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第10話 リーグ戦
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ーー清雅大ーー
まだ、誰もいない相撲場に白鷺涼花が入って来た。
今日はここで大学生の新人リーグ戦が開催されるので、涼花は早めに来て準備を始めようとしていた。
涼花は机を並べたり椅子を並べたりと会場の設営を始め、そうこうしてる内に清雅大の女子相撲部1年生達も会場に入り涼花の手伝いを始めた。
駒川千明が「今日、涼花さん早いすね」と言うと「何だか落ち着かなくて早めに来ちゃった」と返すと千明は首を縦に振りながら「その気持ち凄く分かるす」と返し「今日は先輩達も大会だからノビノビ出来るんすよね」と口にすると涼花は少し驚き「千明って先輩達の事、嫌いなんだ」と返すと千明は少し慌てた表情で間髪入れずに「嫌いじゃないすよ、ただ数名苦手な先輩がいるだけすっよ」と返すと涼花はクスと笑った。
会場となる清雅大の相撲場はアリーナ型になっており支度部屋や風呂場などの施設が有り、女子大相撲も開催できるほどの会場だ。
ーー駅ーー
美月が駅に着くと、優香の姿があった。
優香が美月に気付き「美月ちゃんこっち」と手を振り呼んだ。美月は優香の所に向かうと「おはよう、優香ちゃん」と挨拶する優香は美月の顔を見て少し微笑む「今日はお招きいただき、ありがとうね」と言うと「いえいえ」と返し優香と話していると、春が「おーい」と手を振りながら向かって来た。「あ、春ちゃん」と美月が言うと「ごめん、待った」と優香と美月に謝ると「ううん、大丈夫だよ」と言うと春は笑みを浮かべ「ありがとう」と返した。
3人は駅のホームに向かって行った。
ーー車内ーー
美月はスマホで今日行なわれる大会のHPを見ていた。
「大会のHPなんて見てどうしたの?」と優香が美月に聞くと「この大会今日中に優勝は決まんないだね」と返すと春が「そうだよ、リーグ戦だからね」と返した美月はリーグ戦形式の大会に出た事も見た事も無かったので新鮮に感じた。「2人はリーグ戦の大会とか行った事ある?」と聞くと2人は「あるよ」と返し続けて「出た事もあるよ」と返した。美月は出た事もあると言う言葉を聞いて驚きを隠せなかった。
春は美月に「このリーグ戦は女子相撲協会が運営してるの!」と聞くと美月はキョトンとした顔で驚き「本当に!?」と返すと「本当だよ!!」と鼻息を荒くして答えた。
「美月のお母さんにもお世話になってるんだから!」と春が言うと優香が「なんであなたが自慢げなのよ」と返した。
優香が「そんな美月ちゃんの為に説明してあげる!」とカバンからメガネを取りかける。
美月が「何でメガネ?」と聞くと「私は見た目から入るタイプなの」と返した。
優香が咳払いをし「気を取り直して説明するわね。」
「まず、リーグ戦には個人戦と団体戦の2つがあるの」
「個人戦も?」
「そお、どっちのリーグも4部制で毎月各部リーグ戦が行われていて、成績上位者は昇格戦に出られるの!」
美月は「2人は何部?」と聞くと2人は即答で「1部」と答えた。
美月はやっぱり2人は強い事を改めて感じた。
「続けるわね、各リーグには小中高大に別れててその中で競い合うの」
「私達で言うと高校生の中で競い合うって感じね、後まだ細かい規則や参加規定などあるけど今回は省くわね。」
春がニコニコ顔で「後ね後ね、個人戦だと夏と冬の休み期間は15日間で行われて擬似的に女子大相撲を体験できるの」
「それと、まわしの色なんかも選べるんだから」と言うと優香が「だから何で自慢げなのよ」と返す。
3人がリーグ戦の話をしていると清雅大の最寄り駅に着いていて3人は電車から降りた。
ーー清雅大ーー
涼花達、清雅大女子相撲部1年生達は会場の設営を終えまわしを締め四股やすり足などウォーミングアップを開始していた。
会場には続々と大会に出場する選手達や関係者の人達や観戦をする人達が入ってきて、熱気を帯び始めた。
その光景見ていた涼花は「始まるね!今季初戦が!ワクワクしてきた!」
千明は涼花の顔を見て「涼花さん今日なんか楽しそうですね!」と聞くと涼花は笑顔で「今日わね、かわいい後輩が見に来るの!」と返し土俵の方に向かった。それを聞いた千明は「かわいい後輩?」涼花さん、私達まだ1年生なんだけどなぁと思いながら後を追った。
3人は清雅大に着き校内に入り会場に向かうと美月だけが違う方向に向かっていた。
「あれ?こっちじゃないの?」と首を傾げながら言うと春が「ううん、そっちは女子相撲部の稽古場でしょ。」
「うんそこでやるんじゃないの?」と聞くと春が「あ!そっか!美月は初めてだっけ?」と聞き返すと「ここに来るのは2回目だけど?」と言うと「それじゃあ初めてだね!!」と返した。
美月は首を傾げながら「えーと何が?」と言うと春は笑顔で「清雅大はね!おっきなアリーナ状の相撲場があるんだよ!!」と返す。それを聞いた美月は少し興奮しながら会場に入ると「すごい!」と言う言葉を漏らす。そこには大勢の観客や各校の応援団が居て熱気がすごかった。
もうすでに土俵が有る中央の広場に選手達が並び開会式が始まろうとしていた。
春が「始まるね!」と囁くと「うん!楽しみ!」と返し、3人は最前列の関係者席に座った。
