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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略

第653話 迷宮都市 テイム魔法Lv6&セイさんの到着

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 1時間ほど飛翔魔法の練習をして地面に降り立つと、やはりシルバー達が10cmくらい浮き上がっている。
 これは何かの魔法を習得したらしいと、ステータスを確認してみる事にした。

 魔法 テイム魔法(テイムLv6)▼
 
 おおっ、テイムLvが5から6に上がっている。
 従魔のステータスを確認すると……。

 ●シルバー Lv55(消費MP170)HP550/MP550 ゴールデンウルフ(雄)
 使用魔法 アイスボールLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv0(MP消費1)
 ●ハニー Lv50(消費MP170)HP500/MP500 クインビー(雌)
 使用魔法 なし  現在のコロニー キングビー72匹
 ●フォレスト LV55(消費MP170)HP550/MP550 迷宮タイガー(雄)
 使用魔法 サンダーニードルLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv0(MP消費1)
 ●泰雅たいが LV55(消費MP170)HP550/MP550 迷宮タイガー(雄)
 使用魔法 サンダーニードルLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv0(MP消費1)
 ●黄金こがね Lv55(消費MP160)HP550/MP550 シルバーウルフ(雄)
 使用魔法 アイスボールLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv0(MP消費1)
 ※ゴールデンウルフに進化中
 ●山吹やまぶき Lv55(消費MP160)HP550/MP550 シルバーウルフ(雄)
 使用魔法 アイスボールLv6(MP消費20)
 使用魔法 浮遊魔法Lv0(MP消費1)
 ※ゴールデンウルフに進化中
 ●ガルちゃん 1号リーダー Lv55(消費MP550)HP550/MP550 ガルム(雄)
 使用魔法 飛翔魔法Lv6(MP消費20)
 使用魔法 ファイアーボールLv6(MP消費20)・ファイアーウォールLv6(MP消費20)
 ●ガルちゃん 2号 Lv55(消費MP0)HP550/MP550 ガルム(雄)
 使用魔法 飛翔魔法Lv6(MP消費20)
 使用魔法 ファイアーボールLv6(MP消費20)・ファイアーウォールLv6(MP消費20)
 ・
 ・
 ・

 ハニー以外が浮遊魔法を覚えていた。
 そして各使用魔法Lvが5から6へ上がっている。
 ▼を開くと、新しく魔法が習得可能と表示されていた。

 先週シルバー達がガルちゃん達と相談していたのは、魔法の話だったのかも知れないな。
 飛翔魔法ではなく浮遊魔法だけど……。
 この2つの魔法は飛ぶ高さに違いがありそう。
 Lv0で10cm浮き上がるのなら、Lv1では倍の20cmだろうか? Lv10で110cmか10,240cmなのか気になる所だ。
 そして黄金こがね山吹やまぶきはゴールデンウルフに進化中とあるけど、フォレストと泰雅たいがには何も表示されていない。
 おかしいなぁ~。

「フォレスト、泰雅たいが何故なぜゴールデンタイガーに進化中になってないの?」

 私が尋ねると、2匹は同時に首をかしげる。
 私の言葉は通じているので、ゴールデンタイガーに進化出来ない理由があるのか……。
 種族的に白虎の方が上位種だとしたら、下位に当たるゴールデンタイガーにはなれないのかも?
 それならプラチナはどうかしら?
 
「ゴールデンタイガーは無理そうだから、プラチナタイガーになってね!」

 そう言うと2匹は、「ガルッ!」と元気よく返事を返す。
 どうやら、プラチナタイガーにはなれそうだ。
 シルバーとハニーは進化したばかりだから、もう少し後で考えよう。
 あっ、ハニーも新しい魔法を覚えられるんだっけ。
 蜜蜂は魔法じゃなくはねで飛ぶ生き物だから、シルバー達が覚えた浮遊魔法は必要ない。
 攻撃魔法があれば身を守るのに便利だろう。

 月曜日に何かの魔法を覚えてもらおう。
 あれから樹おじさんに残りのポシェット52個を渡し、マジックバッグの作製をお願いした。
 MPが残っていれば、キングビー達に渡せるかもね。
 昨日の夜セイさんから今日、迷宮都市に到着すると連絡が入ったので『製麺店』へ行こう。
 母をホームに送り、メンバー達と『製麺店』へ移動する。
 店内に入ると、バスクさんと再会したセイさんが泣いていた。

「リーダー、足が……」

 あぁ、セイさんはバスクさんが片足を失ったのを知らなかったのか……。
 怪我をしたのは、セイさんが迷宮都市を去ってからだったらしい。

「セイよ、泣くな。もう昔の事だ。今は冒険者を辞め麺職人となり働いておる」

「リュートさんは、どうしたんですか? リーダーが、こんな大怪我をするなんて……」

「リュートがメンバーから抜けた後に怪我をしたんだ。それに、あいつも……」

 しんみりした雰囲気ふんいきの所、声を掛けづらいと思っていたらバスクさんが私達に気付いてくれた。

「オーナー! セイが到着しましたぞ!」 

 私達は初対面のフリをする必要がある。
 自然な流れでパーティーに加われるよう、セイさんと父が打ち合わせをしていた。
 後ろを向いていたセイさんが、バスクさんの声で振り返り私達を見る。
 ここで、知り合いだった父との再会シーンが繰り広げられるはず
 しかしセイさんは、父ではなく兄と旭を交互に見ながら固まっていた。

「……運命の人が……2人?」

 呟くなり足早に近付き右手で兄の手を左手に旭の手を握り、

「結婚して下さい!」

 と初対面の2人へプロポーズをぶちかまし、計画を台無しにしたのだった。

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