154 / 709
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第290話 迷宮都市 地下14階 迷宮都市のギルドマスター&S級冒険者のセイさん
しおりを挟む
2パーティーは『鰻の蒲焼』と『肝焼き』を食べ終わると自分達の食事を始めた。
アマンダさんのパーティーは、『キッシュ』・ミノタウロスの肉を使用した『ハンバーガー』・『フライドポテト』・『トマトスープ』。
ダンクさんのパーティーは、『フレンチトースト』・『チーズフォンデュ』・『ミノタウロスのステーキ』・『トマトスープ』。
私は気になっていた事を忘れない内に、アマンダさんへ質問する事にする。
「アマンダさん。迷宮都市のギルドマスターに初めて会ったんですけど、随分若い方ですよね。もしかしてエルフだったりしますか?」
「おや? サラちゃんは知らなかったのかい? ギルドマスターはハーフエルフだよ。あのお綺麗な顔を見ただけで、人間じゃないと分かりそうなもんだけど……。サラちゃん自身が美人だと分からないのかねぇ~」
やっぱり!
人間じゃなかったんだ!
ハーフエルフという事は、人間とエルフでも子供が作れるのか……。
若く見えるけど、実際の年齢は幾つなんだろう?
「じゃあギルドマスターは、見た目通りの年齢じゃないんですね。何歳くらいなんですか?」
「サラちゃん。この迷宮都市で、ギルドマスターの年齢を知っている人間はいないと思っていい」
おっと、どうやら聞いてはいけないらしい。
「了解しました。女性に年齢を聞くのはタブーですもの」
「まぁ知らない方がいい事が世の中にはあるって事だね」
これは100歳超えてるっぽいな。
しかしアマンダさんは顔を見ただけで分かると言っていたけど、私は判断出来なかった。
これはハーフエルフだからなのかな?
エルフだと超絶美形になるんだろうか……。
異世界にきて初めて人間じゃないハーフエルフの人を見たけど、なんか綺麗な人で終わってしまった。
もう少し驚きが欲しかったよ!
序に他にも他種族がいるか聞いてみよう。
「迷宮都市に人間以外の方はいますか?」
「私の知る限りじゃ、副ギルドマスターが獣人とのハーフらしい事くらいかね~。そもそもカルドサリ王国は人族の国だから、他種族と交易はしていないんだよ。現王が他種族嫌いで有名だからさ。サラちゃんは、エルフや獣人に興味があるのかい?」
「一度も見たことがないので興味はあります。獣人の方には耳や尻尾が付いているのか、獣姿に変身出来るのかとか~」
「いくら獣人でも獣に変身は出来ないよ! 耳や尻尾はあると聞いた事があったけどね」
なんだ変身出来ないのか~残念。
もし会う機会があったらシルバー達の前で変身してもらって、人化の参考にする心算だったのに……。
それにしてもヤクザのお爺さんは、獣人とのハーフらしい。
年齢の割に非常に体格が良かったから、熊人?
まさかリスとかではないと信じたい……。
見た目じゃ判断が付かないなぁ。
獣人とのハーフは尻尾や耳は付いてないみたい。
これは人間の血が強く出た場合なのかしら?
あの強面のお爺さんに、何の獣人か聞くのはかなり度胸が必要だ。
アマンダさんが言及しなかったって事は、多分対外的に知られていないんだろう。
う~ん、気になる。
獣人さんはどれくらいの系統がいるのかな?
鳥人は羽根があって空を飛べたり出来る?
いつか獣人の国に行ってみたいなぁ~。
早くシルバーがドラゴンになってくれるといいけど……。
後、知っているか分からないけど最後にもう1件聞いておこう。
「迷宮都市に、B級冒険者のセイって男性はいますか?」
「セイ? 私は知らない名前だね。ダンクあんたは知っているかい?」
「B級冒険者のセイってやつは知らないなぁ。確か同じ名前のS級冒険者がいるが、その人は迷宮都市じゃなくて100階層はあるって言われている摩天楼の塔のダンジョンを攻略中の筈だ」
「その人は、黒髪で黒目の容姿ですか?」
「あぁ、黒炎の二つ名で有名だから間違いない。火魔法を得意としている魔法使いだ」
これはもしかすると、日本人のセイさんかも知れない!
