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30話 びっくりするシャリオ
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アビスが目覚め、誰の手を借りなくても生活ができるようになったのを見届けて、俺は一度ファガルの元へ帰った。
今後の動きを相談したかったからだ。
なんらかのアクションで報復を受けると思っていたのに、あれから5日が過ぎても何もなかった。
念のため森まで探索してみたが、俺達を探しているような様子も見当たらなかったのだ。
そして、その疑問の答えはファガルが持っていた。
「そんな、馬鹿なことが、あるか?」
あの王子がちょっとぐらい手痛い思いをすればいいとは思ったけど、あんな子供が家族から虐待を受けることになる原因を作りたかったわけじゃない。
やっぱり、わけのわからない力なんて使うんじゃなかった。
自分の手に負えない力なんか、使うんじゃなかった。
せめて貴族について、自分の持つ力について、把握しておくべきだった。
「俺のせいだ。精霊王に代償は護り魔石でいいって言われて……だから俺は何の代償も払ってないのに、小さな王子に背負わせてしまった」
せめて、俺にもペナルティがあったのならよかったのに。
「シャリオは悪くない。王都に来て気づいたが、王族は、王都に集まる貴族は、全部ではないがあまり良くない。精霊の加護でもなければ、国の形が機能していることすら疑わしいと思う」
はは、それはあの王子と側近達を見ていればわかる。
あんなのが国の中枢とか、ない。
それでも。
「ファガル、どうしたらいい?」
一度取り上げた力をまた戻すことは可能なのか?
そうした時、アビス達に再び危険が迫ることはないのか?
「シャリオは自分のことだけ考えるんだ。貴族の相手は私がするから。王子のことも、情報を集めてみるよ」
「ん」
慰めるように回される腕が暖かくて、ファガルに縋った。
今日は何も考えずに済むくらい、疲れさせてほしい。
明日になったら、反省して、俺も考えるから。
口付けを強請れば、ファガルは俺の気持ちを、ちゃんと汲んでくれた。
「何も考えられないように、してやろうか?」
「うん」
寝間着の下で動く手が、焦らすことなく俺に辿り着く。
意図した動きで握り込む強さに、息が震えた。
「ファガル、好きだ」
逃げる場所があるんだって、弱さを見せてもいい場所があるって思わせてくれるファガルが、好きだ。
☆
いつものようにパンを買ってアビスの家を訪ねる。
ひとまずは、1つずつ解決するしかないんだ。
俺は1人しかいなくて、問題を抱えられる腕も2本しかないんだから。
だからまずはアビス達の安全な生活から整えよう。
よし、今日も頑張るぞ!
「おはよー!アビ、ス?」
玄関をノックしてあけて……
は?
「あ、シャリオ兄おはよ!腹減ったから先に朝昼兼食したい!」
「い、いいけど、コレ、どういうこと?」
指を指したらいけません!って怒られるかもだけど、思っきり指さし確認するわ。
「あ、コレ?コレ、王子」
だよな!
「いや、それはもちろんわかってるけど、なんでコイツがここにいるかだよ!」
可哀想なことしたって反省はもちろんあるけれど、思いもよらないところで思いもよらないヤツを目の当たりにしたら、違う感想も飛び出るわ。
と思ったら、王子も驚いて喚いた。
「なんでお前がここにいるんだよ!」
あれだけ脅したのだ。俺の顔は覚えていただろうさ。
でも何その言葉。
アビス達といたなら、俺が来るかもなんて想像できただろうに。
「そりゃあ(今は)俺がアビス達の保護者だからだ。てかアビス、お前よく自分を殺そうとした相手と一緒の空間にいられるなあ」
「え?」
なんでかびっくり顔でアビスを見た王子に首を傾げながら、俺の意識はアビスに向いた。
「あー、うん。狩りに行ったら王子が倒れててさ。ケガも酷かったから拾ってきちゃったんだ。シウムとマリカにはすっごく怒られたけど」
そりゃそうだろ。
「兄ちゃんバカだろ?」
はははと笑うアビスと呆れるシウム。
まあ、お前らがいいなら、俺がそれ以上怒ることでもないか。
「いや、さすがに放っておけないくらい酷かっただろ」
あー、そうか。
城で何があったかはファガルからも聞いた。
それが俺のせいで起きたことなら、取れる責任は取りたいとも思っている。
こんな子供にそこまで重い物を背負わせるつもりはなかったのだし、王子もある意味では被害者なのだ。
本当に罰を受けるべき大人は、他にいるわけだしな。
「アビスがいいならいいけどな。おい、王子!またアビスを殺そうとしたら、その時は覚えてろよ」
威圧を含め脅しておかないと、俺は王子よりもアビスの方が大事だ。
「あ、あの!ぼ、僕がアビスを殺そうとしたって……?」
「あー、あのさぁシャリオ。王子、この間矢を射った相手が俺らだって気づいてないんだよ」
「は?」
そんなことある?
あそこまでやっといて、殺そうとした相手を覚えてないとかある?
「あの時の……?で、でも、僕、別に殺そうとしてない!からかって遊びたかっただけで」
マジか。
からかっただけ?あれが?
