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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第404話 迷宮都市 貴族再び?&子供達と芋掘り体験 1
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翌日の日曜日。
教会での炊き出しには、皆が先週渡した防寒着を着てきてくれた。
スヌードに耳当てをし、1人1人柄の違うポンチョを着ている姿は可愛らしい。
「お姉ちゃん。これすっごく暖かいよ~」
「家から教会まで歩いてくる間、体がぽかぽかして全然寒くなかったもん」
子供達が寒さに震える事がなくて私も嬉しい。
カルドサリ王国では雪は降らないけれど、やはり外気温10度となると寒いと思う。
耳と首元をカバーするだけで、体から体温が奪われるのを防ぐ事が出来る。
特に小さい子供達は体温の調節機能がまだ上手く働かないため、防寒着を着るだけで体感温度がかなり違ったのだろう。
「風邪を引かないよう、外出する時は忘れずに付けてね!」
「は~い!」
子供達がシルバーとフォレストと一緒に遊んでいる間に、炊き出しの準備は終わり。
パンを2つと、具沢山のスープを配る。
全員が美味しそうに食べている様子を見ながらほっこりしていると、なんと再びあの貴族の青年が護衛を引き連れて現れた!
兄と旭、私の従魔であるシルバーとフォレストが直ぐに動いて警戒態勢を取る。
前回あれだけ兄に説教されたのに、まだ懲りていなかったのだろうか?
「あぁ、そんなに警戒しないでほしい。今回は、騒がせたお詫びに食べ物を持ってきたんだ。子供達に怖い思いをさせてしまって本当にすまなかった」
そう言うと貴族のボンボンは、兄にマジックバッグを手渡した。
へぇ~、ちゃんと反省したんだね。
しかも炊き出しをしている私達に、食べ物を持ってくるなんて意外と感心する所もあるじゃない。
さては、家に帰ってから怒られたのかな?
なら、ご両親は貴族だからと身分を笠に着るタイプではないのかも知れない。
「自己紹介がまだだった。俺の名前は、タケル・フィンレイという。良ければ、3人の名前も教えてくれないか? それで、なっ……仲良くしてほしい!」
貴族のボンボンが頭を下げてお願いしてきたので、私は驚いてしまった。
身分制度のある社会で、貴族が平民に頭を下げる事は殆どないだろうと思っていたからだ。
あっでも前回私が護衛達を魔法で昏倒させたから、私達の事は貴族出身だと勘違いしているのか……。
実際リーシャは公爵令嬢だから、その認識は間違ってはいないんだけどね。
兄と旭は日本から転移した姿のままだし、完全に平民だ。
しかしタケルという名前は、日本人の気配がするなぁ。
もしかして、ご両親のどちらかが元日本人の可能性がある?
確か伯爵だと言っていたので、フィンレイ伯爵となるのだろう。
まぁ謝罪もしてくれたし、自分から名前を名乗る相手を無視するのは非礼に当たる。
「私は沙良よ」
誠意を見せた相手に無言を決め込む事は、性格上出来ない旭が嫌々口を開く。
「俺は旭だ」
兄の方を見てみると、まだフォレストを取られそうになった事に怒っているのか、眉間に皺を寄せ腕を組み憮然とした態度を崩さなかった。
「そっ、その……。君の名前を教えてくれないかな?」
うん?
タケルの顔が真っ赤になっている。
あぁ、なんか分かった!
これ、恋しちゃっている青年だわ。
お説教されて恋に落ちるとか、どんだけマゾなんだろう。
それとも、初めて自分を叱ってくれた事に感動してしまったのか?
