戦争はいらないFPSだ

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season1

17話 責務

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「えーと…これか。わ!」

普段使わない機械にちんぷんかんぷんだった。

「僕バリの文系なのに…うんーと。とりあえず指示出すか。」

両軍国境線を挟み、お互いを見てだれも動かなかった。

「何やってんだ?まぁいい。最低限のことは教えてもらった。」

無線を『総員』に設定する。

「みんな。えと…そのまぁなんて言うか?臨時の司令官なので、みんな指示聞いてね。」

「大丈夫かあいつ。」

「無理だな。あいつは機械音痴だし。お前機械詳しいじゃん。」

「そこそこね。」

チョコがドヤる。

「まぁいい。総員!陣形維持しながらゆっくり進み、弾は大事に使え!銃の動作不良は前線から戻ってこい!基地内待機の人が代われ!」

「案外しっかりできるじゃないですか。もう。最初からそうしてればいいのに…ダーン!」

レリアの銃声で味方が一斉にかかる。

「レリアさん。狙撃兵がいたらまず片付けてください。南西4時方向に1人います。」

「了解でっsダーン!」

「撃つのはえぇな。」

レーダーで味方の位置を確認しながら指示を出す。

~チョコ&ヒラメ~

「ふぁあ。これまだ終わらんの?」

「思ってたより敵がいるな。次から次へと湧いてくる。」

「おい!ペンギンこれそろそろ弾なくなるぞ!」

「りょ…補給部隊行け!」

レリアから無線が届く

「ペンギン。今のところどうですか?」

「敵は相当倒してるのに…まだまだ減らない。このままじゃこっち側が不利になりますよ。」

「本当にカリスにこの兵力があるのですかね…引き続き指示をよろしくお願いします!」

「わかりました。」

はぁ。本当は僕も前線だったのになぁ。


~チョコ&ヒラメ~

「おい…あれなんだよ…」

敵陣営から自走砲、戦車、マシンガン付きジープ諸々が見えてくる。

「あーこれはやばいやつか?ペンギン!あれ見えるか?どうする?」

「あぁ。全線下げるぞ。」

「そう簡単に…諦めてどうするんですか!見ててくださいね…ダーン!」

弾が回転しながら自走砲の砲口に入る。

「ボッ!」

次の瞬間

「ドォン!」

レリアの銃声と同時に自走砲が炎上&爆散。周りへの被害も相当だ。

砲口の中から起爆する作戦だ。

「こうすればいいんですよ!チョコ!ヒラメ!ジープドライバーの腕を狙ってください!自走砲と戦車は私が片付けます!」

「「了解!」」

「ほんと頼もしい狙撃兵だな…まさか命が助かったのってレリアさんが狙撃してたとはね。」

「ダン!ダン!ダダダン!」

弾がジープの運転手の腕に当たると、方向を操作できなくなりその辺に突っ込んで炎上。

「あいつしぶといな…チョコ!エンジンだ!」

「わかった!」

2人同時に発砲

「ダダダダダダダン!」

「キンッ!キキキキンッ!」

ジープに弾が当たる音が数秒間聞こえ、すぐに爆散した。

「ナイス!」

ハイタッチするチョコ&ヒラメ。

だが、空から嫌な音が聞こえる。戦車も次から次へと出てくる。

「あれは…」

無線を『固定砲台』に設定する。

「もちろん見えてるだろうが…撃ち落とせ!味方のところまで1ミリたりとも通すな!」

戦闘機は撃ち落とせたが劣勢気味になってきていた。

「クッソ!どんどん敵がくる。だめだ全線下げるぞ!」

「いや…もう少し踏ん張れ!そろそろだ!」

「何がだよ!うわぁ!あっぶね…」

「とりあえず!踏ん張れ!」

前線はもはや地獄絵図だった。

その時。

「総司令官!同盟国から応援が来ました!」

「いいぞ!巻き返せ!」


「チョコ!応援がきたぞ!」

「これを待っていたのだな…グッ!」

チョコが被弾してしまう。

「チョコ!チョコ!大丈夫か!ペンギン!チョコが負傷した!」

「あ?前線から戻れ!早く!」

「わかった!もう少しで塹壕に…」

無線が切れた。

レーダーを見てみると、2人のマークの水色が徐々に薄くなっていた。

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