105 / 174
第四章 ヴィエナの狂信者
4-03 種族進化
しおりを挟むレムレースから戻って最初の休日となった。
ようやく、精霊の森の小鬼族の下へ向かう事ができる。
もちろん、移住の件の回答を聞きに行くためである。
冒険者ギルドによって、小鬼関連の依頼がない事を確認し、初めにギズ達の秘密基地へと向かう。久しぶりだが、そこで誰かと会う事はなかった。
手入れがされていないようだ。風雨にさらされたのか、いたるところがバタバタになっており、室内にのテーブルには埃がたまっている。
なるべく人間に会わないように、森が深くない場所にはいかないようにしているのだろう。レヴィンは何だかもの悲しさを感じずにはいられなかった。
そこから一時間ほどかけて、小鬼の集落に向かう。
人間に見つかったせいで、集落がなくなっていやしないか、既に争いが起こってやしないか心配で足が自然と早足になる。
久しぶり過ぎて、少し迷ってしまった。秘密基地から、集落への小鬼道が使われなくなって木々に埋もれていたせいだ。
集落につくと、いつも通り、見張り番が二人、入り口に立っている。
見張りはレヴィンを見つけると、こちらに駆け寄り、声をかけてきた。
「レヴィン殿。久しいデスナ!」
「ああ、おはようございます。何か変わったことはありましたか?」
「特にナイナ。怖いくらいニ何もなかッタぞ?」
ランゴバルトが何か通達を出してくれていたのかも知れない。
「とりあえず、取り次いでもらえますか?」
そう言うと、見張りの一人が小走りで集落の中へ消えていく。
しばらくもう一人の見張りと話しながら待っていると、ガンジ・ダとジグド・ダが自ら迎えてくれる。
「おおッ! レヴィン殿……お待ちしておりましたぞい!」
「レヴィン殿、息災であったか?」
ジグド・ダは一か月ぶりに会って、よりマッスル体型になったように見える。
「お久しぶりです。何とか元気です。早速、例の件の話をしましょう」
「いいですとも!」
ガンジ・ダが気持ちのいい返事をする。
お前は○ルベーザか。
すぐに長老である、ガンジ・ダの家へと通されるレヴィン。
気のせいか家が補強されている気がする。
この事を尋ねると、ガンジ・ダは、小鬼達に指示を出して補強してみたと言う。
種族進化の後、知性があふれるように湧き出でてしょうがないらしい。
中に入ると、既に司祭ズが座っている。
囲炉裏のようなものを囲んで全員が床に腰を下ろすと、小鬼女子が火にかけてあったお湯でお茶を出してくれた。
聞いてみると、薬草茶らしい。
この辺も依然とは違うようにレヴィンは感じる。
「長い間お待たせしてすみませんでした。移住の件はどうなりましたか?」
「あの後、決を採ったのですが、意見が割れましてな……」
ガンジ・ダの表情が曇る。
長年住み慣れた土地を離れるのはつらいし、小鬼達も納得いかないだろうとは思っていた。
レヴィンは説得をどうしようと頭を働かせる。
「多くの者は移住しても良いとの意見なのですが、何故我々が故郷を捨てなければならないのか納得しない者もおりまして」
「当然の意見だと思いますが、このまま住み続けると、冒険者ギルドの精霊族に目をつけられて討伐依頼が出されますよ?」
「もちろん、あの敵対意識の強い精霊族の事は伝えてある。だが、戦って死んだ方がマシだと言いよるんじゃ」
レヴィンは考えていた。
全員に『種族進化』を使用する事を。
『種族進化』を使用した結果、考えられるのは二通りの可能性だ。
一つは知性が上がる事により、戦いの無意味さに気づく事。
そしてもう一つは、戦う力を得る事により、人間と戦っても勝てると勘違いする事である。
こればかりは、どちらに転ぶか解らない。
まさに神のみぞ知る世界なのだ。
しかし、迷っていても埒が明かない。
レヴィンは『種族進化』の能力を小鬼全員に使用する事に決めた。
「全員の総意を得るなんて無理なのかも知れません。でも努力はしたいんです。全員に『種族進化』を使用したいと思います」
「おおッ! ありがたい! この力が皆にも与えられるのですな? さすれば戦っても勝てない事に気づくやも知れぬ……」
「しかし、勘違いしなければいいが……」
二人もレヴィンと同じ事を考えているようだ。
