470 / 755
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第560話 迷宮都市 地下15階 車が鞄に……&秘密のLv上げ8 摩天楼のダンジョンへ
しおりを挟む
翌日、火曜日。
安全地帯のテントへいく前に、母達へ買い物の件を聞いてみた。
すると何故か3人が黙り込んでしまう。
これは何かあったな……。
誰か言い出すまで待っていると、雫ちゃんが2人の顔色を窺いながら、おずおずと口を開いた。
「沙良お姉ちゃん。貸してくれた車なんだけど……。お母さんが少しぶつけて、動かなくなったみたいなの。高い車なのに、ごめんなさい!」
そう言って勢いよく頭を下げる。
あぁ、やっぱりか……。
運転経験のない左ハンドルの車だから、不安だったんだよね~。
すると雫ちゃんのお母さんが、何かをアイテムBOXから取り出し手渡してきた。
「あのっ、本当にごめんなさい! これ、お詫びにはならないかも知れないけど……」
見ると、有名なブランド品だった。
疎い私でも知っている高級鞄。
これ1個で百万円以上するんじゃ?
まぁ確かに貸した〇ンツは、このタワーマンションの住人が所有していた車なので1台数千万円はするだろう。
しかもホーム内には人がいないため、修理不可能だ。
「ぶつけちゃったのは残念ですが仕方ないです。この鞄は気持ちだけ受け取りますね」
返そうとしたら、逆にそれを固辞された。
どうしても受け取ってほしいらしい。
私は苦笑し、使用する機会はないだろうなぁと思いながら貰う事にする。
まぁ、3人とも怪我がなくて良かった。
ただ次に貸す時は、最初からファミリーカーを出そう。
話を聞いていた兄達が何の車か知りたがったため、〇ンツだと教えたら口を大きく開け固まっていた。
私の車じゃないし、お金は山程あるから買い替えれば済む話だよ。
そんなに沢山、車は必要ないと思うけどね。
兄のスポーツカーより、早く移動出来る従魔達がいれば充分だ。
そもそも私には運転免許がないし……。
さぁ気を取り直して、ダンジョンに出発だ!
安全地帯のテントから出て、アマンダさんダンクさんパーティーと挨拶を交わす。
午前中は、いつもの薬草採取と地下16階の果物採取。
そして今日は攻略するダンジョンを変える予定だ。
私のLvが、もうこのダンジョンでは上がらない気がする。
アシュカナ帝国との戦争に備え、なるべく移動距離を長くしたいのでLvを上げたい。
午後から父に摩天楼のダンジョンへいきたいと言ったら、険しい顔になる。
私が戦争回避のために考えている作戦を伝えると、渋々了解してくれた。
兄とは通信の魔道具があるから、いつでも連絡が取れるし大丈夫だよ。
「お父さん。私、摩天楼のダンジョンにいった事がないの。この地図を見ながら案内してくれる?」
商業ギルドのカマラさんがくれた詳細な地図を父に手渡す。
父は地図を見るなり、
「軍事機密が……」
と言い顔色を変えてしまった。
軍事機密?
ただの地図だよ?
「沙良、この地図は何処で手にいれた」
「商業ギルドの担当者で、カマラさんっていう人がくれたの」
「迷宮都市の商業ギルド? 聞いてないな……」
それっきり、また黙り込んでしまう。
父は異世界にきてから考え事が多くなった気がする。
知らない世界だから、日本との違いに驚いているんだろうか……。
数分後、渡した地図を直ぐにアイテムBOXへ仕舞えと言われ収納した。
そして父の指示した方角へ、48kmずつ移動を始める。
一度見ただけで、父には摩天楼のダンジョンがある都市が分かるらしい。
以前ダンクさんは、迷宮都市から南へ1ヶ月以上離れていると言っていた。
この世界の主な移動手段は馬車だから、1ヶ月ならそんなに離れている訳じゃないんだろう。
父は最短距離を選んだのか、30分くらいで到着。
おぉ、ここが大型ダンジョンのある都市かぁ~。
今までダンジョンは地下へ潜るタイプだったから、天高く聳える塔のダンジョンを見るのは新鮮だなぁ。
まずは冒険者ギルドにいき、シルバーと泰雅の従魔登録をしておこう。
冒険者ギルドの建物は、どの町でも似たような作りになっているからマッピングで調べれば場所が分かる。
発見した後に2匹を連れ歩き向かった。
冒険者ギルド内へ入ると迷宮都市より、更に中が広い!
