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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第263話 迷宮都市 ミリオネの町へ
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まずはミリオネの町へ行き、子供達の家に向かう。
前回行ってから1年3ヶ月が過ぎている。
最初に会った留守番をしていた少女は6歳だったから今は7歳。
また大きくなっているだろうか?
子供達の家に入ると、部屋が清潔な状態で保たれている事が分かる。
毎日きちんと掃除をしているのか、埃ひとつ落ちてなかった。
家で留守番をしていた少女が、私に気付き声を上げて駆け寄ってきた。
また少し背が伸びたみたいだ。
後5年もすれば同じくらいの背になりそう……。
顔色も良いし元気があるという事は、食事もきちんと取れているんだね。
健康そうな状態を見て安心する。
少し興奮して上気した頬が可愛くて、つい頬っぺたを触りたくなった。
「お姉ちゃんだ~!」
そのままの勢いで抱き付かれたけど、Lvが上がったので今回は難なく受け止める事が出来た。
ふっ、私も日々成長しているんだよ。
「久し振り。元気にしてた? 皆、約束は守ってるかな?」
「うん! 皆お姉ちゃんとした約束ちゃんと守っていい子にしてるよ! 今日は1人なの? 2人のお兄ちゃん達はどこ?」
私に抱き着いたまま、少女は顔だけ動かして周囲をキョロキョロ見ている。
「ごめんね、今日は1人できたの。余り時間がないからすぐに帰らないといけないんだけど、また1ヶ月後には3人でくるからね。今この家に住んでいる人数と、年齢を教えてくれるかな?」
「え~残念。冒険者は忙しくて大変なんだね。今ここに住んでいるのは8人だよ。年齢は私が一番小さくて7歳。10歳の子が2人と11歳の子が3人と14歳の子が2人かな~」
聞き出した人数と年齢を羊皮紙に書いて、人数分のりんごと大きなみかんを1個ずつ手土産として渡した。
滅多に食べる事が出来ない生の果物を見て、少女はとても嬉しそうに笑う。
そして前回置き忘れたガーゴイルを、アイテムBOXから取り出して玄関に設置しておいた。
兄も忘れてる事を言ってくれれば良かったのに~。
「お姉ちゃんっ!! これ何っ!?」
ガーゴイルを見て少女が驚いたみたいで叫んだ。
うんうん、ガーゴイルいいわよね~。
兄が瞬殺した後アースボールの魔法を使って、切り落とした首と電子切開されて魔石を取り出した際空いた穴を修復しておいたのだ。
見た目は問題ない筈。
「ダンジョンの魔物よ。石で出来てるから番犬代わりに丁度いいと思って。どうかしら? とても可愛いと思うの」
「かっ、可愛いかなぁ~。凄く怖そうな顔してるけど……。もしかして皆の家の分もあるの?」
「そうよ~。前回来た時に渡し忘れちゃったから、今回は全部の家に置いていくわ」
「そっ、そうなんだ。……ありがとう」
「じゃあ、時間がないから次の家に行くわね。1ヶ月後はプレゼントを沢山持ってくるから、楽しみに待ってちょうだい」
「うん、1ヶ月後ね。ご馳走もあるかな?」
「勿論よ! 皆がお腹一杯で、食べれられなくなるくらい作っちゃうから期待してて!」
「わぁ~楽しみ! またね、お姉ちゃん」
手をブンブンと振る少女に大きく手を振り返して次の家にいく。
次の家には留守番をしている男の子が2人いた。
1人は知らない子供だった。
1年3ヶ月の間に増えたのかな……。
ミリオネの森には爪が凶悪なベアもいるし、突進してくるボアや素早い動きのウルフもいる。
一瞬の油断が怪我に繋がり、怪我をしても治癒術師がいるパーティーは多くない。
直ぐに治療が出来なければ、森で亡くなってしまう事になるだろう。
そして孤児が増える事になる。
今は家があるから路上生活を送らなくても済むし、大人数で住めば家族が出来るから寂しさは余り感じないだろうけど、やはり子供の数が増えるのは悲しい。
同じように家に住んでいる人数と年齢を聞き出し果物をお土産として渡した後で、玄関にガーゴイルを設置する。
それを見た2人は、驚き過ぎて固まってしまったらしい。
口を大きく開けて目を見開いている。
初めて見る魔物だから珍しいわよね。
「おっ……お姉ちゃんこれ何?」
「ダンジョンにいた魔物だよ! 番犬代わりに持ってきたの。可愛いでしょ?」
「かっ可愛いかな? これ皆の家にも置いていくの?」
あら自分達の家だけだと心配しているのかしら?
優しい子ね。
「そうよ、だから心配しないでね」
「良かった……うちだけじゃなくて……」
「じゃあ1ヶ月後にくるから、またね」
「またね! お姉ちゃん、果物ありがとう!」
2人は元気一杯で手を振ってくれたので、私も両手で振り返した。
その後3軒周りミリオネの町は終了。
次はリースナーの町だ。
こちらも子供達に会うのは1年3ヶ月振りになる。
もしかしたら、クランリーダー達にも会えるかも知れないなぁ。
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読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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前回行ってから1年3ヶ月が過ぎている。
最初に会った留守番をしていた少女は6歳だったから今は7歳。
また大きくなっているだろうか?
