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37話 精霊王とシャリオ
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なんかめっちゃ愛されてるってわかったら、すっきりした。
なんだろう、無敵って感じだ。
で、思ったわけよ。
もうここはさ、バーン!って王族貴族の魔力取り上げちまおうぜって。
その後の処理は大変だと思うけど、なんなら生活基盤を作り直さないといけなくなるだろうけど、なんとかなるんじゃね?って。
だって日本に魔術なんかなかったけど、ここより便利だったし。時間はかかっても科学みたいな、なんか出てくるんじゃないかなって。
まあ、そのために必要になる代償が何かとか、一時期文化が廃るだろうみたいな問題はあるわけだが。
アビス達の家には常に大人が居るようになり、無理をしてまで毎日彼らの無事を確かめる必要が無くなった。
となれば、俺のしなければならないことは1つだ。
「『精霊王』いるか?」
『呼んだか?』
はあ、相変わらず綺麗なお人だなあ。
「いくつか聞いておきたいことができてな」
「私も同席するがいいか?」
うん。
言いたいこと、わかるぞ。
別にそんな砂吐きそうな顔しなくても、わかるぞ。
なんか知らんけどな、昨日からべったりなのだ。
もう本当、べーったり。
常にどこか撫で撫でされててな、部下さん達にもな『伴侶だったのだ』とか報告しててな、朝から生ぬるーい視線で見守られてるのだ。
『其奴が其方の伴侶か。力は目に得たのだな』
精霊王はファガルを見るとそんなことを言い放った。
「力を目に?」
ファガルにもなんらかの力が宿ったってこと?
『そうだよー』
『ファガル、見たいって願った』
「見たい?」
何を?
『ファガル、シャリオの笑う顔見たいって願った』
「え」
『だからファガル、シャリオが笑うために力使う』
「ファガル……」
嬉しいかも。
当のファガルは思い当たることがあるのか、顔を顰めた。
「私が自身の欲のために願ったせいで、そんなところに力が宿ってしまったのか。シャリオを守るための力を得なければならなかったというのに」
「そんなの、今でも充分守ってくれてるだろ?」
それに大き過ぎる力は、不幸も呼ぶもんだ。
『そういったモノに力は宿らぬ。純粋に心から欲するモノに精霊は反応するからな』
だから、顔!
によによすんなって!
『過去には声を聞きたいと《耳》に、追いつきたいと《足》に、抱きしめたいと《腕》に力を得た者がいたしな』
そ、そうか。
結構みんなピュアなんだな……ではなくて。
「こ、こほん!あ、あー、な。精霊王、聞きたいことがあってだな」
『ふむ、申せ』
「王族の魔力と貴族の魔力を全部一気に抜くことは可能か?」
『可能だ、と言いたいところではあるが、できぬ』
「へ?なんで?」
簡単に『できる』って言われると思ってたんだけど。
『ふふ、正確に言えば、其方や我らが魔力を取り上げたい者以外の者の魔力は抜くことができる、だな』
精霊王が苦しそうに声を出した。
『我らが魔力を取り上げたい人間は、我らを拘束する魔術をどこかで得た。迂闊に近づけば、消滅するのは、いや、吸収されて消化されるのは我らなのだ。故にその願いは叶えられぬ』
「はあ、なるほど」
精霊は神様じゃないってことだな。
そりゃそうだ。
そんな無敵な存在がいるなら、この世界がこんなに困ってるわけがない。
そんな存在の者がいて、それにお願いできちまう俺みたいなのがいるのに。
「精霊王よ、その、精霊達を拘束する魔術はどこにある?それを壊すことができたのなら、彼らから魔力を取り上げることは可能か?」
振り出しに戻ったー!なんて思ってた俺とは違って、ファガルはちゃんと考えていたらしい。
さすが俺の旦那様、冷静。頼りになる。
『ふむ。確かにアレさえなければ、動きやすくはなるな。そうなれば魔力を取り上げることも可能になるだろう。だが、シャリオは新たな契約者ではあるが、まだ候補なのだ。18に、なっておらぬだろう?』
「精霊との契約にも年齢が関係あるのか?」
『むしろ年齢による縛りは、精霊との契約の方が先にあったのだ。幼い精神の者が熟慮せず出した命令を聞かなくてもいいようにと、初めの契約者が定めてな』
何かを思い出したのか、目を細める精霊王。
『18になるまでは適度に願いを聞き、正式に契約を結ぶのに相応しいのかを確認するのだ。途中で性格が変わる者もおるしな。何代目の時だったか、人間の世界でも成人とは別の規定が決まったと記憶しておる』
「ああ、確かに精霊との契約を元に法案などをまとめていったと言い伝わってるな。御伽噺みたいなものだと思っていたが、真実だったのか」
「へえ」
『だから、今の契約者は前王のままだ。普通は早々に次なる候補が片翼の印を持つものだが、候補であった者が死んでしまったからな。故に彼奴(あやつ)は肉体が滅んだ後もなお、その高潔な魂でもってこの国を支えている。彼が望まぬから、魔力を取り上げられぬ』
「死んだ後も契約に縛られてるのか?」
『そうだ。他国との開戦を望む今王の野望を止めようとな。我らも戦は好まぬ』
ああ、今王ってそっち系の王様なのか。
そりゃ精霊達に嫌われるはずだよ。
『故にガルジウムに力を貸したのだ。ガルジウムも今の其方と同じように考え、奴等から魔力を取り上げた。したらば、無関係な多くの者の血が流れ、我らの同胞も犠牲になった。それ以降、彼はそれを望まぬ』
「同じことを考える人がいたんだ」
しかも、失敗してるのか。
『其方とガルジウムはよく似ておるよ。人の世では、隔世遺伝と言うのだったか?』
ん?