ガンジ・ダは司祭ズに、広場に全員を集めるよう指示した。
狩りや木の実の採集でいない者をのぞいて広場には五十人ほどが集まった。
「では、能力を使用します。全員並ぶように言ってください」
それほど広くもない広場にいくつかの列ができる。
レヴィンは、先頭にいる小鬼の男に能力を発動した。
まばゆい光が小鬼を包み込む。
中にはまぶしくて手で目を覆っているものもいるほどだ。
やがて光が収まると、そこには体や容姿が大きく変貌した小鬼の姿があった。
『種族進化』を使用すると人間に近い容姿になる。
ガンジ・ダとジグド・ダの時と同じく人間に近い小鬼族が誕生した。
正確には中鬼と言うのだが、現在、鑑定能力のないレヴィンには解らない。
そして次々と能力を使用していく。
能力を受けた小鬼は総じて、その変化に驚愕し、喜びに満ち溢れていた。
中には戸惑っている者もいるようだ。何人かが茫然としている。
ゴズやメリッサ達は木の実採集に出かけていていないので後回しである。
しばらくかかって全員が種族進化する事となった。
「では、もう一度、全員の意思を確認してください。夕方また来て、残りの皆にも能力を使いますね」
「いや、レヴィン殿も見届けてくだされ……」
狩りでもして時間を潰そうとしていたのだが、ガンジ・ダがそう言うので話し合いを見学する事にした。
ガンジ・ダは、対人間強硬派の中心人物と話し合うようだ。
その人物は既に老齢の域に達している者だった。
「ささ、ガルロ・ド殿、近こう寄られよ」
ガンジ・ダが丁寧な口調で語りかける。
おそらく強硬派のリーダーなのだろう。彼と話をつけるようだ。
「どうですかな? 進化した気分は?」
「信じられぬ……。この歳になって力が湧き出てくるとは……」
ガルロ・ド老が素直な感想を口にした。
「その力と知性を得た上で聞こう。移住の件はどうするのじゃ?」
「冷静に考えてみると……そうじゃな。人間には勝てぬ……な。故郷を追い出されるのは癪だが……。そしてレヴィン殿に借りが出来てしまった。これでは反対できぬ」
「おおッ! それでは……」
あっさりとガルロ・ド老は、意見を変えた。
ガンジ・ダが何か言いかけた、その時、後方から鋭い声が飛んだ。
「あいや、待たれい! このような力を得たのだッ! 人間など恐るるに足らずッ!」
声を上げた者を見ると、まだ齢の若い青年の小鬼であった。
「思い上がるな。この程度ではまだまだ人間には勝てんよ」
「戦う前から決めつけていては勝てる戦も勝てぬわッ! あなたはそれでも小鬼将軍かッ!」
「私は将軍としてこの部族を護り導いていかねばならん。それにレヴィン殿のような人間もいる。人間とは必ずしも敵対する必要はないのだ」
ガルロ・ド老を中心とした強硬派は、意見を変えたが、力を得て自分が強いと言う錯覚に陥っている若者が数人ではあるが、息巻いているようである。
その若者は、ジグド・ダとしばらく言い争っていたが、相手を言い負かせずにイラついている。そのうち、若者数人は態度を硬化させ、いずこかへ去って行った。狩りや採集から戻ってくる者に期待をかけているようだ。聞くだけ聞いていたが、この場に移住反対派がいなくなったので、暇になってしまった。そこへ、ガンジ・ダが移住先の事をレヴィンに尋ねた。
「移住先はどのようなところなのかね?」
「カルマと言う街から東へ行ったところに、ユーテリア連峰から魔の森を通って流れてくる川があります。そこに領都を造ろうかと考えています」
二人は広場のある石に腰かけて話をしている。
そこへ女性が、先程の薬草茶を持って現れる。
喉が渇いていたので助かったのでお礼を言うと、彼女が破顔した。
人間に近い容姿になったので、少しドキッとしてしまうレヴィンであった。
「なるほど、川があるのですな。その辺りには、獣がおりますかな? 生きていくために狩りや木の実採集をしなければならんのでのう」
「そこは人間の手がまだ入っていないところですし、魔物も獣もいます。皆さんには今まで通り狩りもしてもらいますが、農耕もしてもらおうと思っています」
「農耕ですと? 人間が大地に実った植物を刈り取っているのを見た事がありますが、それと何か関係がありますかな?」
