戦争はいらないFPSだ

無名

文字の大きさ
上 下
13 / 28
season1

9話 歴史は繰り返される

しおりを挟む
「あれからそろそろ3年経つか。」

「おい!今日はその話するな。みんなの和を乱すな。」

「ほんとだよ。」

「何考えてんの?」

「そうだぞ~!」

人数が増えた分批判も増えるペンギンだった。

「今日はカザーム基地総司令官兼連邦議会議員レリア・カトリーナの誕生日会に来てくれてありがとうございま~す。早速レリアさんに登場してもらいましょう!」

あれからいろいろあった。

水道壊れて基地に工事入ったり。

ヒラメが散歩に行き迷子になって1週間帰還せず、連絡も取れずに脱走兵認定されかけたり。

レリアさんが連邦議会議員になったり。

基地内の知り合いも増え毎日楽しかった。

そんなことはさておき

今日は訓練もずっと応援してくれたレリアさんの誕生日だ。

そして基地内のみんなで誕生日会を開いた。

誕生日会が終わり、チョコとヒラメは任務で不在。本来ならペンギンも行くはずだが…

みんなそれぞれの部屋へ帰ろうとしている時。

「お~い!お~い!ペンギン?大丈夫ですか?」

急にレリアさんに話しかけられびっくりする。

「どうしました?ボーとしてましたけどぉ。具合が悪いのなら一緒に医務室へ行きましょうか?」

今日は1日中具合が悪かった。

なぜレリアさんの誕生日に限ってこんなことに…

まぁ。本来は任務だからある意味有難いが。

医務室に着いた。

「すいません…レリアさん誕生日なのに…」

付き添いに来てるレリアさんに申し訳なくなってきた。

「いいですいいです!ペンギンを放っておく方がよっぽど私にとって辛いですから!」

「女神…」

「はい?今なんて?」

答える前にペンギンは医務室のベッドで寝てしまった。

そして夢を見始めた。

過去の辛い出が全部詰まった悪夢を最近ほぼ毎日見てる。

今日もそうだ。

「はぁ…大丈夫ですかね。早く復帰して下さいねペンギン!」

レリアが寝るペンギンに小声で言う。




「空襲だー!」

夢の中でその一言が聞こえた瞬間起きた。

「ハァ、ハァなんだったんだあれは!」

すぐに病室を飛び出し空を見上げる。

飛行機が1機飛んでいる。

「気のせいか。」

そう基地の中へ帰ろうとした時、ペンギンは耳を疑った。

「あの日の歴史が、まさに今全く同じように繰り返されようとしている!」

謎の声が聞こえ、空を見上げると飛んでいる飛行機の主翼には「カリス大帝国」とペイントされていた。

「こちらペンギン!レリアさん!南5時方向からカリス爆撃機2機通過しようとしてます!空襲の可能性あり!」

「わかりました!ペンギンも早く避難してください!」

「…?」

爆撃機は基地上空で旋回を始めた。

「まずい!」

空襲が確定され急いで避難するペンギン。

その時だった。

3年前と同じ光景。

3年前と同じ音。

いやにでも思い出してしまった。

後ろを振り返るとすでに目の前がそうなっていた。

「ぁぁぁああああああああー!」

もう嫌だ。

なぜ僕たちだけ毎回こんな目に合わなければならない。

その中レリアに無線が行った。

「基地南側に大きな損害を受けました!死傷者は今のところ確認中ですが被害はおそらく最小限です!」

「それはよかったです。ペンギンのおかげですね。チョコ、ヒラメと連絡はつきましたか?」

「今全速力で帰還中とのことです!」

その時、別の無線から連絡が来た。

「総司令官!北側から敵襲です!」




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件

フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。 寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。 プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い? そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない! スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

就職面接の感ドコロ!?

フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。 学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。 その業務ストレスのせいだろうか。 ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。

怪異・おもらししないと出られない部屋

紫藤百零
大衆娯楽
「怪異・おもらししないと出られない部屋」に閉じ込められた3人の少女。 ギャルのマリン、部活少女湊、知的眼鏡の凪沙。 こんな条件飲めるわけがない! だけど、これ以外に脱出方法は見つからなくて……。 強固なルールに支配された領域で、我慢比べが始まる。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

処理中です...