516 / 755
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第603話 迷宮都市 『お菓子の店』の護衛人 2&武術稽古 奏伯父さんとガーグ老の手合わせ
しおりを挟む
実家で夕食を食べ兄の家へ戻ってきた私は、コーヒーを淹れ早速気になっていた話を切り出した。
「お兄ちゃん。奏伯父さんの奥さんは、亡くなったアリサちゃんのお母さんかな? 偶然、同じ名前を付けたとは考えられないよね?」
私の質問に対し、兄と旭は一瞬黙り込む。
「沙良……。俺は相手が逆なんじゃないかと思う」
「逆っ? どういう意味?」
「俺が名乗った後、彼は気付いた様子だった。お前は姿が変わっているから分からなかったんだろう。つまり、相手はリュートさんの可能性が高い」
「えっと、それはアリサちゃんのお父さんが奏伯父さんの元妻だって事?」
「あぁ、多分。本人が俺達に言う心算があるかは分からない。既に異世界で何十年も生きてるんだ。前世は懐かしい思い出として胸にしまっているかもな。特に、彼の場合は性別が変わっているから……」
兄の話を聞き、リュートさんが言っていたのを思い出す。
「だからアリサだったのか……」この言葉は、もしかしたらアリサちゃんのお母さんが何気なく聞いた事を覚えていて付けた名前なのかも知れない。
それに奏伯父さんも、この世界で結婚し家庭を築いているから元妻がリュートさんだと知るのは複雑な気分だろう。
「まだそうと決まった訳じゃないし、両親と会わせて向こうの反応を見た方がいい。何も言わなければ、俺達は黙っておこう」
「うん、分かった。じゃあ、この件は保留だね!」
話は済んだから、兄の部屋から出て自分の家に帰った。
それにしても、知り合いの性別が違うとこんなにギャップを感じるものなのか……。
奏伯父さんの奥さんは楚々としたタイプの女性だったので、今の姿からは到底想像がつかない。
本人はどう思っているか分からないし、転生なのか転移なのかそれも不明だ。
まぁでも、アリサちゃんがお父さんと暮らせるようになったのは良かったよね!
翌日、日曜日。
早朝から嫌がる雫ちゃんのお母さんと奏伯父さんを異世界へ送り届け、炊き出しに向かう。
炊き出しに、アリサちゃんはこなかった。
リュートさんと暮らす事にしたからだろう。
炊き出しを終え子供達を見送った後、奏伯父さんと雫ちゃんのお母さんが戻ってきた。
家族の了解が得られ、冒険者を続けてもいいと言われたそうだ。
奏伯父さんは娘が冒険者として問題なくやっていけるのを確認するまで、一緒にパーティーを組むと伝えたらしい。
元々、結婚する前は伯爵家の三男だったので冒険者となり生活していたようだ。
聞いてないけど、Lvは幾つあるんだろう?
ガーグ老の工房へいき、新しいメンバーの紹介をする。
奏伯父さんはガーグ老が偽装結婚の相手と知り、かなり驚いていた。
「申し訳ないが、姪を任せるに足る技量があるか確認したい。ご老人、手合わせ願おう」
挨拶もそこそこに、奏伯父さんはマジックバッグから槍を取り出す。
父が感心したようにその槍を見ていたから、鑑定し業物であると確認したのだろう。
ガーグ老も槍を見るなり、目を瞠っている。
「ふむ、良い得物を持っておるな。その武器に見合うだけの腕があればいいがの……」
「心配には及ばん。そちらこそ、期待外れでガッカリさせないでくれよ?」
そう言って、奏伯父さんは槍を一振りさせると構えを取った。
王族の警護をしていた元近衛のガーグ老を相手に、大丈夫だろうか?