駄目元で聞いてみて良かった。
思わぬ所で情報が手に入りそう。
「摩天楼のダンジョンは何処にあるんでしょう?」
「リザルト領から、南へ1ケ月以上離れた距離にあるグッテン領だ。あのダンジョンはA級冒険者の資格がないと入れないぞ?」
せっかくセイさんが生きている情報を掴んだのに、A級じゃないとダンジョンには入れないとか……。
B級へ上がったばかりの私達には難しい。
「ちなみにA級冒険者になるための、スキップ制度を知っていますか?」
「あ~確かSS級の冒険者に、1週間ダンジョン攻略を見てもらう事だったと思うが……。SS級の冒険者は1日の依頼料が金貨30枚かかるから、1週間依頼を出すと金貨210枚(2億1千万円)必要だ。それより10年実績を積んで、S級冒険者に討伐依頼の合格判定を金貨10枚(1千万円)で出してもらった方がいいから、スキップ制度は実質使用された事はないんじゃないか?」
「なんだいサラちゃん、A級冒険者に早くなりたいのかい? 迷宮都市にSS級冒険者はいないから無理だよ」
アマンダさんがSS級冒険者はいない事を教えてくれる。
う~んSS級冒険者の事より、1週間ダンジョン攻略を共にする必要がある部分が引っかかる。
まぁセイさんを探しに行くだけなら、ダンジョンに入れなくても問題ないだろう。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
アマンダさんのパーティーは、『キッシュ』・ミノタウロスの肉を使用した『ハンバーガー』・『フライドポテト』・『トマトスープ』。
ダンクさんのパーティーは、『フレンチトースト』・『チーズフォンデュ』・『ミノタウロスのステーキ』・『トマトスープ』。
私は気になっていた事を忘れない内に、アマンダさんへ質問する事にする。
「アマンダさん。迷宮都市のギルドマスターに初めて会ったんですけど、随分若い方ですよね。もしかしてエルフだったりしますか?」
「おや? サラちゃんは知らなかったのかい? ギルドマスターはハーフエルフだよ。あのお綺麗な顔を見ただけで、人間じゃないと分かりそうなもんだけど……。サラちゃん自身が美人だと分からないのかねぇ~」
やっぱり!
人間じゃなかったんだ!
ハーフエルフという事は、人間とエルフでも子供が作れるのか……。
若く見えるけど、実際の年齢は幾つなんだろう?
「じゃあギルドマスターは、見た目通りの年齢じゃないんですね。何歳くらいなんですか?」
「サラちゃん。この迷宮都市で、ギルドマスターの年齢を知っている人間はいないと思っていい」
おっと、どうやら聞いてはいけないらしい。
「了解しました。女性に年齢を聞くのはタブーですもの」
「まぁ知らない方がいい事が世の中にはあるって事だね」
これは100歳超えてるっぽいな。
しかしアマンダさんは顔を見ただけで分かると言っていたけど、私は判断出来なかった。
これはハーフエルフだからなのかな?
エルフだと超絶美形になるんだろうか……。
異世界にきて初めて人間じゃないハーフエルフの人を見たけど、なんか綺麗な人で終わってしまった。
もう少し驚きが欲しかったよ!
