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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略

第681話 迷宮都市 地下15階&摩天楼のダンジョン(31階・99階) Lv100の恩恵

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 Lv50毎の恩恵があったのは今の所、兄と旭だけか……。
 私が召喚したのは父も同じなのに、どういった基準か分からないなぁ。
 あかねの場合、既にLv200あるので恩恵が受けられなかったんだろうか?
 そんな事を考えていると茜から肩を叩かれる。

「姉さん。折角せっかく、99階に魔物が出現したんだ。私はこれから攻略に行くよ」

 ベヒモスを倒され落ち込んでいた妹は、もう立ち直ったのか新たな魔物を倒しに行きたいらしい。
 
「じゃあ3時間後、安全地帯に戻ってきてね。それと、ベヒモスは茜のアイテムBOXに収納したらいいわ。換金出来るのは当分先になると思うけど……。負けず嫌いなメンバーが多いから、いつか99階まで攻略するでしょ」

「分かった。姉さんは、安全地帯から出ず大人しく待ってくれ。心配だから、アーサー6号を残しておくよ」

 やけに真剣な表情で言われてしまった。

「いやね~。ちゃんと動かず、椅子に座りながら待ってるわよ。いってらっしゃい」

 私を心配する妹の背中を押し、6匹の従魔達と安全地帯から出ていく姿を見送る。
 言葉通り、この場所でテーブルと椅子を出しのんびりする心算つもりだ。
 Lvが100に上がったから、今日は魔物を倒さなくてもいいだろう。
 さて、ステータスを確認しよう! Lv100の恩恵は何かな?

 【リーシャ・ハンフリー 20歳】 
 レベル 100
 HP 4,848
 MP 4,848
 槍術 Lv12
 魔法 時空魔法(ホームLv100▼・アイテムBOX・マッピングLv100▼・召喚▼)
 魔法 光魔法(ヒールLv3) 
 魔法 火魔法(ファイアーボールLv50、ファイアーアローLv10・ファイアーニードルLv0)
 魔法 水魔法(ウォーターボールLv20、ウォーターアローLv1・ウォーターニードルLv0)
 魔法 土魔法(アースボールLv20、アースアローLv1、アースニードルLv1)
 魔法 風魔法(ウィンドボールLv50、ウィンドアローLv1・ウィンドニードルLv0)
 魔法 氷魔法(アイスボールLv20、アイスニードルLv1)
 魔法 雷魔法(サンダーボールLv50、サンダーアローLv10・サンダーニードルLv0)
 魔法 闇魔法(ドレインLv50)
 魔法 石化魔法(石化Lv20)
 魔法 魅惑魔法(魅惑Lv0)
 魔法 魅了魔法(魅了Lv5)
 魔法 飛翔魔法(飛翔Lv3)
 魔法 テイム魔法(テイムLv6)▼
 【従魔のステータス】
 ●シルバー Lv100(消費MP400)HP1,000/MP1,000 ゴールデンウルフ(雄)
 使用魔法 アイスボールLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv6(MP消費20)
 ●ハニー Lv90(消費MP400)HP1,000/MP1,000 クインビー(雌)
 使用魔法 ヒールLv1(MP消費10) 現在のコロニー キングビー72匹
 ●フォレスト LV100(消費MP350)HP1,000/MP1,000 迷宮タイガー(雄)
 使用魔法 サンダーニードルLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv6(MP消費20)
 ※プラチナタイガーに進化中
 ●泰雅たいが LV100(消費MP350)HP1,000/MP1,000 迷宮タイガー(雄)
 使用魔法 サンダーニードルLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv6(MP消費20)
 ※プラチナタイガーに進化中
 ●黄金こがね Lv100(消費MP350)HP1,000/MP1,000 シルバーウルフ(雄)
 使用魔法 アイスボールLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv6(MP消費20)
 ※ゴールデンウルフに進化中
 ●山吹やまぶき Lv100(消費MP350)HP1,000/MP1,000 シルバーウルフ(雄)
 使用魔法 アイスボールLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv6(MP消費20) 
 ※ゴールデンウルフに進化中
 ●ガルちゃん 1号リーダー Lv100(消費MP1,000)HP1,000/MP1,000 ガルム(雄)
 使用魔法 飛翔魔法Lv6(MP消費20)
 使用魔法 ファイアーボールLv6(MP消費20)・ファイアーウォールLv6(MP消費20)
 ●ガルちゃん 2号 Lv100(消費MP0)HP1,000/MP1,000 ガルム(雄)
 使用魔法 飛翔魔法Lv6(MP消費20)
 使用魔法 ファイアーボールLv6(MP消費20)・ファイアーウォールLv6(MP消費20)
 ・
 ・
 ・