土俵上では協会の人が上がり「これより、大学女子相撲新人リーグ戦を開会いたします。」と言い放つと会場全体が大きな歓声が上がった。
まだ、誰もいない相撲場に白鷺涼花が入って来た。
今日はここで大学生の新人リーグ戦が開催されるので、涼花は早めに来て準備を始めようとしていた。
涼花は机を並べたり椅子を並べたりと会場の設営を始め、そうこうしてる内に清雅大の女子相撲部1年生達も会場に入り涼花の手伝いを始めた。
駒川千明が「今日、涼花さん早いすね」と言うと「何だか落ち着かなくて早めに来ちゃった」と返すと千明は首を縦に振りながら「その気持ち凄く分かるす」と返し「今日は先輩達も大会だからノビノビ出来るんすよね」と口にすると涼花は少し驚き「千明って先輩達の事、嫌いなんだ」と返すと千明は少し慌てた表情で間髪入れずに「嫌いじゃないすよ、ただ数名苦手な先輩がいるだけすっよ」と返すと涼花はクスと笑った。
会場となる清雅大の相撲場はアリーナ型になっており支度部屋や風呂場などの施設が有り、女子大相撲も開催できるほどの会場だ。
ーー駅ーー
美月が駅に着くと、優香の姿があった。
優香が美月に気付き「美月ちゃんこっち」と手を振り呼んだ。美月は優香の所に向かうと「おはよう、優香ちゃん」と挨拶する優香は美月の顔を見て少し微笑む「今日はお招きいただき、ありがとうね」と言うと「いえいえ」と返し優香と話していると、春が「おーい」と手を振りながら向かって来た。「あ、春ちゃん」と美月が言うと「ごめん、待った」と優香と美月に謝ると「ううん、大丈夫だよ」と言うと春は笑みを浮かべ「ありがとう」と返した。
3人は駅のホームに向かって行った。
ーー車内ーー
美月はスマホで今日行なわれる大会のHPを見ていた。
「大会のHPなんて見てどうしたの?」と優香が美月に聞くと「この大会今日中に優勝は決まんないだね」と返すと春が「そうだよ、リーグ戦だからね」と返した美月はリーグ戦形式の大会に出た事も見た事も無かったので新鮮に感じた。「2人はリーグ戦の大会とか行った事ある?」と聞くと2人は「あるよ」と返し続けて「出た事もあるよ」と返した。美月は出た事もあると言う言葉を聞いて驚きを隠せなかった。
春は美月に「このリーグ戦は女子相撲協会が運営してるの!」と聞くと美月はキョトンとした顔で驚き「本当に!?」と返すと「本当だよ!!」と鼻息を荒くして答えた。
「美月のお母さんにもお世話になってるんだから!」と春が言うと優香が「なんであなたが自慢げなのよ」と返した。
優香が「そんな美月ちゃんの為に説明してあげる!」とカバンからメガネを取りかける。
美月が「何でメガネ?」と聞くと「私は見た目から入るタイプなの」と返した。
優香が咳払いをし「気を取り直して説明するわね。」
「まず、リーグ戦には個人戦と団体戦の2つがあるの」
「個人戦も?」
「そお、どっちのリーグも4部制で毎月各部リーグ戦が行われていて、成績上位者は昇格戦に出られるの!」
美月は「2人は何部?」と聞くと2人は即答で「1部」と答えた。
美月はやっぱり2人は強い事を改めて感じた。
「続けるわね、各リーグには小中高大に別れててその中で競い合うの」
「私達で言うと高校生の中で競い合うって感じね、後まだ細かい規則や参加規定などあるけど今回は省くわね。」
春がニコニコ顔で「後ね後ね、個人戦だと夏と冬の休み期間は15日間で行われて擬似的に女子大相撲を体験できるの」
「それと、まわしの色なんかも選べるんだから」と言うと優香が「だから何で自慢げなのよ」と返す。
3人がリーグ戦の話をしていると清雅大の最寄り駅に着いていて3人は電車から降りた。
ーー清雅大ーー
涼花達、清雅大女子相撲部1年生達は会場の設営を終えまわしを締め四股やすり足などウォーミングアップを開始していた。
会場には続々と大会に出場する選手達や関係者の人達や観戦をする人達が入ってきて、熱気を帯び始めた。
その光景見ていた涼花は「始まるね!今季初戦が!ワクワクしてきた!」
千明は涼花の顔を見て「涼花さん今日なんか楽しそうですね!」と聞くと涼花は笑顔で「今日わね、かわいい後輩が見に来るの!」と返し土俵の方に向かった。それを聞いた千明は「かわいい後輩?」涼花さん、私達まだ1年生なんだけどなぁと思いながら後を追った。
3人は清雅大に着き校内に入り会場に向かうと美月だけが違う方向に向かっていた。
「あれ?こっちじゃないの?」と首を傾げながら言うと春が「ううん、そっちは女子相撲部の稽古場でしょ。」
「うんそこでやるんじゃないの?」と聞くと春が「あ!そっか!美月は初めてだっけ?」と聞き返すと「ここに来るのは2回目だけど?」と言うと「それじゃあ初めてだね!!」と返した。
美月は首を傾げながら「えーと何が?」と言うと春は笑顔で「清雅大はね!おっきなアリーナ状の相撲場があるんだよ!!」と返す。それを聞いた美月は少し興奮しながら会場に入ると「すごい!」と言う言葉を漏らす。そこには大勢の観客や各校の応援団が居て熱気がすごかった。
もうすでに土俵が有る中央の広場に選手達が並び開会式が始まろうとしていた。
春が「始まるね!」と囁くと「うん!楽しみ!」と返し、3人は最前列の関係者席に座った。
土俵上では協会の人が上がり「これより、大学女子相撲新人リーグ戦を開会いたします。」と言い放つと会場全体が大きな歓声が上がった。
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