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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第237話 椎名 賢也 56 ダンジョン 地下10階 亡くなった親友との再会 1
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地下9階を攻略して3ケ月。
Lvが上がらなくなったので、今日から地下10階に移動する。
ダンジョンの攻略を始めて2年。
沙良が異世界に転移してから6年半の月日が流れていた。
【現在のステータス】
リーシャ・ハンフリー 18歳
レベル 25
HP 1,248
MP 1,248
魔法 時空魔法(ホームLv25・アイテムBOX・マッピングLv25・召喚)
魔法 火魔法(ファイヤーボールLv9、ファイアーアローLv8)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv9)
魔法 土魔法(アースボールLv9)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv9)
魔法 石化魔法(石化Lv3)
魔法 雷魔法(サンダーアローLv8)
魔法 闇魔法(ドレインLv0)
椎名 賢也 20歳
レベル 25
HP 1,300
MP 1,300
魔法 光魔法(ヒールLv9・ホーリーLv9・ライトボールLv10)
魔法 火魔法(ファイヤーボールLv9・ファイアーアローLv8)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv9)
魔法 土魔法(アースボールLv9)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv9)
魔法 石化魔法(石化Lv3)
魔法 雷魔法(サンダーアローLv7)
魔法 闇魔法(ドレインLv0)
やっとLv25。
後5Lvで自宅マンションに帰る事が出来る。
魔法Lvも順調に上がり、多用しているライトボールはLv10になった。
ドレインは2人とも怪我をしないので、一度も使用する事はなくLvは0のままだ。
沙良は朝からドラゴンに会えると張り切っている様子だが、俺はドラゴンじゃなくダンジョンマスターがいるんじゃないかと思っている。
沙良の機嫌に水を差す事になるので言わないでおくが。
大体今まで出てきた魔物の種類から言って、突然Lvの高いドラゴンがいる訳がない。
それじゃあ誰もダンジョンを攻略出来ないだろう。
多分、もっと深いダンジョンにいるんじゃないのか?
「ね~ね~、ドラゴンって換金したら幾らくらいになるのかな?」
気の早い妹は、既にドラゴンを狩った後の話をしだした。
俺達の持っているマジックバッグ20㎥で入るのか?
浮き立つ妹に、注意を促すよう声を掛ける。
「オリハルコンゴーレムよりは高いだろう。さあ最終階だから、油断しないで行くぞ」
「了解!」
返事だけはよい沙良が、ニコニコしながら元気に答えてくれる。
きっと頭の中はドラゴンに会う事で一杯だろう。
ダンジョン地下1階から地下9階まで、最短距離で駆け抜ける。
一度安全地帯に寄って、ホームの自宅でトイレ休憩を済ませたら地下10階だ。
果たして地下10階にいるのは、ドラゴンかダンジョンマスターか……。
地下10階に到着。
沙良の斜め前に陣取り何があっても対処出来る位置にいた俺は、視界に入った人物の顔を見て時が止まったように動けなくなった。
一瞬、余りにも会いたいと思っていたので幻を見たのかと思った。
だってそこには11年前に亡くなった親友の旭が、当時の姿のままでいたから。
病院の医局で倒れた彼を俺は腕の中で看取った。
必死に蘇生処置をするも、息を吹き返す事なく死んでしまった親友。
一体、何故こんな場所で再会することに……。
俺は顔面蒼白になり、ただただ茫然としていた。
まるで幽霊にでも会ったかのような気分だった。
目の前にいる旭が生きているとは信じられない。
親友の旭が亡くなって11年が経ているのに、目の前の彼はまるで年を取っていないようだ。
あの日、俺が助けられなかったままの姿で目を開いて俺達の事を見ている。
ちょっと首を傾げて、一瞬考え込んでる様子だった。
その懐かしい仕草に記憶を呼び起こされる。
童顔でのんびりと穏やかな性格だった旭は、いつもワンテンポ反応が遅い。
でもその空気感が俺は好きだった。
性格は真逆と言ってもいいくらいなのに、一緒にいて疲れる事がないのは旭だけだったから……。
「旭じゃん!」
沙良の叫び声に我に返った。
「お前、なんでこんな所にいるんだよ!!」
再会した喜びより何がなんだか分からない感情に突き動かされ、気が付けば旭の胸倉を掴んで激しく揺さぶっていた。
「え? 誰っ? ……てか、なんか凄く若くなってるけど、その声は賢也…………だよね?」
いつもの呑気な感じの声で問われ、自分が若返っている事を忘れていた。
旭も俺達の姿に困惑しているんだろう。
一緒にいる沙良の事は別人になっているから、誰だか分かっていないしな。
