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season1
18話 葛藤
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「まずい!衛生兵!前線に行けー!」
気がかりなのは衛生兵の安全だった。
国際条約では衛生兵を意図して撃つのは禁止されてるが、こんな派手にそれを破ってるカリスが大人しく衛生兵に手を出さないとは限らない。
このままレリアさんの命令を聞くか…
でもそれじゃヒラメとチョコが死ぬ。
しかし司令官がいなければ…
「ぁぁあああああー!もう!チョコもヒラメも!迷惑かけんなよ!こんなん悩んでるくらいなら前線で死んできたほうがマシだわ!クソが!あいつら生きて帰ってきたらぶっ潰してくれるわ!」
「…レリアさん!衛生兵の援護を頼みます!」
無線で連絡するが
「何をする気ですか?基地から出ることは許しませんよ?」
口調から察したレリア。
「基地からは…出ません!」
銃を抱え固定砲台へ行くペンギン。
「くそ…おい!降りろ!」
見方を強引に引きずり下ろす。
「ガラガラ…ポン!ポン!ポン!」
「ずいぶん可愛い音してんなぁ!」
着弾場所ではとんでもない轟音だが。
無駄だった。
衛生兵はほぼ全滅。やはりカリスに人の心なんてなかったのだ。
「くそが!このままじゃチョコたちが…」
どうする…
たかが外傷の足。
走れないこともない。
他国からの応援も次から次へと来ている。
だが待つ暇もない。
「チョコ!聞こえるか!」
「ヒラメ!」
返事は来ない。
どうする…
「司令官としての職務を果たせ!」
ヒラメから無線が届く。
「ヒラメ!生きてるのか!」
「あぁ。無線落としただけだ。俺は問題ない。だがチョコが…」
「わかった。迎えに行く。」
「総員!今のまま前線を維持して上げろ!これが最後の命令だ!」
思い切り叫ぶ。
「何をする気ですか!基地から一歩も出ないでください!」
レリアが駆けつけてくる。
「僕が死んだら困るんですよね?チョコとヒラメもですよね?このまま1人くらい死ぬのと3人死ぬのどっちかから選んでください。」
「…。」
ペンギンが拳銃を自分の心臓に突きつける。
「わかりました。どうするつもりですか?私も行きます。」
「なら…車を運転してください。」
~チョコ&ヒラメ~
「くそ…まだまだ基地まで距離がある。これじゃ辿り着く前にチョコが死んじまう。」
チョコの意識はすでになくなっていた。
その時。
「なんだあれ?」
基地から一台のジープがこちらに向かってくる。
「オラオラ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!」
「ペンギン…!」
ヒラメが安堵する。
ペンギンがもはや乱射の勢いで車の中から敵を射殺していく。
「ペンギン!もうだめです!車が危ないのでここからは降りていきましょう!」
エンジンから煙が出ていた。
徐々に前線を上げる連合国側。
「ドーン!ダダダダ!」
銃声
兵士の叫び
戦車の音
全てがこだまして遠くから聞こえる。
「ヒラメ!こっちです!掴まってください!」
レリアがチョコとヒラメを見つける。
「よかった…」
安心するペンギン。
だが
「パン!」
軽い銃声がして、腹部に痛みが走る。
「「ペンギンー!」」
気がかりなのは衛生兵の安全だった。
国際条約では衛生兵を意図して撃つのは禁止されてるが、こんな派手にそれを破ってるカリスが大人しく衛生兵に手を出さないとは限らない。
このままレリアさんの命令を聞くか…
でもそれじゃヒラメとチョコが死ぬ。
しかし司令官がいなければ…
「ぁぁあああああー!もう!チョコもヒラメも!迷惑かけんなよ!こんなん悩んでるくらいなら前線で死んできたほうがマシだわ!クソが!あいつら生きて帰ってきたらぶっ潰してくれるわ!」
「…レリアさん!衛生兵の援護を頼みます!」
無線で連絡するが
「何をする気ですか?基地から出ることは許しませんよ?」
口調から察したレリア。
「基地からは…出ません!」
銃を抱え固定砲台へ行くペンギン。
「くそ…おい!降りろ!」
見方を強引に引きずり下ろす。
「ガラガラ…ポン!ポン!ポン!」
「ずいぶん可愛い音してんなぁ!」
着弾場所ではとんでもない轟音だが。
無駄だった。
衛生兵はほぼ全滅。やはりカリスに人の心なんてなかったのだ。
「くそが!このままじゃチョコたちが…」
どうする…
たかが外傷の足。
走れないこともない。
他国からの応援も次から次へと来ている。
だが待つ暇もない。
「チョコ!聞こえるか!」
「ヒラメ!」
返事は来ない。
どうする…
「司令官としての職務を果たせ!」
ヒラメから無線が届く。
「ヒラメ!生きてるのか!」
「あぁ。無線落としただけだ。俺は問題ない。だがチョコが…」
「わかった。迎えに行く。」
「総員!今のまま前線を維持して上げろ!これが最後の命令だ!」
思い切り叫ぶ。
「何をする気ですか!基地から一歩も出ないでください!」
レリアが駆けつけてくる。
「僕が死んだら困るんですよね?チョコとヒラメもですよね?このまま1人くらい死ぬのと3人死ぬのどっちかから選んでください。」
「…。」
ペンギンが拳銃を自分の心臓に突きつける。
「わかりました。どうするつもりですか?私も行きます。」
「なら…車を運転してください。」
~チョコ&ヒラメ~
「くそ…まだまだ基地まで距離がある。これじゃ辿り着く前にチョコが死んじまう。」
チョコの意識はすでになくなっていた。
その時。
「なんだあれ?」
基地から一台のジープがこちらに向かってくる。
「オラオラ死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!」
「ペンギン…!」
ヒラメが安堵する。
ペンギンがもはや乱射の勢いで車の中から敵を射殺していく。
「ペンギン!もうだめです!車が危ないのでここからは降りていきましょう!」
エンジンから煙が出ていた。
徐々に前線を上げる連合国側。
「ドーン!ダダダダ!」
銃声
兵士の叫び
戦車の音
全てがこだまして遠くから聞こえる。
「ヒラメ!こっちです!掴まってください!」
レリアがチョコとヒラメを見つける。
「よかった…」
安心するペンギン。
だが
「パン!」
軽い銃声がして、腹部に痛みが走る。
「「ペンギンー!」」
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