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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第344話 椎名 香織 4 お姉ちゃん、メイド部屋での情報収集
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お姉ちゃんは部屋の中を確認すると、今は大人しくしていた方が賢明だと思ったようでベッドの上に座ってじっとしている。
暫くすると、私付きのメイド(ナターシャ)が部屋に食事を持って入ってきた。
メイドの言葉から味方だと判断し、色々と情報収集をしようと試している。
実年齢が48歳なので、状況から上手く話を合わせてくれているみたいだ。
私が同じ立場になっても、咄嗟にこういった事は出来ないだろうなぁ。
夢の中でいくらお姉ちゃんと同じ事を見聞きしたからと言って、12歳の私では経験値が圧倒的に不足しているから仕方無いんだけどね。
学校に通った事もなければ、会社に行って働いた事も無いんだから。
あのままもし無事に生きていれば、私は来年の4月から王都の魔法学校に3年間通う事が出来た。
貴族の子供が魔法を覚えるための学校だ。
一応入学準備もしていたけど、絶対に継母は通わせてはくれなかったと思う。
外出する機会が増えれば、虐待している事がバレる危険性があるから。
自分の目の届く範囲に居させようとするだろう。
私だって馬鹿じゃない。
継母の目から逃れられる時があるのなら、必ず周囲に助けを求めた筈だ。
魔法学校の教師に相談すれば、公爵令嬢の私の言葉は無視される事は無いから。
そうなれば公爵であるお父様の耳にも入る事になる。
外部からの働きかけがあれば、流石に能天気な人でも真相を確かめようとするだろう。
結局、シナリオ通り私は死んじゃったけどね。
でも代わりにお姉ちゃんを召喚したから、多分このストーリーは破綻する。
リーシャが生きている限り、悪役令嬢のサリナが王太子と婚約する事が出来ないから。
メイド(ナターシャ)が部屋から出ていくと、机の上に置かれた食事内容を見て野菜くずの入ったスープを一口試した。
お察しの通り、殆ど味のしない冷えたスープだよ。
私の食事内容は本当に酷いから食べないでおいて。
お姉ちゃんは、食事を持ってきたメイドが心配するだろうとパン2個とスープはタッパーに移し替えて収納した。
気を使ってくれてありがとう。
ナターシャは、私にとってお姉ちゃん代わりのとても優しい人なの。
今は継母が公爵邸を管理しているから仲良く出来なくなってしまったけど、伯爵家の次女で家庭教師の先生でもある。
礼儀作法や一般教養は、ナターシャが教えてくれたんだよね。
本来はお母様が娘に教えるべき事なんだけど、病弱な体では無理だったみたい。
それに絶縁状態の公爵家の祖父母は、息子が家を継ぐと王都にある公爵邸に引っ込んでしまい私の教育には一切関わらなかった。
お父様は婚約破棄をしてまでお母様と結婚する意志を貫いたらしいけど、婚約者の事は考えなかったのかな?
なんか美談のように語っているけど、自分に都合の悪い所は忘れている様子。
貴族の婚姻なんて、利害関係の最たるものだ。
きっと婚約していた相手の家と、色々約束があったに違いない。
結果、祖父母は大激怒して結婚式にも参加せず王都に行ってしまいそれから音信不通らしい。
そんな訳で私はお父様の両親に一度も会った事が無かった。
まぁ当然だろうと思う。
お母様の両親は既に亡くなっているので、私はどちらの祖父母にも孫として可愛がられる事がなく残念に思っていた。
ハンフリー領の経営に関しては、祖父の代に支えていたブレーンがそのまま残っているから、なんとかなっているんだろう。
以前、うちの領地に関して収支を調べてみた事があったけど、意外とまともで驚いた。
お姉ちゃんの仕事内容を夢で見てきたから、私もP/L(損益計算書)とB/S(貸借対照表)を読む事は出来る。
きっとお父様の仕事は、書類にサインをするだけじゃないかしら?
仕事で忙しそうにしているけど、実際に働いているのは各部門のエキスパート達だ。
その後、お姉ちゃんはマッピングの能力を確かめるために色々検証していった。
へぇ~、3Dのように立体的に見えるのも凄いけど部屋の状態まで見れるなんて!
これもうマッピングの能力じゃなくない?
夕食をナターシャが置いて行った後で、自宅に戻りシャワーを浴びている。
人目を気にしてか髪を洗わずに、再びメイド部屋に戻ってきた。
食事は毎回アイテムBOXに収納して違う物を食べていたので、継母の嫌がらせは功をなさないだろう。
翌日は、朝起きてベッドの硬さに文句を言いながら1日小説を読んで過ごしていた。
突然異世界に転移された割に、お姉ちゃんはあまり動じていないらしい。
小説の続きが読めない事を嘆いていた。
気になる所はそこなんだ……。
3食同じ食事を食べたように見せかけて、普通に食事もしてたよ。
トイレだけは、あのボットン仕様に耐えられないのか自宅に戻ってしていたけどね。
夜はリーシャになって、このまま公爵邸で過ごす事が出来るか考えていた。
双子達の年齢より、お父様は若い。
自分より若い父親を親と思うのは無理だろう。
しかも育ててもらった記憶は全く無いんだから。
この家で育った私でさえ、お父様の事は親だと思っていない。
だって子育てを完全に放棄している人だもの。
親になる意味を理解していないんじゃないかしら?
