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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第163話 迷宮都市 地下13階 読み聞かせの披露
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一通り担架の作り方や搬送の仕方を教えながら、実践(一部寸劇が混じってるけど)もして本日の講義は終了。
冒険者達には初めて聞く内容らしく好評だったみたいだ。
兄も皆の反応に満足したようで機嫌が良い。
最後に同じクランメンバーへ担架の作り方や、搬送の仕方を徹底させてほしいと兄は言い戻ってきた。
約1時間半に渡って喋り続けた兄を、私は褒め称える。
「お兄ちゃん流石、外科部長してただけの事はあるね。講義、大成功だったみたいだよ!」
「ありがとう。これで少しでも命を繋ぐ時間が増えたと思う。また機会があったら、こういう時間を作ってみても良いかもな」
「うん、是非そうしてあげて。1日や2日攻略を中止したって構わないんだから、なるべく沢山の知識を持ってもらうのは大切だよ」
「そうだな、旭も講師役が出来るだろ? お前も何か考えておけよ」
「えっ、俺も講師するの? 現役から随分経ってるんだけど……」
「何も専門的な話をする必要はない。基本的な応急処置や手当の方法を言うだけだぞ。昔、散々やったじゃないか」
あまり積極的じゃない旭を兄がひと睨みすると、諦めたのか降参したようだ。
「わっ、分かった。何か考えておくよ」
残り時間で各自の攻略を終え安全地帯へ。
テント内から自宅に戻りトイレ休憩。
夕食はダンクさん、アマンダさんのパーティーと一緒だ。
ダンクさんの所は、『フレンチトースト』・『ミートボール』・『トマトスープ』。
アマンダさんの所は、オーク肉を使用した『カツサンド』・『フライドポテト』・『トマトスープ』。
私達の本日のメニューは、『ナン』・『バーベキュー』・デザートの梨だ。
マジックキノコ・玉ねぎ・じゃがいも・人参を切る。
ミノタウロスの肉を薄く切り、ハイオークのねぎまを串に刺して『ナン』を焼けば終了。
とうもろこしの収穫が楽しみで仕方ない。
きっと、バーベキューでとうもろこしを焼けば美味しいだろう。
塩茹でしたのも良いけど、屋台で売っている焼きとうもろこしは何故か食べたくなるんだよね~。
1本500円とか平気でするけど……。
広告品なら1本100円で売ってるのになぁ~。
お祭り価格は諦め醤油の焦げる香ばしい匂いに誘われ、ついつい購入してしまう。
あぁ、コーンバターも捨てがたい!
あれは中毒性がある食べ物だと思う。
バターが、いつか手に入るといいなぁ~。
今日も楽しく皆と会話しながら食事を楽しんでいると、兄が講義した内容に冒険者達が口々にお礼の言葉を述べた。
担架も講義後、早速作製してくれたようだ。
マジックバッグの常備品として、クラン内に徹底させるとアマンダさんは言ってくれる。
実際に自分が担架に乗って運ばれた時、安定感の違いを実感したそうだ。
怪我をすると不安になる気持ちが、少しでも和らげばいいなと思う。
デザートの梨を配り皆で食べ終えると、物語の読み聞かせ練習が始まる。
あれからこの世界の文字に翻訳した物を、2枚ずつ羊皮紙へ書き写しリーダーに渡してあげたのだ。
コピーとか出来ないから少し大変だったけど……。
その成果もあって、皆台詞はバッチリ覚えたらしい。
ダンクさんのパーティーは、これから赤ずきんちゃんの話を披露してくれるようだ。
……何故ミスマッチな配役にしたのかなぁ~。
普通リリーさんが赤ずきんちゃん役で、狼役はダンクさんじゃないの?
逆にするって、それは受けを狙いすぎ!
子供達は、もっと普通に読んでほしいと思うよ。
アマンダさんのパーティーは、シンデレラの話を披露してくれた。
……アマンダさん王子役、何気に似合ってますけど相手役をする主人公のケリーさんと逆ですよね!
