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十四話 淵曲支部11
しおりを挟むコンビニエンスストア外では
福来万会と丘野染爾が
駐車場に車が入ってこないようにカラーコーンを置いて工事中の看板を立てて、"店内防災設備点検の為本日はお休みいたします"というチラシまで貼っていた。
『あのー 福来万会だっけか?』
『君は敬語を知らないのか?』
『え?同い年だろ?おれ十二歳あんたは?』
『な、わけあるか。って十二!?はあ?え?なんでそんなのがこんな戦場にいるんだよ。よくわからないのだけれど、、わたしは十七です。貴方よりも五つ上です』
『えええ!まじか!え、若いな福来万会。
すげえ。詐欺だ。なんか清美がオッケーしたから俺ここに配属された』
福来万会は頭を悩ませた。ただでさえ一昨日からよく寝ていないというのに十五歳の訓練士のお守りを任されるのは辛かった。
なんでわたしが…
と福来万会は苦い顔をしていたがあの町一つは守れると言われる上級警備士の頼みとあっては仕方ない。万会は泣く泣く了承した。ちなみに上級警備士というのが染爾の名付け親でもある丘野清美というのは丘野染爾は知らないし知る由もない。
この班長を務める改は名の知れた有名で優秀な警備士だがそんな彼であっても階級は
一級警備士には届かないプロと称される二級警備士であるから、染爾が一級警備士に優遇されてる理由が全く理解できなかった。
万会も若手ながら腕の立つ警備士だが階級は戦力と呼ばれる三級警備士の候補対象である準三級警備士。
福来万会は礼儀を知らない染爾に力を持って教育することを誓った。
『いいですか。まず、返事は、はい。
目上の人にはさん付けをすること、挨拶はしっかりすること。口答えはしない。以上!』
万会のめんどくさそうな教えに染爾は『いや、それ誰のルール?めんどくさ。強ければそれでよくね?』というので軽く制裁を加えた。
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