179 / 709
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第315話 迷宮都市 銀だら定食
しおりを挟む
サヨさんを安全にパワーレベリングして高レベルにしたら、120歳まで生きられるんじゃない?
しかも基本値が78だから、Lv20でもうHP/MPが1,638もある。
Lv35の私が1,728と考えるとLv20もあれば充分だろう。
そうすれば、召喚して若返ったお母さん(42歳)と仲良く老後を過ごす事が出来る。
お母さんが20歳の時にお祖母ちゃんは亡くなったので、一緒に過ごせた時間は少ない。
20歳ならば、まだ親に甘えたい年齢だ。
私は両親を召喚したら、3人をパワーレベリングする事に決めた。
ちまちまLv上げをするのは面倒だから、地下29階層で一気に上げよう。
誰も攻略者が居ないから、マッピングで移動すればバレないしね。
抹茶を飲みながら栗きんとんを幸せそうに食べるサヨさんを見て、「どうか長生きしてね! お祖母ちゃん」と心の中で呟いた。
その後、再び作業に戻る。
なんとかアマンダさんサイズの着ぐるみパジャマが完成した頃、兄達が戻ってきた。
「おかえり~。2匹と遊んでくれてありがとね!」
「あぁ、ただいま。フォレストは、やっとお手が出来るようになったぞ」
ちょっと得意げな表情をして報告された。
兄よ、まだ芸を仕込んでたのか……。
「沙良ちゃん、シルバーは頭が悪いのかなぁ~。どうやっても俺の手を噛んでくるんだけど……」
旭よ、それは完全に遊ばれてると思う。
「後でシルバーに、手を噛まないように言ってあげるよ」
「うん、よろしくね~」
サヨさんも2着の衣装を作り終えていたので、お礼に4人で外食に行く事にする。
サヨさんが作ってくれた扇舞の衣装は、女性らしい繊細なデザインでとても素敵だった。
この衣装を着て舞扇を使った舞は、異世界では新鮮に映るだろう。
サヨさんも編み物仲間と見学に来ると言っていたけど……。
きっと想像を超える『浦島太郎』に絶句する事になるだろう。
原作を知っている人間が見たら、詐欺だと思うかも知れない。
前回の『赤ずきんちゃん』と『シンデレラ』は、もう何と言って良いか分からない物語だった。
子供達には大受けだったけどね~。
今回の劇はあまり暴走しないように願うよ。
私が食べたいお店の希望を出してマッピングで移動。
夕食は〇波の銀だら定食だ。
元々奈良漬けや守口漬けを扱うお店が出した、みりん粕・さけ粕に漬けた焼き魚が絶品のお店なのよ!
私のお気に入りNo.1の店で、異世界転移した時に一番食べたかったお店。
ホーム内で移動出来る距離が長くなり行けるようになったんだよね~。
電子メニューで【銀だら定食】を4人分注文すると、直ぐにテーブルの上に料理が並ぶ。
「頂きます!」
全員でご飯の前の挨拶をすると、早速美味しそうな銀だらに箸をつけて一口。
やっぱり、この味は真似出来ない。
しかも切身の銀だらは完璧な状態で焼きあがっている。
ご飯もコシヒカリを使用しているので美味しい。
この店は、ご飯お替り自由なので兄達はもうお替りをしていた。
早いなっ!
お味噌汁には八丁味噌が使用されているので、名古屋人には堪らないだろう。
全員が料理に満足して店を出た後、自宅に戻り再びサヨさんを華蘭まで送っていった。
今週は月曜日から命を狙われて、オリーさんを他国に移転させた後に熱が出てと大変な1週間だった。
最後の貴族のボンボンに関しては、兄がしっかりとお灸を据えていたので忘れよう。
来週土曜日は2つの町に兄達と防寒着を持っていく予定だ。
12月のクリスマスにはまだ早いけど、異世界にはサンタさんが居ないので時期は関係ない。
本格的に寒くなる前に渡さないと意味が無いからね。
12月は子供達にケーキを食べさせてあげる心算。
私はずっと着たかった、サンタの可愛らしい衣装を着よう。
赤と白のワンピース、あれは若い時じゃないと着られないのよ!