でも残念、その初恋は実らないわよ~。
兄には、子供の頃から自分色に染めた幼馴染がいるのよ。
今はもう相思相愛で結婚も秒読みだし……。
それに、兄の好みはあまり自己主張しない穏やかなタイプなんだよね~。
貴族の青年は真逆だろう。
2度も名前を尋ねられて、流石に兄も黙っている訳にはいかなかったのか名乗る事にしたようだ。
「賢也だ」
「ケンヤ……。素敵な名前だね。これ家までの地図だから、休みの日に、あっ……遊びに来てくれると嬉しい」
兄に羊皮紙を渡しながらタケルは恥ずかしそうにそう言った後、小さく「それじゃあまたね」と走り去っていった。
いや~フラグ立ちまくりなんですけど?
幾ら恋愛に鈍感な私でも気付くわよこれ。
母親達と視線を合わせると、あらあらという表情をしていた。
やっぱり分かりますよね~。
でも超鈍感な兄には効果が無かったらしい。
「なんだあいつは、友達がいないのか?」
これ程露骨に好意を示されても全く気付いていないみたいだ。
もしくは、自分が男性からそういう対象に見られる事を考えていないのか……。
好きなのは旭だけだから、眼中にないとか?
タケルが渡した羊皮紙を、無造作にスボンのポケットに入れて話を終わりにしてしまった。
旭は恋人が他の人に懸想された事を嫌がっていないだろうかと心配して見ると、こちらもまた不思議な事に何とも思ってなさそうだ。
兄の愛は自分だけにあると疑っていないのかな?
「タケルかぁ~。名前がなんか気になるけど、沙良ちゃんの事があるから貴族とはあまり接触したくないよね」
嫉妬している素振りも見せず、単純に名前が気になるらしい。
「こっちでは聞かない名前だから、私も少し気になるかな? それより、何が入っていたの?」
私は、兄が渡されたマジックバッグを指差した。
「あぁ、肉やら野菜やら色々入っているみたいだ」
本当に必要な物を、お詫びの品として持ってきてくれていた。
ここで貴族らしくお金で解決しない所には好感がもてる。
「じゃあ子供達の家に行く時に配ろう」
今日は、これから各家に行ってガーゴイルを設置してあげる予定なのだ。
「あっ、あぁ……。忘れてなかったんだな……」
私達がタケルと遣り取りをしている間に、子供達は食事を終えている。
全員にお土産のみかんを配ったら、私達も出発だ。
10歳以上の子供達は、これから冒険者ギルドに行って依頼を受けに行くので、10歳以下の子供達と一緒にそれぞれの家まで歩き出す。
そして各家の玄関に体長3mの大きなガーゴイルを設置してあげた。
子供達が、口を大きく開けてポカーンとしている。
そう、ガーゴイルは格好いいのだ!
思わず見惚れてしまうでしょ?
兄が受け取ったマジックバッグから、各家に肉や野菜を配る事も忘れない。
全ての家を回ったら、本日のメインイベントの芋掘りをしに行こう!
事前に野菜屋のおじさんから、子供達と一緒に収穫する許可は貰っている。
本当は全員に芋掘りの体験をさせてあげたかったけれど、160人も行ったら迷惑になってしまうからね。
10歳以下の子供達だけなら30人くらいなので、畑に入っても大丈夫だろう。
一緒に行けない事を羨ましがるかと心配したけど、行儀の良い子供達は騒ぐ事もなかった。
芋掘りをすると聞いて、「頑張って沢山掘ってくるんだぞ」と励ましの言葉をかけてあげている。
お兄ちゃんやお姉ちゃんに、成果を期待された子供達はとても張り切っているようだ。
畑に到着すると、先ずは掘り易いようにさつま芋の蔓を全て切りアイテムBOXに収納。
子供達に小さなスコップを持たせて、さつま芋の掘り方を教えた。
最初は上の方から、さつま芋を傷つけないようにスコップで土を掘り、芋が見えたら手で優しく掘り出してあげる。
それを真剣な表情で見ていた子供達が真似をして、さつま芋掘りのスタートだ。
今日掘ったさつま芋は、家に持って帰る事が出来るので渡した麻袋に1個1個丁寧に入れている。
「お姉ちゃん! 大きいのが沢山あるよ~」
「私の方にも、大きい芋があった~」
掘った芋を見せにきてくれる。
本当に、なんで子供達はこんなに可愛いんだろう。
「良かったね~。まだまだ沢山あるから、頑張って掘ろう!」
野菜屋のおじさんの畑は、土壌が良いのか大きなさつま芋がゴロゴロ収穫出来て楽しそう。
兄と旭は、そんな子供達の様子を傍で微笑みながら見守っていた。
子供、やっぱり欲しいのかな?