冒険者達は非常にノリが良かった。
そして、かなり内容がアレンジされている。
アマンダさんが王子役の時点で、お察しの通りだよ。
これ一応、女の子の夢と希望が叶う話なんだけどなぁ。
話を聞いた子供達が、どう思うのか……。
3週間後の読み聞かせに一末の不安を抱きつつ、今日も長い夕食会はまだまだ続きそうであった。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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冒険者達には初めて聞く内容らしく好評だったみたいだ。
兄も皆の反応に満足したようで機嫌が良い。
最後に同じクランメンバーへ担架の作り方や、搬送の仕方を徹底させてほしいと兄は言い戻ってきた。
約1時間半に渡って喋り続けた兄を、私は褒め称える。
「お兄ちゃん流石、外科部長してただけの事はあるね。講義、大成功だったみたいだよ!」
「ありがとう。これで少しでも命を繋ぐ時間が増えたと思う。また機会があったら、こういう時間を作ってみても良いかもな」
「うん、是非そうしてあげて。1日や2日攻略を中止したって構わないんだから、なるべく沢山の知識を持ってもらうのは大切だよ」
「そうだな、旭も講師役が出来るだろ? お前も何か考えておけよ」
「えっ、俺も講師するの? 現役から随分経ってるんだけど……」
「何も専門的な話をする必要はない。基本的な応急処置や手当の方法を言うだけだぞ。昔、散々やったじゃないか」
あまり積極的じゃない旭を兄がひと睨みすると、諦めたのか降参したようだ。
「わっ、分かった。何か考えておくよ」
残り時間で各自の攻略を終え安全地帯へ。
テント内から自宅に戻りトイレ休憩。
夕食はダンクさん、アマンダさんのパーティーと一緒だ。
ダンクさんの所は、『フレンチトースト』・『ミートボール』・『トマトスープ』。
アマンダさんの所は、オーク肉を使用した『カツサンド』・『フライドポテト』・『トマトスープ』。
私達の本日のメニューは、『ナン』・『バーベキュー』・デザートの梨だ。
マジックキノコ・玉ねぎ・じゃがいも・人参を切る。
ミノタウロスの肉を薄く切り、ハイオークのねぎまを串に刺して『ナン』を焼けば終了。
とうもろこしの収穫が楽しみで仕方ない。
きっと、バーベキューでとうもろこしを焼けば美味しいだろう。
塩茹でしたのも良いけど、屋台で売っている焼きとうもろこしは何故か食べたくなるんだよね~。
1本500円とか平気でするけど……。
広告品なら1本100円で売ってるのになぁ~。
お祭り価格は諦め醤油の焦げる香ばしい匂いに誘われ、ついつい購入してしまう。
あぁ、コーンバターも捨てがたい!
あれは中毒性がある食べ物だと思う。
バターが、いつか手に入るといいなぁ~。
今日も楽しく皆と会話しながら食事を楽しんでいると、兄が講義した内容に冒険者達が口々にお礼の言葉を述べた。
担架も講義後、早速作製してくれたようだ。
マジックバッグの常備品として、クラン内に徹底させるとアマンダさんは言ってくれる。
実際に自分が担架に乗って運ばれた時、安定感の違いを実感したそうだ。
怪我をすると不安になる気持ちが、少しでも和らげばいいなと思う。
デザートの梨を配り皆で食べ終えると、物語の読み聞かせ練習が始まる。
あれからこの世界の文字に翻訳した物を、2枚ずつ羊皮紙へ書き写しリーダーに渡してあげたのだ。
コピーとか出来ないから少し大変だったけど……。
その成果もあって、皆台詞はバッチリ覚えたらしい。
ダンクさんのパーティーは、これから赤ずきんちゃんの話を披露してくれるようだ。
……何故ミスマッチな配役にしたのかなぁ~。
普通リリーさんが赤ずきんちゃん役で、狼役はダンクさんじゃないの?
逆にするって、それは受けを狙いすぎ!
子供達は、もっと普通に読んでほしいと思うよ。
アマンダさんのパーティーは、シンデレラの話を披露してくれた。
……アマンダさん王子役、何気に似合ってますけど相手役をする主人公のケリーさんと逆ですよね!
冒険者達は非常にノリが良かった。
そして、かなり内容がアレンジされている。
アマンダさんが王子役の時点で、お察しの通りだよ。
これ一応、女の子の夢と希望が叶う話なんだけどなぁ。
話を聞いた子供達が、どう思うのか……。
3週間後の読み聞かせに一末の不安を抱きつつ、今日も長い夕食会はまだまだ続きそうであった。
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