312 / 755
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第402話 迷宮都市 華蘭にてデザインの提案&サヨさんとスーパー銭湯
しおりを挟む
職人街から『華蘭』までは結構距離がある。
トレント加工の注文だけして帰る心算でいたので、お礼の料理を作っていたら少し時間が押してしまった。
サヨさんとはお昼を一緒に食べる予定なので、このままだと間に合わなくなるな……。
あまり街中で移転したくないけど、マッピングで人がいない事を確認し『華蘭』に程近い場所に移動した。
店内に入ると、いつもの店員さんが応接室に通してくれる。
私は、このお店では完全にVIP待遇らしい。
そして紅茶とフルーツの盛り合わせをテーブルの上に置いて出ていく。
出された紅茶に口を付け、綺麗にカットされた果物を食べていると老紳士がノックをして入ってきた。
「こんにちは、いつもお世話になってます。今日もサヨさんを迎えにきたんですが、その前に相談があるんです」
「いつも大変お世話になっております。本日も妻の事を宜しくお願い致します。ご相談があるとは、どのようなご用件ですか?」
「マントの仕様についてなんですが、まずこちらを見てもらえますか?」
私はマントの端に毛皮を付け、首元にフードがあるものが描かれた羊皮紙を渡す。
「見て頂くと分かると思いますが……。マントの端に毛皮を付け、首元へ頭に被せるフードを作ってほしいのです」
「これはまた……、斬新な発想でございますね」
「フードは寒い時に被れば防寒対策になるし、マントの端に付けた毛皮で顔回りも暖かくなると思います。まぁ、端に付けるのは半分お洒落でもありますけど……」
「はい、女性が好みそうなデザインだと思います」
そう言って老紳士は、羊皮紙の仕様をじっくりと見ていた。
「マントは3人分。私と兄と旭で、毛皮はフォレストラビットを持参したのでお願い出来ますか?」
「勿論でございます。それで……、このマントの仕様なんですが当店で買い取りさせて頂く事は可能でしょうか?」
流石商人。
提案が早い!
「いえ、お金は要りません。好きに使用して下さい。サヨさんには、お世話になってばかりですし気にしないでいいですよ」
フードは日本で見慣れたデザインだから、こんなものでお金を取る訳にはいかない。
私が考えた物でもないしね~。
単に私が可愛いマントが着たいだけだ。
シルバーウルフのマントだと、普段使いするにはお値段が高過ぎる。
もっと気軽にお洒落を楽しみたい。
「いつも、ありがとうございます。では、今回ご注文のマントは当店からの贈り物という事にさせて頂きたく存じます」
「はい、分かりました」
これで仕立て代が無料になったよ。
やったね!
私は新しく購入した3人分のマントと、フォレストラビットの毛皮を老紳士に手渡した。
これは兄達のクリスマスプレゼントでもある。
御揃いのマントにしたから、ペアルックになって嬉しいだろう。
勿論、私が編んだセーターも一緒に渡す心算だけど……。
まぁ初めて編むのだから、出来映えについては察してほしい所。
とても『製麺店』の従業員に渡した物と完成度は同じに出来ない。
老婦人達は、編み物歴数十年の大ベテランだから比べる事すら無理。
サヨさんに教えてもらいながら編んでるんだけど、やはりセーターは初心者には難しかった。
老紳士が席を立ちサヨさんを迎えにいくまでの間、私は大人しくカットされたフルーツを食べて待っていた。
息子の店に卸した果物を、私が食べているのは変な感じだけど……。
暫くして老紳士がサヨさんを連れて戻ってきた。
「じゃあ貴方。今日も帰りが遅くなると思うから、昼食と夕食は好きに食べて下さいね」
サヨさんの言葉を聞いた老紳士の顔が、僅かに引き攣った気がする……。
それでも、店の外まで見送りしてくれたけど。
振り返ったら、哀愁漂う背中が見えたかも知れない。
サヨさんとホームに戻り、昼食に何が食べたいか聞くとお寿司だった。
以前、兄が連れていってくれた強面の大将がいたお店に行こう。
実は回転していないお寿司の店は、そこしか知らないんだけどね~。
サヨさんは、久し振りに食べるお寿司の味に感激していた。
異世界で、お寿司は食べる事が出来ないだろう。
生魚を食べる習慣もなさそうだ。
その後、本日のメインであるスーパー銭湯へ!
