顔になって僕の手を取った。花が咲いたような鮮やかな表情に僕は胸をつかれて息を止める。この子はもしかしたら僕と遊んでくれるかもしれない。友達がいない僕の最初の友達になってくれるかもしれない。そんな予感に胸を高鳴らせていると「アン!」と別の声が響いた。
「リューク様」
女の子が急におしとやかにドレスの裾を摘まんで頭を下げる。
僕が視線を向けると、そこには兄上がいた。後ろには護衛のクリスもいる。
「レネもいたのか、珍しい」
胸いっぱいに広がっていた希望は、兄上を見るなり急にしぼんでいく。
「アン、どうしてこんな所へ?」
「ごめんなさい。リューク様、迷ってしまって」
アンと呼ばれた女の子は、僕の側を離れ兄上の隣に行ってしまった。アンのそばかすの浮いた顔が咲き始めの薔薇のような淡い桃色に染まる。ああ、兄上が好きなのだと見てすぐにわかった。
「僕が案内しよう」
アンの腰に手を回した兄上は僕を見て、ふっと顔を歪める。いつも僕を見るときにする表情だ。いつの頃からか、気づいたときには兄上は疎ましげに見るようになった。生まれたときから体が弱かった僕と一緒に遊んだことのなければ、話をしたこともあまりないのに、何が兄上を変えたのだろう。
「あの……あのかたは?」
アンが戸惑うように僕を見る。
「ああ、言いたくないのですが、あれはできそこないの弟です」
できそこない、と言われて、僕の胸がズキリと痛む。アンも驚いたように目を見開いたので、僕は痛む胸を押さえて俯いた。
疎ましげに見るだけではなく、言葉でも傷つける兄上は、心底僕が嫌いなのだろう。
「双子だと聞いておりましたが……あまり、似てないのですね?」
戸惑うようにアンが訊く。誰もが僕と兄上を最初に見たときにそう言う。
「僕は、強くて立派な父上の血を受け継いだのです。あれは……弱くて女々しい母上の子です」
双子だというのに、僕と兄上は外見も内面も全然似ていない。母上に生き写しだと言われている僕と対象に、兄上は父上と同じ金髪に鷹の目のような琥珀色の瞳を持つ。体格も大きくがっちりしていて、日に焼けない細い体の僕とはまるで違う。性格も活発で、学問より剣術を好み、人見知りの僕とは違い、社交的で美意識も高い。ただ下の者に対して横柄な態度で接したり、侍女などに癇癪を起すことがあるらしく、手がつけられないときがあるとも聞く。
でも、父上にとても愛されている。この国の王様である父上はとても忙しい。僕はあまり会ったことも話したこともないのに、兄上は気が向けば父上のところに行って、おひざに乗ったり、おねだりをしている。それを自慢げに話すのだ。
羨ましい、などと言ってはいけない。お前は母上に愛されてさぞいい気分だろうな、と言い返されるだけだから。
兄上は僕だけはなく、僕をいつも気にかける母上も嫌いなのだ。
同じ腹から生まれた血を分けた双子なのに、他人のように……いや他人以上に遠い。
これ以上聞いていられなくて、逃げるように薔薇の横を通り過ぎる。
臆病者、と嘲笑うような声が僕にまとわりつく。
僕は臆病者なんかじゃない。ただ兄上と話していると、自分の嫌な部分がつきつけられて惨めになる。それ以上に兄上を憎んでしまいそうになる。本当はもっと楽しく話がしたいし、一緒に遊びたい。兄上は僕を嫌っているけど、僕はどんなに酷いことを言われても兄上を嫌いになれない。
走っていると急に喉がひゅっと鳴った。途端に息苦しくなって足を止めて咳きこむ。
咳が止まらなくて涙がこぼれる。喉も胸も痛い。
「王子!」
異変に気づいた庭師のアレンさんが、焦った様子でこちらに駆けつけてくる。その姿を最後に僕は気を失った。
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