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第4章 迷宮都市 ダンジョン攻略
第159話 迷宮都市 子供達の冬支度 1
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日曜日の炊き出し終了後。
先週した遊びが想像以上に楽しかったらしく、子供達からまた踊りたいとリクエストがあったから、全員でオクラホマミキサーとマイムマイムを踊る。
おっ?
マイムマイムが少し激しくなってきたかな~。
全員が満足するまで踊った後に、兄が大きいみかんを配っていった。
兄達をホームに送り届けた後。
今日は私1人で迷宮ダンジョン地下10階の、ワイルドウルフとシルバーウルフを狩りにいく。
ごめんねシルバー、お仲間を殺す事になっちゃって。
もう直ぐ、ゴールデンウルフに進化するから大丈夫だよね?
ちゃんと兄に理由を伝えて、1人でダンジョンに潜る許可を貰いましたよ。
地下10階なら問題ないと判断したのか、それでもエクスポーションを持っているか確認され、何かあったら直ぐにホームの自宅へ戻る事を約束させられたけどね……。
初めての子供のお使いかっ!?
親代わりを自負している兄は心配な様子だったけど、私は大丈夫だと言って移転した。
今回はワイルドウルフの毛皮を卸し、子供達にスヌードと耳当て(イヤーマフ)を作ってあげる心算なのだ。
冬になる前に人数が多いから加工をお願いする予定。
『肉うどん店』の母子・『製麺店』の従業員・迷宮都市とミリオネの町&リースナーの町の子供達を合わせて330人。
シルバーウルフは加工賃を安くしてもらうため、お店に卸す分を狩る。
1体のワイルドウルフから何人分が作れるか分からないけど、足りなければまた狩れば良いので、今日は取り敢えずマッピングをフル活用だ!
見つけ次第、次々と昏倒させ槍で突き刺し収納していく。
地下10階にワイルドウルフとシルバーウルフがいなくなったら終了と言いたい所だけど、皮は換金しないのでアレクおじさんのためにアウラウネとナイトメアの魔石を取り出す。
アラクネは、私にはハードルが高いので無視。
いや、だって思いっきり上半身が女性の体をしているし……。
解体場のアレクおじさんへ、久し振りにシルバーウルフを提出したら喜色満面の笑みを浮かべられた。
非常に言い辛かったけれど、皮は換金しないと言ったら落ち込まれてしまった。
お給料、歩合制なのかしら?
でも知ってるんですよ~。
去年私達が狩ったシルバーウルフ、わざわざ王都から『白銀の剣』が狩りにきたくらいだもの。
どうせまだ残ってるんですよね?
換金しなかったワイルドウルフ24匹(銀貨480枚・480万円)と、シルバーウルフ15匹分(金貨117枚・1億1千700万円)の皮を受け取り自宅に戻る。
服を着替え、前回シルバーウルフのマントを仕立ててもらったお店(華蘭)に向かった。
そう言えば私達、新品の服がこれ1着しかないわ……。
稼いでるんだから、今年は2着くらい新調しようかしら?
お店へ入ると前回の老紳士が直ぐに対応し別室に案内された。
椅子に座ると女性が紅茶をテーブルの上へ置き部屋を出ていく。
紅茶を飲み少し待つと老紳士が入ってきて、にこやかな笑顔で今日の用件を聞いてくれた。
「お客様、本日はどのような品物をお探しでしょうか?」
「以前注文したシルバーウルフのマントの仕立て上がりがとても素晴らしかったので、また注文しにきました」
「そのような事を言って頂けるとは、ありがたいお言葉で御座います」
「今日はワイルドウルフの皮を持参しているので、子供用を315人分と大人用を15人分。スヌードと耳当ての作製を、お願い出来ますか?」
「お客様……。そのスヌードと耳当てとは、どういった商品でしょう」
そう、この世界の人はマントを着ていても、誰もマフラーや耳当て(イヤーマフ)をしていない。
私は事前に羊皮紙へ描いた商品の絵を見せ説明していく。
マフラーにしようか迷ったけど、首が絞まる危険性と落としてしまう可能性を考えスヌードの方にしたのだ。
スヌードなら二重にして首に巻くから落ちないしね。
老紳士が感心したように頷くと、作製は可能だと言われたので床に大きな布を敷き、マジックバッグからワイルドウルフとシルバーウルフの皮を取り出し置いた。
「シルバーウルフの皮は購入してもらえますか?」
「勿論で御座います。昨年は卸して頂いた分を、マントに仕立てた物が全て完売致しました。今年も卸して下さるとは嬉しい限りです。ではまた今回の注文分は、勉強させて頂きましょう」
「ありがとうございます! 今回ワイルドウルフの皮は24匹分しかないんですけど、330人分これで足りますか?」
やったね!
