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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第227話 椎名 賢也 46 ダンジョン 地下8階 ホーリーの効果 1
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地下7階を攻略して3ヶ月。
Lvが上がらなくなったので、今日から地下8階に拠点を移す事にする。
ダンジョンに潜り続けて1年半となった。
【現在のステータス】
リーシャ・ハンフリー18歳
レベル 20
HP 1,008
MP 1,008
魔法 時空魔法(ホームLv20・アイテムBOX・マッピングLv20・召喚)
魔法 火魔法(ファイアーボールLv8、ファイアーアローLv5)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv8)
魔法 土魔法(アースボールLv8)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv8)
魔法 石化魔法(石化Lv3)
魔法 雷魔法(サンダーアローLv5)
椎名 賢也20歳
レベル 20
HP 1,050
MP 1,050
魔法 光魔法(ヒールLv9・ホーリーLv7・ライトボールLv9)
魔法 火魔法(ファイアーボールLv8・ファイアーアローLv5)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv8)
魔法 土魔法(アースボールLv8)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv8)
魔法 石化魔法(石化Lv3)
魔法 雷魔法(サンダーアローLv5)
2人共Lvが20になった。
各種魔法レベルも順調に上がっている。
一番多用するヒールとライトボールはLv9だ。
Lv9の魔法は消費MPが多いが、全てのLvを使用出来るようになったので問題ない。
俺のマンションまで後10Lvだ。
異世界で2度目の20歳を迎える事になったが、特に感慨はないな。
中身は56歳のおっさんだ。
体が若くなったお陰でアレコレ試してみたい事があるが、残念ながら息子は未使用のままだ。
俺はいつまで卵型のお世話になるんだろうか?
異世界の女性と交際しない事で、とんだ弊害もあったものだ。
俺はこのまま一生童貞なのか……。
いや、体は同じだから体験済みではあるんだろう。
だがしかし、相手がいないのはキツイなぁ。
娼館に行くのは病気が怖くて無理だ。
どのみち沙良と一緒に行動している時点で行けない訳だが、何か方法はないだろうか?
ダンジョンに向かう乗合馬車の中で、邪な考えに耽っていると沙良が脇腹を突いてきた。
あ? 何だ?
どうやら話しかけられていたらしい。
「お兄ちゃん。私の話ちゃんと聞いてた? 今日から地下8階の攻略をするんだから、最終攻略組の冒険者達に失礼にならないよう挨拶するんだよ」
沙良は事前に日本製のタオルを人数分用意していたな。
引っ越し時の定番だ。
まぁ拠点を移して安全地帯で3ケ月お世話になるんだから、手土産くらいあった方がいいだろう。
「分かっている。攻略は夜間だから、余り接触する機会はないかも知れないが挨拶は大事だからな」
「ならいいけど。さっきは何ぼ~っとしてたの?」
「あぁ、地下8階の地図をちゃんと記憶してるか確認してたんだ」
まさか女性とイタしたいと考えていたとは答えられない。
馬鹿正直に妹に告白する内容じゃないだろう。
俺は沙良が納得するように無難な回答をした。
妹はマッピングを使用しているから、地図を覚える必要がない。
元々運転免許もなく方向音痴なので、地図を見ても覚える事は出来ないだろう。
そうこうしている内にダンジョンに到着だ。
いつものように入場料銀貨1枚(1万円)を払い中に入ると、地下1階から地下8階まで最短距離で駆け抜ける。
この間、俺は沙良の後ろを付いていき横合いからくる魔物の対処だ。
沙良も魔法を使用してさくさく倒し、アイテムBOXに収納している。
さてここから地下8階。
【ダンジョン地下8階 常設依頼 C級】
ゾンビ1匹 銀貨5枚(魔石)
グール1匹 銀貨5枚(魔石)
スケルトン1匹 銀貨5枚(魔石)
ゴースト1体 銀貨5枚(魔石)
リビングアーマ1体 金貨5枚(魔石・本体必要)
リッチ1体 金貨5枚(魔石・杖必要)
オリハルコンゴーレム1体 金貨200枚(魔石・本体必要)
冒険者ギルドで確認はしていたが、見事にアンデッドだらけの階層だ。
沙良の出番は、オリハルコンゴーレムに相対した時くらいか。
ここは俺がホーリーで無双するしかない!
今まで治療の際に一緒に掛けてきたのでLvは7になっている。
攻撃魔法として使用するのは初めてだが、何Lvを使えば一番効果的だろうか?
階段を下って地下8階に足を踏み入れた瞬間、明らかに纏う空気が変化する。
こうなんとも言えないぞわぞわした感じだ。
そして分かってはいたが、僅かな腐敗臭もする。
これは魔物から発される臭いだろうか?
ゾンビやグールがいたんだっけな……。
違いがあまり分からないが、要は動く死体なんだろう。
そしてこの背中をゾクゾクさせるような空気感は、ゴーストやリッチが原因なのか?
