187 / 754
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第277話 迷宮都市 テイム魔法について
しおりを挟む
食後にコーヒーを淹れて、デザートにショートケーキを出すとサヨさんの目が輝いた。
本当に甘い物がお好きなんですね。
異世界じゃ絶対に食べられないだろう。
兄には抹茶ケーキ、旭にはモンブランを出してあげる。
私はチョコレートケーキにした。
実はこのケーキ、以前兄に教えてもらったホテルのケーキバイキングの物。
考えたらその場で食べなくても、全部アイテムBOXに収納すればいいんじゃない? と思って収納してみたのだ。
これ多分ホーム設定の仕様の穴だと思う。
結果、いくらでも収納出来た!
2,000円で90分食べ放題だったから90分時間一杯、注文と収納を繰り返し大量にケーキをゲットする。
ケーキ屋さんのケーキより、ホテルのパティシエが作るケーキの方が美味しいんだよね~。
『手紙の人』が気付いて修正される前にと思って、そりゃもう必死に注文しましたよ!
一度に3個までしか注文出来ないから、延々と電子メニューをタップし続けたのだ。
現在かなりアイテムBOXには各種ケーキが収納されている。
もう笑いが止まらない状態ですよ。
まぁきっと今回だけかもしれないけどね。
兄と蟹懐石を食べに行った時、デザートまで一遍に出てきた事があって文句を言ったのだ。
その後、電子メニューに《お任せ》と《お好みで》と《タイミング》が表示されるようになった。
今思えば、ポイントカードが使えるようになったのも文句を言った後だったし。
その割に、コーヒーチケットは未だに使えないままだけど……。
いつか要望が通るかも知れないと思い、コーヒーチケットは捨てずに大切にアイテムBOXに収納してある。
『手紙の人』、私達を見ているならどうかコーヒーチケットを使えるようにして下さいね!
さて、テイム魔法の事を聞いておかなければ。
サヨさんが、ケーキを食べ終わるの待って話を切り出す。
「サヨさん。今日、冒険者ギルドに行って2匹の従魔登録をしてきたんです。そうしたら1人で2匹テイムしている事に驚かれてしまって……。この世界の人は1匹しかテイム出来ないんですか?」
「まぁ、2匹もテイムしているの? それは驚かれるでしょうね。1匹テイムするのに、かなりのMPが必要だと聞いていますから……」
ああ、それでかっ!
この世界のHP/MPの基本値を忘れていたわ。
年齢が基準となるので、10歳で冒険者登録をしてLvを上げてしまうと基本値が10になってしまう。
Lv20だとMPは10×21=210しかない。
私の場合48歳でLvが上がったので、Lv20だとMPは48×21=1,008だ。
テイムに必要な魔物Lvにもよるだろうけど、最低100は必要だと思っていい。
Lv20の人が1匹テイムすると210-100=110しかMPは残らないから、2匹目をテイムするのは難しいんだろう。
何かあった時のためにMPは温存しておきたいからだ。
冒険者ギルドで驚かれたのは私が2匹(高レベルの魔物)をテイムしても、冒険者活動に支障が出ないくらい残存MPがあると思われた所為だ。
という事は、私かなりLvが高い冒険者だと思われていそう……。
まぁ実際にLvは35あるんだけどね。
Lv30と見られているとすれば10×31=310。
2匹のテイム消費分200と考えて引くと310-200=110か。
19歳で地下14階を攻略している3人パーティーのC級冒険者。
しかも2匹テイムしているとなれば、驚かれるのも無理はない。
もう目立ちまくりよね!