ここのお湯は温泉なので楽しめると思います。
まずは大浴場で体を洗う。
付属品のシャンプーとリンス、ボディーソープにサヨさんが大喜びしていた。
今まで質の悪い石鹸しかなかったのだから当然の反応だろう。
是非持って帰りたいというので、後でアイテムBOXに入っている物を渡しますからと言い、気持ちを落ち着かせるのに大変だった。
スーパー銭湯の付属品は使う分には問題ないと思うけど、本体ごと持ち出したら扉が開かないんじゃないかな?
飲食店でも会計を済ませないと出られない仕様だった。
兄が財布を忘れたら怖いと言っていたな。
食べた後だと、どうにも出来ないし持っている携帯は繋らない。
今は旭と一緒に飲みに行くので、アイテムBOXにお金を入れておけば大丈夫だから安心らしい。
1人の時は飲食店に入る前に、何度も財布の中身を確認したそうだ。
あの頃は月に3,000円しか渡していなかったので、死活問題だったのだろう。
レンタルDVD以外、一体何に使っていたのかな?
「温泉に入る事が出来るなんて夢のようだわ。生き返るわね~」
サヨさんは、大浴場に浸かってご機嫌の様子だ。
「ここには他に、ジェット風呂や炭酸風呂や薬湯もありますから楽しんで下さいね。あっ、外には露天風呂もありますよ~」
「まぁ、そんなに沢山あるの? 昔の銭湯とは違い過ぎるわね。連れてきてくれてありがとう」
「いえ、母を召喚したら親子仲良くまた3人で一緒に入りましょう! 本当は温泉旅行に行きたいんですが、まだLvが足りなくてホーム内で行ける範囲に温泉がないんです」
「ここで充分ですよ。異世界では、そもそもお湯に浸かる事が出来ないの。お風呂の習慣がないから仕方ないと、ずっと残念に思っていたわ。でも元日本人ですから、こうやってお湯に入ると幸せを感じるわね」
そう言いながら、ふふっとサヨさんが笑う。
つられて私も笑顔になった。
「ええ、本当にそうですね。特に寒い冬は、お湯に浸かるだけで疲れが取れますし。温泉は最高です!」
その後、私達は色々なお風呂に入り、もうこれ以上は無理といった所で上がる事にする。
サヨさんを連れてスーパー銭湯に行った事は正解だったな。
お風呂に入りながら、お母さんが子供の頃の話を沢山してくれた。
話を聞くと、相当お転婆だったらしい。
きっと本人にとっては黒歴史に近いものだろう。
その一つ一つのエピソードに笑いながら、楽しい時間を過ごす事が出来た。
私が知っているのは母親としての姿だから、お母さんの子供の頃の話は新鮮だったなぁ。
もう何十年も昔の話なのに、サヨさんはずっと日本に残してきた末娘の事を覚えていたんだと感じ早く会わせてあげたいと思う。
化粧台に置いてある洗顔や化粧液に乳液を、名残惜しそうに見ていた姿につい笑ってしまった。
確かアパートの住人さんが愛用していた、有名な年齢化粧品があった筈だ。
私はまだ19歳で必要のない物だから、これも帰りにサヨさんにプレゼントしてあげよう。
いくつになっても、女性が綺麗になりたいと思う事は素敵な事だよね。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
トレント加工の注文だけして帰る心算でいたので、お礼の料理を作っていたら少し時間が押してしまった。
サヨさんとはお昼を一緒に食べる予定なので、このままだと間に合わなくなるな……。
あまり街中で移転したくないけど、マッピングで人がいない事を確認し『華蘭』に程近い場所に移動した。
店内に入ると、いつもの店員さんが応接室に通してくれる。
私は、このお店では完全にVIP待遇らしい。
そして紅茶とフルーツの盛り合わせをテーブルの上に置いて出ていく。
出された紅茶に口を付け、綺麗にカットされた果物を食べていると老紳士がノックをして入ってきた。
「こんにちは、いつもお世話になってます。今日もサヨさんを迎えにきたんですが、その前に相談があるんです」
「いつも大変お世話になっております。本日も妻の事を宜しくお願い致します。ご相談があるとは、どのようなご用件ですか?」
「マントの仕様についてなんですが、まずこちらを見てもらえますか?」
私はマントの端に毛皮を付け、首元にフードがあるものが描かれた羊皮紙を渡す。
「見て頂くと分かると思いますが……。マントの端に毛皮を付け、首元へ頭に被せるフードを作ってほしいのです」
「これはまた……、斬新な発想でございますね」
「フードは寒い時に被れば防寒対策になるし、マントの端に付けた毛皮で顔回りも暖かくなると思います。まぁ、端に付けるのは半分お洒落でもありますけど……」
「はい、女性が好みそうなデザインだと思います」
そう言って老紳士は、羊皮紙の仕様をじっくりと見ていた。
「マントは3人分。私と兄と旭で、毛皮はフォレストラビットを持参したのでお願い出来ますか?」
「勿論でございます。それで……、このマントの仕様なんですが当店で買い取りさせて頂く事は可能でしょうか?」
流石商人。
提案が早い!