受付嬢の数も多く10人いた。
わぁ~、綺麗な人ばかり。
ここにはハーフエルフの人が沢山いるみたい。
右端の受付嬢へ従魔登録の申請をすると、冒険者ギルドカードを確認される。
「では、お部屋にご案内します」
そう微笑んで言われ、後ろを付いていく。
従魔登録はギルドマスターがするんだろうか?
案内された部屋で待つ事数分、ノックの音がした後これまた美しい男性が入ってくる。
「私は摩天楼の冒険者ギルドマスターをしております、ヒューと申します」
なんというか物腰の柔らかなギルドマスターだ。
「沙良と申します」
「父の響です」
「従魔登録の申請と伺いましたが、迷宮都市にて登録済みのようですね。情報を変更しますので、従魔の首輪を外して頂けますか?」
言われた通り2匹の首輪を外して手渡すと、それを何かの器械に通し返却された。
「従魔登録されましたから、都市内は騎乗しての移動が可能です。そのぉサラさんは、まだB級冒険者ですから摩天楼のダンジョンには入れませんが……」
申し訳なさそうに話す男性に、私は笑顔で答える。
「観光にきただけなので大丈夫です」
本当は内緒で攻略する心算だけどね。
入場料を誤魔化すのは大変申し訳ないです。
いずれA級冒険者になり、状態の良い魔物を沢山換金するから許して下さい。
「そうですか……。では、都市を楽しんで下さい」
目的を果たし冒険者ギルドを後にする。
ギルドを出てダンジョンへ向かう途中、上空から白梟が降りてきた。
父の右肩に止まったので、これはポチの方だろう。
「おっ、今日は摩天楼にいたのか。遠くまで大変だな……」
ガーグ老は、従魔をかなり自由にさせているみたいだ。
数日前は王都にいたのに……。
父を見付けると直ぐに飛んでくるなんて、可愛いなぁ~。
ここまで懐かれたら、父も悪い気はしないだろう。
「あ~、沙良。今日は何階層にいく予定なんだ?」
「摩天楼のダンジョンは100階層以上あるらしいから、もう100階でいいと思う」
すると、誰かが咳き込む声がした。
周囲を見渡しても誰もいないのに……。
「待て待て、それは無理だ。幾ら何でも早すぎる。ここは様子を見ながら、1階層から順番に上がっていこう!」
父の言葉に呼応するように、ポチが激しく頭を上下させている。
A級冒険者の資格が必要なダンジョンだから、1階層の魔物でも強いのかな?
「そう? 問題ないと思うけど……。初日だから言う通りにするね」
その後、人気のない場所へ移動し摩天楼のダンジョン1階へ移転。
あっ、ポチが父の肩に止まったままだった。
「ポチも一緒にダンジョン攻略する?」
私の言葉が分かる賢い従魔に尋ねると、「ホー」と一声鳴き答えてくれた。
これは一緒で良いと言う意味だろう。
さて、先ずは地下1階の安全地帯に移動だ。
マッピングを使用してシルバーを先導する。
安全地帯に到着後、テントを設置しポチをテント内で待機させた。
時間を考え一度、迷宮都市の地下15階まで戻ろう。
地味に往復時間が掛かるなぁ。
慣れたら往復10分くらいでいけるかしら?
Lvが上がれば移動距離も長くなるから、短時間での移動も可能だろうか……。
パーティーメンバーとホームに戻り、15分休憩したら3回目の攻略開始。
再び摩天楼のダンジョンへ。
宝箱はあるのかな?
隠し部屋は?
S級冒険者のセイさんには会えるかしら?
私は新しいダンジョンに期待しながら、テント内へ戻った。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
安全地帯のテントへいく前に、母達へ買い物の件を聞いてみた。
すると何故か3人が黙り込んでしまう。
これは何かあったな……。
誰か言い出すまで待っていると、雫ちゃんが2人の顔色を窺いながら、おずおずと口を開いた。
「沙良お姉ちゃん。貸してくれた車なんだけど……。お母さんが少しぶつけて、動かなくなったみたいなの。高い車なのに、ごめんなさい!」
そう言って勢いよく頭を下げる。
あぁ、やっぱりか……。
運転経験のない左ハンドルの車だから、不安だったんだよね~。
すると雫ちゃんのお母さんが、何かをアイテムBOXから取り出し手渡してきた。
「あのっ、本当にごめんなさい! これ、お詫びにはならないかも知れないけど……」
見ると、有名なブランド品だった。
疎い私でも知っている高級鞄。
これ1個で百万円以上するんじゃ?
