551 / 754
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第638話 迷宮都市 武術稽古 届いた騎獣 2 増えた従魔達
しおりを挟む
私は空を飛んできた赤い魔物に興味津々だ。
ただ、家具職人のガーグ老達に騎獣が必要なのかは大いに疑問だったけど……。
遠くに移動する予定でもあるのかしら?
「ガーグ老。この魔物は何という名前なんですか?」
ワクワクしながら尋ねると、先程の美しい容姿をした男性が答えてくれた。
「ガルムです」
ガルム!? 確か神話に出てくる地獄の番犬よね?
といっても、異世界ではユニコーンやバイコーンの性質が違っているから同じとは限らない。
ユニコーンは乙女好きじゃないし!
「羽もないのに、どうやって空を飛んでいるんですか?」
「風魔法を使用しているのだと思います。魔物の生態は未だ謎の部分が多く、はっきりとは申し上げられませんが……」
へぇ~、この魔物は風魔法で空を飛ぶのかぁ。
じゃあ、私も練習したら空を飛べるようになるかしら?
「沙良。風魔法が使えるからといって、お前に空は飛べない」
考えている事を先読みされ、すかさず兄から牽制された。
「わっ、分かってるよ。空を飛ぶ従魔が欲しいと思っただけだもん。え~っと、この騎獣は私でも乗れますか?」
「サラ……ちゃん。調教はされておるが、空を飛ぶ騎獣に乗るのは訓練が必要だでな。騎乗するのは、止めた方が良い」
なんだ乗れないのか……残念。
「その、ここにいる従魔達は誰がテイムされたのですか?」
同じテイマーとして、従魔が気になったのか男性に質問された。
「私と、彼女です」
そう言って、雫ちゃんのお母さんを紹介した。
「私の従魔は5匹ですね。シルバー、フォレスト、泰雅、黄金、山吹」
名前を呼ぶと皆が私の前に整列する。
「あら、じゃあ私の従魔も紹介するわ。アレク・源五郎・マリー」
雫ちゃんのお母さんに名前を呼ばれ、フォレストウサギ3匹がピョンピョン飛び跳ね向かってきた。
それを見た男性の顔が僅かに引き攣ってみえるのは、騎獣として適さない魔物だからだろうな。
「どれも皆、良く調教されているようですね」
調教? した覚えはないけど、うちの従魔達は芸達者だし良い機会だから披露してあげよう。
アイテムBOXからフリスビーを5個取り出し次々に投げると、シルバーを先頭に全員がジャンプし口に咥え戻ってくる。
次に1mの土の壁を幾つか出し飛び越えるよう指示すると、5匹は壁に激突する事なく華麗なジャンプをしてくれた。
私は、どうだと言わんばかりに胸を張ってみせる。
「いや……あの、そういった意味ではなく……」
彼は少し困ったように、ガーグ老へ顔を向けた。
「おぉ! サラ……ちゃんの従魔達は皆賢いようだわ!」
でしょ~? ガーグ老から褒められた私は、にっこり笑顔になる。
「ガルム達に名前は付いているんですか?」
「いえ。この子達は繁殖した魔物ですから、名付けはしておりません」
「名前がないなんて可哀想……。ガルちゃんも名前が欲しいよね~」
そう何気に呟くとガルム達が一斉に尻尾を振るから、嫌な予感がしてステータスを確認すると……。
10匹のガルムがテイムされたと分かる表示があった。
魅了を使用した訳じゃないのに何で~!?
そして同じ名前は付けらないのか、自動的に番号が割り振られている。
こんな所だけシステマチックな仕様らしい。
あぁ、『ちゃん』まで名前になってるよ……。
【従魔のステータス】
●ガルちゃん 1号リーダー Lv55(消費MP550)HP550/MP550 ガルム(雄)
使用魔法 飛翔魔法Lv5(MP消費15)
使用魔法 ファイアーボールLv5(MP消費15)・ファイアーウォールLv5(MP消費15)
●ガルちゃん 2号 Lv55(消費MP0)HP550/MP550 ガルム(雄)
使用魔法 飛翔魔法Lv5(MP消費15)
使用魔法 ファイアーボールLv5(MP消費15)・ファイアーウォールLv5(MP消費15)
・
・
・
そして風魔法ではなく、飛翔魔法で飛んでいるようだ。
1号と付いているのがリーダーで、2号以下は消費MPが0だった。
ハニーのコロニーみたいなものかな? って感心している場合じゃない!
テイムを解除したら狂暴な魔物に戻るのか、元の主人へ権限が戻るのか……。
博打すぎて試せない!
「あのっ、繁殖した魔物ならテイムはされていないんでしょうか?」
「騎獣用に調教してありますが、MPが沢山必要になりますから直接テイムはしておりません。」
「それなら、どうやって言う事を聞かせているんですか?」
「調教用の笛の音を組み合わせて、指示を出すのです」
なるほど……、ならガーグ老の笛に従ってもらえば当面は問題なさそうね。
私はテイムしたのを悟られないよう、念話でガルちゃん達にガーグ老の笛の指示通り行動してくれるようお願いした。
10匹が首を上下に動かしたから伝わっただろう。
あ~もう、心臓に悪い! ここは早く食事を作って、気を紛らわせよう!
