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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第687話 迷宮都市 冒険者ギルドへ犯人達の引き渡し
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ここは刑事だった茜に任せよう!
私が、ない頭でいくら考えても良い案が浮かぶとは思えない。
まだ傍にいた茜に、雫ちゃんを襲った犯人達を2日放置した後で冒険者ギルドへ引き渡す理由を、どうするか相談してみた。
「この世界には警察もなく留置所があるわけでもないよな……。6人の人間を2日間別の場所で勾留し尋問していたとして、犯人達はその間記憶がないとなると……」
茜は真剣な表情で考え出す。
「どうしたって齟齬が出る。脅迫は通じないだろうし、ここは魔法を使用したらどうだろう?」
「魔法?」
「手っ取り早く洗脳するのが一番だ。上手くすれば、記憶のない2日間を上書き出来るかも知れない」
う~ん、魔法かぁ。
前に一度だけ、兄と旭に試してみた時は何も変化がなかったんだよね。
もし効果があったのなら、2人は私のいいなりになっている筈だろう。
「魅惑魔法と魅了魔法で違いがありそうだけど……。一応、試してみようか」
「姉さんは魔物をテイムする魔法になっているから、私がやってみるよ」
茜はそう言うと、雫ちゃんのお母さんに犯人を1人だけ出すようお願いした。
幸い犯人達は全員男性なので、どちらの魔法も何かしら効果はありそう。
簀巻きにされ、ドレインの魔法で昏倒している犯人は寝ている状態だった。
先ずは起こす必要がありそうだけど?
HPを回復するには、ホーリーを掛ける必要がある。
「お母さん、犯人にホーリーを掛けて下さい」
「ええ、分かったわ」
ホーリーを掛けられた犯人の体が淡く光り出す。
光が消えると意識を取り戻したのか目を開いた。
私達を見て驚き目を瞠った後、直ぐに体を起こそうとし身動き出来ない状態であると気付いて舌打ちする。
「これから尋問を開始する。質問した事に正直に答えろ。お前達は6人以外、他に仲間はいるのか?」
目が覚めたばかりの犯人に対し、茜が淡々と質問を投げ掛ける。
もう魔法を発動している状態なのかな?
犯人は茜の顔を鋭く睨み返したまま、何も答えない。
「あぁ、既に他の5人からも同じ内容を聞いている。素直に話せば減刑をお願いすると言ってな。全員、口を割ったぞ? お前1人が沈黙を守った所で意味はない。さて、もう一度聞こう。他に仲間はいるか?」
おおっ、何か刑事ドラマで見たようなシーンだ。
これは相手の動揺を誘っているんだろう。
5人から話を聞いたと言い、仲間を裏切るよう仕向けているのかも?
「……いない。俺達だけだ」
「ふむ、まぁいい。お前達は、どこから迷宮都市に来た」
他領の人間が沢山迷宮都市へ集まっていると妹には話したから、拠点にしていた場所を確認したいんだろう。
「レバンダリニア皇国だ。くそ……何で話しちまうんだ」
おや?
カルドサリ王国と隣接している他国から来た冒険者なのか。
そして犯人は自分の意志で答えてはいないらしい。
妹が、どちらかの魔法を使用し尋問しているようだ。
「態々、他国から迷宮都市に来た理由は?」
「……冒険者カードを剥奪され、国では活動出来ないからだ」
素行不良で冒険者の資格を取り消されたみたいね。
まぁ魔物じゃなく同じ冒険者を襲うような人間だ。
資格を剥奪されるのは当然だろう。
こんな人間ばかりが、迷宮都市に集まってくると思うと迷惑極まりない。
「カルドサリ王国を選んだ理由はなんだ? 他の国でもいいだろう?」
「噂が流れてたんだ。カルドサリ王国は冒険者ギルドが甘いってな。だから俺達は、この国に来た」
「その中でも迷宮都市に目を付けたのは何故だ?」
「どこかの王が、迷宮都市にいる冒険者の少女を差し出せば金をくれると聞いた」
「それは、誰から?」
「レバンダリニア皇国にいた情報屋だ」
「その少女の名前は?」
「分からない。20代で綺麗な容姿だとしか……」
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した雫ちゃんは、主人公になった可愛らしい容姿のお母さんより条件に合ったのだろう。
雫ちゃんが狙われた理由は分かったけど、これは少し厄介な問題になりそうだ。
その少女は間違いなく私だろう。
他国にまで情報が流れているのか……。
「尋問は以上だ。お前はこの2日間、私から尋問を受けていた。そうだな?」
「……はい」
茜の質問にすらすらと答えていた犯人は、目の焦点が合っていない。
