サバ缶異世界争奪戦線

第一部第3缶。ダークエルフの家に泊まろう！編

当初の目的を忘れてしまう程に

『すすすす、すいません！！』



ドアをしめて そこに
背をくっつける


そうか、こういう感情になるのかと
よく  ラノベやアニメで
見るお決まりの大変さを実感した 
あと 2秒ほど多く目視していたら  
おそらく  石化していただろう。



しかし、

お決まりとはいえど  やはり
軸がぶれているようで  
そのバスルームにいたのは    
ヒロイン候補の  カミエではなかった。



そこにいたのは  
快活な  お姉さんと
いった顔つきで  
スタイルには申し分無いが  
なぜか晒しの代わりに 
ベーコンを巻いた 
謎の 赤毛の女性がいたのだ

しかも  
余裕そうな笑みを浮かべ、
俺が謝罪したあと、
『なあに、  案ずることはないさ』


と  かっこよく  慰めてくれるという
なんとも男気溢れる美人だった


ここまで  女キャラが  
出現すると
これはギャルゲの類いなのかと  
迷走しそうに  なるが  、、
はて  どうなんだろうか



おれは 当初の目的を
すっかり忘れていた
 
取り敢えず   その姉さんの  
あられもない姿を目視してしまい  


思考回路が渋滞の
俺は一時しのぎで  
トマトにかぶりつく事にした。