「いえ、お金は要りません。好きに使用して下さい。サヨさんには、お世話になってばかりですし気にしないでいいですよ」
フードは日本で見慣れたデザインだから、こんなものでお金を取る訳にはいかない。
私が考えた物でもないしね~。
単に私が可愛いマントが着たいだけだ。
シルバーウルフのマントだと、普段使いするにはお値段が高過ぎる。
もっと気軽にお洒落を楽しみたい。
「いつも、ありがとうございます。では、今回ご注文のマントは当店からの贈り物という事にさせて頂きたく存じます」
「はい、分かりました」
これで仕立て代が無料になったよ。
やったね!
私は新しく購入した3人分のマントと、フォレストラビットの毛皮を老紳士に手渡した。
これは兄達のクリスマスプレゼントでもある。
御揃いのマントにしたから、ペアルックになって嬉しいだろう。
勿論、私が編んだセーターも一緒に渡す心算だけど……。
まぁ初めて編むのだから、出来映えについては察してほしい所。
とても『製麺店』の従業員に渡した物と完成度は同じに出来ない。
老婦人達は、編み物歴数十年の大ベテランだから比べる事すら無理。
サヨさんに教えてもらいながら編んでるんだけど、やはりセーターは初心者には難しかった。
老紳士が席を立ちサヨさんを迎えにいくまでの間、私は大人しくカットされたフルーツを食べて待っていた。
息子の店に卸した果物を、私が食べているのは変な感じだけど……。
暫くして老紳士がサヨさんを連れて戻ってきた。
「じゃあ貴方。今日も帰りが遅くなると思うから、昼食と夕食は好きに食べて下さいね」
サヨさんの言葉を聞いた老紳士の顔が、僅かに引き攣った気がする……。
それでも、店の外まで見送りしてくれたけど。
振り返ったら、哀愁漂う背中が見えたかも知れない。
サヨさんとホームに戻り、昼食に何が食べたいか聞くとお寿司だった。
以前、兄が連れていってくれた強面の大将がいたお店に行こう。
実は回転していないお寿司の店は、そこしか知らないんだけどね~。
サヨさんは、久し振りに食べるお寿司の味に感激していた。
異世界で、お寿司は食べる事が出来ないだろう。
生魚を食べる習慣もなさそうだ。
その後、本日のメインであるスーパー銭湯へ!
ここのお湯は温泉なので楽しめると思います。
まずは大浴場で体を洗う。
付属品のシャンプーとリンス、ボディーソープにサヨさんが大喜びしていた。
今まで質の悪い石鹸しかなかったのだから当然の反応だろう。
是非持って帰りたいというので、後でアイテムBOXに入っている物を渡しますからと言い、気持ちを落ち着かせるのに大変だった。
スーパー銭湯の付属品は使う分には問題ないと思うけど、本体ごと持ち出したら扉が開かないんじゃないかな?
飲食店でも会計を済ませないと出られない仕様だった。
兄が財布を忘れたら怖いと言っていたな。
食べた後だと、どうにも出来ないし持っている携帯は繋らない。
今は旭と一緒に飲みに行くので、アイテムBOXにお金を入れておけば大丈夫だから安心らしい。
1人の時は飲食店に入る前に、何度も財布の中身を確認したそうだ。
あの頃は月に3,000円しか渡していなかったので、死活問題だったのだろう。
レンタルDVD以外、一体何に使っていたのかな?