色々と教えてくれた男性にお礼を伝え、私はこれから昼食を作るのでと言いそそくさとその場から逃げ出した。
私のテイム方法は特殊すぎないかしら? 名前を呼んだだけでテイムされるとは……。
今後はテイムされていない魔物に対し、迂闊に名前を呼ばない方がいいかも知れない。
母や雫ちゃんのお母さんの従魔は、2人が名付けた名前を呼んでいたから大丈夫だったのかなぁ。
思わぬ出来事に動悸しながら、無心で料理を作り始めた。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
ただ、家具職人のガーグ老達に騎獣が必要なのかは大いに疑問だったけど……。
遠くに移動する予定でもあるのかしら?
「ガーグ老。この魔物は何という名前なんですか?」
ワクワクしながら尋ねると、先程の美しい容姿をした男性が答えてくれた。
「ガルムです」
ガルム!? 確か神話に出てくる地獄の番犬よね?
といっても、異世界ではユニコーンやバイコーンの性質が違っているから同じとは限らない。
ユニコーンは乙女好きじゃないし!
「羽もないのに、どうやって空を飛んでいるんですか?」
「風魔法を使用しているのだと思います。魔物の生態は未だ謎の部分が多く、はっきりとは申し上げられませんが……」
へぇ~、この魔物は風魔法で空を飛ぶのかぁ。
じゃあ、私も練習したら空を飛べるようになるかしら?
「沙良。風魔法が使えるからといって、お前に空は飛べない」
考えている事を先読みされ、すかさず兄から牽制された。
「わっ、分かってるよ。空を飛ぶ従魔が欲しいと思っただけだもん。え~っと、この騎獣は私でも乗れますか?」
「サラ……ちゃん。調教はされておるが、空を飛ぶ騎獣に乗るのは訓練が必要だでな。騎乗するのは、止めた方が良い」
なんだ乗れないのか……残念。
「その、ここにいる従魔達は誰がテイムされたのですか?」
同じテイマーとして、従魔が気になったのか男性に質問された。
「私と、彼女です」
そう言って、雫ちゃんのお母さんを紹介した。
「私の従魔は5匹ですね。シルバー、フォレスト、泰雅、黄金、山吹」
名前を呼ぶと皆が私の前に整列する。
「あら、じゃあ私の従魔も紹介するわ。アレク・源五郎・マリー」
雫ちゃんのお母さんに名前を呼ばれ、フォレストウサギ3匹がピョンピョン飛び跳ね向かってきた。
それを見た男性の顔が僅かに引き攣ってみえるのは、騎獣として適さない魔物だからだろうな。
「どれも皆、良く調教されているようですね」
調教? した覚えはないけど、うちの従魔達は芸達者だし良い機会だから披露してあげよう。
アイテムBOXからフリスビーを5個取り出し次々に投げると、シルバーを先頭に全員がジャンプし口に咥え戻ってくる。
次に1mの土の壁を幾つか出し飛び越えるよう指示すると、5匹は壁に激突する事なく華麗なジャンプをしてくれた。
私は、どうだと言わんばかりに胸を張ってみせる。
「いや……あの、そういった意味ではなく……」
彼は少し困ったように、ガーグ老へ顔を向けた。
「おぉ! サラ……ちゃんの従魔達は皆賢いようだわ!」
でしょ~? ガーグ老から褒められた私は、にっこり笑顔になる。
「ガルム達に名前は付いているんですか?」
「いえ。この子達は繁殖した魔物ですから、名付けはしておりません」
「名前がないなんて可哀想……。ガルちゃんも名前が欲しいよね~」
そう何気に呟くとガルム達が一斉に尻尾を振るから、嫌な予感がしてステータスを確認すると……。
10匹のガルムがテイムされたと分かる表示があった。
魅了を使用した訳じゃないのに何で~!?
そして同じ名前は付けらないのか、自動的に番号が割り振られている。
こんな所だけシステマチックな仕様らしい。
あぁ、『ちゃん』まで名前になってるよ……。
【従魔のステータス】
●ガルちゃん 1号リーダー Lv55(消費MP550)HP550/MP550 ガルム(雄)
使用魔法 飛翔魔法Lv5(MP消費15)
使用魔法 ファイアーボールLv5(MP消費15)・ファイアーウォールLv5(MP消費15)
●ガルちゃん 2号 Lv55(消費MP0)HP550/MP550 ガルム(雄)
使用魔法 飛翔魔法Lv5(MP消費15)
使用魔法 ファイアーボールLv5(MP消費15)・ファイアーウォールLv5(MP消費15)
・
・
・
そして風魔法ではなく、飛翔魔法で飛んでいるようだ。
1号と付いているのがリーダーで、2号以下は消費MPが0だった。
ハニーのコロニーみたいなものかな? って感心している場合じゃない!
