448 / 709
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第584話 迷宮都市 地下15階 秘密のLv上げ17(摩天楼のダンジョン27階~30階)&サヨさんと一緒にスーパー銭湯へ
しおりを挟む
翌日、火曜日。
午後から3人で摩天楼のダンジョンへ移動し、27階から宝箱が出現する30階へと上がる。
そしてついに30階へ!
今日から30日間は、この階層を攻略する必要がある。
30日目に、宝箱が出現するらしいのでカレンダーへ丸を付けておこう。
月曜日~金曜日しかダンジョン攻略はしないので、30日目は6週間後の月曜日だ。
セイさんが発見した宝箱は、火魔法を無効にする魔法の鎧が入っていたらしい。
ちなみに宝箱には、パーティー人数分のお宝が入っているみたいだ。
3人で攻略している私達は3個獲得出来るのかな?
30階層の安全地帯は、他の階層に比べテントの数が多い。
これは宝箱目当ての冒険者がいるからだろう。
私は見た目が若いため、あまり人目に触れない方が良いのでテント内から攻略しよう。
勿論、父とセイさんには安全地帯から出て魔物を狩ってもらうよ。
マジックテント内は、登録した人間しか入れないので安全を考慮する必要はない。
シルバーには、セイさんを乗せてくれるようお願いした。
SS級冒険者だから30階の魔物に後れを取る事はないだろうけど、危険な場合は守ってあげてねと伝えておく。
氷属性のシルバーは、雪が降っている階層と相性がいい気がする。
テント内にテーブルと椅子を出し、温かい飲み物を用意したら私も魔物を倒そう。
確かセイさんが羽織っている純白のマントは、この階層に出現する雪ウサギの物だと言っていた。
私も欲しいので、積極的に探そうかな?
マッピングで上空から俯瞰し、冒険者がいない場所にいる雪ウサギを探していく。
おっ、いたいた。
3本角で目が赤い体長4mの魔物だ。
雪山をぴょんぴょん跳びながら移動している。
脳を石化させアイテムBOXに収納し、テント内で取り出してみた。
直接見ると、本当に真っ白い毛をしている。
父に初見の魔物は触らない方がいいと言われているから撫でたり出来ないけど、マントにしたいなぁ。
華蘭へ注文したら、兄達にバレちゃうわよね?
後でセイさんに、どこの店で購入したか聞いてみよう。
毛皮を持ち込んだら作ってくれるかな?
シルバーウルフのマントの作製は、結構時間が掛かったから早めに依頼しておきたい。
雪ウサギを優先的に狩りパーティー人数分を確保した。
マントを渡せるのは、いつになるか分からないけどね~。
その後3日間、何事もなく攻略は終了。
私はずっとテント内で魔物を倒していたから、少々運動不足だ。
父とセイさんは2人で魔物を倒していたけど、50階を攻略していたセイさんは危険な状態に陥る事もない。
Lvが上がった父も、高いHP/MPのお陰か剣術の技が冴え渡っていた。
宝箱出現まで後26日。
何が出るか今からとても楽しみだ。
土曜日。
兄と旭と一緒に奏屋へ果物を卸した後は、薬師ギルドにポーションへ浄化とヒールの魔法を掛けに向かう。
午後からは、サヨさんと母と一緒にスーパー銭湯へいく予定。
昼食は実家でサヨさんが料理を作ってくれた。
母は教えてもらえなかった料理を教わりながら、ノートにレシピを書いている。
母が20歳の時に亡くなったサヨさんは、もっと娘と一緒にいられる時間があると思っていたんだろう。
全ての料理を教える前に会えなくなってしまったから、これから沢山料理を教える心算らしい。
なるべく長生きしてほしいから、サヨさんのLv上げの準備をしておこう。
アイテムBOXに生きた状態の魔物を何匹か収納する必要があるな……。
倒すのに抵抗がない魔物の方が良いかしら?
