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6桔梗祭
6-5
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部屋は真っ暗で、佑哉の机のデスクライトだけが点いている状態。
朝から走り回って、汗まみれ砂ぼこりまみれだからと、遠慮したのに……。
「先輩の味。おいし」
「んっ、ゃ……ぁっ」
「声、我慢しなくていいですよ。隣いないんですから。その向こうは知りませんけど」
先端をくわえながら、根元をごりごりと手でしごかれる。
誰かが通ったら聞こえてしまうのに、佑哉が容赦なくて、抑えられない。
「は……っ、ぁんっ、あぁっ、ゆうや、」
「気持ちいい?」
「ん、きもちぃ、……んぅ」
息を荒げながらも、佑哉の頬に手を伸ばす。
「……はやくあいたかった」
「俺もですよ。でもちゃんとお留守番できたから、ご褒美ください」
「んっ……、ぁあっ、あっ」
いつもはたいてい、お互いの体を触り合うだけで、たまーに挿入込みのセックスをするときも、絶対に隣に聞こえないよう、声を殺している。
でも、きょうはどうだ。
「ね、先輩。可愛い」
「……っ、はぁっ、あんッ、もぅ、ぁ……っ、やだ、イッちゃう」
「このままイッて」
「やだ、くち、……離して、んっ、ぁあッ」
思えばこの1週間、全然コミュニケーションが取れていなくて、言ってみれば禁欲状態だった。
感度が高いのも、抑えられないのも、仕方ないのかも知れない。
「も、ゃあっ、ダメ、……ゆうやぁっ」
佑哉は何も答えず、先端をくわえこんだまま、スピードを上げる。
僕は頭が真っ白になって――
「ぁあッ、ああ……っ!……ぁあああっ!」
口を離した佑哉は、ビクビクと跳ねる体を無理やり押さえつける。
僕は嬌声を上げながら、みっともなく射精した。
「……はぁ、はあ……」
呆然とする僕を、佑哉がざっくり拭いてくれた。
外では、流行りのK-POPと、人々の歓声が聞こえる。
「先輩、大好きです」
僕の体をまたいで覆いかぶさる佑哉は、じぃっと目を合わせてから、ぽつっとそう言った。
僕は何も答えられず、ただ、滑らかな背中に手を回す。
「桔梗祭の途中、本当は、カーテンちょっと開けて見ちゃおうかなとか思ったんです。けど、頑張ってる先輩の顔が思い浮かんで、やめました」
「えらいえらい。何度蹴散らしても寮の前に人だかりができてたから」
佑哉は、軽いキスを繰り返しながら言った。
「俺、ここにいない方がいいですかね?」
「どうして?」
「要するに、寮生だってバレてるってことですよね。色んな人に迷惑かけちゃう」
「実家に戻るの?」
「……芸能系の高校に転校するか、通信でもいいけど。もう、人の迷惑になりたくないな」
佑哉は僕の体をぎゅーっと抱きしめた。
「どうせ、来年は先輩と部屋が分かれます。なら、ここにいても意味ないかなとも思うし」
「……男でよかった」
僕がつぶやくと、佑哉は「えっ?」と言って体を離し、少し驚いたように僕の顔を見た。
うっすら微笑み、言葉を続ける。
「そんな殊勝なこと言って、ここはガチガチなんだもん」
佑哉のペニスをなでると、佑哉はちょっと恥ずかしそうに目線だけ外した。
僕は、佑哉のものに触れながら諭す。
「女の子相手なら本音に気づかず納得しちゃったかも知れないけど、こんな風に反応しっぱなしでそんな話されても、全然説得力ないよ」
「……やっぱり俺、先輩のド正論でばっさりいく感じ、好きです」
「本当は?」
「離れたくないですよ」
佑哉はキスをしながら、僕の乳首をくりくりといじった。
先輩とずっと一緒にいたいな、とつぶやきながら、僕が感じやすいところを次々触られて――僕だって、来年のことなんか考えたくもない。
「ん、……っはあ」
「中、触ってもいいですか?」
「……うん。挿れられそうなら、好きなタイミングで来て」
寮の部屋で、こんなに大胆に足を開いたことはない。
外の歓声が僕のリミッターを外していく。
「ぁんっ、ん……ッ、きもちぃ」
「まだ指でちょっと触ってるだけですよ」
