荒れ果てた世界の内側で、少女は何を観る(ERROR).

世界から殆どの人間の姿が消えた時代。

女性は、特殊なエネルギーを運搬する仕事を淡々とこなしていた。

彼女は何故、自ら危険な仕事を選び、運び続けるのか。理由のなさが、彼女の身の内を内側から傷付ける。

旅を続けていく中で、彼女は様々な生き方を見つめることになる。

彼女の生き方、それぞれの他者の生き方、そして、己の生きている理由。

世界が真実の一様を明らかにするにつれ、女性の疑問も、やがては氷解していく。

私達が何故、生きているのか。

不条理の支配する世界の中で、彼女が選ぶ、最後の選択は。

己と世界の歴史と、生きる理由に悩む者たちに共通する、愚かで静謐な悦びのある、小さな物語。


ーーーー
第一稿
2022 10/末→2023 1/15. 完結

長編になりますが、良ければ覗いてみて下さい。

24h.ポイント 0pt
0
小説 192,234 位 / 192,234件 SF 5,464 位 / 5,464件

あなたにおすすめの小説

同期ずれ

一歩
SF
 機械でも、疑問を抱くのかしら?  ある日、彼女は何気なくそう呟いた。他に誰も聞いている者はおらず、僕だけが彼女の何気なく発せられた恐ろしい言葉を聞いたのだった。その言葉はそれから、僕の頭の中を四六時中ぐるぐると巡る事になる。  僕は彼女のその言葉を、思い出す必要などなかったのだ。ずっと、見えないふりをし続けていればよかったのだ。なのに、この世界の機構は僕が思うよりもずっと複雑で、不味いタイミングに限って、奥からそれを引き出してくる。  全てが終わる前に、僕は彼女のその言葉の事を思い出していた。ただ独りで。

瞼が閉じる前に

一歩
SF
 帳倶楽部。それは、夜を求める者達が集う世界。  夜を愛する者、陽光を避ける者、隠居生活に選ぶ者、インドアの空気を愛する者……。  夜はどんな者も受け入れ、そして離れ難い欲求を、住む者に植え付ける。  まるで巨大な生き物の胃袋の中にいるかのように、その温もりに安心し、そして、……気が付けば何かを失っているのだ。 ーーーー  『帳倶楽部』 巨大な夜に包まれた国に住む、ある人々の小さな物語。

ワイルド・ソルジャー

アサシン工房
SF
時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。 世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。 主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。 旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。 ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。 世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。 他の小説サイトにも投稿しています。

フィーバーロボット大戦~アンタとはもう戦闘ってられんわ!~

阿弥陀乃トンマージ
SF
 時は21世紀末……地球圏は未曾有の危機に瀕していた。人類は官民を問わず、ロボットの開発・研究に勤しみ、なんとかこの窮地を脱しようとしていた。  そんな中、九州の中小企業である二辺工業の敷地内に謎の脱出ポッドが不時着した……。  爆笑必至の新感覚ロボットバトルアクション、ここに開戦!

15分で時間が解決してくれる桃源郷

世にも奇妙な世紀末暮らし
SF
 住まいから15分で車を使わず徒歩と自転車または公共交通手段で生活、仕事、教育、医療、趣味(娯楽)、スポーツなどを日常における行動機能にアクセスできる都市生活モデル。そして堅実なセキュリティに広大なデジタルネットワーク。それを人々は「15分都市」と呼んだ。しかし、そんな理想的で楽園のように思われた裏側にはとんでもない恐ろしい内容が隠されていた。

Starbow(スターボウ)の彼方へ      

morituna
SF
 Starbow(スターボウ)とは、亜光速で宇宙船が宇宙を航行するときに、ひとつは光行差のため星の見かけの位置が宇宙船の進行方向前方へ移動集中し、またひとつにはドップラー偏移のため星のスペクトルがずれて星の“色”が変化し、それらの効果が合わさった結果、宇宙船の前方の観測窓からは進行方向を中心としたリング状の星の虹が見えるという現象である。 Starbow(スターボウ)は、日本語では、星虹(せいこう)であるが、てぃな、せな とも読む。

桃華の戦機~トウカノセンキ~

武無由乃
SF
西暦2090年。日本は深海エネルギー結晶『エネラス』の発見によって資源大国となっていた。 しかしそれは、多くの争いを日本にもたらし。それに対抗する手段を日本に求めたのである。 そして、一人の少女の戦いが始まる。 作品解説: 巨大人型兵器×サイバーパンク×超能力な世界観(+美少女成分)を舞台にしたミリタリーファンタジー。 作者独自の作品群『rev.シリーズ』のWeb公開作品の第一弾。 一応SFジャンルにしていますが、正確には近未来ファンタジー作品です。SF科学考証とかあったもんじゃありません。 作者は、それほど世界情勢とかにも詳しくないので、いろいろ歪んだ世界観になっているかもしれませんのでご注意ください。

Save the Earth Ⅰ

日下奈緒
SF
舞台は2100年以降の地球。 既に地球の遥か上空には、スペースタウンという大規模な人工島が作られ、宇宙と気軽に往来することができるようになっていた。 一方、環境汚染で一部人が住めなくなった地球に嫌気がさし、一部の人が月へと移住。 リーダーの綾瀬源一郎を中心に、ルナと呼ばれる国を作った。 だが限られた資源を求めて、月と地球の間に争いが勃発。 それは年々激しさを増し、遂に人型戦闘機で戦う時代が到来した。 姉を月の国“ルナ”に連れ去られた大地は、姉を連れ戻す為軍のロボットへと乗り込むのであった。

処理中です...