30歳を過ぎていたら、ちょっと痛い人に見える。
牛乳と生クリームが手に入ったので、フルーツをたっぷり入れたホールケーキを各家に差し入れしよう。
コカトリスは大き過ぎて丸焼きにする事が出来ないから、唐揚げが代わりだ。
後はピザを焼けば、クリスマスっぽくなるだろう。
皆な初めて食べるケーキに驚いてくれるかな。
少しずつ使える食材が増えてきた事で、メニューの幅も大分広がった。
お米が見付かれば更に色々作る事が出来るんだけど、こればかりは見付からないので仕方無い。
異世界で家を建てる予定だけど、建築にはどれくらい時間がかかるんだろうか?
リーシャの実家だった公爵邸は、立派な建物だった気がする。
滞在時間が短かったので、少し記憶が曖昧だけど……。
人力だけで建築したようには見えなかった。
もしかして魔法が使われているんじゃないかしら?
出来ればクリスマスパーティーは、新築の家でお祝いしたいと思っている。
間に合うといいな。
空き物件が無かった事が残念。
日曜日には、また新しい物語の劇を子供達に披露する。
どんな内容になるかは、当日になってみないと分からないロシアンルーレットのような劇だよ!
前回同様にアドリブが多発しそうで恐ろしい。
私は扇舞をリリーさんと踊るだけだから、巻き込まれる事はないだろう……多分。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
しかも基本値が78だから、Lv20でもうHP/MPが1,638もある。
Lv35の私が1,728と考えるとLv20もあれば充分だろう。
そうすれば、召喚して若返ったお母さん(42歳)と仲良く老後を過ごす事が出来る。
お母さんが20歳の時にお祖母ちゃんは亡くなったので、一緒に過ごせた時間は少ない。
20歳ならば、まだ親に甘えたい年齢だ。
私は両親を召喚したら、3人をパワーレベリングする事に決めた。
ちまちまLv上げをするのは面倒だから、地下29階層で一気に上げよう。
誰も攻略者が居ないから、マッピングで移動すればバレないしね。
抹茶を飲みながら栗きんとんを幸せそうに食べるサヨさんを見て、「どうか長生きしてね! お祖母ちゃん」と心の中で呟いた。
その後、再び作業に戻る。
なんとかアマンダさんサイズの着ぐるみパジャマが完成した頃、兄達が戻ってきた。
「おかえり~。2匹と遊んでくれてありがとね!」
「あぁ、ただいま。フォレストは、やっとお手が出来るようになったぞ」
ちょっと得意げな表情をして報告された。
兄よ、まだ芸を仕込んでたのか……。
「沙良ちゃん、シルバーは頭が悪いのかなぁ~。どうやっても俺の手を噛んでくるんだけど……」
旭よ、それは完全に遊ばれてると思う。
「後でシルバーに、手を噛まないように言ってあげるよ」
「うん、よろしくね~」
サヨさんも2着の衣装を作り終えていたので、お礼に4人で外食に行く事にする。
サヨさんが作ってくれた扇舞の衣装は、女性らしい繊細なデザインでとても素敵だった。
この衣装を着て舞扇を使った舞は、異世界では新鮮に映るだろう。
サヨさんも編み物仲間と見学に来ると言っていたけど……。
きっと想像を超える『浦島太郎』に絶句する事になるだろう。
原作を知っている人間が見たら、詐欺だと思うかも知れない。
前回の『赤ずきんちゃん』と『シンデレラ』は、もう何と言って良いか分からない物語だった。
子供達には大受けだったけどね~。
今回の劇はあまり暴走しないように願うよ。
私が食べたいお店の希望を出してマッピングで移動。
夕食は〇波の銀だら定食だ。
元々奈良漬けや守口漬けを扱うお店が出した、みりん粕・さけ粕に漬けた焼き魚が絶品のお店なのよ!
