思考のおもちゃ箱

あらのい

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細胞の記憶とは、私とは、最小限の意思とは

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動物というものは気候が熱いからと言って毛皮を脱いだり、着たりすることはできない。
服の話ではない。肉体的特徴のことだ。
 
毛皮をその年ごとで、今年はいらない、必要とすることはできない。
同じ細胞であるのに。
 
同じ細胞の集まりであるのに、植物と違ってそれができない。
 
植物は、進化をしている。その時々で。
同じ種例えば、同じタンポポでも、気候が熱い年には茎をのばし、花が高く伸びるようにする。寒い時には茎が凍らないように花を地面から咲かす。
 
同じ細胞の集まりなのに、どうしてか。
 
すべての生物は単細胞の集まりである。
個体であるが、それは、一つでなく、一つの社会性をもって個体となしている。
 
私は、姓名を持つ、名前を持っていると思うが、しかし細胞の集まりであり
本当は個でない。この思考も、個ではなく集合体としての集団で採決された思考である。
 
腸内環境により人間の思考パターンが変わる。
最近により、人間の思考パターンが変わるのである。
 
その人は、その人、その個体であるといえるのであろうか。
 
死にたいと思えば、細胞が死に向かう。
生きたいと思えば、その意思で人は生きながらえる。
 
動物と植物、同様の細胞から成り立つ個体でありながら社会性の生命は
なぜ、細胞を進化させられないのであろうか。
 
なぜ、夫婦は思考パターンが似てくるのか
なぜ、親しい人の思考がなんとなくわかるのか
それは、超能力なのか
ではなく、細胞の交換を行ったことでの、細胞が思考パターンを変更させているせいなのか。
 
すべての生物は進化を遂げた。
何万年も欠けて、いまの個体として時を歩んでいる。
 
今あるべき細胞とは何なのか。細胞の思考とは何なのか。
 
細胞の思考によるその進化の可能性とは何なのか。
夢はかなう。
思考による、将来像の設定は、そうなりたいと思う限り生命は進化することができる。
 
生命が太古に絶滅を逃れたのが、その一つだ。
 
もともとのその環境に適したものが生き残ったという説もある。
それだけではない、進化してその環境になったからこそ、時の流れを歩めている。
 
では、人間とは、なんだ。
 
思考とはなんだ。個体としての思考とはなんだ。
細胞が意思を持ち進化を決定できるのである。髪や爪のように。
アポトーシス。細胞の選択的死。蝉も起き上がることをやめてアポトーシスをする。
 
意思による死である。生命活動を出血などの外傷ではなく、細胞が足りなくなり
生命活動をやめるのではない。
 
細胞が、意思をもち一つ一つが選択し、消滅する。
 
思考とはなんだ。
私とは、その選択的思考とはなんだ。
 
細胞の劣化とはなんだ。
思考の劣化とはなんだ。
 
それを決めるのは、私なのか。
それとも、ひとつひとつの社会的選択なのか。
 
魂とはなんだ。
電気信号なのか。
 
失われた機能、腕や足が己の身体ではない、外部の物質の電気信号で動く。
 
では魂は電気信号か、意識とは電気信号なのか。
 
 
人間は果たして最も優れた動物と言えるのか。

動物と植物の境目とは何だ。痛みを感じないとはなんだ。感じなくて、進化ができるか。

植物は痛みを感じる。
過去、実験による電気信号の波でわかった。

音楽を聴かせると、よりよい果実が生まれる。

動物は音波により、コミュニケーションをとり、波長を受けとり理解する。

植物はどうか。

痛みを感じるからこそ、生命は次の選択を決め、それに向かって時とともに歩む。 

感情とは、気持ちとは
思考とは、細胞とは、電気信号が魂なのか、エネルギーとは。

思考とは、意識とはなんだ。

脳の働きによって見えるものが変わる。
幻覚もみる。

夢では、私は私として認識される。
それは、私であると、なぜ言えるのか。

記憶とは、脳の細胞なのか。
細胞が作りだすのか。

感情とはなんだ。
気持ちとは、その魂とはなんだ。
私を私たらしめるものとは。

意識ないものが、魂がないのか。
 
では、私はなんだ、その思考を選択をする、私とは、細胞であるのか、電気信号なのか。

細胞がもし、その一つ一つが選択ができ、電気信号であり、意識を持ち、移り行くことで過去の記憶を引きついで進めるものであるのならば、神の存在を否定することはできない。
 
無意識、意識ないものが
細胞レベルで反応を行う。
 
神の存在とはなんだ。
原子、分子から原子記号となる物質が生まれ、水や石、金属があり
そして、それらもまた、形を変えながら、いまここの地球という盤上に動植物とともにある。
 
その原子記号としてしかないものですらも、まるで意識を持つように変化することがある。
石と石は原子分子を移動させあうことがある。
 
細胞がもともと、原子と分子である。
原子分子は、魂の形なのか。
 
それが魂の形なのか。
神とは、多くの人の潜在意識にある、救いを求める根源的存在とは何だ。
 
原子分子に分解された、動植物、石、水などの物質は
また形を変え、盤上にて変換作業を繰り返す。
 
それが輪廻転生なのか。
 
進化とは、細胞の思考とはなんなのだ。
私とは、物質とは、何なのだ。

細胞の核となる、DNAに私がある。
遺伝子情報だ。

では、細胞が私なのか。

そして、それを思考し、ここに記述する意味とはなんなのか。
 
正しいとは、間違いとはなんなのか。
 
思考とはなんなのか。
 
戦いとはなんなのか、正しいと間違いの先にある、その争いはなんなのか。
生存のための戦いなのか、自らを生かすための。
 
では、細胞とはなんなのだ、ひとつから生まれた、その意味とは

植物は細胞壁
動物は細胞膜

細胞で思考し、感情が生まれるのであれば、植物は思考しないのか、そこに感情はないのか。

細胞はどこまで、魂をもつのか。
細胞を成り立たせる物質は魂を持つのか。
 
なぜ戦いが起きるのか
ひとつから生まれ、そして巡り、また物質に戻るだけ
その物質から、意思をもち、形づくられ、また、私となりうるものになるまで
 
どれだけの時の歩みをしなければならないと思っているのか。
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