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散文集 6

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1:ふと思う
我思うがゆえに我あり
ではないのかもしれない
我思われるからこそわれあり
なのかもしれないと

世界は広い。心を閉ざして良いところを見つけられない人生はむなしい。


2:分裂症とは、自意識と、自意識に対して抗っているものがある状態があることをいう。
統一、その病を治すには、根本的には、その状態に対してのアプローチ
原因物質、過去に対してアプローチをかける必要がある。
脳みその中の自分と、現実の自分の剥離
それが分裂症だ。簡単にいうといまの自分に納得しているのかどうか
自分を認められているのかどうか。近代で統合失調症が増えた原因のひとつに
これがあるのではないか、現実に暮らしているのに、非現実に自分以外になれる環境が出来てしまっていること、現実と仮想の確立。自己の分裂だ。
それに加えて、個別化、いや個々別化が進んでいる今、それは特段異常な状態ではなくなっていくのかもしれない。精神分裂症から統合失調症。分裂から、統合されたものが失われるということ、青年期での発症の高さ。それを加味する。

とりあえずは参考文献
レインの引き裂かれた自己

脳の中の幽霊を読むこととする。




2:言語、体得の為には体を動かすことが必要、話す事
勉強するということは、なんなのか。
たとえばロボットであれば、プログラミングを学習させる必要がある
一つ一つ、具体的にこの時には、こういう動きをすると
人間の頭のプログラミングは動いて体得するということ。
目で物をみるという動きを通じて物に対しての理解を深める。
つまりは、学習の為の学習ではないということだ。
身体で覚えるということは、文字通りというか、動き通りなのであろう。


3:人はなぜこんなにも弱いのか
いつも疑問に思う。人を知れば知るほど傷ついていく。
違うのか、自らを世の中と比べれば比べるほど、自らにないものをみて
そうして失望していくのだと思う。自らに。




4:ふと疑問に思う。
現在天然物の命を使った衣服、食材は非常に高い
値段が高いということは、その命に対してのねぎらいというか
覚悟というか、そういうものだと思う。普通は

しかし、その値段の高さ、ステータスでその天然物を判断していないか?
お金に惑わされていないか?
命が一番であり、資本という偽物ではないのではないのか?



5:書を記し、なにものかに
それを渡すということは
自分の中にある苦しみを
削り出し、痛みを覚えながら
それでも安らぎを求める
その為にあるのかもしれない
他人にどうしようもなく
生きさせたいと思われる
思える腹の底の暖かさを
夜の中の日光を与えること
それ、なのかもしれない



6:筋肉のひとつひとつに
記憶されている、刻印されて
いる疲労を思い出すとともに
それが解放されて、筋肉が自分の
ものに戻っていくのを感じる
そうか、これほどまでに疲れ
自分を追い込んでいたのかと
それほどまでに染み込んでいた
他人の時間が、筋肉に染み込んでいた
いま、それが、ひとつひとつ透明な
柔らかなやわいピンセットで摘まれて
そっと上に上がっていくのを感じている





7:ヘラヘラしたやつがヘラッとするだけで
僕のしてきた努力が無駄になる世界にうんざりする



8:どんなに気持ちを積み重ねても
ひとときの雰囲気に飲まされて
結局戻ってこないものたちが心に
積もりえぐって腐らせる



9:誰かが踏んだ後の雪の上を歩くのは簡単で楽だけど、誰も踏まない雪に歩いて自分の足跡をつけていくのは気持ちいい

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