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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第262話 編み物教室
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奏屋を出てから、まだ店が営業中なので一旦自宅に戻って昼食を食べる事にする。
流石に10時を過ぎているので2人も起きて、朝食を食べ終わっている頃だろう。
自宅に戻るとテーブルの上に置いたサンドイッチはなくなっており、使用したコップや皿も洗って食器棚に戻されていた。
これは多分、几帳面な兄がしてくれたんだろう。
テーブルの上には旭の字でメモが残されていた。
『沙良ちゃん、サンドイッチ美味しかったよ~。いつもありがとね! これから2人でジムに行ってきます。 8:30 旭より』
やっぱり今日も一緒にジムに行くらしい。
仲がよくて結構ですこと。
昼食は1人なので簡単にラーメンを作って食べよう。
最近はインスタントラーメンも、生麺タイプがあるから美味しいのよね。
ラーメンだけだと野菜が不足しているので、野菜炒めも作る。
豚骨醤油味のラーメンの上に、野菜炒めを乗せれば具沢山ラーメンの完成。
スープの素も中々あなどれない。
店で食べるのと変わらない味がするのだ。
2人はジムの帰りに適当に食べて帰ってくるから、昼食の用意は不要。
お小遣い3,000円から、1ケ月に10万円貸す事にしたのでお金の心配もしなくていい。
3ケ月後には返済+利息分が戻ってくる。
まぁ私のお金じゃなくてアパートの住人さん達のお金だけどね。
兄には内緒にしているので、私の貯金から出していると思っている。
マンションをホームに設定出来たら、Lv上げを頑張ったご褒美に何でも好きな物を買ってくれると約束したけど、今欲しい物は特に思いつかない。
ホームのお陰で衣食住は全て揃っているし、異世界のお金は使いきれない程ある。
異世界で新築の一軒家を建ててもらおうかしら?
兄のマンションがホームに設定出来次第、今のアパートからは引っ越しする心算でいるので2ケ所に家を持つ事になる。
迷宮都市の冒険者達とは仲がよいため、交流する機会も増えるだろう。
異世界に自宅がないと、これから先困る事があるかも知れないし……。
うん、そうしよう!
兄への希望は家にした。
そろそろ、お店の営業は終了した頃かな?
時間は12時30分。
もう大丈夫だろう。
『肉うどん店』の中に入ると、母親達とサヨさん達のグループが席に座って既に編み物を始めていた。
母親達の隣にはサヨさんの知り合いが座り、マンツーマンで編み物を教えてくれている。
本当にありがたい事だ。
指導出来る程、編み物は上手くないから助かった。
せいぜい初心者に毛が生えた程度だから、経験が長い老婦人達には到底及ばない。
私は月曜日~金曜日ダンジョンで攻略中なので、お手伝い出来ないんだよね。
総勢15名が午後から編んでくれれば、それだけ早く出来上がる。
「皆さんこんにちは。完成した腹巻の数はどれくらいになりましたか?」
まだ編み物を始めたばかりで余裕のない母親達は必死に手元を見ながら編んでいるため、私がきた事に気が付いていなかったので声をかけた。
「オーナー! いらっしゃいませ。今週だけで250枚完成しました。サヨさん達が手伝ってくれるので、とても助かっています」
思った以上に完成品が多い。
子供達の分は315枚必要なので、このまま引き続き母親達には腹巻を編んでもらおう。
「頑張ってくれたんですね、ありがとうございます。サヨさん、ちょっと相談があるのでこちらのテーブルにきて下さいませんか?」
「ええ、そちらに行きますね」
誰も座っていないテーブルの席に着くと、今年の冬は子供達に腹巻とセーターを贈る予定だけど母親達にセーターを編むのは難しいので、サヨさん達でセーターを編んでくれないかとお願いしてみた。
「そうですね。まだ始められたばかりではセーターを編むのは難しいでしょうから、私達で編んだ方がいいと思うわ。サイズはどうするの?」
子供達は大体5歳~15歳だ。
年齢に開きがあるので、全て同じサイズという訳にはいかないだろう。
う~ん、全員のサイズを測りにいく時間がない。
セーターはどうしてもサイズが細かく分かれるから、ポンチョにした方がいいかしら?
