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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第559話 迷宮都市 地下15階 結婚式の相談
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食事が済んだらデザートの時間。
今日は地下16階のバナナを2パーティーに渡す。
「サラちゃん。これは何という果物なんだい?」
するとアマンダさんに、果物の名前を聞かれ驚いた。
バナナを初めて見るらしい。
「これは、バナナという果物です。こうやって皮を剥き食べるんですよ~」
私は食べ方をレクチャーする。
知らなければ、そのまま食べてしまうかも知れないからね。
それに逆側からは剥き辛いし……。
「へぇ~、手が汚れなくていいね。うん、なんか凄くもっちりして甘いよ!」
今までの果物は水分が多目だったけど、バナナは単品で食べるよりお菓子の材料としても良い。
チョコバナナクレープとか定番だ。
チョコがなくても、クレープなら牛乳があれば作れるかも?
今度、子供達に作ってあげよう!
「これは、食べ易くていいなぁ。しかも結構、腹が膨れそうだ」
とはダンクさん。
男性冒険者には質より量なんだろう。
そう、このバナナ。
アイテムBOXから取り出して分かったんだけど、流石ダンジョン産で1本30cmくらいある。
小さな子供達は、1本だけで1食になりそうな程大きい。
私達のパーティーは、夕食後だったから半分に切って渡した。
うちの家族は、食後のデザートにバナナを渡したら微妙な顔をしている。
まぁ、夕食後に食べる果物ではないよね。
どちらかというと、朝食に食べるイメージがある。
雫ちゃんとお母さんは、異世界生活が長かった所為か喜んでくれたけど……。
さて、私も食べてみよう。
おおっ確かにアマンダさんの言う通り、もっちりして甘い!
これは、1本で1,000円以上する高級バナナの味だね。
普段スーパーで売っている物とは段違いに美味しいよ!
ランダムで生るパイナップルにも期待出来そうだ。
微妙な顔をしていた兄達も、一口食べると味の違いに気付いたらしく表情が変わった。
父も母も感心したように食べている。
バナナは房で生る果物のため、数が多く採れるから得した気分だ。
パイナップルの方は30個しか採れないけど、今から食べるのが楽しみ~。
あっ、そうだ結婚式の相談をしておこう。
「アマンダさん。結婚相手が決まったので、結婚式をいつ頃したらいいか相談に乗ってもらえませんか?」
式は盛大に挙げる心算だから周知の意味も含め、なるべく多くの人に参加してほしい。
冒険者達はダンジョン攻略中、数ヶ月は地上に帰還しないのでタイミングを合わせる必要がある。
私達みたいに毎週帰還するパーティーは皆無だ。
「おや、もう決まったのかい? 参考までに、相手の事を教えておくれ」
「え~っと家具職人をしている、かなり年上の男性です。騎士をしていた人だから、狙われても返り討ちに出来る程強いですよ~」
「騎士出身だと、どこかの貴族だろうね。相手のご家族は了承済みかい?」
「はい、実は……その方には5人の息子さんがいるんです。私は4番目の妻になるみたいで……」
「それは……」
と言ったきり、アマンダさんは絶句し口を噤んでしまう。
初婚では確かに条件が最悪だけど、重要なのは偽装結婚と納得し自分の身を守れるだけの技量があるかどうかだ。
「まぁ、サラちゃんは子供が5人増えた所で今更問題ないだろう? 今も160人の子供達を面倒見ているようなもんだしな!」
そうダンクさんが笑い飛ばした。
いえもう息子さん達は全員成人済みで、私のお世話は必要ないみたいです。
と言うか四男と五男に至っては、結婚相手のガーグ老と同じ年頃に見えますが……。
「そうだね、次に地上へ帰還するのは3ヶ月後だからその時にしよう。ダンクの所も同じだろう?」
「おお、俺のパーティーもサラちゃん達と攻略階層を合わせているからな。3ヶ月後なら丁度いい」
「なら決まりだね。クランメンバーにも、参加するよう声を掛けておくよ!」
私の結婚式は3ヶ月後にあっさり決定した。
アマンダさんのクランメンバーが全員出席したら、100人規模になるだろう。
「じゃあ、場所は私の家でしますね」
150坪の広い庭とワンフロアーぶち抜きの1階があれば、収容人数には困らない。
そういえば、いつも庭に移転するから家の中をまだ両親と雫ちゃん達に見せてなかったなぁ。
ガーグ老達がちゃんとした家具職人だという証拠を、私の部屋にある家具を見せ分かってもらおう。
とても、あんな繊細な装飾を施せるような人達には見えないけど……。
各属性の精霊王の姿は、まるで美術品のように美しく彫り込まれている。
天は二物を与えずと言うのに、ガーグ老達は武術と芸術の才能を持ち合わせた天才だった。
きっと見たら父も驚くに違いない。
でもあの天蓋付きのベッドは、横になると速攻で眠りに落ちてしまう不思議な効果がある。
旭から、二度とベッドで眠らない方がいいと言われたような?
不眠症の人には、お薦めのベッドだけどね~。
その後、全員でテントに入りホームへ戻る。
両親を実家へ送り、お風呂を済ませた兄達を再び安全地帯のテント内に送り届け私も就寝。
あれ?
