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『妻に渡してくれ』
「ありがとうございます!」
ハーネットは花束を受け取るとニコニコ笑いながら扉を閉めた。
今回の花はジプソフィラにバラとマリーゴールド、コスモスだ。
(気に入ってくれるだろうか……)
クロードは各それぞれの花言葉を思い返すと顔を赤くした。
(す、少し露骨すぎただろうか……)
コスモス以外は全て愛を意味する花だ。
コスモスでさえも「美麗」等とフォルテナの容姿を褒めるような花言葉だ。……
クロードはウッキウキだった。
夕食時には必ず妻に会えるからだ。
まだ向かい同士の席だしあまり目も合わないけれど、行く行くは隣同士に座りながら食べられるようになりたいとクロードは思っていた。
自分の声が出るのなら色々妻に話しかけたりして仲を深める事ができるのに……と思ったが、おそらく自分にそんなスキルはないだろう。と思い立ち苦々しい気分になり、少し遠い目をする。
クロードがソワソワしながら席で待つとフォルテナがやってきた。「お待たせいたしました」クロードは首を横に振るとフォルテナを見た。
彼女は少し目を伏せてテーブルを見つめている。
クロードはなんだか胸が少し苦しくなったが仕方がないことだ。と自分に言い聞かせた。
自分が想いを寄せたからと言って必ず返ってくるものではないのだ。
好ましい女性が向かい側の席で食事をしている。
それだけで充分ではないか。
クロードはテーブルの下で手帳に本日の食事メニューを書き出すとフォルテナの食の進み方を百点満点で評価し、表した。
『蒸し野菜のチーズソース添が妻は好きだ』
クロードは手帳を眺めると最終的にそう結論を出す。
「ぼ旦那様?何を眺めていらっしゃいますか?」
メイソンは手帳を見てニコニコしているクロードが微笑ましくて思わず声を掛けた。
メイソンはクロードに対して色眼鏡をかけまくっているのでニコニコして見えるようだがもはや彼はニヤニヤしていた。
クロードは慌てて手帳を隠すとなんでもない風を装い出したのでメイソンはかわいらしく感じて思わず少しからかう。「いやらしいやつですか?」メイソンは嬉しかった。クロードが楽しそうにしたり生き生きしている様子を見ることができるなんて……と
クロードは慌てて手を横に振り否定の態度をとると
『妻の食事の好みを』と手帳に書いて見せてきた。
「奥様のお好みですか?旦那様はそれをメモしてらっしゃったのですね」メイソンの目頭は熱くなった。
ぼっちゃまが……とても幸せそうにしてらっしゃる。と
「では次にまた奥様のお好きな物が出るように料理長に掛け合っておきましょう。奥様は何がお好きなのですか?私めに教えてくださいませ。旦那様」
クロードは少しだけ間を置くとパラパラと手帳をめくって頭を抱えた後メイソンにそっとそれを差し出した。
メイソンがそれを受け取り眺めている間クロードは気が気じゃなかった。気持ち悪いだろうか……と
「ちゃんと点数をつけてらっしゃるのですね……」
メイソンはそういうと自分の手帳を取り出し涙声で「では上位三つをとりあえず料理長に伝えましょう!ぼ、旦那様!なんと細やかな気配り……天才でございます!」と
手帳にそれを書き写しながら言うとメイソンの視界がぼやける。
メイソンは嬉しくて嬉しくて堪らなかった。
あのいつも寂しそうで小さかったぼっちゃまが……今はこんなに立派になられて……
メイソンはポロリと落ちた涙をクロードにはバレないようにそっと手の甲で拭った。
『妻は喜んでいた?』
なんと女々しいのだ俺は。
ハーネットを庭に呼び出すとクロードはそう尋ねた。
フォルテナはクロードの花束を喜んでいたか?と
「はい、大層喜んでらっしゃいましたよ。花に罪はないので」
クロードはその言葉が嬉しくて思わず笑ってしまった。まさに花が咲いたような笑顔だったであろう。
『それはよかった』
また花束を贈ろう。
次は直接渡したいが……今回の花束プレゼントで俺の印象が良くなっただろうか……クロードは悶々とそう考える。
『妻は?』
「奥様は今お庭でお一人日光浴をされています」
『俺も』一緒にと書いている間に「お一人をご希望されております」とハーネットに釘を刺されてしまった。
クロードはハーネットに花束を渡すと必ず妻に渡すように伝えた。このメッセージカードも……「かしこまりました」ハーネットはそう言うと花束を持ち頭を下げた。
ジプソフィラ、白のダリア、ペチュニア……
クロードはその花言葉を思い浮かべてまた頬を染める。
今回はカードを添えてしまった……
『あなたを思って選びました』
クロードはウッキウキで寝室へ行った。
そろそろ花言葉に気付いてくれただろうか。
でも気付かれて不気味がられたら……
「……っ」
クロードは急に不安に駆られ始めた。
いや、しかし前は大丈夫だったじゃないか!