「はぁ……っ、頭おかしくなりそ、ぁあ」
「実際俺のが入ったらどうなるんだろ」
「あっ、はあっ、欲しい」
多分、ものすごくだらしない顔をしている。
部屋が暗いとはいえ、バレバレだろう。
「先輩はエッチのときはめちゃめちゃ素直です」
「ん……、佑哉なら、なんでもいい」
「可愛い」
「ぁあっ、あんっ、ねぇ、……もぅ」
「うん。挿れるね」
佑哉がコンドームをはめる間、僕は足を抱えて、ヒクつくお尻を見せるような体勢にした。
佑哉が体重を乗せると、いとも簡単に飲み込んだ。
「……ぁああ、はぁっ、……っ」
「あったか……」
整った顔がオレンジ色のデスクライトにほんのりと照らされて、複雑な陰影を滑らかな肌に落とす。
佑哉はゆるゆると動き、目を細めて笑った。
「手前と奥、どっちが気持ちいい?」
「んっ、どっちも……ぁ」
「欲張りさんですね」
ぬちぬちと粘着質な音が響く。
「朝からずーっと、係の生徒を何十人も束ねて、指揮取ってたんですよね?」
「ん、ん……っ」
「かっこよかっただろうな。でも、そんな先輩がいま、俺の好きにされてる。って考えるとゾクゾクします」
「あ、あくしゅみだよ……」
「なんで? 可愛いですよ、先輩」
そんなこと言ったら、朝から追い払い続けていた女の子たち全員が話したがっていた葛城佑哉に、僕はいま――
「あぁ、っ……ん、ゆうや、ダメ、あぁっ」
「ダメなんですか?」
「そと、外の音楽、止まったからぁ」
2部構成の出し物の、ひとつ目が終わったはず。
隣の部屋の人たちが帰ってくるかも知れない。
「大丈夫。校庭から3階に上がってくるまで、5分はかかります。その間は可愛く泣いてていいですよ」
「ゃ、や……っだ、ぁあっ」
激しく奥を突かれて、声が抑えられない。
「気持ちいい?」
「あンッ、んっ……、きもちぃ、や、ゃ……ぁ、」
「お尻気持ちいいんだ」
「ん、んぅ……っ、はぁ、だめ、だめ……っぁ、あ、あっ」
イキたい――
そう思って佑哉の腕を掴んだら、急に佑哉は動くのをやめた。
「……っ」
「やめる?」
「ん、ん……、」
「うそ」
「ぁあああッ……!」
勢いをつけてめちゃくちゃに突かれ、絶叫して果てた。
朝から走り回って、汗まみれ砂ぼこりまみれだからと、遠慮したのに……。
「先輩の味。おいし」
「んっ、ゃ……ぁっ」
「声、我慢しなくていいですよ。隣いないんですから。その向こうは知りませんけど」
先端をくわえながら、根元をごりごりと手でしごかれる。
誰かが通ったら聞こえてしまうのに、佑哉が容赦なくて、抑えられない。
「は……っ、ぁんっ、あぁっ、ゆうや、」
「気持ちいい?」
「ん、きもちぃ、……んぅ」
息を荒げながらも、佑哉の頬に手を伸ばす。
「……はやくあいたかった」
「俺もですよ。でもちゃんとお留守番できたから、ご褒美ください」
「んっ……、ぁあっ、あっ」
いつもはたいてい、お互いの体を触り合うだけで、たまーに挿入込みのセックスをするときも、絶対に隣に聞こえないよう、声を殺している。
でも、きょうはどうだ。
「ね、先輩。可愛い」
「……っ、はぁっ、あんッ、もぅ、ぁ……っ、やだ、イッちゃう」
「このままイッて」
「やだ、くち、……離して、んっ、ぁあッ」
思えばこの1週間、全然コミュニケーションが取れていなくて、言ってみれば禁欲状態だった。
感度が高いのも、抑えられないのも、仕方ないのかも知れない。
「も、ゃあっ、ダメ、……ゆうやぁっ」
佑哉は何も答えず、先端をくわえこんだまま、スピードを上げる。
僕は頭が真っ白になって――
「ぁあッ、ああ……っ!……ぁあああっ!」
口を離した佑哉は、ビクビクと跳ねる体を無理やり押さえつける。
僕は嬌声を上げながら、みっともなく射精した。
「……はぁ、はあ……」
呆然とする僕を、佑哉がざっくり拭いてくれた。
外では、流行りのK-POPと、人々の歓声が聞こえる。
「先輩、大好きです」
僕の体をまたいで覆いかぶさる佑哉は、じぃっと目を合わせてから、ぽつっとそう言った。
僕は何も答えられず、ただ、滑らかな背中に手を回す。