私のお気に入りNo.1の店で、異世界転移した時に一番食べたかったお店。
ホーム内で移動出来る距離が長くなり行けるようになったんだよね~。
電子メニューで【銀だら定食】を4人分注文すると、直ぐにテーブルの上に料理が並ぶ。
「頂きます!」
全員でご飯の前の挨拶をすると、早速美味しそうな銀だらに箸をつけて一口。
やっぱり、この味は真似出来ない。
しかも切身の銀だらは完璧な状態で焼きあがっている。
ご飯もコシヒカリを使用しているので美味しい。
この店は、ご飯お替り自由なので兄達はもうお替りをしていた。
早いなっ!
お味噌汁には八丁味噌が使用されているので、名古屋人には堪らないだろう。
全員が料理に満足して店を出た後、自宅に戻り再びサヨさんを華蘭まで送っていった。
今週は月曜日から命を狙われて、オリーさんを他国に移転させた後に熱が出てと大変な1週間だった。
最後の貴族のボンボンに関しては、兄がしっかりとお灸を据えていたので忘れよう。
来週土曜日は2つの町に兄達と防寒着を持っていく予定だ。
12月のクリスマスにはまだ早いけど、異世界にはサンタさんが居ないので時期は関係ない。
本格的に寒くなる前に渡さないと意味が無いからね。
12月は子供達にケーキを食べさせてあげる心算。
私はずっと着たかった、サンタの可愛らしい衣装を着よう。
赤と白のワンピース、あれは若い時じゃないと着られないのよ!
30歳を過ぎていたら、ちょっと痛い人に見える。
牛乳と生クリームが手に入ったので、フルーツをたっぷり入れたホールケーキを各家に差し入れしよう。
コカトリスは大き過ぎて丸焼きにする事が出来ないから、唐揚げが代わりだ。
後はピザを焼けば、クリスマスっぽくなるだろう。
皆な初めて食べるケーキに驚いてくれるかな。
少しずつ使える食材が増えてきた事で、メニューの幅も大分広がった。
お米が見付かれば更に色々作る事が出来るんだけど、こればかりは見付からないので仕方無い。
異世界で家を建てる予定だけど、建築にはどれくらい時間がかかるんだろうか?
リーシャの実家だった公爵邸は、立派な建物だった気がする。
滞在時間が短かったので、少し記憶が曖昧だけど……。
人力だけで建築したようには見えなかった。
もしかして魔法が使われているんじゃないかしら?
出来ればクリスマスパーティーは、新築の家でお祝いしたいと思っている。
間に合うといいな。
空き物件が無かった事が残念。
日曜日には、また新しい物語の劇を子供達に披露する。
どんな内容になるかは、当日になってみないと分からないロシアンルーレットのような劇だよ!
前回同様にアドリブが多発しそうで恐ろしい。
私は扇舞をリリーさんと踊るだけだから、巻き込まれる事はないだろう……多分。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
445
お気に入りに追加
6,067
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
引きこもり転生エルフ、仕方なく旅に出る
Greis
ファンタジー
旧題:引きこもり転生エルフ、強制的に旅に出される
・2021/10/29 第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞 こちらの賞をアルファポリス様から頂く事が出来ました。
実家暮らし、25歳のぽっちゃり会社員の俺は、日ごろの不摂生がたたり、読書中に死亡。転生先は、剣と魔法の世界の一種族、エルフだ。一分一秒も無駄にできない前世に比べると、だいぶのんびりしている今世の生活の方が、自分に合っていた。次第に、兄や姉、友人などが、見分のために外に出ていくのを見送る俺を、心配しだす両親や師匠たち。そしてついに、(強制的に)旅に出ることになりました。
※のんびり進むので、戦闘に関しては、話数が進んでからになりますので、ご注意ください。
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。
今年で33歳の社畜でございます
俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました
しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう
汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。
すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。
そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。