クロードは心の中で高笑いすると堂々と寝室に入った。
クロードはそこで愕然とした……
今日メイキングされたままのベッドは圧縮でもされていない限りフォルテナがいるのはあり得なかったからだ。
き……
き……
き、き、き、き、気持ち悪かっただろうか?
気持ち悪かったのかもしれない。
白のダリアが特に露骨すぎて気持ち悪かったのかもしれない。
クロードは床にうずくまった。
色というアピールが特に気持ち悪かったかもしれない。
ここは様々な色の中に白を忍ばせるに留まらせるべきで……いや、しかし……もう渡してしまった。
「感謝、豊かな愛情」これはダリアの中でも白いものだけが持つ花言葉だ。
ああ……キモいキモい……
クロードは頭を抱えた。
時を戻したい……
ペチュニアもなかなか不気味だったかもしれない。「あなたと一緒なら心が安らぐ」
嘘つけ!
そう思われたのかもしれない……
自慢じゃないが俺はフォルテナ殿の前で心が落ち着いたことなどはない。いつでもいきり立っているしドッキドキのバックバクのバッキバキだ。フォルテナ殿は気付いていたのかも……
クロードは羞恥心で胸が爆発しそうだったので床を引っ掻いて耐えた。声が出ていたら絶叫していたことだろう……
……今フォルテナ殿はどこにいるんだ。
クロードは顔を上げるとフォルテナの部屋のドアをノックした。ソファで寝ているなら気の毒だ。
寝室に来るように言おう。
俺は寝室には今後入らないと安心させて……
ノックの返答がない。
何度か繰り返したがないのでそっとドアを開けた。
薄く開けた隙間からテーブルに図鑑を置いてその上ですやすやと寝息を立てるフォルテナをクロードは見た。
クロードは盛大に安堵のため息をついた。
どうやら妻は疲れていたようで予期せぬ場所で眠ってしまったようだ。クロードはフォルテナの隣に膝をつくと顔を覗き込んだ。
薄く開けた唇からすぅすぅと寝息が漏れている。
「…………」
クロードはこっそり頬にキスをすると顔を真っ赤にしてそれを誤魔化すようにフォルテナを横に抱き上げた。
彼女を寝室に連れて行くとそっとベッドに下ろす。
すっかり身体が冷えているので布団を掛けて抱き寄せた。
これは別にいやらしい気持ちからではなく、冷えた身体を温めるためだ。少し力を込めると折れてしまいそうな彼女の芯と柔らかな抱き心地に不本意ながら身体が反応してはいるが飽くまでも生理現象だ。
その証拠に俺はいつだって眠ることができる……
眠ることが
できる…
できるんだ。
少し時間がかかっているだけで別に。
『どうだった?妻は喜んでいたか?』
「はい、花に罪はございませんので」
クロードは眠たい目を擦りながら朝、再び庭へ呼び出したハーネットに尋ねた。フォルテナ殿は俺の花束を喜んでいたか?と
ハーネットの返答を聞いた直後クロードはニッコニコになった。
喜んでくれている……!
ま……また贈ろう花束を……!