「温泉に入る事が出来るなんて夢のようだわ。生き返るわね~」
サヨさんは、大浴場に浸かってご機嫌の様子だ。
「ここには他に、ジェット風呂や炭酸風呂や薬湯もありますから楽しんで下さいね。あっ、外には露天風呂もありますよ~」
「まぁ、そんなに沢山あるの? 昔の銭湯とは違い過ぎるわね。連れてきてくれてありがとう」
「いえ、母を召喚したら親子仲良くまた3人で一緒に入りましょう! 本当は温泉旅行に行きたいんですが、まだLvが足りなくてホーム内で行ける範囲に温泉がないんです」
「ここで充分ですよ。異世界では、そもそもお湯に浸かる事が出来ないの。お風呂の習慣がないから仕方ないと、ずっと残念に思っていたわ。でも元日本人ですから、こうやってお湯に入ると幸せを感じるわね」
そう言いながら、ふふっとサヨさんが笑う。
つられて私も笑顔になった。
「ええ、本当にそうですね。特に寒い冬は、お湯に浸かるだけで疲れが取れますし。温泉は最高です!」
その後、私達は色々なお風呂に入り、もうこれ以上は無理といった所で上がる事にする。
サヨさんを連れてスーパー銭湯に行った事は正解だったな。
お風呂に入りながら、お母さんが子供の頃の話を沢山してくれた。
話を聞くと、相当お転婆だったらしい。
きっと本人にとっては黒歴史に近いものだろう。
その一つ一つのエピソードに笑いながら、楽しい時間を過ごす事が出来た。
私が知っているのは母親としての姿だから、お母さんの子供の頃の話は新鮮だったなぁ。
もう何十年も昔の話なのに、サヨさんはずっと日本に残してきた末娘の事を覚えていたんだと感じ早く会わせてあげたいと思う。
化粧台に置いてある洗顔や化粧液に乳液を、名残惜しそうに見ていた姿につい笑ってしまった。
確かアパートの住人さんが愛用していた、有名な年齢化粧品があった筈だ。
私はまだ19歳で必要のない物だから、これも帰りにサヨさんにプレゼントしてあげよう。
いくつになっても、女性が綺麗になりたいと思う事は素敵な事だよね。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
426
お気に入りに追加
6,082
あなたにおすすめの小説
冒険がしたい創造スキル持ちの転生者
Gai
ファンタジー
死因がわからないまま神様に異世界に転生させられた久我蒼谷。
転生した世界はファンタジー好きの者なら心が躍る剣や魔法、冒険者ギルドにドラゴンが存在する世界。
そんな世界を転生した主人公が存分に楽しんでいく物語です。
祝書籍化!!
今月の下旬にアルファポリス文庫さんから冒険がしたい創造スキル持ちの転生者が単行本になって発売されました!
本日家に実物が届きましたが・・・本当に嬉しくて涙が出そうになりました。
ゼルートやゲイル達をみことあけみ様が書いてくれました!!
是非彼らの活躍を読んで頂けると幸いです。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
その眼差しは凍てつく刃*冷たい婚約者にウンザリしてます*
音爽(ネソウ)
恋愛
義妹に優しく、婚約者の令嬢には極寒対応。
塩対応より下があるなんて……。
この婚約は間違っている?
*2021年7月完結
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
こちらの世界でも図太く生きていきます
柚子ライム
ファンタジー
銀座を歩いていたら異世界に!?
若返って異世界デビュー。
がんばって生きていこうと思います。
のんびり更新になる予定。
気長にお付き合いいただけると幸いです。
★加筆修正中★
なろう様にも掲載しています。
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
チートなタブレットを持って快適異世界生活
ちびすけ
ファンタジー
勇者として召喚されたわけでもなく、神様のお告げがあったわけでもなく、トラックに轢かれたわけでもないのに、山崎健斗は突然十代半ばの少し幼い見た目の少年に転生していた。
この世界は魔法があるみたいだが、魔法を使うことが出来ないみたいだった。
しかし、手に持っていたタブレットの中に入っている『アプリ』のレベルを上げることによって、魔法を使う以上のことが出来るのに気付く。
ポイントを使ってアプリのレベルを上げ続ければ――ある意味チート。
しかし、そんなに簡単にレベルは上げられるはずもなく。
レベルを上げる毎に高くなるポイント(金額)にガクブルしつつ、地道に力を付けてお金を溜める努力をする。
そして――
掃除洗濯家事自炊が壊滅的な『暁』と言うパーティへ入り、美人エルフや綺麗なお姉さんの行動にドキドキしつつ、冒険者としてランクを上げたり魔法薬師と言う資格を取ったり、ハーネと言う可愛らしい魔獣を使役しながら、山崎健斗は快適生活を目指していく。
2024年1月4日まで毎日投稿。
(12月14日~31日まで深夜0時10分と朝8時10分、1日2回投稿となります。1月は1回投稿)
2019年第12回ファンタジー小説大賞「特別賞」受賞しました。
2020年1月に書籍化!
12月3巻発売
2021年6月4巻発売
7月コミカライズ1巻発売
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。