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第六章・精霊秘体の探索
異次元の空間
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「ソング、魔女は僕とトーマに任せてエリアンの相手をしろ」
アリダリはジェンダ王子が危険な時間稼ぎを買って出たと感心した。
「珍しく、アグレッシブじゃな」
「アルダリ、それで?」
「ふむ、ヴァギナの迷路へ入り込め。ソングとチーネと魔女は同じ精霊秘体じゃから、異次元の空間を共有できる筈じゃ」
「わかった。チーネの声を聴こえるようにするね」
チーネがそう言ってアルダリの耳に蝶の羽の鱗粉を振り撒いた。これで数分間は離れていても心の中で会話ができる。
「頼んだぞ」
アルダリがジャケットに袖を通してサングラスを掛け、下は赤い褌で手に鉄の下着を持って王子の登ったロープを掴んで登り始めるが、毛虫がぶら下がった感じでモゾモゾと進まない。
ウルガンは壁際にあった丸椅子を持って教授の近くに移動し、上階の見える位置に座り込んで観戦したが、体に埋め込まれた水晶玉が左腕に移動して、手の甲から顔を出す痛みに顔を歪めた。
『悪いが、これも仕事でね』
肉を削られて腕から血が滴っているが、必死に水晶玉のレンズを上階へ向けた。
ファラはトーマの顔を鞭で打ち、上階から蹴り落としたがジェンダ王子が現れてギリギリで助けた。
「おっ、イケメンが参戦したか?」
歓迎しながらも笑顔で口から炎を吹きかけ、デニムのジャケットを焼いて脱がせ、白いシャツも焦げたが王子は腰の剣を抜いて構える。
トーマはトカゲの被り物をして炎を避け、パイプの手摺りを背にして空手の構えをすると、鉄の下着を頭に乗せたアルダリがなんとかロープを登りきって登場した。
「魔女ファラよ。わしが相手じゃ」
そう言って股間のイチモツを誇示したが、ファラの炎を浴びてジャケットも赤い褌も燃えてしまう。
「ひえー。わしの大事なモノが」と必死に赤い褌の火の粉を払い、鉄の下着を前に向けて炎を防ぐ。
アリダリはジェンダ王子が危険な時間稼ぎを買って出たと感心した。
「珍しく、アグレッシブじゃな」
「アルダリ、それで?」
「ふむ、ヴァギナの迷路へ入り込め。ソングとチーネと魔女は同じ精霊秘体じゃから、異次元の空間を共有できる筈じゃ」
「わかった。チーネの声を聴こえるようにするね」
チーネがそう言ってアルダリの耳に蝶の羽の鱗粉を振り撒いた。これで数分間は離れていても心の中で会話ができる。
「頼んだぞ」
アルダリがジャケットに袖を通してサングラスを掛け、下は赤い褌で手に鉄の下着を持って王子の登ったロープを掴んで登り始めるが、毛虫がぶら下がった感じでモゾモゾと進まない。
ウルガンは壁際にあった丸椅子を持って教授の近くに移動し、上階の見える位置に座り込んで観戦したが、体に埋め込まれた水晶玉が左腕に移動して、手の甲から顔を出す痛みに顔を歪めた。
『悪いが、これも仕事でね』
肉を削られて腕から血が滴っているが、必死に水晶玉のレンズを上階へ向けた。
ファラはトーマの顔を鞭で打ち、上階から蹴り落としたがジェンダ王子が現れてギリギリで助けた。
「おっ、イケメンが参戦したか?」
歓迎しながらも笑顔で口から炎を吹きかけ、デニムのジャケットを焼いて脱がせ、白いシャツも焦げたが王子は腰の剣を抜いて構える。
トーマはトカゲの被り物をして炎を避け、パイプの手摺りを背にして空手の構えをすると、鉄の下着を頭に乗せたアルダリがなんとかロープを登りきって登場した。
「魔女ファラよ。わしが相手じゃ」
そう言って股間のイチモツを誇示したが、ファラの炎を浴びてジャケットも赤い褌も燃えてしまう。
「ひえー。わしの大事なモノが」と必死に赤い褌の火の粉を払い、鉄の下着を前に向けて炎を防ぐ。
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