シルバーウルフの皮を持参して正解だったよ。
「今回のような商品を作製するのは初めてですので、一度型紙を起こしてからどれくらいの皮が必要か連絡するという事でいかがですか?」
「分かりました。来週またワイルドウルフの皮を持ってきますから、必要分を教えて下さい。ちなみに、まだシルバーウルフの皮は必要ですか?」
「可能であれば、お願いしても宜しいでしょうか」
「分かりました。来週持ってきますね」
老紳士は女性を呼ぶと、シルバーウルフの代金を持ってくるよう指示を出す。
いや~、今回も良い取引だった。
15匹分を金貨120枚(1億2千万円)で購入してくれたから、魔石代の金貨3枚(300万円)は丸儲けよ!
お店を出る際は、また老紳士の丁寧な見送り付きだった。
これで今年の冬は子供達も暖かく過ごせるだろう。
まだ準備出来ていない物もあるけど、寒くなる前に用意出来るよう私も頑張らなきゃ!
あっ、自分達の分を注文するのを忘れてたわ……。
私達の分はシルバーウルフのマントと御揃いにするので、シルバーウルフの皮で作ってもらう予定だったのに。
来週、忘れずに注文しよう。
傷のないシルバーウルフの皮で作るのは嫌がられそうだけど……。
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お気に入り登録をして下さった方、エールを送って下さった方とても感謝しています。
読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。
応援して下さる皆様がいて大変励みになっています。
これからもよろしくお願い致します。
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先週した遊びが想像以上に楽しかったらしく、子供達からまた踊りたいとリクエストがあったから、全員でオクラホマミキサーとマイムマイムを踊る。
おっ?
マイムマイムが少し激しくなってきたかな~。
全員が満足するまで踊った後に、兄が大きいみかんを配っていった。
兄達をホームに送り届けた後。
今日は私1人で迷宮ダンジョン地下10階の、ワイルドウルフとシルバーウルフを狩りにいく。
ごめんねシルバー、お仲間を殺す事になっちゃって。
もう直ぐ、ゴールデンウルフに進化するから大丈夫だよね?
ちゃんと兄に理由を伝えて、1人でダンジョンに潜る許可を貰いましたよ。
地下10階なら問題ないと判断したのか、それでもエクスポーションを持っているか確認され、何かあったら直ぐにホームの自宅へ戻る事を約束させられたけどね……。
初めての子供のお使いかっ!?
親代わりを自負している兄は心配な様子だったけど、私は大丈夫だと言って移転した。
今回はワイルドウルフの毛皮を卸し、子供達にスヌードと耳当て(イヤーマフ)を作ってあげる心算なのだ。
冬になる前に人数が多いから加工をお願いする予定。
『肉うどん店』の母子・『製麺店』の従業員・迷宮都市とミリオネの町&リースナーの町の子供達を合わせて330人。
シルバーウルフは加工賃を安くしてもらうため、お店に卸す分を狩る。
1体のワイルドウルフから何人分が作れるか分からないけど、足りなければまた狩れば良いので、今日は取り敢えずマッピングをフル活用だ!