これ以上有名になるのは勘弁してほしいところだけど、2匹の従魔登録をした時点でアウトだろうなぁ。
自分達の規格外のMP量を忘れていたのは、痛恨のミスだった。
「私達、『手紙の人』からかなりの保障を付けてもらってるんです。この世界の人よりMPも多いので、2匹テイムしても問題ないんですよ」
「そうなの? 本当にうちの孫達は凄いわね。所でテイムしている2匹の従魔は何かしら?」
「ゴールデンウルフと迷宮タイガーです」
「ゴールデンウルフですって!?」
「ええ。シルバーウルフから進化してくれました」
「テイムされた従魔が進化するなんて、聞いた事もありませんよ!?」
「そうなんですか?」
まずい、またやらかしてしまった。
ギルドマスターが従魔登録用紙を見て、目を見張っていたのはそれが理由かっ!
ゔ~ん。
こりゃもう取返しがつかないわ。
こうなったら迷宮都市最強パーティーを目指そう。
それで全て解決だ!!
……多分。
あぁ、昨日の内にもっとよく聞いておくんだった。
後悔しても今更遅いけど、兄の私を見る目が鋭くなってるよ……。
サヨさんが帰ったら確実にお説教コースだ。
隣の旭は可哀想な子を見るような目で私を見ている。
サヨさん、ずっと一緒にいて~。
私の願いも虚しく、サヨさんは夕食を作りに家に帰る事になった。
その際、調味料をお土産として渡すととても感激して頂けた。
サヨさんを家に送り届た後、兄から懇々とお説教を受けたのは言うまでもない。
正座しすぎて足が痛いです……。
気が付かなかった兄も同罪なのに~。
いえ反論はしませんよ?
これ以上、お説教は受けたくないので……。
サヨさんを送ってから2時間後。
私達は再び夕食をご馳走になりに、『華蘭』へ向かったのだった。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
本当に甘い物がお好きなんですね。
異世界じゃ絶対に食べられないだろう。
兄には抹茶ケーキ、旭にはモンブランを出してあげる。
私はチョコレートケーキにした。
実はこのケーキ、以前兄に教えてもらったホテルのケーキバイキングの物。
考えたらその場で食べなくても、全部アイテムBOXに収納すればいいんじゃない? と思って収納してみたのだ。
これ多分ホーム設定の仕様の穴だと思う。
結果、いくらでも収納出来た!
2,000円で90分食べ放題だったから90分時間一杯、注文と収納を繰り返し大量にケーキをゲットする。
ケーキ屋さんのケーキより、ホテルのパティシエが作るケーキの方が美味しいんだよね~。
『手紙の人』が気付いて修正される前にと思って、そりゃもう必死に注文しましたよ!
一度に3個までしか注文出来ないから、延々と電子メニューをタップし続けたのだ。
現在かなりアイテムBOXには各種ケーキが収納されている。
もう笑いが止まらない状態ですよ。
まぁきっと今回だけかもしれないけどね。
兄と蟹懐石を食べに行った時、デザートまで一遍に出てきた事があって文句を言ったのだ。
その後、電子メニューに《お任せ》と《お好みで》と《タイミング》が表示されるようになった。
今思えば、ポイントカードが使えるようになったのも文句を言った後だったし。
その割に、コーヒーチケットは未だに使えないままだけど……。
いつか要望が通るかも知れないと思い、コーヒーチケットは捨てずに大切にアイテムBOXに収納してある。
『手紙の人』、私達を見ているならどうかコーヒーチケットを使えるようにして下さいね!
さて、テイム魔法の事を聞いておかなければ。
サヨさんが、ケーキを食べ終わるの待って話を切り出す。
「サヨさん。今日、冒険者ギルドに行って2匹の従魔登録をしてきたんです。そうしたら1人で2匹テイムしている事に驚かれてしまって……。この世界の人は1匹しかテイム出来ないんですか?」
「まぁ、2匹もテイムしているの? それは驚かれるでしょうね。1匹テイムするのに、かなりのMPが必要だと聞いていますから……」
ああ、それでかっ!