 従魔達のLvが私と同じ100になり、MP消費を計算してゾッとする。
 全部で3,200もある!
 兄にテイムを簡単にするなと言われたのを思い出した。
 従魔達は私の魔力が必要なため、何も考えずに増やしたら一日中魔力不足で昏倒していたかも知れない。
 現在はMPの約7割を従魔達に与えている状態である。
 魔物のテイムに関しては、兄の言う事を聞いて正解だったな。
 内緒でテイムしてしまったガルム達が群れの状態で助かった。
 10匹分の消費MPが必要なら、この時点で昏倒しているはずだ。

 少し落ち着くために紅茶を飲もう。
 脳にも糖分が必要だろうと、ショートケーキを取り出した。
 ケーキを食べ、2杯目の紅茶を飲み干した所で再びステータスを確認する。
 魔法Lv上限が50に上がり、幾つかのよく使用する魔法がLv50になっていた。
 そして、前回同様ホームとマッピングと召喚の隣に▼が表示されている。
 ああっ! 思い出した!
 Lv50の召喚の恩恵を、まだ実行していなかったよ!

 急いで召喚の▼を開くと、
 ※Lv50になった特典:『運命のダイス』を回すと0~10の数字×1の召喚枠が増えます。
 ※Lv100になった特典:『運命のダイス』を回すと0~10の数字×1の召喚枠が増えます。
  ただし、一度しか出来ません。

 Lv55の状態なら、1回分の『運命のダイス』を回しても大丈夫。
 0が入っている所が本当にいやらしい。
 私は早速さっそく『運命のダイス』を回してみた。
 どうか0じゃありませんように。
 ステータス画面に6面体のサイコロ2個が表示され、くるくると回り出す。
 徐々にサイコロの動きが遅くなり、結果発表と文字が出る。
 結果は……1だった。

 Lv60になれば2人一緒に呼び出せる事になる。
 だけど茜の旦那さんを先に呼ぶ必要があるから、双子達の召喚はLv70になってからね。
 それにしても1とは、私は運が悪いのか?
 まぁ0よりはいいんだろうけど……。

 次はホームの▼を開く。
 ※Lv100になった特典:『運命のダイス』を回すと0~10の数字×1の最大ホーム数が増えます。
  ただし、一度しか出来ません。

 おや? 今回は距離じゃなく、ホームに出来る数が増えるらしい。
 最大10ヶ所から、上手くいけば20ヶ所になるのよね?
 『運命のダイス』を回すと、結果は……5だった。
 この特典は素晴らしい! これなら茜夫婦と双子達の家をホームに出来る。
 やっぱり、住み慣れた家が一番良いだろう。
 そうすれば貯金もなくならないしね。

 最後にマッピングの▼を開いた。
 ※Lv100になった特典:『運命のダイス』を回すと0~120の数字×現在の距離が増えます。
  ただし、一度しか出来ません。
 
 こちらは、前回と全く同じ内容だ。
 現在の距離は2,200kmなので、今してしまうと損をする事になる。
 いつでも出来るし、もう少しLvが上がってからにしよう。
 現状では、マッピングで2,200kmも移動する必要はない。
 Lv100の恩恵に満足した所で、使用可能なMP値を上げるためハイエーテルを取り出しヒールを掛けた。
 ポーション瓶の中の液体が赤色の丸い玉に変化する。
 瓶をウィンドボールで切断し、中の玉を取り出しめてみた。

 ポーションはリンゴジュースみたいな味だったけど、エーテルの方はほんのりと苺の味がした。
 舐め終わってステータスを確認したら、MPが4,948に増えている。
 これからは、毎日1個ずつ舐めてMP値を上げておこう。
 竜の卵に与える魔力も必要だからね。
 ステータスの確認も終わったし、茜の様子を見てみるか。
 マッピングで姿を探すと、茜は従魔達と連携して魔物と交戦中だった。
 ダイアンに騎乗し、蜘蛛くもの姿をした魔物の首を剣で次々とねている。

 魔物はお尻からキラキラした細い糸を沢山出しているけど、ウィンドウォールを展開しているのか茜を捕らえる事なく霧散むさんしていく。
 あの魔物の糸は何かに使えそうだ。
 蜘蛛系魔物の糸は異世界では高額商品の定番だから、ちょっと私も捕獲しよう。
 茜がいる場所から遠い距離にいる蜘蛛の魔物を1匹、生きたままアイテムBOXに収納する。
 竜の卵がかえりMP値が増えたら、兄にテイムの許可をもらい糸を回収しよう。

 見た目がちょっとアレな魔物だけど……。
 見ようによっては可愛い……かも知れない。
 他にも何匹かいた魔物を生きたまま収納していく。
 99階に出現する魔物は経験値が高そう。
 テイムした場合の消費MPも多いだろうなぁ。
 
 3時間後、戻ってきた茜と一緒に31階のテント内へ移動する。
 少し待つと兄達が攻略から帰ってきた。
 私の従魔達がポシェットから狩った魔物を出し、尻尾をフリフリさせている。
 みつがれた魔物をアイテムBOXに収納し、1匹ずつお礼を言い頭をでてあげた。
 山吹やまぶきが出した量だけが異様に多いのは、知らない振りをしておこう。
 旭は今日も従魔に振り回されたようだった。

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