この魔法は凶悪だな。
「茜、どっちの魔法を使用したの?」
「魅了魔法の方にした。刑事をしている時、この魔法があれば自白させるのは簡単だったのにな」
皮肉気に笑って、残りの犯人達も同様に尋問を開始する。
全員から同じ答えを聞き嘘ではないと確信した後、4人で冒険者ギルドへ向かった。
簀巻きにされた犯人達は、異世界の家で2日間拘束し尋問していた事にしよう。
犯人達をアーサー達の背中に括りつけ、冒険者ギルドへ移動する。
受付嬢へ事情を話し犯人達を引き渡した。
その後、オリビアさんへ詳細を話すため会議室へ案内される。
席に座ると同時に、息を乱したオリビアさんが部屋へ入ってきた。
「サラさん! 冒険者に狙われたと聞きましたが大丈夫ですか?」
「えぇ、私ではなく雫ちゃんの方ですが……。犯人の引き渡しが遅くなってすみません。本当は金曜日に捕まえたんですけど、どうしても理由が気になりこちらで調べていました。これ、犯人から聞き出した調書です」
羊皮紙に茜が尋問した内容を書いた物を、オリビアさんへ手渡す。
私が書くより、本職が纏めた方がいいだろうと茜にお願いしたのだ。
その内容を読むなり、オリビアさんの表情が変化していく。
「お手数をおかけしました。他のパーティーからも、荷物を奪われたと報告があったばかりです。直ぐに、犯人達の顔を確認してもらいましょう」
多分、ダンクさんを襲った2組の冒険者とは別だろうな。
雫ちゃんを襲った6人に仲間はいなかったから……。
「はい、よろしくお願いします。カルドサリ王国内は犯罪がしやすいと思われているようで…。他国にまで変な噂が流れているみたいで心配ですね」
「ただの噂にしては意図的なものを感じます。侵略に向けた、アシュカナ帝国の情報操作の可能性も考えた方がいいでしょう。サラさんも充分注意して下さい」
「はい。ダンクさんのパーティーを襲った冒険者達が、早く捕まるのを願ってます」
「任せて下さい。ダンジョン内の犯罪は冒険者ギルドの管轄です。部下を総動員し、早急に犯人確保に努めます」
犯人達を2日間、勝手に拘束した件は何のお咎めもなく胸を撫で下ろす。
目的を済ませた私達は冒険者ギルドを後にした。
今回分かった事を、パーティーメンバーと共有する必要があるな。
今夜にでも話しておこう。
急な予定変更で遅くなってしまったけど、サヨさんを迎えに行き衣装の続きを作製する。
白雪姫の衣装はアマンダさんに似合うかしら?
どちらかと言うと、魔女の衣装の方がしっくりきそうだけど……。
魔女役はケンさんがするんだよね~。
どんな内容になるか凄く不安だ。
ちゃんと毒リンゴを食べて、王子様と結婚する話になるだろうか?
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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まだ傍にいた茜に、雫ちゃんを襲った犯人達を2日放置した後で冒険者ギルドへ引き渡す理由を、どうするか相談してみた。
「この世界には警察もなく留置所があるわけでもないよな……。6人の人間を2日間別の場所で勾留し尋問していたとして、犯人達はその間記憶がないとなると……」
茜は真剣な表情で考え出す。
「どうしたって齟齬が出る。脅迫は通じないだろうし、ここは魔法を使用したらどうだろう?」
「魔法?」
「手っ取り早く洗脳するのが一番だ。上手くすれば、記憶のない2日間を上書き出来るかも知れない」
う~ん、魔法かぁ。
前に一度だけ、兄と旭に試してみた時は何も変化がなかったんだよね。
もし効果があったのなら、2人は私のいいなりになっている筈だろう。
「魅惑魔法と魅了魔法で違いがありそうだけど……。一応、試してみようか」
「姉さんは魔物をテイムする魔法になっているから、私がやってみるよ」
茜はそう言うと、雫ちゃんのお母さんに犯人を1人だけ出すようお願いした。
幸い犯人達は全員男性なので、どちらの魔法も何かしら効果はありそう。
簀巻きにされ、ドレインの魔法で昏倒している犯人は寝ている状態だった。
先ずは起こす必要がありそうだけど?
HPを回復するには、ホーリーを掛ける必要がある。
「お母さん、犯人にホーリーを掛けて下さい」
「ええ、分かったわ」
ホーリーを掛けられた犯人の体が淡く光り出す。
光が消えると意識を取り戻したのか目を開いた。
私達を見て驚き目を瞠った後、直ぐに体を起こそうとし身動き出来ない状態であると気付いて舌打ちする。
「これから尋問を開始する。質問した事に正直に答えろ。お前達は6人以外、他に仲間はいるのか?」
目が覚めたばかりの犯人に対し、茜が淡々と質問を投げ掛ける。
もう魔法を発動している状態なのかな?
