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Day4 - いっぱいくっつきたいよ

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 水戸くんが、ぱっと目を見開く。

「れ、練習してた……って?」
「うん。いつか挿れてくれるかなって、まあ本気で期待してたわけじゃないけど、挿れて欲しいという願いだけは持って、1日に何回も練習してた」

 トイレの個室にこっそり隠していて、4日間で、そこそこスムーズに出し入れできるようになったと思った。
 と言ったって、本物の大きさに比べたら全然だけど。

 水戸くんは、壊れ物を触るような手つきで、そっと僕の体を抱きしめた。

「そんなこと考えてくれてたなんて、うれしい」
「なか、触ってみて」

 水戸くんの手が、そろりそろりと下りてくる。
 下着ごとズボンを下ろすと、遠慮がちに周りをふにふにと触り、指先数センチだけ挿れてみたりしていた。

「ん……んっ」 
「理空の体、全部見たいな」

 お互い脱がし合って、ペニスがガチガチなのが分かる。
 水戸くんはローションを取り出し、そんなに山盛りに出しても意味ないくらいの量で、僕のお尻の周りや中を濡らしていった。
 ぬぽっぬぽっと、いやらしい音と、たまに、水戸くんの我慢するような深呼吸が聞こえる。

「あ……、っ、あっ、そこ」
「このコリコリしてるの?」
「んっ、ふぁっ」

 薄ぼんやりとした暗闇の中では、水戸くんの表情ははっきりとしない。
 けど、本当はすぐにでも挿れたいんだなというのは、見てとれる。
 水戸くんの理性の柵は全く壊れていないし、僕のことを大事にしようとしてくれているのが、よく分かる。
 だからこそ、僕がそれを壊してあげないといけなかった――なんてことは回らない頭の片隅で考えているだけで、実際の僕はもう、欲しくて欲しくてたまらないのだけど。

「みとくん、挿れて、おく、気持ちよくして」

 彼は黙って僕の腰の下に枕を挟み、ぐっと脚を持ち上げた。
 全部が見えちゃって、恥ずかしい。
 恥ずかしいから、興奮する。
 水戸くんは、くるくるとコンドームをはめると、何も言わずに、先端を僕のお尻の穴に当てた。
 まるで、誰にも聞かれたくないみたいに、小声でささやく。

「力抜いて? あと、痛かったらやめるから、すぐ言って」

 ぐぐっと入口が押し拡げられて、塊が入ってくる。

「ぁー……、あ、ぁ、」
「……っ、やば」
「はあっ、ん、んっ」

 腕にぎゅうっとしがみつくと、引き締まった筋肉に、自分の指が沈み込む。
 お互い無言で、息を殺しながら挿入しているから、視聴者的にはなんの面白味もないだろう。

「ん、……んっ」
「苦しい? 大丈夫?」
「へ、き。ぁぅ、はあ……っ」

 水戸くんが、ゆるゆると動き出す。
 痛いかも、なんていうのは要らぬ心配で、ずるっと中が擦れるたび、あられもない声が出そうになる。

「……っ、ふぅっ、んっ」
「理空、気持ちよさそう」
「ふ、きもちぃ、……っ、」
「よかった」

 スピードが増していく。
 僕の声は細切れになり、水戸くんの呼吸は荒くなっていく。
 パンパンという乾いた音が部屋に響いて、こういうのが映像上の演出じゃなかったのだと知る。

 声が裏返る。
 水戸くんは奥を何度も突く。
 僕たちは、興奮のるつぼの中で溺れる。

「ああっ、……あッ、も、イッ、ぁ」
「……っ、イキそう?」
「はぁ、んぅっ、イキたぃ、ちんちん触りたいっ」
「いいよ。自分でしてみて」

 水戸くんは僕の腰を掴み、ラストスパートをかけるように、ガンガンと突いてくる。
 僕は本能のままに自分のものをしごいた。

「あ、出ちゃ、……っ、精子でるっ」
「うん。いいよ」
「あ、あッ……っ、いく、イッ、イクイクイクっ、…………ぁああッ!…………っ、……!」

 ぼたぼたと、指の間から性液がこぼれる。
 力の抜けた体を支えて、水戸くんはなおも腰を振っている。

「は、はぁっ、あ、あっ」
「理空、も、イク……っ、…………ッ!」

 呼吸ができないくらい抱きしめられる。
 お互い息を詰めて、僕の中で水戸くんが果てるのを感じていた。
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