こうしてクロードは毎日毎日フォルテナのためにせっせと花束を作るのだが……それは本人には全く伝わってはいなかったのだ……
「ありがとうございます!」
ハーネットは花束を受け取るとニコニコ笑いながら扉を閉めた。
今回の花はジプソフィラにバラとマリーゴールド、コスモスだ。
(気に入ってくれるだろうか……)
クロードは各それぞれの花言葉を思い返すと顔を赤くした。
(す、少し露骨すぎただろうか……)
コスモス以外は全て愛を意味する花だ。
コスモスでさえも「美麗」等とフォルテナの容姿を褒めるような花言葉だ。……
クロードはウッキウキだった。
夕食時には必ず妻に会えるからだ。
まだ向かい同士の席だしあまり目も合わないけれど、行く行くは隣同士に座りながら食べられるようになりたいとクロードは思っていた。
自分の声が出るのなら色々妻に話しかけたりして仲を深める事ができるのに……と思ったが、おそらく自分にそんなスキルはないだろう。と思い立ち苦々しい気分になり、少し遠い目をする。
クロードがソワソワしながら席で待つとフォルテナがやってきた。「お待たせいたしました」クロードは首を横に振るとフォルテナを見た。
彼女は少し目を伏せてテーブルを見つめている。
クロードはなんだか胸が少し苦しくなったが仕方がないことだ。と自分に言い聞かせた。
自分が想いを寄せたからと言って必ず返ってくるものではないのだ。
好ましい女性が向かい側の席で食事をしている。
それだけで充分ではないか。
クロードはテーブルの下で手帳に本日の食事メニューを書き出すとフォルテナの食の進み方を百点満点で評価し、表した。
『蒸し野菜のチーズソース添が妻は好きだ』
クロードは手帳を眺めると最終的にそう結論を出す。
「ぼ旦那様?何を眺めていらっしゃいますか?」
メイソンは手帳を見てニコニコしているクロードが微笑ましくて思わず声を掛けた。
メイソンはクロードに対して色眼鏡をかけまくっているのでニコニコして見えるようだがもはや彼はニヤニヤしていた。
クロードは慌てて手帳を隠すとなんでもない風を装い出したのでメイソンはかわいらしく感じて思わず少しからかう。「いやらしいやつですか?」メイソンは嬉しかった。クロードが楽しそうにしたり生き生きしている様子を見ることができるなんて……と
クロードは慌てて手を横に振り否定の態度をとると
『妻の食事の好みを』と手帳に書いて見せてきた。
「奥様のお好みですか?旦那様はそれをメモしてらっしゃったのですね」メイソンの目頭は熱くなった。
ぼっちゃまが……とても幸せそうにしてらっしゃる。と
「では次にまた奥様のお好きな物が出るように料理長に掛け合っておきましょう。奥様は何がお好きなのですか?私めに教えてくださいませ。旦那様」
クロードは少しだけ間を置くとパラパラと手帳をめくって頭を抱えた後メイソンにそっとそれを差し出した。
メイソンがそれを受け取り眺めている間クロードは気が気じゃなかった。気持ち悪いだろうか……と
「ちゃんと点数をつけてらっしゃるのですね……」
メイソンはそういうと自分の手帳を取り出し涙声で「では上位三つをとりあえず料理長に伝えましょう!ぼ、旦那様!なんと細やかな気配り……天才でございます!」と
手帳にそれを書き写しながら言うとメイソンの視界がぼやける。
メイソンは嬉しくて嬉しくて堪らなかった。
あのいつも寂しそうで小さかったぼっちゃまが……今はこんなに立派になられて……
メイソンはポロリと落ちた涙をクロードにはバレないようにそっと手の甲で拭った。
『妻は喜んでいた?』
なんと女々しいのだ俺は。
ハーネットを庭に呼び出すとクロードはそう尋ねた。
フォルテナはクロードの花束を喜んでいたか?と
「はい、大層喜んでらっしゃいましたよ。花に罪はないので」
クロードはその言葉が嬉しくて思わず笑ってしまった。まさに花が咲いたような笑顔だったであろう。
『それはよかった』
また花束を贈ろう。
次は直接渡したいが……今回の花束プレゼントで俺の印象が良くなっただろうか……クロードは悶々とそう考える。
『妻は?』
「奥様は今お庭でお一人日光浴をされています」
『俺も』一緒にと書いている間に「お一人をご希望されております」とハーネットに釘を刺されてしまった。
クロードはハーネットに花束を渡すと必ず妻に渡すように伝えた。このメッセージカードも……「かしこまりました」ハーネットはそう言うと花束を持ち頭を下げた。
ジプソフィラ、白のダリア、ペチュニア……
クロードはその花言葉を思い浮かべてまた頬を染める。
今回はカードを添えてしまった……
『あなたを思って選びました』
クロードはウッキウキで寝室へ行った。
そろそろ花言葉に気付いてくれただろうか。
でも気付かれて不気味がられたら……
「……っ」
クロードは急に不安に駆られ始めた。
いや、しかし前は大丈夫だったじゃないか!
