瞼が閉じる前に

 帳倶楽部。それは、夜を求める者達が集う世界。

 夜を愛する者、陽光を避ける者、隠居生活に選ぶ者、インドアの空気を愛する者……。

 夜はどんな者も受け入れ、そして離れ難い欲求を、住む者に植え付ける。

 まるで巨大な生き物の胃袋の中にいるかのように、その温もりに安心し、そして、……気が付けば何かを失っているのだ。


ーーーー

 『帳倶楽部』 巨大な夜に包まれた国に住む、ある人々の小さな物語。


24h.ポイント 0pt
0
小説 192,227 位 / 192,227件 SF 5,464 位 / 5,464件

あなたにおすすめの小説

ワイルド・ソルジャー

アサシン工房
SF
時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。 世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。 主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。 旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。 ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。 世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。 他の小説サイトにも投稿しています。

fragile〜はかなきもの〜

FOKA
SF
世界は500年前にあった魔王と勇者の戦いで崩壊寸前まで陥ってしまった。魔王は勇者の手により封印されその後世界は平和になった。小さな村に住む1人と1匹。クリスタルの換金のため村を出た彼らが経験する外世界の厳しさ、優しさ、出会いが彼らを大きく成長させていく。 世界の真実を知った時あなたは傍にいてくれますか。

15分で時間が解決してくれる桃源郷

世にも奇妙な世紀末暮らし
SF
 住まいから15分で車を使わず徒歩と自転車または公共交通手段で生活、仕事、教育、医療、趣味(娯楽)、スポーツなどを日常における行動機能にアクセスできる都市生活モデル。そして堅実なセキュリティに広大なデジタルネットワーク。それを人々は「15分都市」と呼んだ。しかし、そんな理想的で楽園のように思われた裏側にはとんでもない恐ろしい内容が隠されていた。

銀河辺境オセロット王国

kashiwagura
SF
 少年“ソウヤ”と“ジヨウ”、“クロー”、少女“レイファ”は銀河系辺縁の大シラン帝国の3等級臣民である。4人は、大シラン帝国本星の衛星軌道上の人工衛星“絶対守護”で暮らしていた。  4人は3等級臣民街の大型ゲームセンターに集合した。人型兵器を操縦するチーム対戦型ネットワークゲーム大会の決勝戦に臨むためだった  4人以下のチームで出場できる大会にソウヤとジヨウ、クローの男3人で出場し、初回大会から3回連続で決勝進出していたが、優勝できなかった。  今回は、ジヨウの妹“レイファ”を加えて、4人で出場し、見事に優勝を手にしたのだった。  しかし、優勝者に待っていたのは、帝国軍への徴兵だった。見えない艦隊“幻影艦隊”との戦争に疲弊していた帝国は即戦力を求めて、賞金を餌にして才能のある若者を探し出していたのだ。  幻影艦隊は電磁波、つまり光と反応しない物質ダークマターの暗黒種族が帝国に侵攻してきていた。  徴兵され、人型兵器のパイロットとして戦争に身を投じることになった4人だった。  しかし、それはある意味幸運であった。  以前からソウヤたち男3人は、隣国オセロット王国への亡命したいと考えていたのだ。そして軍隊に所属していれば、いずれチャンスが訪れるはずだからだ。  初陣はオセロット王国の軍事先端研究所の襲撃。そこで4人に、一生を左右する出会いが待っていた。

†ブラックボックス・ネスト†

猩々飛蝗
SF
ちくわぶアンソロジー企画参加作。猩々飛蝗に「テーマがちくわぶなら何してもいいよ」って言っちゃうとこうなる。

フィーバーロボット大戦~アンタとはもう戦闘ってられんわ!~

阿弥陀乃トンマージ
SF
 時は21世紀末……地球圏は未曾有の危機に瀕していた。人類は官民を問わず、ロボットの開発・研究に勤しみ、なんとかこの窮地を脱しようとしていた。  そんな中、九州の中小企業である二辺工業の敷地内に謎の脱出ポッドが不時着した……。  爆笑必至の新感覚ロボットバトルアクション、ここに開戦!

魔女っ子、死にたまふことなかれ

山神まつり
SF
小さい頃からテレビの向こう側できらきらと輝いていたニーナちゃんが私の目の前にいる。 血を吐きながら、よく分からない生命体と戦っていた。 生きる意味を与えてくれた貴女のために、私も手伝いたい!

Starbow(スターボウ)の彼方へ      

morituna
SF
 Starbow(スターボウ)とは、亜光速で宇宙船が宇宙を航行するときに、ひとつは光行差のため星の見かけの位置が宇宙船の進行方向前方へ移動集中し、またひとつにはドップラー偏移のため星のスペクトルがずれて星の“色”が変化し、それらの効果が合わさった結果、宇宙船の前方の観測窓からは進行方向を中心としたリング状の星の虹が見えるという現象である。 Starbow(スターボウ)は、日本語では、星虹(せいこう)であるが、てぃな、せな とも読む。

処理中です...