ガーグ老の長男であるゼンさんの合図で手合わせが始まる。
私は心配でハラハラしながら見ていたけど、何故か父と雫ちゃんのお母さんだけは平然としていた。
10分後。
奏伯父さんの槍術に私は驚愕する。
あのガーグ老相手に、一歩も引けを取らないとは……。
しかも腕力が勝るのか、ガーグ老の方が打ち負けているようにも見える。
その数分後、奏伯父さんがガーグ老の槍を巻き取り喉元へ槍を寸止めした事で決着がつく。
その結果に兄と旭、雫ちゃんが驚いていた。
勿論ガーグ老が勝つと思っていた私も、これには開いた口が塞がらない。
「技量ではご老人の方が上、腕力と武器の性能で私の勝ちといった所だな」
手合わせの感想をそう述べると、奏伯父さんが槍を収める。
「いやはや……年は取りたくないものだわ。儂が全盛期の頃、お相手したかったの。その方、見事であった」
「姪の相手として合格だ、ご老人。しっかりと守ってほしい」
最後に深く一礼し、こちらへ戻ってきた奏伯父さんに思わずLvを確認すると120だと返された。
SS級冒険者のセイさんでさえ、Lv100なんですけど!?
武闘派の伯父はステータスがある世界で、かなり鍛えていたらしい。
目に見える成果があるとLvを上げたくなるのは分かるけど……、貴族なのに上げ過ぎでは?
序に身体強化の魔法が使えると、こっそり教えてくれた。
それは前世に関係しているのだろうか?
その後の稽古では、ご老人に代わり雫ちゃんのお母さんの相手を奏伯父さんがしていた。
彼女がちょっと涙目になっているのは、見なかった振りをしよう。
思えば、茜の最初の師匠は奏伯父さんだった。
男の子の恰好をし出してから、頻繁に会いにいくようになったんだよね~。
茜を召喚したら、同じ身体強化の魔法が与えられるかも?
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
「お兄ちゃん。奏伯父さんの奥さんは、亡くなったアリサちゃんのお母さんかな? 偶然、同じ名前を付けたとは考えられないよね?」
私の質問に対し、兄と旭は一瞬黙り込む。
「沙良……。俺は相手が逆なんじゃないかと思う」
「逆っ? どういう意味?」
「俺が名乗った後、彼は気付いた様子だった。お前は姿が変わっているから分からなかったんだろう。つまり、相手はリュートさんの可能性が高い」
「えっと、それはアリサちゃんのお父さんが奏伯父さんの元妻だって事?」
「あぁ、多分。本人が俺達に言う心算があるかは分からない。既に異世界で何十年も生きてるんだ。前世は懐かしい思い出として胸にしまっているかもな。特に、彼の場合は性別が変わっているから……」
兄の話を聞き、リュートさんが言っていたのを思い出す。
「だからアリサだったのか……」この言葉は、もしかしたらアリサちゃんのお母さんが何気なく聞いた事を覚えていて付けた名前なのかも知れない。
それに奏伯父さんも、この世界で結婚し家庭を築いているから元妻がリュートさんだと知るのは複雑な気分だろう。
「まだそうと決まった訳じゃないし、両親と会わせて向こうの反応を見た方がいい。何も言わなければ、俺達は黙っておこう」
「うん、分かった。じゃあ、この件は保留だね!」
話は済んだから、兄の部屋から出て自分の家に帰った。
それにしても、知り合いの性別が違うとこんなにギャップを感じるものなのか……。
奏伯父さんの奥さんは楚々としたタイプの女性だったので、今の姿からは到底想像がつかない。
本人はどう思っているか分からないし、転生なのか転移なのかそれも不明だ。
まぁでも、アリサちゃんがお父さんと暮らせるようになったのは良かったよね!
翌日、日曜日。
早朝から嫌がる雫ちゃんのお母さんと奏伯父さんを異世界へ送り届け、炊き出しに向かう。
炊き出しに、アリサちゃんはこなかった。
リュートさんと暮らす事にしたからだろう。
炊き出しを終え子供達を見送った後、奏伯父さんと雫ちゃんのお母さんが戻ってきた。
家族の了解が得られ、冒険者を続けてもいいと言われたそうだ。
奏伯父さんは娘が冒険者として問題なくやっていけるのを確認するまで、一緒にパーティーを組むと伝えたらしい。
元々、結婚する前は伯爵家の三男だったので冒険者となり生活していたようだ。
聞いてないけど、Lvは幾つあるんだろう?