出来れば、アンデッド階に長居したくはないな。
オリハルコンゴーレムさえいなければ、さっさと地下9階に移動したいくらいだ。
しかし、この魔物だけ属性が違うのが腑に落ちない。
何故1種類だけアンデッドではないのか……。
その理由が分かるのは、俺達が地下10階の攻略をした後の事だった――。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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Lvが上がらなくなったので、今日から地下8階に拠点を移す事にする。
ダンジョンに潜り続けて1年半となった。
【現在のステータス】
リーシャ・ハンフリー18歳
レベル 20
HP 1,008
MP 1,008
魔法 時空魔法(ホームLv20・アイテムBOX・マッピングLv20・召喚)
魔法 火魔法(ファイアーボールLv8、ファイアーアローLv5)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv8)
魔法 土魔法(アースボールLv8)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv8)
魔法 石化魔法(石化Lv3)
魔法 雷魔法(サンダーアローLv5)
椎名 賢也20歳
レベル 20
HP 1,050
MP 1,050
魔法 光魔法(ヒールLv9・ホーリーLv7・ライトボールLv9)
魔法 火魔法(ファイアーボールLv8・ファイアーアローLv5)
魔法 水魔法(ウォーターボールLv8)
魔法 土魔法(アースボールLv8)
魔法 風魔法(ウィンドボールLv8)
魔法 石化魔法(石化Lv3)
魔法 雷魔法(サンダーアローLv5)
2人共Lvが20になった。
各種魔法レベルも順調に上がっている。
一番多用するヒールとライトボールはLv9だ。
Lv9の魔法は消費MPが多いが、全てのLvを使用出来るようになったので問題ない。
俺のマンションまで後10Lvだ。
異世界で2度目の20歳を迎える事になったが、特に感慨はないな。
中身は56歳のおっさんだ。
体が若くなったお陰でアレコレ試してみたい事があるが、残念ながら息子は未使用のままだ。
俺はいつまで卵型のお世話になるんだろうか?
異世界の女性と交際しない事で、とんだ弊害もあったものだ。
俺はこのまま一生童貞なのか……。
いや、体は同じだから体験済みではあるんだろう。
だがしかし、相手がいないのはキツイなぁ。
娼館に行くのは病気が怖くて無理だ。
どのみち沙良と一緒に行動している時点で行けない訳だが、何か方法はないだろうか?
ダンジョンに向かう乗合馬車の中で、邪な考えに耽っていると沙良が脇腹を突いてきた。
あ? 何だ?
どうやら話しかけられていたらしい。
「お兄ちゃん。私の話ちゃんと聞いてた? 今日から地下8階の攻略をするんだから、最終攻略組の冒険者達に失礼にならないよう挨拶するんだよ」
沙良は事前に日本製のタオルを人数分用意していたな。
引っ越し時の定番だ。
まぁ拠点を移して安全地帯で3ケ月お世話になるんだから、手土産くらいあった方がいいだろう。
「分かっている。攻略は夜間だから、余り接触する機会はないかも知れないが挨拶は大事だからな」
「ならいいけど。さっきは何ぼ~っとしてたの?」
「あぁ、地下8階の地図をちゃんと記憶してるか確認してたんだ」
まさか女性とイタしたいと考えていたとは答えられない。
馬鹿正直に妹に告白する内容じゃないだろう。
俺は沙良が納得するように無難な回答をした。
妹はマッピングを使用しているから、地図を覚える必要がない。
元々運転免許もなく方向音痴なので、地図を見ても覚える事は出来ないだろう。
そうこうしている内にダンジョンに到着だ。
いつものように入場料銀貨1枚(1万円)を払い中に入ると、地下1階から地下8階まで最短距離で駆け抜ける。
この間、俺は沙良の後ろを付いていき横合いからくる魔物の対処だ。
沙良も魔法を使用してさくさく倒し、アイテムBOXに収納している。
さてここから地下8階。
【ダンジョン地下8階 常設依頼 C級】
ゾンビ1匹 銀貨5枚(魔石)
グール1匹 銀貨5枚(魔石)
スケルトン1匹 銀貨5枚(魔石)
ゴースト1体 銀貨5枚(魔石)
リビングアーマ1体 金貨5枚(魔石・本体必要)
リッチ1体 金貨5枚(魔石・杖必要)
オリハルコンゴーレム1体 金貨200枚(魔石・本体必要)
冒険者ギルドで確認はしていたが、見事にアンデッドだらけの階層だ。
沙良の出番は、オリハルコンゴーレムに相対した時くらいか。
ここは俺がホーリーで無双するしかない!
今まで治療の際に一緒に掛けてきたのでLvは7になっている。
攻撃魔法として使用するのは初めてだが、何Lvを使えば一番効果的だろうか?
階段を下って地下8階に足を踏み入れた瞬間、明らかに纏う空気が変化する。
こうなんとも言えないぞわぞわした感じだ。
そして分かってはいたが、僅かな腐敗臭もする。
これは魔物から発される臭いだろうか?
ゾンビやグールがいたんだっけな……。
違いがあまり分からないが、要は動く死体なんだろう。
そしてこの背中をゾクゾクさせるような空気感は、ゴーストやリッチが原因なのか?
出来れば、アンデッド階に長居したくはないな。
オリハルコンゴーレムさえいなければ、さっさと地下9階に移動したいくらいだ。
しかし、この魔物だけ属性が違うのが腑に落ちない。
何故1種類だけアンデッドではないのか……。
その理由が分かるのは、俺達が地下10階の攻略をした後の事だった――。
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