「いや、血が繋がってる祖父母と孫みたいな関係のヤツに言うんだぞ、それ」
「いや、シャリオ。おそらく間違っていない」
「へ?」
「シャリオは王族の血を引いていると思う」
「は?」
え?
俺、誰か、貴族の血は引いてんのかなって思ってはいたけど、え?そんな上?
え?
「シャリオは前王ガルジウム様の1人息子、当時の王太子ゼルバート殿下の落とし胤だと思われる」
「え?」
確かに、母さんは父さんのこと『ゼル』って呼んでた、けど。
「『王の印』は、王族にしか現れないんだ、シャリオ」
「じゃあ、それじゃあ、ファガルは気づいてたんだ?」
俺が、王族に連なる者だって。
「だから、見せたらダメだって、言ったんだ」
なんか、力、抜ける。膝が、笑う。
ファガルって、本当に俺のこと、好きだった?
「うん。知っていて、シャリオを誰かに取られるのが嫌で、シャリオにも伝えなかった。すまない」
え?そんな理由?
「俺に利用価値があるとか、転覆を狙ってると思われると面倒だとかじゃなく?」
「そんなこと思うわけがない!」
ファガルの剣幕に、身体が硬直した。
「私がシャリオを見染めたのは、そんなことが発覚するよりもずっと以前のことだ。シャリオ、私のシャリオへの気持ちを、疑わないでくれ」
「!」
そうだった。
ファガルは、あんな薄汚れたガリガリのガキだったころから俺に欲情する変態だった。
「ファガル、ごめん」
一瞬でもファガルを疑った自分が情けなくて、涙が出そうだ。
順番が逆なんだ。
「怒ってないよ。こんな、自分の出自を急に知ったシャリオが混乱するのは、当たり前のことだよ」
だからファガル、優しすぎかよ。
「私だって、急に王族の血縁者だったなんて言われたら困惑する。平民だと思っていたシャリオなら、尚更だろう」
うん。
まだ、なんの感想もわかないくらい、全然、やっぱりわかんない。
『シャリオが18になり、我らと正式に契約を結んだ時、囚われたままのガムジウルの魂を解放するのが、我の望みだ。が、現状、難しかろうな』
「そっかあ」
爺ちゃんの魂を解放、かあ。
それが、精霊王の望みなのか。
「ああ、ダメだ!ちょっと何も考えられない。精霊王悪い。どうするか考えたらまた聞くから、その時、教えてくれ」
『良いだろう』
精霊王が姿を消すと、そこに残されたのは俺とファガルで。
俺、思ってたよりも重要人物じゃん。
アルベルトに押し付けてる場合じゃなくて、俺自身がめっちゃ主要人物じゃん。
そんなの、無理だろ。
「シャリオ、君が平民だろうが王族だろうが、私にとって大切な伴侶だということは変わらないから」
「ん」
「私を頼ればいい。使いたいように、使えばいい」
「うん」
平民じゃなくて、争いの種になりそうな血筋だってわかってて、それでも俺のことを好きでいてくれたファガルを信じよう。
それで、この国のことも、ちょっとは真剣に考えよう。
俺は、知らないことが多すぎる。
この国で何が起きてるのか、噂程度にも耳にすることはなかった。
ファガルのとこに行く前は生きていくことだけで必死で、雑談を楽しむ友人もいなかった。
母は外で何が起きてるのか、教えてくれることはなかった。
疑問にも思わず、たいして不満も持たず、そういうものとして情報とは無縁の生活をしていたんだ。
ファガルのとこに身を寄せてからは、ものすごく大切に囲われていたと今ならわかる。
楽しく学んで、楽しく遊んで、やりたいことだけやらせてもらって、何も問題のない世界しか知らなかった。
それじゃあ、ダメなんだな。
なんだろう、無敵って感じだ。
で、思ったわけよ。
もうここはさ、バーン!って王族貴族の魔力取り上げちまおうぜって。
その後の処理は大変だと思うけど、なんなら生活基盤を作り直さないといけなくなるだろうけど、なんとかなるんじゃね?って。
だって日本に魔術なんかなかったけど、ここより便利だったし。時間はかかっても科学みたいな、なんか出てくるんじゃないかなって。
まあ、そのために必要になる代償が何かとか、一時期文化が廃るだろうみたいな問題はあるわけだが。
アビス達の家には常に大人が居るようになり、無理をしてまで毎日彼らの無事を確かめる必要が無くなった。
となれば、俺のしなければならないことは1つだ。
「『精霊王』いるか?」
『呼んだか?』
はあ、相変わらず綺麗なお人だなあ。
「いくつか聞いておきたいことができてな」
「私も同席するがいいか?」
うん。