「桔梗祭の途中、本当は、カーテンちょっと開けて見ちゃおうかなとか思ったんです。けど、頑張ってる先輩の顔が思い浮かんで、やめました」
「えらいえらい。何度蹴散らしても寮の前に人だかりができてたから」
佑哉は、軽いキスを繰り返しながら言った。
「俺、ここにいない方がいいですかね?」
「どうして?」
「要するに、寮生だってバレてるってことですよね。色んな人に迷惑かけちゃう」
「実家に戻るの?」
「……芸能系の高校に転校するか、通信でもいいけど。もう、人の迷惑になりたくないな」
佑哉は僕の体をぎゅーっと抱きしめた。
「どうせ、来年は先輩と部屋が分かれます。なら、ここにいても意味ないかなとも思うし」
「……男でよかった」
僕がつぶやくと、佑哉は「えっ?」と言って体を離し、少し驚いたように僕の顔を見た。
うっすら微笑み、言葉を続ける。
「そんな殊勝なこと言って、ここはガチガチなんだもん」
佑哉のペニスをなでると、佑哉はちょっと恥ずかしそうに目線だけ外した。
僕は、佑哉のものに触れながら諭す。
「女の子相手なら本音に気づかず納得しちゃったかも知れないけど、こんな風に反応しっぱなしでそんな話されても、全然説得力ないよ」
「……やっぱり俺、先輩のド正論でばっさりいく感じ、好きです」
「本当は?」
「離れたくないですよ」
佑哉はキスをしながら、僕の乳首をくりくりといじった。
先輩とずっと一緒にいたいな、とつぶやきながら、僕が感じやすいところを次々触られて――僕だって、来年のことなんか考えたくもない。
「ん、……っはあ」
「中、触ってもいいですか?」
「……うん。挿れられそうなら、好きなタイミングで来て」
寮の部屋で、こんなに大胆に足を開いたことはない。
外の歓声が僕のリミッターを外していく。
「ぁんっ、ん……ッ、きもちぃ」
「まだ指でちょっと触ってるだけですよ」
「はぁ……っ、頭おかしくなりそ、ぁあ」
「実際俺のが入ったらどうなるんだろ」
「あっ、はあっ、欲しい」
多分、ものすごくだらしない顔をしている。
部屋が暗いとはいえ、バレバレだろう。
「先輩はエッチのときはめちゃめちゃ素直です」
「ん……、佑哉なら、なんでもいい」
「可愛い」
「ぁあっ、あんっ、ねぇ、……もぅ」
「うん。挿れるね」
佑哉がコンドームをはめる間、僕は足を抱えて、ヒクつくお尻を見せるような体勢にした。
佑哉が体重を乗せると、いとも簡単に飲み込んだ。
「……ぁああ、はぁっ、……っ」
「あったか……」
整った顔がオレンジ色のデスクライトにほんのりと照らされて、複雑な陰影を滑らかな肌に落とす。
佑哉はゆるゆると動き、目を細めて笑った。
「手前と奥、どっちが気持ちいい?」
「んっ、どっちも……ぁ」
「欲張りさんですね」
ぬちぬちと粘着質な音が響く。
「朝からずーっと、係の生徒を何十人も束ねて、指揮取ってたんですよね?」
「ん、ん……っ」
「かっこよかっただろうな。でも、そんな先輩がいま、俺の好きにされてる。って考えるとゾクゾクします」
「あ、あくしゅみだよ……」
「なんで? 可愛いですよ、先輩」
そんなこと言ったら、朝から追い払い続けていた女の子たち全員が話したがっていた葛城佑哉に、僕はいま――
「あぁ、っ……ん、ゆうや、ダメ、あぁっ」
「ダメなんですか?」
「そと、外の音楽、止まったからぁ」
2部構成の出し物の、ひとつ目が終わったはず。
隣の部屋の人たちが帰ってくるかも知れない。
「大丈夫。校庭から3階に上がってくるまで、5分はかかります。その間は可愛く泣いてていいですよ」
「ゃ、や……っだ、ぁあっ」
激しく奥を突かれて、声が抑えられない。
「気持ちいい?」
「あンッ、んっ……、きもちぃ、や、ゃ……ぁ、」
「お尻気持ちいいんだ」
「ん、んぅ……っ、はぁ、だめ、だめ……っぁ、あ、あっ」
イキたい――
そう思って佑哉の腕を掴んだら、急に佑哉は動くのをやめた。
「……っ」
「やめる?」
「ん、ん……、」
「うそ」
「ぁあああッ……!」
勢いをつけてめちゃくちゃに突かれ、絶叫して果てた。
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