貴族のお遊び、半端ねえな。
「あのなあ、矢の当たりどころが悪かったら人は簡単に死ぬんだぞ」
「だって今までは大丈夫だったし!誰も死んだことなんかない!」
今までもやってたのかよ。あれが初めてじゃねえのかよ。
てか、え?王族の教育とかどうなってんの?
「あんなあ、平民は魔力に耐性がないんだ。平民に魔力疵なんかできたら、皮膚を爛らせて肉を腐らせるんだぞ。下手をすれば死ぬんだ。魔力を持てない平民は簡単に死ぬんだ」
「魔力の耐性?」
そこからか……。
「そうだなあ……例えば、ここに紙でできた袋があるだろ?」
俺は買ってきたパンを取り出して、空の袋を見せた。
袋の上部を破り取って、浅くて小さい袋にする。
「この紙の袋が、平民の身体の中にある魔力を溜めておける器官だと思ってくれ」
王子もアビス達も、何の話が始まったかと袋に注目した。
「貴族は袋自体も丈夫だし大きい、こっちの袋だな」
見せたのは俺の背負ってた布の鞄だ。
「平民はさ、極端に薄くて小さい袋しか持ってないんだ。で、ここに外の砂を大量に入れると、どうなると思う?」
「紙の袋は破れちゃう?あ!あとすぐ溢れちゃうかも?でもシャリオの鞄ならたくさん入っても大丈夫そうだね」
マリカは頭いいなあ。
欲しい答えをちゃんとくれる。
「そうだな。なあ王子、平民の袋はこんなにも小さくて脆いんだ。貴族の魔力をちょっと入れただけでも、袋が破れて死んじまう。貴族と平民は基本的に結婚もできないだろ?平民の方が耐えられずに死んじゃうからなんだよ」
「僕、そんなこと知らなかった」
「そうだな。んで、今知ったな?」
だから次はないんだぞ?
「うん……うん。アビス、僕、ごめんなさい。そんなつもり、なかったんだ」
「うん、いいよ。王子様に謝ってもらえるなんて思ってなかったからなあ」
アビスさん、なんでそんなに簡単に許せちゃうの?
君、天使なの?
王子の頬がピンクに染まって、これ、アレじゃね?
ナウシカがあのちっちゃい獣に噛まれても許してあげる、あのシュチュじゃね?とかちょっと思ってしまった。
『猛獣使いアビス』とか、はは、想像したら笑えるな。
ーーーーーーーーーー
王子×アビスです
シウムのお相手は後ほど出てきます
ちょっとシウムが憐れになる相手ですが…
あ、貴族と平民で一緒になる方法もちゃんとあります
(めっちゃお金がかかるから現実的でないだけで)
今後の動きを相談したかったからだ。
なんらかのアクションで報復を受けると思っていたのに、あれから5日が過ぎても何もなかった。
念のため森まで探索してみたが、俺達を探しているような様子も見当たらなかったのだ。
そして、その疑問の答えはファガルが持っていた。
「そんな、馬鹿なことが、あるか?」
あの王子がちょっとぐらい手痛い思いをすればいいとは思ったけど、あんな子供が家族から虐待を受けることになる原因を作りたかったわけじゃない。
やっぱり、わけのわからない力なんて使うんじゃなかった。
自分の手に負えない力なんか、使うんじゃなかった。
せめて貴族について、自分の持つ力について、把握しておくべきだった。
「俺のせいだ。精霊王に代償は護り魔石でいいって言われて……だから俺は何の代償も払ってないのに、小さな王子に背負わせてしまった」
せめて、俺にもペナルティがあったのならよかったのに。
「シャリオは悪くない。王都に来て気づいたが、王族は、王都に集まる貴族は、全部ではないがあまり良くない。精霊の加護でもなければ、国の形が機能していることすら疑わしいと思う」
はは、それはあの王子と側近達を見ていればわかる。
あんなのが国の中枢とか、ない。
それでも。
「ファガル、どうしたらいい?」
一度取り上げた力をまた戻すことは可能なのか?
そうした時、アビス達に再び危険が迫ることはないのか?
「シャリオは自分のことだけ考えるんだ。貴族の相手は私がするから。王子のことも、情報を集めてみるよ」
「ん」
慰めるように回される腕が暖かくて、ファガルに縋った。
今日は何も考えずに済むくらい、疲れさせてほしい。
明日になったら、反省して、俺も考えるから。
口付けを強請れば、ファガルは俺の気持ちを、ちゃんと汲んでくれた。
「何も考えられないように、してやろうか?」
「うん」
寝間着の下で動く手が、焦らすことなく俺に辿り着く。
意図した動きで握り込む強さに、息が震えた。
「ファガル、好きだ」
逃げる場所があるんだって、弱さを見せてもいい場所があるって思わせてくれるファガルが、好きだ。
☆
いつものようにパンを買ってアビスの家を訪ねる。
ひとまずは、1つずつ解決するしかないんだ。
俺は1人しかいなくて、問題を抱えられる腕も2本しかないんだから。
だからまずはアビス達の安全な生活から整えよう。
よし、今日も頑張るぞ!