言いたいこと、わかるぞ。
別にそんな砂吐きそうな顔しなくても、わかるぞ。
なんか知らんけどな、昨日からべったりなのだ。
もう本当、べーったり。
常にどこか撫で撫でされててな、部下さん達にもな『伴侶だったのだ』とか報告しててな、朝から生ぬるーい視線で見守られてるのだ。
『其奴が其方の伴侶か。力は目に得たのだな』
精霊王はファガルを見るとそんなことを言い放った。
「力を目に?」
ファガルにもなんらかの力が宿ったってこと?
『そうだよー』
『ファガル、見たいって願った』
「見たい?」
何を?
『ファガル、シャリオの笑う顔見たいって願った』
「え」
『だからファガル、シャリオが笑うために力使う』
「ファガル……」
嬉しいかも。
当のファガルは思い当たることがあるのか、顔を顰めた。
「私が自身の欲のために願ったせいで、そんなところに力が宿ってしまったのか。シャリオを守るための力を得なければならなかったというのに」
「そんなの、今でも充分守ってくれてるだろ?」
それに大き過ぎる力は、不幸も呼ぶもんだ。
『そういったモノに力は宿らぬ。純粋に心から欲するモノに精霊は反応するからな』
だから、顔!
によによすんなって!
『過去には声を聞きたいと《耳》に、追いつきたいと《足》に、抱きしめたいと《腕》に力を得た者がいたしな』
そ、そうか。
結構みんなピュアなんだな……ではなくて。
「こ、こほん!あ、あー、な。精霊王、聞きたいことがあってだな」
『ふむ、申せ』
「王族の魔力と貴族の魔力を全部一気に抜くことは可能か?」
『可能だ、と言いたいところではあるが、できぬ』
「へ?なんで?」
簡単に『できる』って言われると思ってたんだけど。
『ふふ、正確に言えば、其方や我らが魔力を取り上げたい者以外の者の魔力は抜くことができる、だな』
精霊王が苦しそうに声を出した。
『我らが魔力を取り上げたい人間は、我らを拘束する魔術をどこかで得た。迂闊に近づけば、消滅するのは、いや、吸収されて消化されるのは我らなのだ。故にその願いは叶えられぬ』
「はあ、なるほど」
精霊は神様じゃないってことだな。
そりゃそうだ。
そんな無敵な存在がいるなら、この世界がこんなに困ってるわけがない。
そんな存在の者がいて、それにお願いできちまう俺みたいなのがいるのに。
「精霊王よ、その、精霊達を拘束する魔術はどこにある?それを壊すことができたのなら、彼らから魔力を取り上げることは可能か?」
振り出しに戻ったー!なんて思ってた俺とは違って、ファガルはちゃんと考えていたらしい。
さすが俺の旦那様、冷静。頼りになる。
『ふむ。確かにアレさえなければ、動きやすくはなるな。そうなれば魔力を取り上げることも可能になるだろう。だが、シャリオは新たな契約者ではあるが、まだ候補なのだ。18に、なっておらぬだろう?』
「精霊との契約にも年齢が関係あるのか?」
『むしろ年齢による縛りは、精霊との契約の方が先にあったのだ。幼い精神の者が熟慮せず出した命令を聞かなくてもいいようにと、初めの契約者が定めてな』
何かを思い出したのか、目を細める精霊王。
『18になるまでは適度に願いを聞き、正式に契約を結ぶのに相応しいのかを確認するのだ。途中で性格が変わる者もおるしな。何代目の時だったか、人間の世界でも成人とは別の規定が決まったと記憶しておる』
「ああ、確かに精霊との契約を元に法案などをまとめていったと言い伝わってるな。御伽噺みたいなものだと思っていたが、真実だったのか」
「へえ」
『だから、今の契約者は前王のままだ。普通は早々に次なる候補が片翼の印を持つものだが、候補であった者が死んでしまったからな。故に彼奴(あやつ)は肉体が滅んだ後もなお、その高潔な魂でもってこの国を支えている。彼が望まぬから、魔力を取り上げられぬ』
「死んだ後も契約に縛られてるのか?」
『そうだ。他国との開戦を望む今王の野望を止めようとな。我らも戦は好まぬ』
ああ、今王ってそっち系の王様なのか。
そりゃ精霊達に嫌われるはずだよ。
『故にガルジウムに力を貸したのだ。ガルジウムも今の其方と同じように考え、奴等から魔力を取り上げた。したらば、無関係な多くの者の血が流れ、我らの同胞も犠牲になった。それ以降、彼はそれを望まぬ』
「同じことを考える人がいたんだ」
しかも、失敗してるのか。
『其方とガルジウムはよく似ておるよ。人の世では、隔世遺伝と言うのだったか?』
ん?