ガーグ老の工房へいき、新しいメンバーの紹介をする。
奏伯父さんはガーグ老が偽装結婚の相手と知り、かなり驚いていた。
「申し訳ないが、姪を任せるに足る技量があるか確認したい。ご老人、手合わせ願おう」
挨拶もそこそこに、奏伯父さんはマジックバッグから槍を取り出す。
父が感心したようにその槍を見ていたから、鑑定し業物であると確認したのだろう。
ガーグ老も槍を見るなり、目を瞠っている。
「ふむ、良い得物を持っておるな。その武器に見合うだけの腕があればいいがの……」
「心配には及ばん。そちらこそ、期待外れでガッカリさせないでくれよ?」
そう言って、奏伯父さんは槍を一振りさせると構えを取った。
王族の警護をしていた元近衛のガーグ老を相手に、大丈夫だろうか?
ガーグ老の長男であるゼンさんの合図で手合わせが始まる。
私は心配でハラハラしながら見ていたけど、何故か父と雫ちゃんのお母さんだけは平然としていた。
10分後。
奏伯父さんの槍術に私は驚愕する。
あのガーグ老相手に、一歩も引けを取らないとは……。
しかも腕力が勝るのか、ガーグ老の方が打ち負けているようにも見える。
その数分後、奏伯父さんがガーグ老の槍を巻き取り喉元へ槍を寸止めした事で決着がつく。
その結果に兄と旭、雫ちゃんが驚いていた。
勿論ガーグ老が勝つと思っていた私も、これには開いた口が塞がらない。
「技量ではご老人の方が上、腕力と武器の性能で私の勝ちといった所だな」
手合わせの感想をそう述べると、奏伯父さんが槍を収める。
「いやはや……年は取りたくないものだわ。儂が全盛期の頃、お相手したかったの。その方、見事であった」
「姪の相手として合格だ、ご老人。しっかりと守ってほしい」
最後に深く一礼し、こちらへ戻ってきた奏伯父さんに思わずLvを確認すると120だと返された。
SS級冒険者のセイさんでさえ、Lv100なんですけど!?
武闘派の伯父はステータスがある世界で、かなり鍛えていたらしい。
目に見える成果があるとLvを上げたくなるのは分かるけど……、貴族なのに上げ過ぎでは?
序に身体強化の魔法が使えると、こっそり教えてくれた。
それは前世に関係しているのだろうか?
その後の稽古では、ご老人に代わり雫ちゃんのお母さんの相手を奏伯父さんがしていた。
彼女がちょっと涙目になっているのは、見なかった振りをしよう。
思えば、茜の最初の師匠は奏伯父さんだった。
男の子の恰好をし出してから、頻繁に会いにいくようになったんだよね~。
茜を召喚したら、同じ身体強化の魔法が与えられるかも?
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
394
お気に入りに追加
6,082
あなたにおすすめの小説
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
そんなに幼馴染の事が好きなら、婚約者なんていなくてもいいのですね?
新野乃花(大舟)
恋愛
レベック第一王子と婚約関係にあった、貴族令嬢シノン。その関係を手配したのはレベックの父であるユーゲント国王であり、二人の関係を心から嬉しく思っていた。しかしある日、レベックは幼馴染であるユミリアに浮気をし、シノンの事を婚約破棄の上で追放してしまう。事後報告する形であれば国王も怒りはしないだろうと甘く考えていたレベックであったものの、婚約破棄の事を知った国王は激しく憤りを見せ始め…。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ここは私の邸です。そろそろ出て行ってくれます?
藍川みいな
恋愛
「マリッサ、すまないが婚約は破棄させてもらう。俺は、運命の人を見つけたんだ!」
9年間婚約していた、デリオル様に婚約を破棄されました。運命の人とは、私の義妹のロクサーヌのようです。
そもそもデリオル様に好意を持っていないので、婚約破棄はかまいませんが、あなたには莫大な慰謝料を請求させていただきますし、借金の全額返済もしていただきます。それに、あなたが選んだロクサーヌは、令嬢ではありません。
幼い頃に両親を亡くした私は、8歳で侯爵になった。この国では、爵位を継いだ者には18歳まで後見人が必要で、ロクサーヌの父で私の叔父ドナルドが後見人として侯爵代理になった。
叔父は私を冷遇し、自分が侯爵のように振る舞って来ましたが、もうすぐ私は18歳。全てを返していただきます!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。