「おはよー!アビ、ス?」
玄関をノックしてあけて……
は?
「あ、シャリオ兄おはよ!腹減ったから先に朝昼兼食したい!」
「い、いいけど、コレ、どういうこと?」
指を指したらいけません!って怒られるかもだけど、思っきり指さし確認するわ。
「あ、コレ?コレ、王子」
だよな!
「いや、それはもちろんわかってるけど、なんでコイツがここにいるかだよ!」
可哀想なことしたって反省はもちろんあるけれど、思いもよらないところで思いもよらないヤツを目の当たりにしたら、違う感想も飛び出るわ。
と思ったら、王子も驚いて喚いた。
「なんでお前がここにいるんだよ!」
あれだけ脅したのだ。俺の顔は覚えていただろうさ。
でも何その言葉。
アビス達といたなら、俺が来るかもなんて想像できただろうに。
「そりゃあ(今は)俺がアビス達の保護者だからだ。てかアビス、お前よく自分を殺そうとした相手と一緒の空間にいられるなあ」
「え?」
なんでかびっくり顔でアビスを見た王子に首を傾げながら、俺の意識はアビスに向いた。
「あー、うん。狩りに行ったら王子が倒れててさ。ケガも酷かったから拾ってきちゃったんだ。シウムとマリカにはすっごく怒られたけど」
そりゃそうだろ。
「兄ちゃんバカだろ?」
はははと笑うアビスと呆れるシウム。
まあ、お前らがいいなら、俺がそれ以上怒ることでもないか。
「いや、さすがに放っておけないくらい酷かっただろ」
あー、そうか。
城で何があったかはファガルからも聞いた。
それが俺のせいで起きたことなら、取れる責任は取りたいとも思っている。
こんな子供にそこまで重い物を背負わせるつもりはなかったのだし、王子もある意味では被害者なのだ。
本当に罰を受けるべき大人は、他にいるわけだしな。
「アビスがいいならいいけどな。おい、王子!またアビスを殺そうとしたら、その時は覚えてろよ」
威圧を含め脅しておかないと、俺は王子よりもアビスの方が大事だ。
「あ、あの!ぼ、僕がアビスを殺そうとしたって……?」
「あー、あのさぁシャリオ。王子、この間矢を射った相手が俺らだって気づいてないんだよ」
「は?」
そんなことある?
あそこまでやっといて、殺そうとした相手を覚えてないとかある?
「あの時の……?で、でも、僕、別に殺そうとしてない!からかって遊びたかっただけで」
マジか。
からかっただけ?あれが?
貴族のお遊び、半端ねえな。
「あのなあ、矢の当たりどころが悪かったら人は簡単に死ぬんだぞ」
「だって今までは大丈夫だったし!誰も死んだことなんかない!」
今までもやってたのかよ。あれが初めてじゃねえのかよ。
てか、え?王族の教育とかどうなってんの?
「あんなあ、平民は魔力に耐性がないんだ。平民に魔力疵なんかできたら、皮膚を爛らせて肉を腐らせるんだぞ。下手をすれば死ぬんだ。魔力を持てない平民は簡単に死ぬんだ」
「魔力の耐性?」
そこからか……。
「そうだなあ……例えば、ここに紙でできた袋があるだろ?」
俺は買ってきたパンを取り出して、空の袋を見せた。
袋の上部を破り取って、浅くて小さい袋にする。
「この紙の袋が、平民の身体の中にある魔力を溜めておける器官だと思ってくれ」
王子もアビス達も、何の話が始まったかと袋に注目した。
「貴族は袋自体も丈夫だし大きい、こっちの袋だな」
見せたのは俺の背負ってた布の鞄だ。
「平民はさ、極端に薄くて小さい袋しか持ってないんだ。で、ここに外の砂を大量に入れると、どうなると思う?」
「紙の袋は破れちゃう?あ!あとすぐ溢れちゃうかも?でもシャリオの鞄ならたくさん入っても大丈夫そうだね」
マリカは頭いいなあ。
欲しい答えをちゃんとくれる。
「そうだな。なあ王子、平民の袋はこんなにも小さくて脆いんだ。貴族の魔力をちょっと入れただけでも、袋が破れて死んじまう。貴族と平民は基本的に結婚もできないだろ?平民の方が耐えられずに死んじゃうからなんだよ」
「僕、そんなこと知らなかった」
「そうだな。んで、今知ったな?」
だから次はないんだぞ?
「うん……うん。アビス、僕、ごめんなさい。そんなつもり、なかったんだ」
「うん、いいよ。王子様に謝ってもらえるなんて思ってなかったからなあ」
アビスさん、なんでそんなに簡単に許せちゃうの?
君、天使なの?
王子の頬がピンクに染まって、これ、アレじゃね?
ナウシカがあのちっちゃい獣に噛まれても許してあげる、あのシュチュじゃね?とかちょっと思ってしまった。
『猛獣使いアビス』とか、はは、想像したら笑えるな。
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シウムのお相手は後ほど出てきます
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