お姉ちゃんは、早々に家を出て冒険者になる心算らしい。
いいなぁ~、私も冒険者してみたかったよ!
10歳から登録出来るから心配しなくても大丈夫。
心配しているので、そう伝えたかったけど意思の疎通が出来なくてもどかしい思いをする。
私の声が聞こえればいいのにな。
この世界が乙女ゲームと同じ事も、お姉ちゃんは知らないままだ。
異世界では大抵主人公が地雷になっている場合が多いから、アドバイスしてあげたい。
もしくは悪役令嬢が転生者の場合もあるから、行動には気をつけないと。
一番やっかいなパターンは、主人公が転生者だった場合だよね。
自分が幸せになるために、フラグを量産しそうで怖い。
リーシャが生きている時点で、既にストーリー通りには進まないと思うけど……。
3日目の朝。
今日は、お父様が王都の社交から帰ってくる日だ。
メイド(カリナ)が虐待している事を隠したい継母に指示されて、部屋に唯一置いてあるピンク色のドレスに着替えるようにと言って去っていった。
このドレスも、毎回お父様と会う時に着ているんだけど何故気付かないんだろう。
お姉ちゃんは、メイドに渡された冷たい水が入った桶を使用する事なく自宅でお湯を出して髪を拭っていた。
継母からの嫌がらせを悉く回避している所が笑える。
酷い食事内容に暖房も無く日が落ちると真っ暗になるメイド部屋で、私はいつも怯えて暮らしていた。
食事を残すと継母から棒で何度も叩かれたから、まずいスープを無理やり口に入れてパンを飲み込んでいたんだよ。
偶にやって来ては、カリナに理由も無く頬をぶたれたりもした。
隣にいたサリナは声を上げて笑いながら、私が痛みで泣いている所を見て楽しんでいるような子だった。
本当に悪役令嬢は恐ろしい性格をしている。
主人公をついつい応援したくなる程だ。
ピンク色のドレスに着替えてメイド部屋に戻ってくる。
いよいよ、お父様と初対面だよ!
歪な家族を見て、お姉ちゃんは何を思うだろうか。
虐待されて死んでしまった私のために、是非ともスカッとする『ざまぁ』をしてほしい。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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暫くすると、私付きのメイド(ナターシャ)が部屋に食事を持って入ってきた。
メイドの言葉から味方だと判断し、色々と情報収集をしようと試している。
実年齢が48歳なので、状況から上手く話を合わせてくれているみたいだ。
私が同じ立場になっても、咄嗟にこういった事は出来ないだろうなぁ。
夢の中でいくらお姉ちゃんと同じ事を見聞きしたからと言って、12歳の私では経験値が圧倒的に不足しているから仕方無いんだけどね。
学校に通った事もなければ、会社に行って働いた事も無いんだから。
あのままもし無事に生きていれば、私は来年の4月から王都の魔法学校に3年間通う事が出来た。
貴族の子供が魔法を覚えるための学校だ。
一応入学準備もしていたけど、絶対に継母は通わせてはくれなかったと思う。
外出する機会が増えれば、虐待している事がバレる危険性があるから。
自分の目の届く範囲に居させようとするだろう。
私だって馬鹿じゃない。
継母の目から逃れられる時があるのなら、必ず周囲に助けを求めた筈だ。
魔法学校の教師に相談すれば、公爵令嬢の私の言葉は無視される事は無いから。
そうなれば公爵であるお父様の耳にも入る事になる。
外部からの働きかけがあれば、流石に能天気な人でも真相を確かめようとするだろう。
結局、シナリオ通り私は死んじゃったけどね。
でも代わりにお姉ちゃんを召喚したから、多分このストーリーは破綻する。
リーシャが生きている限り、悪役令嬢のサリナが王太子と婚約する事が出来ないから。
メイド(ナターシャ)が部屋から出ていくと、机の上に置かれた食事内容を見て野菜くずの入ったスープを一口試した。
お察しの通り、殆ど味のしない冷えたスープだよ。
私の食事内容は本当に酷いから食べないでおいて。
お姉ちゃんは、食事を持ってきたメイドが心配するだろうとパン2個とスープはタッパーに移し替えて収納した。
気を使ってくれてありがとう。
ナターシャは、私にとってお姉ちゃん代わりのとても優しい人なの。
今は継母が公爵邸を管理しているから仲良く出来なくなってしまったけど、伯爵家の次女で家庭教師の先生でもある。
礼儀作法や一般教養は、ナターシャが教えてくれたんだよね。
本来はお母様が娘に教えるべき事なんだけど、病弱な体では無理だったみたい。
それに絶縁状態の公爵家の祖父母は、息子が家を継ぐと王都にある公爵邸に引っ込んでしまい私の教育には一切関わらなかった。
お父様は婚約破棄をしてまでお母様と結婚する意志を貫いたらしいけど、婚約者の事は考えなかったのかな?