この世界のHP/MPの基本値を忘れていたわ。
年齢が基準となるので、10歳で冒険者登録をしてLvを上げてしまうと基本値が10になってしまう。
Lv20だとMPは10×21=210しかない。
私の場合48歳でLvが上がったので、Lv20だとMPは48×21=1,008だ。
テイムに必要な魔物Lvにもよるだろうけど、最低100は必要だと思っていい。
Lv20の人が1匹テイムすると210-100=110しかMPは残らないから、2匹目をテイムするのは難しいんだろう。
何かあった時のためにMPは温存しておきたいからだ。
冒険者ギルドで驚かれたのは私が2匹(高レベルの魔物)をテイムしても、冒険者活動に支障が出ないくらい残存MPがあると思われた所為だ。
という事は、私かなりLvが高い冒険者だと思われていそう……。
まぁ実際にLvは35あるんだけどね。
Lv30と見られているとすれば10×31=310。
2匹のテイム消費分200と考えて引くと310-200=110か。
19歳で地下14階を攻略している3人パーティーのC級冒険者。
しかも2匹テイムしているとなれば、驚かれるのも無理はない。
もう目立ちまくりよね!
これ以上有名になるのは勘弁してほしいところだけど、2匹の従魔登録をした時点でアウトだろうなぁ。
自分達の規格外のMP量を忘れていたのは、痛恨のミスだった。
「私達、『手紙の人』からかなりの保障を付けてもらってるんです。この世界の人よりMPも多いので、2匹テイムしても問題ないんですよ」
「そうなの? 本当にうちの孫達は凄いわね。所でテイムしている2匹の従魔は何かしら?」
「ゴールデンウルフと迷宮タイガーです」
「ゴールデンウルフですって!?」
「ええ。シルバーウルフから進化してくれました」
「テイムされた従魔が進化するなんて、聞いた事もありませんよ!?」
「そうなんですか?」
まずい、またやらかしてしまった。
ギルドマスターが従魔登録用紙を見て、目を見張っていたのはそれが理由かっ!
ゔ~ん。
こりゃもう取返しがつかないわ。
こうなったら迷宮都市最強パーティーを目指そう。
それで全て解決だ!!
……多分。
あぁ、昨日の内にもっとよく聞いておくんだった。
後悔しても今更遅いけど、兄の私を見る目が鋭くなってるよ……。
サヨさんが帰ったら確実にお説教コースだ。
隣の旭は可哀想な子を見るような目で私を見ている。
サヨさん、ずっと一緒にいて~。
私の願いも虚しく、サヨさんは夕食を作りに家に帰る事になった。
その際、調味料をお土産として渡すととても感激して頂けた。
サヨさんを家に送り届た後、兄から懇々とお説教を受けたのは言うまでもない。
正座しすぎて足が痛いです……。
気が付かなかった兄も同罪なのに~。
いえ反論はしませんよ?
これ以上、お説教は受けたくないので……。
サヨさんを送ってから2時間後。
私達は再び夕食をご馳走になりに、『華蘭』へ向かったのだった。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
396
お気に入りに追加
6,063
あなたにおすすめの小説
「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。
亜綺羅もも
ファンタジー
旧題:「デブは出て行け!」と追放されたので、チートスキル【マイホーム】で異世界生活を満喫します。今更戻って来いと言われても旦那が許してくれません!