何と説明したらよいか直ぐには思い浮かばず、俺達3人は暫く無言になった。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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Lvが上がらなくなったので、今日から地下10階に移動する。
ダンジョンの攻略を始めて2年。
沙良が異世界に転移してから6年半の月日が流れていた。
【現在のステータス】
リーシャ・ハンフリー 18歳
レベル 25
HP 1,248
MP 1,248
魔法 時空魔法(ホームLv25・アイテムBOX・マッピングLv25・召喚)
魔法 火魔法(ファイヤーボールLv9、ファイアーアローLv8)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv9)
魔法 土魔法(アースボールLv9)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv9)
魔法 石化魔法(石化Lv3)
魔法 雷魔法(サンダーアローLv8)
魔法 闇魔法(ドレインLv0)
椎名 賢也 20歳
レベル 25
HP 1,300
MP 1,300
魔法 光魔法(ヒールLv9・ホーリーLv9・ライトボールLv10)
魔法 火魔法(ファイヤーボールLv9・ファイアーアローLv8)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv9)
魔法 土魔法(アースボールLv9)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv9)
魔法 石化魔法(石化Lv3)
魔法 雷魔法(サンダーアローLv7)
魔法 闇魔法(ドレインLv0)
やっとLv25。
後5Lvで自宅マンションに帰る事が出来る。
魔法Lvも順調に上がり、多用しているライトボールはLv10になった。
ドレインは2人とも怪我をしないので、一度も使用する事はなくLvは0のままだ。
沙良は朝からドラゴンに会えると張り切っている様子だが、俺はドラゴンじゃなくダンジョンマスターがいるんじゃないかと思っている。
沙良の機嫌に水を差す事になるので言わないでおくが。
大体今まで出てきた魔物の種類から言って、突然Lvの高いドラゴンがいる訳がない。
それじゃあ誰もダンジョンを攻略出来ないだろう。
多分、もっと深いダンジョンにいるんじゃないのか?
「ね~ね~、ドラゴンって換金したら幾らくらいになるのかな?」
気の早い妹は、既にドラゴンを狩った後の話をしだした。
俺達の持っているマジックバッグ20㎥で入るのか?
浮き立つ妹に、注意を促すよう声を掛ける。
「オリハルコンゴーレムよりは高いだろう。さあ最終階だから、油断しないで行くぞ」
「了解!」
返事だけはよい沙良が、ニコニコしながら元気に答えてくれる。
きっと頭の中はドラゴンに会う事で一杯だろう。
ダンジョン地下1階から地下9階まで、最短距離で駆け抜ける。
一度安全地帯に寄って、ホームの自宅でトイレ休憩を済ませたら地下10階だ。
果たして地下10階にいるのは、ドラゴンかダンジョンマスターか……。
地下10階に到着。
沙良の斜め前に陣取り何があっても対処出来る位置にいた俺は、視界に入った人物の顔を見て時が止まったように動けなくなった。
一瞬、余りにも会いたいと思っていたので幻を見たのかと思った。
だってそこには11年前に亡くなった親友の旭が、当時の姿のままでいたから。
病院の医局で倒れた彼を俺は腕の中で看取った。
必死に蘇生処置をするも、息を吹き返す事なく死んでしまった親友。
一体、何故こんな場所で再会することに……。
俺は顔面蒼白になり、ただただ茫然としていた。
まるで幽霊にでも会ったかのような気分だった。
目の前にいる旭が生きているとは信じられない。
親友の旭が亡くなって11年が経ているのに、目の前の彼はまるで年を取っていないようだ。
あの日、俺が助けられなかったままの姿で目を開いて俺達の事を見ている。
ちょっと首を傾げて、一瞬考え込んでる様子だった。
その懐かしい仕草に記憶を呼び起こされる。
童顔でのんびりと穏やかな性格だった旭は、いつもワンテンポ反応が遅い。
でもその空気感が俺は好きだった。
性格は真逆と言ってもいいくらいなのに、一緒にいて疲れる事がないのは旭だけだったから……。
「旭じゃん!」
沙良の叫び声に我に返った。
「お前、なんでこんな所にいるんだよ!!」
再会した喜びより何がなんだか分からない感情に突き動かされ、気が付けば旭の胸倉を掴んで激しく揺さぶっていた。
「え? 誰っ? ……てか、なんか凄く若くなってるけど、その声は賢也…………だよね?」
いつもの呑気な感じの声で問われ、自分が若返っている事を忘れていた。
旭も俺達の姿に困惑しているんだろう。
一緒にいる沙良の事は別人になっているから、誰だか分かっていないしな。
何と説明したらよいか直ぐには思い浮かばず、俺達3人は暫く無言になった。
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