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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「お姉ちゃん。これすっごく暖かいよ~」
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子供達が寒さに震える事がなくて私も嬉しい。
カルドサリ王国では雪は降らないけれど、やはり外気温10度となると寒いと思う。
耳と首元をカバーするだけで、体から体温が奪われるのを防ぐ事が出来る。
特に小さい子供達は体温の調節機能がまだ上手く働かないため、防寒着を着るだけで体感温度がかなり違ったのだろう。
「風邪を引かないよう、外出する時は忘れずに付けてね!」
「は~い!」
子供達がシルバーとフォレストと一緒に遊んでいる間に、炊き出しの準備は終わり。
パンを2つと、具沢山のスープを配る。
全員が美味しそうに食べている様子を見ながらほっこりしていると、なんと再びあの貴族の青年が護衛を引き連れて現れた!
兄と旭、私の従魔であるシルバーとフォレストが直ぐに動いて警戒態勢を取る。
前回あれだけ兄に説教されたのに、まだ懲りていなかったのだろうか?
「あぁ、そんなに警戒しないでほしい。今回は、騒がせたお詫びに食べ物を持ってきたんだ。子供達に怖い思いをさせてしまって本当にすまなかった」
そう言うと貴族のボンボンは、兄にマジックバッグを手渡した。
へぇ~、ちゃんと反省したんだね。
しかも炊き出しをしている私達に、食べ物を持ってくるなんて意外と感心する所もあるじゃない。
さては、家に帰ってから怒られたのかな?
なら、ご両親は貴族だからと身分を笠に着るタイプではないのかも知れない。
「自己紹介がまだだった。俺の名前は、タケル・フィンレイという。良ければ、3人の名前も教えてくれないか? それで、なっ……仲良くしてほしい!」
貴族のボンボンが頭を下げてお願いしてきたので、私は驚いてしまった。
身分制度のある社会で、貴族が平民に頭を下げる事は殆どないだろうと思っていたからだ。
あっでも前回私が護衛達を魔法で昏倒させたから、私達の事は貴族出身だと勘違いしているのか……。
実際リーシャは公爵令嬢だから、その認識は間違ってはいないんだけどね。
兄と旭は日本から転移した姿のままだし、完全に平民だ。
しかしタケルという名前は、日本人の気配がするなぁ。
もしかして、ご両親のどちらかが元日本人の可能性がある?
確か伯爵だと言っていたので、フィンレイ伯爵となるのだろう。
まぁ謝罪もしてくれたし、自分から名前を名乗る相手を無視するのは非礼に当たる。
「私は沙良よ」
誠意を見せた相手に無言を決め込む事は、性格上出来ない旭が嫌々口を開く。
「俺は旭だ」
兄の方を見てみると、まだフォレストを取られそうになった事に怒っているのか、眉間に皺を寄せ腕を組み憮然とした態度を崩さなかった。
「そっ、その……。君の名前を教えてくれないかな?」
うん?
タケルの顔が真っ赤になっている。
あぁ、なんか分かった!
これ、恋しちゃっている青年だわ。
お説教されて恋に落ちるとか、どんだけマゾなんだろう。
それとも、初めて自分を叱ってくれた事に感動してしまったのか?