まぁ確かに貸した〇ンツは、このタワーマンションの住人が所有していた車なので1台数千万円はするだろう。
しかもホーム内には人がいないため、修理不可能だ。
「ぶつけちゃったのは残念ですが仕方ないです。この鞄は気持ちだけ受け取りますね」
返そうとしたら、逆にそれを固辞された。
どうしても受け取ってほしいらしい。
私は苦笑し、使用する機会はないだろうなぁと思いながら貰う事にする。
まぁ、3人とも怪我がなくて良かった。
ただ次に貸す時は、最初からファミリーカーを出そう。
話を聞いていた兄達が何の車か知りたがったため、〇ンツだと教えたら口を大きく開け固まっていた。
私の車じゃないし、お金は山程あるから買い替えれば済む話だよ。
そんなに沢山、車は必要ないと思うけどね。
兄のスポーツカーより、早く移動出来る従魔達がいれば充分だ。
そもそも私には運転免許がないし……。
さぁ気を取り直して、ダンジョンに出発だ!
安全地帯のテントから出て、アマンダさんダンクさんパーティーと挨拶を交わす。
午前中は、いつもの薬草採取と地下16階の果物採取。
そして今日は攻略するダンジョンを変える予定だ。
私のLvが、もうこのダンジョンでは上がらない気がする。
アシュカナ帝国との戦争に備え、なるべく移動距離を長くしたいのでLvを上げたい。
午後から父に摩天楼のダンジョンへいきたいと言ったら、険しい顔になる。
私が戦争回避のために考えている作戦を伝えると、渋々了解してくれた。
兄とは通信の魔道具があるから、いつでも連絡が取れるし大丈夫だよ。
「お父さん。私、摩天楼のダンジョンにいった事がないの。この地図を見ながら案内してくれる?」
商業ギルドのカマラさんがくれた詳細な地図を父に手渡す。
父は地図を見るなり、
「軍事機密が……」
と言い顔色を変えてしまった。
軍事機密?
ただの地図だよ?
「沙良、この地図は何処で手にいれた」
「商業ギルドの担当者で、カマラさんっていう人がくれたの」
「迷宮都市の商業ギルド? 聞いてないな……」
それっきり、また黙り込んでしまう。
父は異世界にきてから考え事が多くなった気がする。
知らない世界だから、日本との違いに驚いているんだろうか……。
数分後、渡した地図を直ぐにアイテムBOXへ仕舞えと言われ収納した。
そして父の指示した方角へ、48kmずつ移動を始める。
一度見ただけで、父には摩天楼のダンジョンがある都市が分かるらしい。
以前ダンクさんは、迷宮都市から南へ1ヶ月以上離れていると言っていた。
この世界の主な移動手段は馬車だから、1ヶ月ならそんなに離れている訳じゃないんだろう。
父は最短距離を選んだのか、30分くらいで到着。
おぉ、ここが大型ダンジョンのある都市かぁ~。
今までダンジョンは地下へ潜るタイプだったから、天高く聳える塔のダンジョンを見るのは新鮮だなぁ。
まずは冒険者ギルドにいき、シルバーと泰雅の従魔登録をしておこう。
冒険者ギルドの建物は、どの町でも似たような作りになっているからマッピングで調べれば場所が分かる。
発見した後に2匹を連れ歩き向かった。
冒険者ギルド内へ入ると迷宮都市より、更に中が広い!
受付嬢の数も多く10人いた。
わぁ~、綺麗な人ばかり。
ここにはハーフエルフの人が沢山いるみたい。
右端の受付嬢へ従魔登録の申請をすると、冒険者ギルドカードを確認される。
「では、お部屋にご案内します」
そう微笑んで言われ、後ろを付いていく。
従魔登録はギルドマスターがするんだろうか?