犯人は茜の顔を鋭く睨み返したまま、何も答えない。
「あぁ、既に他の5人からも同じ内容を聞いている。素直に話せば減刑をお願いすると言ってな。全員、口を割ったぞ? お前1人が沈黙を守った所で意味はない。さて、もう一度聞こう。他に仲間はいるか?」
おおっ、何か刑事ドラマで見たようなシーンだ。
これは相手の動揺を誘っているんだろう。
5人から話を聞いたと言い、仲間を裏切るよう仕向けているのかも?
「……いない。俺達だけだ」
「ふむ、まぁいい。お前達は、どこから迷宮都市に来た」
他領の人間が沢山迷宮都市へ集まっていると妹には話したから、拠点にしていた場所を確認したいんだろう。
「レバンダリニア皇国だ。くそ……何で話しちまうんだ」
おや?
カルドサリ王国と隣接している他国から来た冒険者なのか。
そして犯人は自分の意志で答えてはいないらしい。
妹が、どちらかの魔法を使用し尋問しているようだ。
「態々、他国から迷宮都市に来た理由は?」
「……冒険者カードを剥奪され、国では活動出来ないからだ」
素行不良で冒険者の資格を取り消されたみたいね。
まぁ魔物じゃなく同じ冒険者を襲うような人間だ。
資格を剥奪されるのは当然だろう。
こんな人間ばかりが、迷宮都市に集まってくると思うと迷惑極まりない。
「カルドサリ王国を選んだ理由はなんだ? 他の国でもいいだろう?」
「噂が流れてたんだ。カルドサリ王国は冒険者ギルドが甘いってな。だから俺達は、この国に来た」
「その中でも迷宮都市に目を付けたのは何故だ?」
「どこかの王が、迷宮都市にいる冒険者の少女を差し出せば金をくれると聞いた」
「それは、誰から?」
「レバンダリニア皇国にいた情報屋だ」
「その少女の名前は?」
「分からない。20代で綺麗な容姿だとしか……」
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した雫ちゃんは、主人公になった可愛らしい容姿のお母さんより条件に合ったのだろう。
雫ちゃんが狙われた理由は分かったけど、これは少し厄介な問題になりそうだ。
その少女は間違いなく私だろう。
他国にまで情報が流れているのか……。
「尋問は以上だ。お前はこの2日間、私から尋問を受けていた。そうだな?」
「……はい」
茜の質問にすらすらと答えていた犯人は、目の焦点が合っていない。
この魔法は凶悪だな。
「茜、どっちの魔法を使用したの?」
「魅了魔法の方にした。刑事をしている時、この魔法があれば自白させるのは簡単だったのにな」
皮肉気に笑って、残りの犯人達も同様に尋問を開始する。
全員から同じ答えを聞き嘘ではないと確信した後、4人で冒険者ギルドへ向かった。
簀巻きにされた犯人達は、異世界の家で2日間拘束し尋問していた事にしよう。
犯人達をアーサー達の背中に括りつけ、冒険者ギルドへ移動する。
受付嬢へ事情を話し犯人達を引き渡した。
その後、オリビアさんへ詳細を話すため会議室へ案内される。
席に座ると同時に、息を乱したオリビアさんが部屋へ入ってきた。
「サラさん! 冒険者に狙われたと聞きましたが大丈夫ですか?」
「えぇ、私ではなく雫ちゃんの方ですが……。犯人の引き渡しが遅くなってすみません。本当は金曜日に捕まえたんですけど、どうしても理由が気になりこちらで調べていました。これ、犯人から聞き出した調書です」
羊皮紙に茜が尋問した内容を書いた物を、オリビアさんへ手渡す。
私が書くより、本職が纏めた方がいいだろうと茜にお願いしたのだ。
その内容を読むなり、オリビアさんの表情が変化していく。
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「はい、よろしくお願いします。カルドサリ王国内は犯罪がしやすいと思われているようで…。他国にまで変な噂が流れているみたいで心配ですね」
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「はい。ダンクさんのパーティーを襲った冒険者達が、早く捕まるのを願ってます」
「任せて下さい。ダンジョン内の犯罪は冒険者ギルドの管轄です。部下を総動員し、早急に犯人確保に努めます」
犯人達を2日間、勝手に拘束した件は何のお咎めもなく胸を撫で下ろす。
目的を済ませた私達は冒険者ギルドを後にした。
今回分かった事を、パーティーメンバーと共有する必要があるな。
今夜にでも話しておこう。
急な予定変更で遅くなってしまったけど、サヨさんを迎えに行き衣装の続きを作製する。
白雪姫の衣装はアマンダさんに似合うかしら?
どちらかと言うと、魔女の衣装の方がしっくりきそうだけど……。
魔女役はケンさんがするんだよね~。
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