「いや、血が繋がってる祖父母と孫みたいな関係のヤツに言うんだぞ、それ」
「いや、シャリオ。おそらく間違っていない」
「へ?」
「シャリオは王族の血を引いていると思う」
「は?」
え?
俺、誰か、貴族の血は引いてんのかなって思ってはいたけど、え?そんな上?
え?
「シャリオは前王ガルジウム様の1人息子、当時の王太子ゼルバート殿下の落とし胤だと思われる」
「え?」
確かに、母さんは父さんのこと『ゼル』って呼んでた、けど。
「『王の印』は、王族にしか現れないんだ、シャリオ」
「じゃあ、それじゃあ、ファガルは気づいてたんだ?」
俺が、王族に連なる者だって。
「だから、見せたらダメだって、言ったんだ」
なんか、力、抜ける。膝が、笑う。
ファガルって、本当に俺のこと、好きだった?
「うん。知っていて、シャリオを誰かに取られるのが嫌で、シャリオにも伝えなかった。すまない」
え?そんな理由?
「俺に利用価値があるとか、転覆を狙ってると思われると面倒だとかじゃなく?」
「そんなこと思うわけがない!」
ファガルの剣幕に、身体が硬直した。
「私がシャリオを見染めたのは、そんなことが発覚するよりもずっと以前のことだ。シャリオ、私のシャリオへの気持ちを、疑わないでくれ」
「!」
そうだった。
ファガルは、あんな薄汚れたガリガリのガキだったころから俺に欲情する変態だった。
「ファガル、ごめん」
一瞬でもファガルを疑った自分が情けなくて、涙が出そうだ。
順番が逆なんだ。
「怒ってないよ。こんな、自分の出自を急に知ったシャリオが混乱するのは、当たり前のことだよ」
だからファガル、優しすぎかよ。
「私だって、急に王族の血縁者だったなんて言われたら困惑する。平民だと思っていたシャリオなら、尚更だろう」
うん。
まだ、なんの感想もわかないくらい、全然、やっぱりわかんない。
『シャリオが18になり、我らと正式に契約を結んだ時、囚われたままのガムジウルの魂を解放するのが、我の望みだ。が、現状、難しかろうな』
「そっかあ」
爺ちゃんの魂を解放、かあ。
それが、精霊王の望みなのか。
「ああ、ダメだ!ちょっと何も考えられない。精霊王悪い。どうするか考えたらまた聞くから、その時、教えてくれ」
『良いだろう』
精霊王が姿を消すと、そこに残されたのは俺とファガルで。
俺、思ってたよりも重要人物じゃん。
アルベルトに押し付けてる場合じゃなくて、俺自身がめっちゃ主要人物じゃん。
そんなの、無理だろ。
「シャリオ、君が平民だろうが王族だろうが、私にとって大切な伴侶だということは変わらないから」
「ん」
「私を頼ればいい。使いたいように、使えばいい」
「うん」
平民じゃなくて、争いの種になりそうな血筋だってわかってて、それでも俺のことを好きでいてくれたファガルを信じよう。
それで、この国のことも、ちょっとは真剣に考えよう。
俺は、知らないことが多すぎる。
この国で何が起きてるのか、噂程度にも耳にすることはなかった。
ファガルのとこに行く前は生きていくことだけで必死で、雑談を楽しむ友人もいなかった。
母は外で何が起きてるのか、教えてくれることはなかった。
疑問にも思わず、たいして不満も持たず、そういうものとして情報とは無縁の生活をしていたんだ。
ファガルのとこに身を寄せてからは、ものすごく大切に囲われていたと今ならわかる。
楽しく学んで、楽しく遊んで、やりたいことだけやらせてもらって、何も問題のない世界しか知らなかった。
それじゃあ、ダメなんだな。
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