いきなり異世界に召喚された江藤里奈(18)。
突然のことに戸惑っていたが、彼女と一緒に召喚された結城姫奈の顔を見て愕然とする。
里奈は姫奈にイジメられて引きこもりをしていたのだ。
そんな二人と同じく召喚された下柳勝也。
三人はメロディア国王から魔族王を倒してほしいと相談される。
だがその話し合いの最中、里奈のことをとことんまでバカにする姫奈。
とうとう周囲の人間も里奈のことをバカにし始め、極めつけには彼女のスキルが【マイホーム】という名前だったことで完全に見下されるのであった。
いたたまれなくなった里奈はその場を飛び出し、目的もなく町の外を歩く。
町の住人が近寄ってはいけないという崖があり、里奈はそこに行きついた時、不意に落下してしまう。
落下した先には邪龍ヴォイドドラゴンがおり、彼は里奈のことを助けてくれる。
そこからどうするか迷っていた里奈は、スキルである【マイホーム】を使用してみることにした。
すると【マイホーム】にはとんでもない能力が秘められていることが判明し、彼女の人生が大きく変化していくのであった。
ヴォイドドラゴンは里奈からイドというあだ名をつけられ彼女と一緒に生活をし、そして里奈の旦那となる。
姫奈は冒険に出るも、自身の力を過信しすぎて大ピンチに陥っていた。
そんなある日、現在の里奈の話を聞いた姫奈は、彼女のもとに押しかけるのであった……
これは里奈がイドとのんびり幸せに暮らしていく、そんな物語。
※ざまぁまで時間かかります。
ファンタジー部門ランキング一位
HOTランキング 一位
総合ランキング一位
ありがとうございます!
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
【2話完結】両親が妹ばかり可愛がった結果、家は没落しました。
水垣するめ
恋愛
主人公、ウェンディ・モイヤーは妹のソーニャに虐められていた。
いつもソーニャに「虐められた!」と冤罪を着せられ、それを信じた両親に罰を与えられる。
ソーニャのことを溺愛していた両親にどれだけ自分は虐めていないのだ、と説明しても「嘘をつくな!」と信じて貰えなかった。
そして、ウェンディが十六歳になった頃。
ソーニャへの両親の贔屓はまだ続いていた。
それだけではなく、酷くなっていた。
ソーニャが欲しいと言われれば全て与えられ、ウェンディは姉だからと我慢させられる。
ソーニャは学園に通えたが、ウェンディは通わせて貰えなかったので、自分で勉強するしかなかった。
そしてソーニャは何かと理由をつけてウェンディから物を奪っていった。
それを父や母に訴えても「姉だから我慢しろ」と言われて、泣き寝入りするしかなかった。
驚いたことに、ソーニャのウェンディにしていることを虐めだとは認識していないようだった。
それどころか、「姉だから」という理由で全部無視された。
全部、ぜんぶ姉だから。
次第に私の部屋からはベットと机とソーニャが読むのを嫌った本以外には何も無くなった。
ソーニャのウェンディに対しての虐めは次第に加速していった。
そしてある日、ついに両親から「お前は勘当する!」と追放宣言をされる。
両親の後ろではソーニャが面白くて堪えられない、といった様子でウェンディが追放されるのを笑っていた。
あの空っぽの部屋を見てもまだウェンディがソーニャを虐めていると信じている両親を見て、この家にいても奪われ続けるだけだと悟ったウェンディは追放を受け入れる。
このモイヤー家に復讐すると誓って。
【完結】「父に毒殺され母の葬儀までタイムリープしたので、親戚の集まる前で父にやり返してやった」
まほりろ
恋愛
十八歳の私は異母妹に婚約者を奪われ、父と継母に毒殺された。
気がついたら十歳まで時間が巻き戻っていて、母の葬儀の最中だった。
私に毒を飲ませた父と継母が、虫の息の私の耳元で得意げに母を毒殺した経緯を話していたことを思い出した。
母の葬儀が終われば私は屋敷に幽閉され、外部との連絡手段を失ってしまう。
父を断罪できるチャンスは今しかない。
「お父様は悪くないの!
お父様は愛する人と一緒になりたかっただけなの!
だからお父様はお母様に毒をもったの!
お願いお父様を捕まえないで!」
私は声の限りに叫んでいた。
心の奥にほんの少し芽生えた父への殺意とともに。
※他サイトにも投稿しています。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※タイトル変更しました。
旧タイトル「父に殺されタイムリープしたので『お父様は悪くないの!お父様は愛する人と一緒になりたくてお母様の食事に毒をもっただけなの!』と叫んでみた」
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした
アルト
ファンタジー
今から七年前。
婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。
そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。
そして現在。
『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。
彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。