クロードは心の中で高笑いすると堂々と寝室に入った。
クロードはそこで愕然とした……
今日メイキングされたままのベッドは圧縮でもされていない限りフォルテナがいるのはあり得なかったからだ。
き……
き……
き、き、き、き、気持ち悪かっただろうか?
気持ち悪かったのかもしれない。
白のダリアが特に露骨すぎて気持ち悪かったのかもしれない。
クロードは床にうずくまった。
色というアピールが特に気持ち悪かったかもしれない。
ここは様々な色の中に白を忍ばせるに留まらせるべきで……いや、しかし……もう渡してしまった。
「感謝、豊かな愛情」これはダリアの中でも白いものだけが持つ花言葉だ。
ああ……キモいキモい……
クロードは頭を抱えた。
時を戻したい……
ペチュニアもなかなか不気味だったかもしれない。「あなたと一緒なら心が安らぐ」
嘘つけ!
そう思われたのかもしれない……
自慢じゃないが俺はフォルテナ殿の前で心が落ち着いたことなどはない。いつでもいきり立っているしドッキドキのバックバクのバッキバキだ。フォルテナ殿は気付いていたのかも……
クロードは羞恥心で胸が爆発しそうだったので床を引っ掻いて耐えた。声が出ていたら絶叫していたことだろう……
……今フォルテナ殿はどこにいるんだ。
クロードは顔を上げるとフォルテナの部屋のドアをノックした。ソファで寝ているなら気の毒だ。
寝室に来るように言おう。
俺は寝室には今後入らないと安心させて……
ノックの返答がない。
何度か繰り返したがないのでそっとドアを開けた。
薄く開けた隙間からテーブルに図鑑を置いてその上ですやすやと寝息を立てるフォルテナをクロードは見た。
クロードは盛大に安堵のため息をついた。
どうやら妻は疲れていたようで予期せぬ場所で眠ってしまったようだ。クロードはフォルテナの隣に膝をつくと顔を覗き込んだ。
薄く開けた唇からすぅすぅと寝息が漏れている。
「…………」
クロードはこっそり頬にキスをすると顔を真っ赤にしてそれを誤魔化すようにフォルテナを横に抱き上げた。
彼女を寝室に連れて行くとそっとベッドに下ろす。
すっかり身体が冷えているので布団を掛けて抱き寄せた。
これは別にいやらしい気持ちからではなく、冷えた身体を温めるためだ。少し力を込めると折れてしまいそうな彼女の芯と柔らかな抱き心地に不本意ながら身体が反応してはいるが飽くまでも生理現象だ。
その証拠に俺はいつだって眠ることができる……
眠ることが
できる…
できるんだ。
少し時間がかかっているだけで別に。
『どうだった?妻は喜んでいたか?』
「はい、花に罪はございませんので」
クロードは眠たい目を擦りながら朝、再び庭へ呼び出したハーネットに尋ねた。フォルテナ殿は俺の花束を喜んでいたか?と
ハーネットの返答を聞いた直後クロードはニッコニコになった。
喜んでくれている……!
ま……また贈ろう花束を……!
こうしてクロードは毎日毎日フォルテナのためにせっせと花束を作るのだが……それは本人には全く伝わってはいなかったのだ……
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