サヨさんなら、ポンチョの編み方も知り合いに伝えてくれるだろう。
「サヨさん。今私が支援している子供達の人数が315人いまして、5歳から15歳くらいと年齢に幅があるんです。セーターだとサイズを測りにいく時間がないので、ポンチョにして大・中・小の3タイプにするのはどうでしょう?」
「まあ、315人もですか? 迷宮都市の子供達の他にも支援していらっしゃるの?」
「ええ、ミリオネの町とリースナーの町の子供達も防寒着を渡してあげたいんです」
「それは良い行いですね。確かにセーターだとある程度のサイズが必要ですから、余裕のあるポンチョの方がいいでしょう。編むのもセーターより簡単ですから。では少し人数を追加しましょう。皆さんの知り合いも参加してくれれば数が多く出来ますものね。私から声を掛けて頂くように、お願いしてみるわ」
「ありがとうございます。大きさだけは揃えて、あとはお好きに編んでもらえればよいですから、自由にして下さいね」
「はい、皆さんにそう伝えておきます」
その後、5歳~7歳(小)・8歳~12歳(中)・13歳~15歳(大)のサイズに決めた。
腹巻の方も伸縮性があるので大・中・小の3種類を作ってもらっている。
私は人数を把握するために、これからそれぞれの町に行って確認してこよう。
1人で遠出をすると兄はあまり良い顔をしないけど、今回はマッピングを使用してミリオネとリースナーの町の子供達に会いに行くだけなので問題ないだろう。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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流石に10時を過ぎているので2人も起きて、朝食を食べ終わっている頃だろう。
自宅に戻るとテーブルの上に置いたサンドイッチはなくなっており、使用したコップや皿も洗って食器棚に戻されていた。
これは多分、几帳面な兄がしてくれたんだろう。
テーブルの上には旭の字でメモが残されていた。
『沙良ちゃん、サンドイッチ美味しかったよ~。いつもありがとね! これから2人でジムに行ってきます。 8:30 旭より』
やっぱり今日も一緒にジムに行くらしい。
仲がよくて結構ですこと。
昼食は1人なので簡単にラーメンを作って食べよう。
最近はインスタントラーメンも、生麺タイプがあるから美味しいのよね。
ラーメンだけだと野菜が不足しているので、野菜炒めも作る。
豚骨醤油味のラーメンの上に、野菜炒めを乗せれば具沢山ラーメンの完成。
スープの素も中々あなどれない。
店で食べるのと変わらない味がするのだ。
2人はジムの帰りに適当に食べて帰ってくるから、昼食の用意は不要。
お小遣い3,000円から、1ケ月に10万円貸す事にしたのでお金の心配もしなくていい。
3ケ月後には返済+利息分が戻ってくる。
まぁ私のお金じゃなくてアパートの住人さん達のお金だけどね。
兄には内緒にしているので、私の貯金から出していると思っている。
マンションをホームに設定出来たら、Lv上げを頑張ったご褒美に何でも好きな物を買ってくれると約束したけど、今欲しい物は特に思いつかない。
ホームのお陰で衣食住は全て揃っているし、異世界のお金は使いきれない程ある。
異世界で新築の一軒家を建ててもらおうかしら?
兄のマンションがホームに設定出来次第、今のアパートからは引っ越しする心算でいるので2ケ所に家を持つ事になる。
迷宮都市の冒険者達とは仲がよいため、交流する機会も増えるだろう。
異世界に自宅がないと、これから先困る事があるかも知れないし……。
うん、そうしよう!
兄への希望は家にした。
そろそろ、お店の営業は終了した頃かな?
時間は12時30分。
もう大丈夫だろう。
『肉うどん店』の中に入ると、母親達とサヨさん達のグループが席に座って既に編み物を始めていた。
母親達の隣にはサヨさんの知り合いが座り、マンツーマンで編み物を教えてくれている。
本当にありがたい事だ。
指導出来る程、編み物は上手くないから助かった。
せいぜい初心者に毛が生えた程度だから、経験が長い老婦人達には到底及ばない。
私は月曜日~金曜日ダンジョンで攻略中なので、お手伝い出来ないんだよね。
総勢15名が午後から編んでくれれば、それだけ早く出来上がる。
「皆さんこんにちは。完成した腹巻の数はどれくらいになりましたか?」
まだ編み物を始めたばかりで余裕のない母親達は必死に手元を見ながら編んでいるため、私がきた事に気が付いていなかったので声をかけた。
「オーナー! いらっしゃいませ。今週だけで250枚完成しました。サヨさん達が手伝ってくれるので、とても助かっています」
思った以上に完成品が多い。
子供達の分は315枚必要なので、このまま引き続き母親達には腹巻を編んでもらおう。
「頑張ってくれたんですね、ありがとうございます。サヨさん、ちょっと相談があるのでこちらのテーブルにきて下さいませんか?」
「ええ、そちらに行きますね」
誰も座っていないテーブルの席に着くと、今年の冬は子供達に腹巻とセーターを贈る予定だけど母親達にセーターを編むのは難しいので、サヨさん達でセーターを編んでくれないかとお願いしてみた。
「そうですね。まだ始められたばかりではセーターを編むのは難しいでしょうから、私達で編んだ方がいいと思うわ。サイズはどうするの?」
子供達は大体5歳~15歳だ。
年齢に開きがあるので、全て同じサイズという訳にはいかないだろう。
う~ん、全員のサイズを測りにいく時間がない。
セーターはどうしてもサイズが細かく分かれるから、ポンチョにした方がいいかしら?
サヨさんなら、ポンチョの編み方も知り合いに伝えてくれるだろう。
「サヨさん。今私が支援している子供達の人数が315人いまして、5歳から15歳くらいと年齢に幅があるんです。セーターだとサイズを測りにいく時間がないので、ポンチョにして大・中・小の3タイプにするのはどうでしょう?」
「まあ、315人もですか? 迷宮都市の子供達の他にも支援していらっしゃるの?」
「ええ、ミリオネの町とリースナーの町の子供達も防寒着を渡してあげたいんです」
「それは良い行いですね。確かにセーターだとある程度のサイズが必要ですから、余裕のあるポンチョの方がいいでしょう。編むのもセーターより簡単ですから。では少し人数を追加しましょう。皆さんの知り合いも参加してくれれば数が多く出来ますものね。私から声を掛けて頂くように、お願いしてみるわ」
「ありがとうございます。大きさだけは揃えて、あとはお好きに編んでもらえればよいですから、自由にして下さいね」
「はい、皆さんにそう伝えておきます」
その後、5歳~7歳(小)・8歳~12歳(中)・13歳~15歳(大)のサイズに決めた。
腹巻の方も伸縮性があるので大・中・小の3種類を作ってもらっている。
私は人数を把握するために、これからそれぞれの町に行って確認してこよう。
1人で遠出をすると兄はあまり良い顔をしないけど、今回はマッピングを使用してミリオネとリースナーの町の子供達に会いに行くだけなので問題ないだろう。
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