流石は長老だけあって見た事くらいはあるようだ。
「そうですね。農耕とは、大地を耕して種を撒き、水をやって作物を栽培すると言うことです」
「な、なんとッ! あれは勝手に実ったものではなかったのですか?」
勝手に生えてくるって何プレイスのお野菜さんだよ……と思いながらも、間違いを訂正しておく。
「違います。人間がちゃんと世話をして実ったものを収穫し、加工して食べ物にしているんですよ」
「そうだったのですか……」
ガンジ・ダは「知らなかった……」とつぶやいて顔を手で覆った。
「丁寧に育ててやらないと、ちゃんと実らないんですよ?」
「しかし、我々にそんな事ができるのだろうか?」
ジグド・ダは心配なようだ。もちろんレヴィンも最初からうまくいくとは思っていない。
「最初は失敗したっていいんです。でも安定的に作物を収穫できるようになれば、餓えずに済みますよ」
「それはありがたい事だ」
しばらく時を忘れて話し合っていると、もうお昼になっていた。
ガンジ・ダは昼食を用意させると言って家に招いてくれた。
広場からジグド・ダと共に、ガンジ・ダの家へと移動する。
ガンジ・ダの奥さんであろう老女が何かを煮込んでいる。おそらくスープのようだ。じっくり観察していると、老女は照れたように笑って、すぐできるから待ってなと言った。腹が減って見ていたと思われたようだ。レヴィンは少し恥ずかしく思って顔が赤くなる。
できあがって、レヴィンの下まで持ってきてくれる。
老女によればクルノエルと野草と木の実の煮込みスープらしい。
クルノエルは蛙だと思ってもらえばいいだろう。
最近は寒くなってきたので、獣も減っているとジグド・ダは言った。
彼は奥さんがいないらしく、時々お呼ばれしていると言う。
いつもは肉を焼いただけの食事が多いそうだ。
「もう冬だから、節約しなきゃね。今日はごちそうだよ」
老女はそう言うといっぱい食べな、と優しく声をかけてくれた。
レヴィンは食事をふるまってもらって申し訳なく思ってしまう。
そして、食糧の安定的な供給が期待できる農業は必須だなと思いを新たにする。
午後からはあまりにもやる事がないので、狩りに行く事にした。
狩りをするのも久しぶりである。魔物ばかり狩っていたから獣狩りは最近行っていなかったのだ。村からさらに奥に足を踏み入れる。精霊の森でここまで奥に来たのは初めてである。しばらく森をうろつくが獣の姿はあまり見ない。奥へ奥へと踏み入って行くと、何度も同じような道を通っている事に気づいた。
(これはあれか? 精霊族の秘術とかで迷わされているとか……)
精霊族の隠れ里があるらしいので、本当に秘術とかがありそうだ。
仕方ないので元来た道を引き返すと、ホワイトディアを発見したので、魔法で造作もなく仕留める。
少しだけ開けた場所に行き、血抜きして、火を起こす。
そして暖を取りながら、森の静けさの中に溶け込む。
この森と一体化するかのような奇妙な感覚がレヴィンは好きだった。
時々、パチパチと木の枝が爆ぜる音を聞きながら、彼はこれからの事を考えていた。
少し空が暗くなってきたので、肉を時空防護に入れて村へと戻る事にした。
何とか迷う事なく戻って来れたので少し安心していると、既に狩りと木の実採集から全員が戻ってきていると言う。
ホワイトディアを時空防護から出して、ガンジ・ダの奥さんに渡すとびっくりつつも感謝された。
この日の狩りはわずかな小物しか取れなかったらしい。
完全に暗くなる前に帰りたいので、すぐに種族進化に取り掛かった。
やはり、全員が全員、目を白黒させて驚いている。
ギズ、メリッサ、ジェダの三人も同様に進化させる。
三者三様の喜びを見せ、非常に感謝されて嬉しく思うレヴィンであった。
これで全員分の進化が終わり、一旦返事は保留ということになった。
ガンジ・ダと、ジグド・ダは必ず説得すると意気込んでいた。
0
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されて中世欧州っぽい異世界っぽく色々な冒険者と過ごす日本人の更に異世界の魔王の物語
へたまろ
ファンタジー
キャッチフレーズは二話から本編!
最強魔王による、おしのび冒険者育成旅行日記!