なんか美談のように語っているけど、自分に都合の悪い所は忘れている様子。
貴族の婚姻なんて、利害関係の最たるものだ。
きっと婚約していた相手の家と、色々約束があったに違いない。
結果、祖父母は大激怒して結婚式にも参加せず王都に行ってしまいそれから音信不通らしい。
そんな訳で私はお父様の両親に一度も会った事が無かった。
まぁ当然だろうと思う。
お母様の両親は既に亡くなっているので、私はどちらの祖父母にも孫として可愛がられる事がなく残念に思っていた。
ハンフリー領の経営に関しては、祖父の代に支えていたブレーンがそのまま残っているから、なんとかなっているんだろう。
以前、うちの領地に関して収支を調べてみた事があったけど、意外とまともで驚いた。
お姉ちゃんの仕事内容を夢で見てきたから、私もP/L(損益計算書)とB/S(貸借対照表)を読む事は出来る。
きっとお父様の仕事は、書類にサインをするだけじゃないかしら?
仕事で忙しそうにしているけど、実際に働いているのは各部門のエキスパート達だ。
その後、お姉ちゃんはマッピングの能力を確かめるために色々検証していった。
へぇ~、3Dのように立体的に見えるのも凄いけど部屋の状態まで見れるなんて!
これもうマッピングの能力じゃなくない?
夕食をナターシャが置いて行った後で、自宅に戻りシャワーを浴びている。
人目を気にしてか髪を洗わずに、再びメイド部屋に戻ってきた。
食事は毎回アイテムBOXに収納して違う物を食べていたので、継母の嫌がらせは功をなさないだろう。
翌日は、朝起きてベッドの硬さに文句を言いながら1日小説を読んで過ごしていた。
突然異世界に転移された割に、お姉ちゃんはあまり動じていないらしい。
小説の続きが読めない事を嘆いていた。
気になる所はそこなんだ……。
3食同じ食事を食べたように見せかけて、普通に食事もしてたよ。
トイレだけは、あのボットン仕様に耐えられないのか自宅に戻ってしていたけどね。
夜はリーシャになって、このまま公爵邸で過ごす事が出来るか考えていた。
双子達の年齢より、お父様は若い。
自分より若い父親を親と思うのは無理だろう。
しかも育ててもらった記憶は全く無いんだから。
この家で育った私でさえ、お父様の事は親だと思っていない。
だって子育てを完全に放棄している人だもの。
親になる意味を理解していないんじゃないかしら?
お姉ちゃんは、早々に家を出て冒険者になる心算らしい。
いいなぁ~、私も冒険者してみたかったよ!
10歳から登録出来るから心配しなくても大丈夫。
心配しているので、そう伝えたかったけど意思の疎通が出来なくてもどかしい思いをする。
私の声が聞こえればいいのにな。
この世界が乙女ゲームと同じ事も、お姉ちゃんは知らないままだ。
異世界では大抵主人公が地雷になっている場合が多いから、アドバイスしてあげたい。
もしくは悪役令嬢が転生者の場合もあるから、行動には気をつけないと。
一番やっかいなパターンは、主人公が転生者だった場合だよね。
自分が幸せになるために、フラグを量産しそうで怖い。
リーシャが生きている時点で、既にストーリー通りには進まないと思うけど……。
3日目の朝。
今日は、お父様が王都の社交から帰ってくる日だ。
メイド(カリナ)が虐待している事を隠したい継母に指示されて、部屋に唯一置いてあるピンク色のドレスに着替えるようにと言って去っていった。
このドレスも、毎回お父様と会う時に着ているんだけど何故気付かないんだろう。
お姉ちゃんは、メイドに渡された冷たい水が入った桶を使用する事なく自宅でお湯を出して髪を拭っていた。
継母からの嫌がらせを悉く回避している所が笑える。
酷い食事内容に暖房も無く日が落ちると真っ暗になるメイド部屋で、私はいつも怯えて暮らしていた。
食事を残すと継母から棒で何度も叩かれたから、まずいスープを無理やり口に入れてパンを飲み込んでいたんだよ。
偶にやって来ては、カリナに理由も無く頬をぶたれたりもした。
隣にいたサリナは声を上げて笑いながら、私が痛みで泣いている所を見て楽しんでいるような子だった。
本当に悪役令嬢は恐ろしい性格をしている。
主人公をついつい応援したくなる程だ。
ピンク色のドレスに着替えてメイド部屋に戻ってくる。
いよいよ、お父様と初対面だよ!
歪な家族を見て、お姉ちゃんは何を思うだろうか。
虐待されて死んでしまった私のために、是非ともスカッとする『ざまぁ』をしてほしい。
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