でも残念、その初恋は実らないわよ~。
兄には、子供の頃から自分色に染めた幼馴染がいるのよ。
今はもう相思相愛で結婚も秒読みだし……。
それに、兄の好みはあまり自己主張しない穏やかなタイプなんだよね~。
貴族の青年は真逆だろう。
2度も名前を尋ねられて、流石に兄も黙っている訳にはいかなかったのか名乗る事にしたようだ。
「賢也だ」
「ケンヤ……。素敵な名前だね。これ家までの地図だから、休みの日に、あっ……遊びに来てくれると嬉しい」
兄に羊皮紙を渡しながらタケルは恥ずかしそうにそう言った後、小さく「それじゃあまたね」と走り去っていった。
いや~フラグ立ちまくりなんですけど?
幾ら恋愛に鈍感な私でも気付くわよこれ。
母親達と視線を合わせると、あらあらという表情をしていた。
やっぱり分かりますよね~。
でも超鈍感な兄には効果が無かったらしい。
「なんだあいつは、友達がいないのか?」
これ程露骨に好意を示されても全く気付いていないみたいだ。
もしくは、自分が男性からそういう対象に見られる事を考えていないのか……。
好きなのは旭だけだから、眼中にないとか?
タケルが渡した羊皮紙を、無造作にスボンのポケットに入れて話を終わりにしてしまった。
旭は恋人が他の人に懸想された事を嫌がっていないだろうかと心配して見ると、こちらもまた不思議な事に何とも思ってなさそうだ。
兄の愛は自分だけにあると疑っていないのかな?
「タケルかぁ~。名前がなんか気になるけど、沙良ちゃんの事があるから貴族とはあまり接触したくないよね」
嫉妬している素振りも見せず、単純に名前が気になるらしい。
「こっちでは聞かない名前だから、私も少し気になるかな? それより、何が入っていたの?」
私は、兄が渡されたマジックバッグを指差した。
「あぁ、肉やら野菜やら色々入っているみたいだ」
本当に必要な物を、お詫びの品として持ってきてくれていた。
ここで貴族らしくお金で解決しない所には好感がもてる。
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今日は、これから各家に行ってガーゴイルを設置してあげる予定なのだ。
「あっ、あぁ……。忘れてなかったんだな……」
私達がタケルと遣り取りをしている間に、子供達は食事を終えている。
全員にお土産のみかんを配ったら、私達も出発だ。
10歳以上の子供達は、これから冒険者ギルドに行って依頼を受けに行くので、10歳以下の子供達と一緒にそれぞれの家まで歩き出す。
そして各家の玄関に体長3mの大きなガーゴイルを設置してあげた。
子供達が、口を大きく開けてポカーンとしている。
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10歳以下の子供達だけなら30人くらいなので、畑に入っても大丈夫だろう。
一緒に行けない事を羨ましがるかと心配したけど、行儀の良い子供達は騒ぐ事もなかった。
芋掘りをすると聞いて、「頑張って沢山掘ってくるんだぞ」と励ましの言葉をかけてあげている。
お兄ちゃんやお姉ちゃんに、成果を期待された子供達はとても張り切っているようだ。
畑に到着すると、先ずは掘り易いようにさつま芋の蔓を全て切りアイテムBOXに収納。
子供達に小さなスコップを持たせて、さつま芋の掘り方を教えた。
最初は上の方から、さつま芋を傷つけないようにスコップで土を掘り、芋が見えたら手で優しく掘り出してあげる。
それを真剣な表情で見ていた子供達が真似をして、さつま芋掘りのスタートだ。
今日掘ったさつま芋は、家に持って帰る事が出来るので渡した麻袋に1個1個丁寧に入れている。
「お姉ちゃん! 大きいのが沢山あるよ~」
「私の方にも、大きい芋があった~」
掘った芋を見せにきてくれる。
本当に、なんで子供達はこんなに可愛いんだろう。
「良かったね~。まだまだ沢山あるから、頑張って掘ろう!」
野菜屋のおじさんの畑は、土壌が良いのか大きなさつま芋がゴロゴロ収穫出来て楽しそう。
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