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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第218話 椎名 賢也 37 ダンジョン 地下5階 ミスリル製の解体ナイフ 2
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安全地帯に到着するとテントの数は5個。
テントの数が少ない所為か随分広く感じる。
マジックテントを設置し、テントの中からホームの自宅へ戻ってトイレ&休憩。
沙良が仲良くなった女性冒険者に聞いた話では、地下5階を拠点としている冒険者はクランの配送を請け負っているので基本攻略はしないみたいだ。
毎日、地下5階から地下4階の安全地帯へ満杯になったマジックバッグと交換に、ポーション類や水や食料が入ったマジックバッグを配達するだけの仕事らしい。
道中の魔物を狩れる実力が無いと無理だろうけど、配送料だけで生活出来るならクランに入って安全を求めるのも頷ける。
地下8階を攻略しているクランは各階層に配送人がいるため、50人は必要になるらしい。
配送料を払い、1ケ月ずっとダンジョン生活を送るのは苦痛じゃないんだろうか?
俺には無理だな……。
テントから出て攻略開始。
この階層はゴブリン系とオーク系がメインの所為か、魔物の数が多い。
沙良はゴブリン相手に石化の魔法を多用して無双している。
俺は魔石取りに追われる事になった。
新品の解体ナイフだが、何十匹と魔石を取り続けていると切れ味が鈍くなる。
一番安い鉄製の銀貨1枚(1万円)の物じゃ仕方ないか。
これから先、魔石を取る必要がある魔物も出てくるだろうから、もう少し高い物に買い替えよう。
5日後。
冒険者ギルドに換金に行った。
今回は地下4階より狩った魔物の数が多いので期待出来る。
オーク80匹 銀貨960枚
オークメイジ70匹 銀貨1,050枚
ハイオーク50匹 銀貨1,000枚
ストーンゴレーム魔石30個 銀貨210枚
ゴブリンメイジ魔石120個 銀貨120枚
ハイゴブリン魔石80個 銀貨80枚、その他色々。
なんと5日間で3,000万超えだ!
月収1億2千万円となる。
こりゃクラン作って配送料払っても問題ないだろう。
ダンジョンは本当に稼げるな。
土曜日。
教会の炊き出しの後で、解体ナイフを買い替えたいと武器屋に行く。
沙良は魔石取りをしないので、俺の切れ味が悪いと言う言葉通りに了解してくれた。
まぁ、砥ぎ直せば今使用している物でも大丈夫なんだが……。
俺は武器を持っていないので、異世界に来てどうしても欲しい物があった。
それは男のロマンだと言える。
ミスリル製の剣だ!
だかしかし剣は購入しても使用しないので、ミスリル製の解体ナイフを手に入れようと密かに決めていたのだ。
俺は武器屋の親父にミスリル製の解体ナイフを注文した。
勿論、既製品では売ってないので特注品となる。
武器屋の親父はそんな注文を受けた事がないと最初は非常に渋っていたが、今地下5階を攻略中だと言うと態度が変わった。
地下7階にはミスリルゴーレムが出現する。
その階層まであと2階。
俺は分かっているぞという風に、ニヤリと笑った。
武器屋としては、冒険者ギルドから購入するより冒険者から直接買った方が安く済む。
俺としても横流しするのはやぶさかではない。
親父とアイコンタクトを交わして、料金の金貨1枚(100万円)を沙良に払ってもらう。
序に今使用している鉄製の解体ナイフの砥ぎ直しを依頼する。
ミスリル製の解体ナイフを注文したお陰か、砥ぎ直し料金の銅貨1枚(1,000円)は無料になった。
俺達2人のやり取りに沙良は気が付く事も無く、ミスリル製の高い解体ナイフは本当に必要なのかとブツブツ言っていたが、俺は聞いていない振りをしておいた。
ダンジョン攻略中も、注文した解体ナイフの事が楽しみで魔石取りの最中につい顔が綻んでしまう。
性能の違いはあるのか、そればかりが気になった。
1週間後。
とうとう、俺の念願だったミスリル製の解体ナイフが手に入った!
見よ、この輝きを!
解体屋の親父もよい仕事が出来たのか、渡す時は満足そうだった。
次はオリハルコン製か?
いや、アダマンタイトとかヒヒイロカネとかこの世界にはあるかも知れない。
ここは男のロマン全開で、是非《ぜひ》全種類コンプリートといきたい所だな。
おっと、心の声が漏れていたようだ。
沙良がジト目で見てきたよ。
いいじゃないか、解体ナイフの1本や2本くらい。
俺達は月収億超えているんだぞ?
偶には贅沢させてくれ!
翌週。
新品のミスリル製の解体ナイフでハイゴブリンの魔石取りを試してみると、驚く程の切れ味だった。
これは良い物が手に入った!
異世界で欲しい物はなかったが、次回はオリハルコンゴーレムの素材を渡してまた注文しようと思う。
素材を提供すれば作成代金は安く済むので、沙良も煩くは言わないだろう……。
そして3ケ月後。
Lvが上がらなくなったので、俺達は来週から地下6階へ拠点を移す事にした。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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テントの数が少ない所為か随分広く感じる。
マジックテントを設置し、テントの中からホームの自宅へ戻ってトイレ&休憩。
沙良が仲良くなった女性冒険者に聞いた話では、地下5階を拠点としている冒険者はクランの配送を請け負っているので基本攻略はしないみたいだ。
毎日、地下5階から地下4階の安全地帯へ満杯になったマジックバッグと交換に、ポーション類や水や食料が入ったマジックバッグを配達するだけの仕事らしい。
道中の魔物を狩れる実力が無いと無理だろうけど、配送料だけで生活出来るならクランに入って安全を求めるのも頷ける。
地下8階を攻略しているクランは各階層に配送人がいるため、50人は必要になるらしい。
配送料を払い、1ケ月ずっとダンジョン生活を送るのは苦痛じゃないんだろうか?
俺には無理だな……。
テントから出て攻略開始。
この階層はゴブリン系とオーク系がメインの所為か、魔物の数が多い。
沙良はゴブリン相手に石化の魔法を多用して無双している。
俺は魔石取りに追われる事になった。
新品の解体ナイフだが、何十匹と魔石を取り続けていると切れ味が鈍くなる。
一番安い鉄製の銀貨1枚(1万円)の物じゃ仕方ないか。
これから先、魔石を取る必要がある魔物も出てくるだろうから、もう少し高い物に買い替えよう。
5日後。
冒険者ギルドに換金に行った。
今回は地下4階より狩った魔物の数が多いので期待出来る。
オーク80匹 銀貨960枚
オークメイジ70匹 銀貨1,050枚
ハイオーク50匹 銀貨1,000枚
ストーンゴレーム魔石30個 銀貨210枚
ゴブリンメイジ魔石120個 銀貨120枚
ハイゴブリン魔石80個 銀貨80枚、その他色々。
なんと5日間で3,000万超えだ!
月収1億2千万円となる。
こりゃクラン作って配送料払っても問題ないだろう。
ダンジョンは本当に稼げるな。
土曜日。
教会の炊き出しの後で、解体ナイフを買い替えたいと武器屋に行く。
沙良は魔石取りをしないので、俺の切れ味が悪いと言う言葉通りに了解してくれた。
まぁ、砥ぎ直せば今使用している物でも大丈夫なんだが……。
俺は武器を持っていないので、異世界に来てどうしても欲しい物があった。
それは男のロマンだと言える。
ミスリル製の剣だ!
だかしかし剣は購入しても使用しないので、ミスリル製の解体ナイフを手に入れようと密かに決めていたのだ。
俺は武器屋の親父にミスリル製の解体ナイフを注文した。
勿論、既製品では売ってないので特注品となる。
武器屋の親父はそんな注文を受けた事がないと最初は非常に渋っていたが、今地下5階を攻略中だと言うと態度が変わった。
地下7階にはミスリルゴーレムが出現する。
その階層まであと2階。
俺は分かっているぞという風に、ニヤリと笑った。
武器屋としては、冒険者ギルドから購入するより冒険者から直接買った方が安く済む。
俺としても横流しするのはやぶさかではない。
親父とアイコンタクトを交わして、料金の金貨1枚(100万円)を沙良に払ってもらう。
序に今使用している鉄製の解体ナイフの砥ぎ直しを依頼する。
ミスリル製の解体ナイフを注文したお陰か、砥ぎ直し料金の銅貨1枚(1,000円)は無料になった。
俺達2人のやり取りに沙良は気が付く事も無く、ミスリル製の高い解体ナイフは本当に必要なのかとブツブツ言っていたが、俺は聞いていない振りをしておいた。
ダンジョン攻略中も、注文した解体ナイフの事が楽しみで魔石取りの最中につい顔が綻んでしまう。
性能の違いはあるのか、そればかりが気になった。
1週間後。
とうとう、俺の念願だったミスリル製の解体ナイフが手に入った!
見よ、この輝きを!
解体屋の親父もよい仕事が出来たのか、渡す時は満足そうだった。
次はオリハルコン製か?
いや、アダマンタイトとかヒヒイロカネとかこの世界にはあるかも知れない。
ここは男のロマン全開で、是非《ぜひ》全種類コンプリートといきたい所だな。
おっと、心の声が漏れていたようだ。
沙良がジト目で見てきたよ。
いいじゃないか、解体ナイフの1本や2本くらい。
俺達は月収億超えているんだぞ?
偶には贅沢させてくれ!
翌週。
新品のミスリル製の解体ナイフでハイゴブリンの魔石取りを試してみると、驚く程の切れ味だった。
これは良い物が手に入った!
異世界で欲しい物はなかったが、次回はオリハルコンゴーレムの素材を渡してまた注文しようと思う。
素材を提供すれば作成代金は安く済むので、沙良も煩くは言わないだろう……。
そして3ケ月後。
Lvが上がらなくなったので、俺達は来週から地下6階へ拠点を移す事にした。
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