子供達の家に入ると、部屋が清潔な状態で保たれている事が分かる。
毎日きちんと掃除をしているのか、埃ひとつ落ちてなかった。
家で留守番をしていた少女が、私に気付き声を上げて駆け寄ってきた。
また少し背が伸びたみたいだ。
後5年もすれば同じくらいの背になりそう……。
顔色も良いし元気があるという事は、食事もきちんと取れているんだね。
健康そうな状態を見て安心する。
少し興奮して上気した頬が可愛くて、つい頬っぺたを触りたくなった。
「お姉ちゃんだ~!」
そのままの勢いで抱き付かれたけど、Lvが上がったので今回は難なく受け止める事が出来た。
ふっ、私も日々成長しているんだよ。
「久し振り。元気にしてた? 皆、約束は守ってるかな?」
「うん! 皆お姉ちゃんとした約束ちゃんと守っていい子にしてるよ! 今日は1人なの? 2人のお兄ちゃん達はどこ?」
私に抱き着いたまま、少女は顔だけ動かして周囲をキョロキョロ見ている。
「ごめんね、今日は1人できたの。余り時間がないからすぐに帰らないといけないんだけど、また1ヶ月後には3人でくるからね。今この家に住んでいる人数と、年齢を教えてくれるかな?」
「え~残念。冒険者は忙しくて大変なんだね。今ここに住んでいるのは8人だよ。年齢は私が一番小さくて7歳。10歳の子が2人と11歳の子が3人と14歳の子が2人かな~」
聞き出した人数と年齢を羊皮紙に書いて、人数分のりんごと大きなみかんを1個ずつ手土産として渡した。
滅多に食べる事が出来ない生の果物を見て、少女はとても嬉しそうに笑う。
そして前回置き忘れたガーゴイルを、アイテムBOXから取り出して玄関に設置しておいた。
兄も忘れてる事を言ってくれれば良かったのに~。
「お姉ちゃんっ!! これ何っ!?」
ガーゴイルを見て少女が驚いたみたいで叫んだ。
うんうん、ガーゴイルいいわよね~。
兄が瞬殺した後アースボールの魔法を使って、切り落とした首と電子切開されて魔石を取り出した際空いた穴を修復しておいたのだ。
見た目は問題ない筈。
「ダンジョンの魔物よ。石で出来てるから番犬代わりに丁度いいと思って。どうかしら? とても可愛いと思うの」
「かっ、可愛いかなぁ~。凄く怖そうな顔してるけど……。もしかして皆の家の分もあるの?」
「そうよ~。前回来た時に渡し忘れちゃったから、今回は全部の家に置いていくわ」
「そっ、そうなんだ。……ありがとう」
「じゃあ、時間がないから次の家に行くわね。1ヶ月後はプレゼントを沢山持ってくるから、楽しみに待ってちょうだい」
「うん、1ヶ月後ね。ご馳走もあるかな?」
「勿論よ! 皆がお腹一杯で、食べれられなくなるくらい作っちゃうから期待してて!」
「わぁ~楽しみ! またね、お姉ちゃん」
手をブンブンと振る少女に大きく手を振り返して次の家にいく。
次の家には留守番をしている男の子が2人いた。
1人は知らない子供だった。
1年3ヶ月の間に増えたのかな……。
ミリオネの森には爪が凶悪なベアもいるし、突進してくるボアや素早い動きのウルフもいる。
一瞬の油断が怪我に繋がり、怪我をしても治癒術師がいるパーティーは多くない。
直ぐに治療が出来なければ、森で亡くなってしまう事になるだろう。
そして孤児が増える事になる。
今は家があるから路上生活を送らなくても済むし、大人数で住めば家族が出来るから寂しさは余り感じないだろうけど、やはり子供の数が増えるのは悲しい。
同じように家に住んでいる人数と年齢を聞き出し果物をお土産として渡した後で、玄関にガーゴイルを設置する。
それを見た2人は、驚き過ぎて固まってしまったらしい。
口を大きく開けて目を見開いている。
初めて見る魔物だから珍しいわよね。
「おっ……お姉ちゃんこれ何?」
「ダンジョンにいた魔物だよ! 番犬代わりに持ってきたの。可愛いでしょ?」
「かっ可愛いかな? これ皆の家にも置いていくの?」
あら自分達の家だけだと心配しているのかしら?
優しい子ね。
「そうよ、だから心配しないでね」
「良かった……うちだけじゃなくて……」
「じゃあ1ヶ月後にくるから、またね」
「またね! お姉ちゃん、果物ありがとう!」
2人は元気一杯で手を振ってくれたので、私も両手で振り返した。
その後3軒周りミリオネの町は終了。
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