序に他にも他種族がいるか聞いてみよう。
「迷宮都市に人間以外の方はいますか?」
「私の知る限りじゃ、副ギルドマスターが獣人とのハーフらしい事くらいかね~。そもそもカルドサリ王国は人族の国だから、他種族と交易はしていないんだよ。現王が他種族嫌いで有名だからさ。サラちゃんは、エルフや獣人に興味があるのかい?」
「一度も見たことがないので興味はあります。獣人の方には耳や尻尾が付いているのか、獣姿に変身出来るのかとか~」
「いくら獣人でも獣に変身は出来ないよ! 耳や尻尾はあると聞いた事があったけどね」
なんだ変身出来ないのか~残念。
もし会う機会があったらシルバー達の前で変身してもらって、人化の参考にする心算だったのに……。
それにしてもヤクザのお爺さんは、獣人とのハーフらしい。
年齢の割に非常に体格が良かったから、熊人?
まさかリスとかではないと信じたい……。
見た目じゃ判断が付かないなぁ。
獣人とのハーフは尻尾や耳は付いてないみたい。
これは人間の血が強く出た場合なのかしら?
あの強面のお爺さんに、何の獣人か聞くのはかなり度胸が必要だ。
アマンダさんが言及しなかったって事は、多分対外的に知られていないんだろう。
う~ん、気になる。
獣人さんはどれくらいの系統がいるのかな?
鳥人は羽根があって空を飛べたり出来る?
いつか獣人の国に行ってみたいなぁ~。
早くシルバーがドラゴンになってくれるといいけど……。
後、知っているか分からないけど最後にもう1件聞いておこう。
「迷宮都市に、B級冒険者のセイって男性はいますか?」
「セイ? 私は知らない名前だね。ダンクあんたは知っているかい?」
「B級冒険者のセイってやつは知らないなぁ。確か同じ名前のS級冒険者がいるが、その人は迷宮都市じゃなくて100階層はあるって言われている摩天楼の塔のダンジョンを攻略中の筈だ」
「その人は、黒髪で黒目の容姿ですか?」
「あぁ、黒炎の二つ名で有名だから間違いない。火魔法を得意としている魔法使いだ」
これはもしかすると、日本人のセイさんかも知れない!
駄目元で聞いてみて良かった。
思わぬ所で情報が手に入りそう。
「摩天楼のダンジョンは何処にあるんでしょう?」
「リザルト領から、南へ1ケ月以上離れた距離にあるグッテン領だ。あのダンジョンはA級冒険者の資格がないと入れないぞ?」
せっかくセイさんが生きている情報を掴んだのに、A級じゃないとダンジョンには入れないとか……。
B級へ上がったばかりの私達には難しい。
「ちなみにA級冒険者になるための、スキップ制度を知っていますか?」
「あ~確かSS級の冒険者に、1週間ダンジョン攻略を見てもらう事だったと思うが……。SS級の冒険者は1日の依頼料が金貨30枚かかるから、1週間依頼を出すと金貨210枚(2億1千万円)必要だ。それより10年実績を積んで、S級冒険者に討伐依頼の合格判定を金貨10枚(1千万円)で出してもらった方がいいから、スキップ制度は実質使用された事はないんじゃないか?」
「なんだいサラちゃん、A級冒険者に早くなりたいのかい? 迷宮都市にSS級冒険者はいないから無理だよ」
アマンダさんがSS級冒険者はいない事を教えてくれる。
う~んSS級冒険者の事より、1週間ダンジョン攻略を共にする必要がある部分が引っかかる。
まぁセイさんを探しに行くだけなら、ダンジョンに入れなくても問題ないだろう。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
463
お気に入りに追加
6,067
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
転生してしまったので服チートを駆使してこの世界で得た家族と一緒に旅をしようと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
俺はクギミヤ タツミ。
今年で33歳の社畜でございます
俺はとても運がない人間だったがこの日をもって異世界に転生しました
しかし、そこは牢屋で見事にくそまみれになってしまう
汚れた囚人服に嫌気がさして、母さんの服を思い出していたのだが、現実を受け止めて抗ってみた。
すると、ステータスウィンドウが開けることに気づく。
そして、チートに気付いて無事にこの世界を気ままに旅することとなる。楽しい旅にしなくちゃな
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
死んでないのに異世界に転生させられた
三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。
なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない)
*冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。
*カクヨム、アルファポリスでも投降しております
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。