サヨさんが作った料理を食べ、スーパー銭湯へ移動。
父はセイさんの宿泊しているホテルへ、〇ーレーでいくそうだ。
ホテルを変えたので、兄達と鉢合わせはしないだろう。
3人で露天風呂にゆっくりと浸かる。
サヨさんは久し振りの温泉だ。
異世界に温泉はないのか尋ねてみると、王都と迷宮都市では聞いた事がないわねと言われた。
情報が人伝しか行き渡らない世界では、他領の事を知っているのは移動する冒険者や商人くらいのものだから、実際はカルドサリ王国内に温泉がないとも言い切れない。
探すのもありかな?
でもホテルや旅館はないし食事も期待出来ないよね~。
ホーム内のスーパー銭湯の方が、断然設備が調っているから止めておこう。
その後、岩盤浴で汗を掻きクールダウンにかき氷を注文する。
抹茶ミルクに小豆と白玉が付いた物にした。
私は冷たいかき氷を食べながら、サヨさんへ気になっていた件を聞いてみる。
「サヨさん。お母さんへの手紙には何を書いたんですか?」
するとサヨさんが、いたずらっぽく笑い母を見た。
「美佐子の初恋相手を書いたのよ。それなら、間違いないでしょ?」
おおっ、私は初体験の相手を書いたから似たような感じか。
「2人の手紙の内容が同じだったから、驚いたわ~。でもお父さんには、内緒ね!」
そう言って、母も笑う。
長年連れ添った夫婦でも、結婚前の話は秘密にしておきたいのか……。
「私は、結婚した相手は彼だと思っていたわ。結婚写真を見て、びっくりしたの」
父はイギリス人のハーフだけど、祖父の血が強く出たのか外人に見える。
年齢的に国際結婚は稀な時代だろう。
「初恋相手の彼は、運命の人を探していたらしくて私じゃなかったみたい」
うん?
そのキーワード、最近聞いたばかりだよ!
でも年齢差があり過ぎるから別人だよね。
セイさんは父より13歳も年下だもん。
20歳の時だとしても、まさか7歳の子供が初恋相手ではない筈。
他にも運命の人を探している人がいるのか……。
意外と純粋な人が多いんだなぁ~。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
午後から3人で摩天楼のダンジョンへ移動し、27階から宝箱が出現する30階へと上がる。
そしてついに30階へ!
今日から30日間は、この階層を攻略する必要がある。
30日目に、宝箱が出現するらしいのでカレンダーへ丸を付けておこう。
月曜日~金曜日しかダンジョン攻略はしないので、30日目は6週間後の月曜日だ。
セイさんが発見した宝箱は、火魔法を無効にする魔法の鎧が入っていたらしい。
ちなみに宝箱には、パーティー人数分のお宝が入っているみたいだ。
3人で攻略している私達は3個獲得出来るのかな?
30階層の安全地帯は、他の階層に比べテントの数が多い。
これは宝箱目当ての冒険者がいるからだろう。
私は見た目が若いため、あまり人目に触れない方が良いのでテント内から攻略しよう。
勿論、父とセイさんには安全地帯から出て魔物を狩ってもらうよ。
マジックテント内は、登録した人間しか入れないので安全を考慮する必要はない。
シルバーには、セイさんを乗せてくれるようお願いした。
SS級冒険者だから30階の魔物に後れを取る事はないだろうけど、危険な場合は守ってあげてねと伝えておく。
氷属性のシルバーは、雪が降っている階層と相性がいい気がする。
テント内にテーブルと椅子を出し、温かい飲み物を用意したら私も魔物を倒そう。
確かセイさんが羽織っている純白のマントは、この階層に出現する雪ウサギの物だと言っていた。
私も欲しいので、積極的に探そうかな?
マッピングで上空から俯瞰し、冒険者がいない場所にいる雪ウサギを探していく。
おっ、いたいた。
3本角で目が赤い体長4mの魔物だ。
雪山をぴょんぴょん跳びながら移動している。
脳を石化させアイテムBOXに収納し、テント内で取り出してみた。
直接見ると、本当に真っ白い毛をしている。
父に初見の魔物は触らない方がいいと言われているから撫でたり出来ないけど、マントにしたいなぁ。
華蘭へ注文したら、兄達にバレちゃうわよね?
後でセイさんに、どこの店で購入したか聞いてみよう。
毛皮を持ち込んだら作ってくれるかな?
シルバーウルフのマントの作製は、結構時間が掛かったから早めに依頼しておきたい。
雪ウサギを優先的に狩りパーティー人数分を確保した。
マントを渡せるのは、いつになるか分からないけどね~。
その後3日間、何事もなく攻略は終了。
私はずっとテント内で魔物を倒していたから、少々運動不足だ。
父とセイさんは2人で魔物を倒していたけど、50階を攻略していたセイさんは危険な状態に陥る事もない。
Lvが上がった父も、高いHP/MPのお陰か剣術の技が冴え渡っていた。
宝箱出現まで後26日。
何が出るか今からとても楽しみだ。
土曜日。
兄と旭と一緒に奏屋へ果物を卸した後は、薬師ギルドにポーションへ浄化とヒールの魔法を掛けに向かう。
午後からは、サヨさんと母と一緒にスーパー銭湯へいく予定。
昼食は実家でサヨさんが料理を作ってくれた。
母は教えてもらえなかった料理を教わりながら、ノートにレシピを書いている。
母が20歳の時に亡くなったサヨさんは、もっと娘と一緒にいられる時間があると思っていたんだろう。
全ての料理を教える前に会えなくなってしまったから、これから沢山料理を教える心算らしい。
なるべく長生きしてほしいから、サヨさんのLv上げの準備をしておこう。
アイテムBOXに生きた状態の魔物を何匹か収納する必要があるな……。
倒すのに抵抗がない魔物の方が良いかしら?
サヨさんが作った料理を食べ、スーパー銭湯へ移動。
父はセイさんの宿泊しているホテルへ、〇ーレーでいくそうだ。
ホテルを変えたので、兄達と鉢合わせはしないだろう。
3人で露天風呂にゆっくりと浸かる。
サヨさんは久し振りの温泉だ。
異世界に温泉はないのか尋ねてみると、王都と迷宮都市では聞いた事がないわねと言われた。
情報が人伝しか行き渡らない世界では、他領の事を知っているのは移動する冒険者や商人くらいのものだから、実際はカルドサリ王国内に温泉がないとも言い切れない。
探すのもありかな?
でもホテルや旅館はないし食事も期待出来ないよね~。
ホーム内のスーパー銭湯の方が、断然設備が調っているから止めておこう。
その後、岩盤浴で汗を掻きクールダウンにかき氷を注文する。
抹茶ミルクに小豆と白玉が付いた物にした。
私は冷たいかき氷を食べながら、サヨさんへ気になっていた件を聞いてみる。
「サヨさん。お母さんへの手紙には何を書いたんですか?」
するとサヨさんが、いたずらっぽく笑い母を見た。
「美佐子の初恋相手を書いたのよ。それなら、間違いないでしょ?」
おおっ、私は初体験の相手を書いたから似たような感じか。
「2人の手紙の内容が同じだったから、驚いたわ~。でもお父さんには、内緒ね!」
そう言って、母も笑う。
長年連れ添った夫婦でも、結婚前の話は秘密にしておきたいのか……。
「私は、結婚した相手は彼だと思っていたわ。結婚写真を見て、びっくりしたの」
父はイギリス人のハーフだけど、祖父の血が強く出たのか外人に見える。
年齢的に国際結婚は稀な時代だろう。
「初恋相手の彼は、運命の人を探していたらしくて私じゃなかったみたい」
うん?
そのキーワード、最近聞いたばかりだよ!
でも年齢差があり過ぎるから別人だよね。
セイさんは父より13歳も年下だもん。
20歳の時だとしても、まさか7歳の子供が初恋相手ではない筈。
他にも運命の人を探している人がいるのか……。
意外と純粋な人が多いんだなぁ~。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
405
お気に入りに追加
6,072
あなたにおすすめの小説
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。