テイムを解除したら狂暴な魔物に戻るのか、元の主人へ権限が戻るのか……。
博打すぎて試せない!
「あのっ、繁殖した魔物ならテイムはされていないんでしょうか?」
「騎獣用に調教してありますが、MPが沢山必要になりますから直接テイムはしておりません。」
「それなら、どうやって言う事を聞かせているんですか?」
「調教用の笛の音を組み合わせて、指示を出すのです」
なるほど……、ならガーグ老の笛に従ってもらえば当面は問題なさそうね。
私はテイムしたのを悟られないよう、念話でガルちゃん達にガーグ老の笛の指示通り行動してくれるようお願いした。
10匹が首を上下に動かしたから伝わっただろう。
あ~もう、心臓に悪い! ここは早く食事を作って、気を紛らわせよう!
色々と教えてくれた男性にお礼を伝え、私はこれから昼食を作るのでと言いそそくさとその場から逃げ出した。
私のテイム方法は特殊すぎないかしら? 名前を呼んだだけでテイムされるとは……。
今後はテイムされていない魔物に対し、迂闊に名前を呼ばない方がいいかも知れない。
母や雫ちゃんのお母さんの従魔は、2人が名付けた名前を呼んでいたから大丈夫だったのかなぁ。
思わぬ出来事に動悸しながら、無心で料理を作り始めた。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
367
お気に入りに追加
6,063
あなたにおすすめの小説
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。
亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。
突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。
里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。
そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。
三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。
だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。
とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。
いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。
町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。
落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。
そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。
すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。
ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。
姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。
そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった……
これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。
※ざまぁまで時間かかります。
ファンタジー部門ランキング一位
HOTランキング 一位
総合ランキング一位
ありがとうございます!
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
【2話完結】両親が妹ばかり可愛がった結果、家は没落しました。
水垣するめ
恋愛
主人公、ウェンディ・モイヤーは妹のソーニャに虐められていた。
いつもソーニャに「虐められた!」と冤罪を着せられ、それを信じた両親に罰を与えられる。
ソーニャのことを溺愛していた両親にどれだけ自分は虐めていないのだ、と説明しても「嘘をつくな!」と信じて貰えなかった。
そして、ウェンディが十六歳になった頃。
ソーニャへの両親の贔屓はまだ続いていた。
それだけではなく、酷くなっていた。
ソーニャが欲しいと言われれば全て与えられ、ウェンディは姉だからと我慢させられる。
ソーニャは学園に通えたが、ウェンディは通わせて貰えなかったので、自分で勉強するしかなかった。
そしてソーニャは何かと理由をつけてウェンディから物を奪っていった。
それを父や母に訴えても「姉だから我慢しろ」と言われて、泣き寝入りするしかなかった。
驚いたことに、ソーニャのウェンディにしていることを虐めだとは認識していないようだった。
それどころか、「姉だから」という理由で全部無視された。
全部、ぜんぶ姉だから。
次第に私の部屋からはベットと机とソーニャが読むのを嫌った本以外には何も無くなった。
ソーニャのウェンディに対しての虐めは次第に加速していった。
そしてある日、ついに両親から「お前は勘当する!」と追放宣言をされる。
両親の後ろではソーニャが面白くて堪えられない、といった様子でウェンディが追放されるのを笑っていた。
あの空っぽの部屋を見てもまだウェンディがソーニャを虐めていると信じている両親を見て、この家にいても奪われ続けるだけだと悟ったウェンディは追放を受け入れる。
このモイヤー家に復讐すると誓って。
【完結】「父に毒殺され母の葬儀までタイムリープしたので、親戚の集まる前で父にやり返してやった」
まほりろ
恋愛
十八歳の私は異母妹に婚約者を奪われ、父と継母に毒殺された。
気がついたら十歳まで時間が巻き戻っていて、母の葬儀の最中だった。
私に毒を飲ませた父と継母が、虫の息の私の耳元で得意げに母を毒殺した経緯を話していたことを思い出した。
母の葬儀が終われば私は屋敷に幽閉され、外部との連絡手段を失ってしまう。
父を断罪できるチャンスは今しかない。
「お父様は悪くないの!
お父様は愛する人と一緒になりたかっただけなの!
だからお父様はお母様に毒をもったの!
お願いお父様を捕まえないで!」
私は声の限りに叫んでいた。
心の奥にほんの少し芽生えた父への殺意とともに。
※他サイトにも投稿しています。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※タイトル変更しました。
旧タイトル「父に殺されタイムリープしたので『お父様は悪くないの!お父様は愛する人と一緒になりたくてお母様の食事に毒をもっただけなの!』と叫んでみた」
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした
アルト
ファンタジー
今から七年前。
婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。
そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。
そして現在。
『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。
彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。