案内された部屋で待つ事数分、ノックの音がした後これまた美しい男性が入ってくる。
「私は摩天楼の冒険者ギルドマスターをしております、ヒューと申します」
なんというか物腰の柔らかなギルドマスターだ。
「沙良と申します」
「父の響です」
「従魔登録の申請と伺いましたが、迷宮都市にて登録済みのようですね。情報を変更しますので、従魔の首輪を外して頂けますか?」
言われた通り2匹の首輪を外して手渡すと、それを何かの器械に通し返却された。
「従魔登録されましたから、都市内は騎乗しての移動が可能です。そのぉサラさんは、まだB級冒険者ですから摩天楼のダンジョンには入れませんが……」
申し訳なさそうに話す男性に、私は笑顔で答える。
「観光にきただけなので大丈夫です」
本当は内緒で攻略する心算だけどね。
入場料を誤魔化すのは大変申し訳ないです。
いずれA級冒険者になり、状態の良い魔物を沢山換金するから許して下さい。
「そうですか……。では、都市を楽しんで下さい」
目的を果たし冒険者ギルドを後にする。
ギルドを出てダンジョンへ向かう途中、上空から白梟が降りてきた。
父の右肩に止まったので、これはポチの方だろう。
「おっ、今日は摩天楼にいたのか。遠くまで大変だな……」
ガーグ老は、従魔をかなり自由にさせているみたいだ。
数日前は王都にいたのに……。
父を見付けると直ぐに飛んでくるなんて、可愛いなぁ~。
ここまで懐かれたら、父も悪い気はしないだろう。
「あ~、沙良。今日は何階層にいく予定なんだ?」
「摩天楼のダンジョンは100階層以上あるらしいから、もう100階でいいと思う」
すると、誰かが咳き込む声がした。
周囲を見渡しても誰もいないのに……。
「待て待て、それは無理だ。幾ら何でも早すぎる。ここは様子を見ながら、1階層から順番に上がっていこう!」
父の言葉に呼応するように、ポチが激しく頭を上下させている。
A級冒険者の資格が必要なダンジョンだから、1階層の魔物でも強いのかな?
「そう? 問題ないと思うけど……。初日だから言う通りにするね」
その後、人気のない場所へ移動し摩天楼のダンジョン1階へ移転。
あっ、ポチが父の肩に止まったままだった。
「ポチも一緒にダンジョン攻略する?」
私の言葉が分かる賢い従魔に尋ねると、「ホー」と一声鳴き答えてくれた。
これは一緒で良いと言う意味だろう。
さて、先ずは地下1階の安全地帯に移動だ。
マッピングを使用してシルバーを先導する。
安全地帯に到着後、テントを設置しポチをテント内で待機させた。
時間を考え一度、迷宮都市の地下15階まで戻ろう。
地味に往復時間が掛かるなぁ。
慣れたら往復10分くらいでいけるかしら?
Lvが上がれば移動距離も長くなるから、短時間での移動も可能だろうか……。
パーティーメンバーとホームに戻り、15分休憩したら3回目の攻略開始。
再び摩天楼のダンジョンへ。
宝箱はあるのかな?
隠し部屋は?
S級冒険者のセイさんには会えるかしら?
私は新しいダンジョンに期待しながら、テント内へ戻った。
-------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
-------------------------------------
387
お気に入りに追加
6,082
あなたにおすすめの小説
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
そんなに幼馴染の事が好きなら、婚約者なんていなくてもいいのですね?
新野乃花(大舟)
恋愛
レベック第一王子と婚約関係にあった、貴族令嬢シノン。その関係を手配したのはレベックの父であるユーゲント国王であり、二人の関係を心から嬉しく思っていた。しかしある日、レベックは幼馴染であるユミリアに浮気をし、シノンの事を婚約破棄の上で追放してしまう。事後報告する形であれば国王も怒りはしないだろうと甘く考えていたレベックであったものの、婚約破棄の事を知った国王は激しく憤りを見せ始め…。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
とある婚約破棄の顛末
瀬織董李
ファンタジー
男爵令嬢に入れあげ生徒会の仕事を疎かにした挙げ句、婚約者の公爵令嬢に婚約破棄を告げた王太子。
あっさりと受け入れられて拍子抜けするが、それには理由があった。
まあ、なおざりにされたら心は離れるよね。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。