異世界といえば、冒険者。
そう思っていた時期がありました。
魔王に転生して社畜のような生活を送っていた田中は、さらなる異世界に呼び出され……そして、旅立った。
仕事を投げ出して。
そこでは、理想の冒険者が闊歩する町並みが。
キタコレ!
田中の異世界冒険者(育成)日記の幕開け!
そして以下あらすじ
ある世界に、転生してすぐに魔王になってしまった日本人の若者が居ました。
彼は、魔王として部下に慕われつつも、良いように使われ、人間達に良いように使われ、城の運営が上手くいくようにあれこれ苦心し、城下に住まう魔物達を守り、その生活を向上させることに苦心し、自分の国の為に大魔王に歯向かい、大魔王の住む地で国を興し、迫害される人を助けたり、魔族を助けたり、さらには…
とにかく、王のくせに一番働いて、一番苦労をしていたのです。
ところが、ある日強力な魔力を感じ、その魔力にされるがままに他の世界に召喚されたのでした。
異世界転生からの、異世界転移という数奇な運命を辿りながらも、今度こそ異世界チートヒャッハーを楽しもうと思ったのですが、そこで一人の少年に出会い、彼との出会いが元魔王の考えを変えたのです。
うん、冒険者になって、この新人を育ててみるか…
育成ゲーム感覚で、この新人冒険者を適当に育て始めます。
そこから、冒険者育成にはまった魔王様。
そこから始まる魔王の暇潰しかつ異世界満喫物語。
最初に育てた新人だけでは飽き足らず、あちこちの冒険者にちょっかいを出す魔王の、自己満おせっかいストーリーです。
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
性奴隷を飼ったのに
お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。
異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。
異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。
自分の領地では奴隷は禁止していた。
奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。
そして1人の奴隷少女と出会った。
彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。
彼女は幼いエルフだった。
それに魔力が使えないように処理されていた。
そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。
でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。
俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。
孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。
エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。
※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。
※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
異世界のんびり冒険日記
リリィ903
ファンタジー
牧野伸晃(マキノ ノブアキ)は30歳童貞のサラリーマン。
精神を病んでしまい、会社を休職して病院に通いながら日々を過ごしていた。
とある晴れた日、気分転換にと外に出て自宅近くのコンビニに寄った帰りに雷に撃たれて…
================================
初投稿です!
最近、異世界転生モノにはまってるので自分で書いてみようと思いました。
皆さん、どうか暖かく見守ってくださいm(._.)m
感想もお待ちしております!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる