63 / 709
第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第196話 椎名 賢也 15 ダンジョン マジックテントの購入
しおりを挟む
ダンジョンから出てホームへ帰宅。
沙良が朝作った弁当を食べながら、トイレ事情が問題だと深刻に話し出す。
日本の清潔なトイレに慣れているので、確かに異世界の簡易トイレでするのは難しいだろう。
俺はマジックバッグがあるくらいだから、マジックテントがあるかも知れないと提案してみた。
ダンジョンからホームに移転する際、テント内で行えばいつでも問題なくホームに帰る事が出来るだろう。
沙良は俺から聞いた提案を呑んで、魔道具屋に行く事にしたようだ。
お弁当のおにぎりを4個食べると沙良が驚いていた。
いやこの体、若い所為かお腹が空いて仕方無いんだよ。
おかずも色々あるし、全部手作りで冷凍食品は一つもない。
毎日、お弁当を作るのは大変じゃないか? と一度聞いてみたが、時間停止のアイテムBOXがあるから作り置きした料理を詰めるだけで簡単だと言われた。
俺は正直、日本で居た頃より美味しい食事を食べる事が出来て幸せだ。
男の1人暮らしで外食や店屋物ばかりだったからな。
コンビニ弁当と比べるのもどうかと思うが、沙良の料理の腕は本当に母親譲りで助かっている。
俺の好物も把握しているし、味付けも俺好みに合わせてくれている優しい妹なのだ。
目の前の、他人としか思えない美少女の顔を見る。
未だに視覚が妹と認識するまでに、一瞬誤差が生じてしまうのはどうしたものか……。
元はリーシャ・ハンフリーという名前の公爵令嬢だったんだ。
両親の容姿が、とても優れていたんだろう。
沙良には無い品のようなものもある。
性格も話し方も妹には違いないんだが、いかんせん年齢と声や容姿が違い過ぎて戸惑う事が多い。
俺は妹としてだけじゃなく、人様の娘を預かるという責任を強く認識している。
絶対に何があっても妹を死なせる事はしない。
その為に、たとえ人を殺める事になろうとも……。
日本のように法律がしっかりと定められている世界じゃないんだ。
人を助けるという医者の信念とは真逆の行為だが、俺はもうその覚悟を決めていた。
もしも沙良に危険が及んだ場合、躊躇う事は一切無いだろう。
昼食を食べ終わり異世界のダンジョン前に移転する。
再び乗合馬車に乗り冒険者ギルドまで戻る事になった。
乗り合わせた4人組の冒険者は全員無言で、何を考えているのか分からない。
1時間は苦痛だった。
沙良も居心地が悪そうだ。
魔道具屋に寄ってテントを調べると、やはりマジックテントが置いてある。
普通のテントもあるが、マジックテントには侵入者防止の結界が付与されていた。
沙良の身の安全の為にも、ここはマジックテントを買うべきだろう。
「あった、これにしよう!」
そう言って沙良が指をさしたのは6人用のマジックテントだ。
「6人用って、必要か?」
「小さいより、大きい方がいいじゃん!」
「あ~、好きにしろ」
金の心配はいらないので、沙良の好きにさせる。
どうせテントで寝る事は無いんだから2人用で良かったのにな。
6人用のマジックテントに金貨3枚(300万円)支払うと、店主がランタンを1つおまけしてくれた。
燃料に使われているのは、ファイヤースライムの魔石らしい。
この世界の物に興味は無いが、魔道具がどういう風に作られているのかは少し知りたいと思った。
俺達が持っている魔道具はマジックバッグ6個。
角ウサギが10匹入る物2個・金貨1枚(100万円)。
ボア・ベアが1匹入る物2個・金貨2枚(200万円)。
先日購入したマジックバッグ10㎥2個・金貨30枚(3千万円)。
と、いずれも高額となっている。
ファイヤースライムの魔石を使う魔道具があるのなら、他の属性スライムを使用した魔道具もある筈だ。
例えば水が湧き出る水筒とか……。
ウォータースライムの魔石があれば、作れそうじゃないか?
それに冒険者には売れそうな商品だ。
馬車移動しか出来ない異世界では、コンビニも無いから必需品だろう。
他にもファイヤースライムの魔石を使用した料理道具があるかも知れない。
毎回、薪を使用しダンジョン内で料理を作るのは大変そうだ。
錬金術師か魔道具職人なんてのも、いるのかもな。
折り畳む事が出来ないマジックテントを、今日購入したマジックバッグ10㎥の中に一度入れる。
容量を圧迫するので、後で沙良のアイテムBOXに入れ替えてもらおう。
なるべくなら魔物を沢山狩って、マジックバッグ10㎥の方に入れておきたい。
マジックテントに付いている魔石に血を垂らし使用者登録をする。
これもギルドカードと一緒で、血液で個人を特定しているんだろう。
何気に、ここだけ技術が高い。
俺の常識では有り得ないんだが……。
魔法が使用出来ると予想外の発展を遂げるらしい。
最後にマジックバッグは形が一緒だけど容量の違いは魔法使いには分かるので、注意した方がよいとアドバイスを受けた。
1つ金貨15枚(1千500万円)もする高額商品だ。
盗まれないよう、心配してくれたんだろう。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
沙良が朝作った弁当を食べながら、トイレ事情が問題だと深刻に話し出す。
日本の清潔なトイレに慣れているので、確かに異世界の簡易トイレでするのは難しいだろう。
俺はマジックバッグがあるくらいだから、マジックテントがあるかも知れないと提案してみた。
ダンジョンからホームに移転する際、テント内で行えばいつでも問題なくホームに帰る事が出来るだろう。
沙良は俺から聞いた提案を呑んで、魔道具屋に行く事にしたようだ。
お弁当のおにぎりを4個食べると沙良が驚いていた。
いやこの体、若い所為かお腹が空いて仕方無いんだよ。
おかずも色々あるし、全部手作りで冷凍食品は一つもない。
毎日、お弁当を作るのは大変じゃないか? と一度聞いてみたが、時間停止のアイテムBOXがあるから作り置きした料理を詰めるだけで簡単だと言われた。
俺は正直、日本で居た頃より美味しい食事を食べる事が出来て幸せだ。
男の1人暮らしで外食や店屋物ばかりだったからな。
コンビニ弁当と比べるのもどうかと思うが、沙良の料理の腕は本当に母親譲りで助かっている。
俺の好物も把握しているし、味付けも俺好みに合わせてくれている優しい妹なのだ。
目の前の、他人としか思えない美少女の顔を見る。
未だに視覚が妹と認識するまでに、一瞬誤差が生じてしまうのはどうしたものか……。
元はリーシャ・ハンフリーという名前の公爵令嬢だったんだ。
両親の容姿が、とても優れていたんだろう。
沙良には無い品のようなものもある。
性格も話し方も妹には違いないんだが、いかんせん年齢と声や容姿が違い過ぎて戸惑う事が多い。
俺は妹としてだけじゃなく、人様の娘を預かるという責任を強く認識している。
絶対に何があっても妹を死なせる事はしない。
その為に、たとえ人を殺める事になろうとも……。
日本のように法律がしっかりと定められている世界じゃないんだ。
人を助けるという医者の信念とは真逆の行為だが、俺はもうその覚悟を決めていた。
もしも沙良に危険が及んだ場合、躊躇う事は一切無いだろう。
昼食を食べ終わり異世界のダンジョン前に移転する。
再び乗合馬車に乗り冒険者ギルドまで戻る事になった。
乗り合わせた4人組の冒険者は全員無言で、何を考えているのか分からない。
1時間は苦痛だった。
沙良も居心地が悪そうだ。
魔道具屋に寄ってテントを調べると、やはりマジックテントが置いてある。
普通のテントもあるが、マジックテントには侵入者防止の結界が付与されていた。
沙良の身の安全の為にも、ここはマジックテントを買うべきだろう。
「あった、これにしよう!」
そう言って沙良が指をさしたのは6人用のマジックテントだ。
「6人用って、必要か?」
「小さいより、大きい方がいいじゃん!」
「あ~、好きにしろ」
金の心配はいらないので、沙良の好きにさせる。
どうせテントで寝る事は無いんだから2人用で良かったのにな。
6人用のマジックテントに金貨3枚(300万円)支払うと、店主がランタンを1つおまけしてくれた。
燃料に使われているのは、ファイヤースライムの魔石らしい。
この世界の物に興味は無いが、魔道具がどういう風に作られているのかは少し知りたいと思った。
俺達が持っている魔道具はマジックバッグ6個。
角ウサギが10匹入る物2個・金貨1枚(100万円)。
ボア・ベアが1匹入る物2個・金貨2枚(200万円)。
先日購入したマジックバッグ10㎥2個・金貨30枚(3千万円)。
と、いずれも高額となっている。
ファイヤースライムの魔石を使う魔道具があるのなら、他の属性スライムを使用した魔道具もある筈だ。
例えば水が湧き出る水筒とか……。
ウォータースライムの魔石があれば、作れそうじゃないか?
それに冒険者には売れそうな商品だ。
馬車移動しか出来ない異世界では、コンビニも無いから必需品だろう。
他にもファイヤースライムの魔石を使用した料理道具があるかも知れない。
毎回、薪を使用しダンジョン内で料理を作るのは大変そうだ。
錬金術師か魔道具職人なんてのも、いるのかもな。
折り畳む事が出来ないマジックテントを、今日購入したマジックバッグ10㎥の中に一度入れる。
容量を圧迫するので、後で沙良のアイテムBOXに入れ替えてもらおう。
なるべくなら魔物を沢山狩って、マジックバッグ10㎥の方に入れておきたい。
マジックテントに付いている魔石に血を垂らし使用者登録をする。
これもギルドカードと一緒で、血液で個人を特定しているんだろう。
何気に、ここだけ技術が高い。
俺の常識では有り得ないんだが……。
魔法が使用出来ると予想外の発展を遂げるらしい。
最後にマジックバッグは形が一緒だけど容量の違いは魔法使いには分かるので、注意した方がよいとアドバイスを受けた。
1つ金貨15枚(1千500万円)もする高額商品だ。
盗まれないよう、心配してくれたんだろう。
--------------------------------------
お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
--------------------------------------
500
お気に入りに追加
6,072
あなたにおすすめの小説
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
貴方の隣で私は異世界を謳歌する
紅子
ファンタジー
あれ?わたし、こんなに小さかった?ここどこ?わたしは誰?
あああああ、どうやらわたしはトラックに跳ねられて異世界に来てしまったみたい。なんて、テンプレ。なんで森の中なのよ。せめて、街の近くに送ってよ!こんな幼女じゃ、すぐ死んじゃうよ。言わんこっちゃない。
わたし、どうなるの?
不定期更新 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。