昨日、買い物用に出した〇ンツを返してもらってないような……。
それに、何を買ったのか母から聞いてない。
いつもは購入した物を、お得に買えたと自慢げに見せてくるのに変だなぁ。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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今日は地下16階のバナナを2パーティーに渡す。
「サラちゃん。これは何という果物なんだい?」
するとアマンダさんに、果物の名前を聞かれ驚いた。
バナナを初めて見るらしい。
「これは、バナナという果物です。こうやって皮を剥き食べるんですよ~」
私は食べ方をレクチャーする。
知らなければ、そのまま食べてしまうかも知れないからね。
それに逆側からは剥き辛いし……。
「へぇ~、手が汚れなくていいね。うん、なんか凄くもっちりして甘いよ!」
今までの果物は水分が多目だったけど、バナナは単品で食べるよりお菓子の材料としても良い。
チョコバナナクレープとか定番だ。
チョコがなくても、クレープなら牛乳があれば作れるかも?
今度、子供達に作ってあげよう!
「これは、食べ易くていいなぁ。しかも結構、腹が膨れそうだ」
とはダンクさん。
男性冒険者には質より量なんだろう。
そう、このバナナ。
アイテムBOXから取り出して分かったんだけど、流石ダンジョン産で1本30cmくらいある。
小さな子供達は、1本だけで1食になりそうな程大きい。
私達のパーティーは、夕食後だったから半分に切って渡した。
うちの家族は、食後のデザートにバナナを渡したら微妙な顔をしている。
まぁ、夕食後に食べる果物ではないよね。
どちらかというと、朝食に食べるイメージがある。
雫ちゃんとお母さんは、異世界生活が長かった所為か喜んでくれたけど……。
さて、私も食べてみよう。
おおっ確かにアマンダさんの言う通り、もっちりして甘い!
これは、1本で1,000円以上する高級バナナの味だね。
普段スーパーで売っている物とは段違いに美味しいよ!
ランダムで生るパイナップルにも期待出来そうだ。
微妙な顔をしていた兄達も、一口食べると味の違いに気付いたらしく表情が変わった。
父も母も感心したように食べている。
バナナは房で生る果物のため、数が多く採れるから得した気分だ。
パイナップルの方は30個しか採れないけど、今から食べるのが楽しみ~。
あっ、そうだ結婚式の相談をしておこう。
「アマンダさん。結婚相手が決まったので、結婚式をいつ頃したらいいか相談に乗ってもらえませんか?」
式は盛大に挙げる心算だから周知の意味も含め、なるべく多くの人に参加してほしい。
冒険者達はダンジョン攻略中、数ヶ月は地上に帰還しないのでタイミングを合わせる必要がある。
私達みたいに毎週帰還するパーティーは皆無だ。
「おや、もう決まったのかい? 参考までに、相手の事を教えておくれ」
「え~っと家具職人をしている、かなり年上の男性です。騎士をしていた人だから、狙われても返り討ちに出来る程強いですよ~」
「騎士出身だと、どこかの貴族だろうね。相手のご家族は了承済みかい?」
「はい、実は……その方には5人の息子さんがいるんです。私は4番目の妻になるみたいで……」
「それは……」
と言ったきり、アマンダさんは絶句し口を噤んでしまう。
初婚では確かに条件が最悪だけど、重要なのは偽装結婚と納得し自分の身を守れるだけの技量があるかどうかだ。
「まぁ、サラちゃんは子供が5人増えた所で今更問題ないだろう? 今も160人の子供達を面倒見ているようなもんだしな!」
そうダンクさんが笑い飛ばした。
いえもう息子さん達は全員成人済みで、私のお世話は必要ないみたいです。
と言うか四男と五男に至っては、結婚相手のガーグ老と同じ年頃に見えますが……。
「そうだね、次に地上へ帰還するのは3ヶ月後だからその時にしよう。ダンクの所も同じだろう?」
「おお、俺のパーティーもサラちゃん達と攻略階層を合わせているからな。3ヶ月後なら丁度いい」
「なら決まりだね。クランメンバーにも、参加するよう声を掛けておくよ!」
私の結婚式は3ヶ月後にあっさり決定した。
アマンダさんのクランメンバーが全員出席したら、100人規模になるだろう。
「じゃあ、場所は私の家でしますね」
150坪の広い庭とワンフロアーぶち抜きの1階があれば、収容人数には困らない。
そういえば、いつも庭に移転するから家の中をまだ両親と雫ちゃん達に見せてなかったなぁ。
ガーグ老達がちゃんとした家具職人だという証拠を、私の部屋にある家具を見せ分かってもらおう。
とても、あんな繊細な装飾を施せるような人達には見えないけど……。
各属性の精霊王の姿は、まるで美術品のように美しく彫り込まれている。
天は二物を与えずと言うのに、ガーグ老達は武術と芸術の才能を持ち合わせた天才だった。
きっと見たら父も驚くに違いない。
でもあの天蓋付きのベッドは、横になると速攻で眠りに落ちてしまう不思議な効果がある。
旭から、二度とベッドで眠らない方がいいと言われたような?
不眠症の人には、お薦めのベッドだけどね~。
その後、全員でテントに入りホームへ戻る。
両親を実家へ送り、お風呂を済ませた兄達を再び安全地帯のテント内に送り届け私も就寝。
あれ?
昨日、買い物用に出した〇ンツを返してもらってないような……。
それに、何を買ったのか母から聞いてない。
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