見つけ次第、次々と昏倒させ槍で突き刺し収納していく。
地下10階にワイルドウルフとシルバーウルフがいなくなったら終了と言いたい所だけど、皮は換金しないのでアレクおじさんのためにアウラウネとナイトメアの魔石を取り出す。
アラクネは、私にはハードルが高いので無視。
いや、だって思いっきり上半身が女性の体をしているし……。
解体場のアレクおじさんへ、久し振りにシルバーウルフを提出したら喜色満面の笑みを浮かべられた。
非常に言い辛かったけれど、皮は換金しないと言ったら落ち込まれてしまった。
お給料、歩合制なのかしら?
でも知ってるんですよ~。
去年私達が狩ったシルバーウルフ、わざわざ王都から『白銀の剣』が狩りにきたくらいだもの。
どうせまだ残ってるんですよね?
換金しなかったワイルドウルフ24匹(銀貨480枚・480万円)と、シルバーウルフ15匹分(金貨117枚・1億1千700万円)の皮を受け取り自宅に戻る。
服を着替え、前回シルバーウルフのマントを仕立ててもらったお店(華蘭)に向かった。
そう言えば私達、新品の服がこれ1着しかないわ……。
稼いでるんだから、今年は2着くらい新調しようかしら?
お店へ入ると前回の老紳士が直ぐに対応し別室に案内された。
椅子に座ると女性が紅茶をテーブルの上へ置き部屋を出ていく。
紅茶を飲み少し待つと老紳士が入ってきて、にこやかな笑顔で今日の用件を聞いてくれた。
「お客様、本日はどのような品物をお探しでしょうか?」
「以前注文したシルバーウルフのマントの仕立て上がりがとても素晴らしかったので、また注文しにきました」
「そのような事を言って頂けるとは、ありがたいお言葉で御座います」
「今日はワイルドウルフの皮を持参しているので、子供用を315人分と大人用を15人分。スヌードと耳当ての作製を、お願い出来ますか?」
「お客様……。そのスヌードと耳当てとは、どういった商品でしょう」
そう、この世界の人はマントを着ていても、誰もマフラーや耳当て(イヤーマフ)をしていない。
私は事前に羊皮紙へ描いた商品の絵を見せ説明していく。
マフラーにしようか迷ったけど、首が絞まる危険性と落としてしまう可能性を考えスヌードの方にしたのだ。
スヌードなら二重にして首に巻くから落ちないしね。
老紳士が感心したように頷くと、作製は可能だと言われたので床に大きな布を敷き、マジックバッグからワイルドウルフとシルバーウルフの皮を取り出し置いた。
「シルバーウルフの皮は購入してもらえますか?」
「勿論で御座います。昨年は卸して頂いた分を、マントに仕立てた物が全て完売致しました。今年も卸して下さるとは嬉しい限りです。ではまた今回の注文分は、勉強させて頂きましょう」
「ありがとうございます! 今回ワイルドウルフの皮は24匹分しかないんですけど、330人分これで足りますか?」
やったね!
シルバーウルフの皮を持参して正解だったよ。
「今回のような商品を作製するのは初めてですので、一度型紙を起こしてからどれくらいの皮が必要か連絡するという事でいかがですか?」
「分かりました。来週またワイルドウルフの皮を持ってきますから、必要分を教えて下さい。ちなみに、まだシルバーウルフの皮は必要ですか?」
「可能であれば、お願いしても宜しいでしょうか」
「分かりました。来週持ってきますね」
老紳士は女性を呼ぶと、シルバーウルフの代金を持ってくるよう指示を出す。
いや~、今回も良い取引だった。
15匹分を金貨120枚(1億2千万円)で購入してくれたから、魔石代の金貨3枚(300万円)は丸儲けよ!
お店を出る際は、また老紳士の丁寧な見送り付きだった。
これで今年の冬は子供達も暖かく過ごせるだろう。
まだ準備出来ていない物もあるけど、寒くなる前に用意出来るよう私も頑張らなきゃ!
あっ、自分達の分を注文するのを忘れてたわ……。
私達の分はシルバーウルフのマントと御揃いにするので、シルバーウルフの皮で作ってもらう予定だったのに。
来週、忘れずに注文しよう。
傷のないシルバーウルフの皮で作るのは嫌がられそうだけど……。
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