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1章魔獣になりましょう
10話冒険者
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黒髪の眼鏡、20代ぐらいの容姿の男、銀の剣、いかにも駆け出しと云った茶防具《ジャングルプロテクト》。
終始、強張った表情を見せ、必死でその恐れを隠そうと眼鏡を仕切りに触る。
片方はくりっとした眼力のある男、片手に中刀、盾、防具に関しては少し背伸びしたのか銀防具《シルバープロテクト》。
威勢良く声を荒げ、装備や防具は万全だが、両脚が震えている様を見ると、やはり駆け出し冒険者に違いない。
「お前何者だ!?」
「えっ、いや……」
(一体何なんだ次から次へと。あーもう)
「こいつ雲王《オーバーキャスト》じゃないか」
(なんだそれ?)
「馬鹿を言え。こんなルーキークラスのダンジョンにいる訳無いだろ!!」
「だがな……こんな魔獣見たことがない……しかも世界魔獣法典《モンスターズブック》にも載っていないんだぞ!」
(この二人の会話を聞く限り、真偽は不明だが、俺は雲人間になっているらしい。しかも、蹂躙する側の英雄ではなく、蹂躙される側の魔獣《モンスター》のようだ)
すると、片手剣所持の冒険者の方が、慎重派の相棒に対して痺れを切らしたのか、叫び声を上げながら、雲人間へと襲いかかってきた。
「ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
終始、強張った表情を見せ、必死でその恐れを隠そうと眼鏡を仕切りに触る。
片方はくりっとした眼力のある男、片手に中刀、盾、防具に関しては少し背伸びしたのか銀防具《シルバープロテクト》。
威勢良く声を荒げ、装備や防具は万全だが、両脚が震えている様を見ると、やはり駆け出し冒険者に違いない。
「お前何者だ!?」
「えっ、いや……」
(一体何なんだ次から次へと。あーもう)
「こいつ雲王《オーバーキャスト》じゃないか」
(なんだそれ?)
「馬鹿を言え。こんなルーキークラスのダンジョンにいる訳無いだろ!!」
「だがな……こんな魔獣見たことがない……しかも世界魔獣法典《モンスターズブック》にも載っていないんだぞ!」
(この二人の会話を聞く限り、真偽は不明だが、俺は雲人間になっているらしい。しかも、蹂躙する側の英雄ではなく、蹂躙される側の魔獣《モンスター》のようだ)
すると、片手剣所持の冒険者の方が、慎重派の相棒に対して痺れを切らしたのか、叫び声を上げながら、雲人間へと襲いかかってきた。
「ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
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