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第一話 はじまり
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「俺は、これから世界を遠くから眺める旅人として生きていく、この世界が好きだから」
気付いてみたら、ここは普通の世界とは違う世界と呼ばれる「異世界」の世界だった。動植物も全く異なる。普通の地球環境の常識を覆すような常識、生物、でも人間だけも変わっていた。ここでの人間は生まれ持った「力」「能力「魔力」」が生活の必需とされ使われ、魔物やモンスターと戦うには必須になる。それによってレベルアップ、能力開花、スキルアップなど成長、進化していく
ゲームのようなアニメな世界が広がっていた。この物語はそんな俺がこの世界を歩き、旅した日記である。最初にはっきりと言っておこう、前世など僕には無縁だ。
リスポーン地点は人町から離れた村だった。
「ここはどこだ ?」
辺りを見回すと現実の世界とは違う光景だった。鳥は異形な羽で、家はあるがレンガ造りや藁で作られている建物が多く、どこからともなく天の声が聞こえた。
「Hello、主人公、この世界へようこそ。この世界では一人一人が主人公であり、主役でもあります。魔法が使えたり特技、技、術、スキル、耐性、など幅広いことが出来ます」
「この世界 ?現実の世界では無いのか ?」
「現実の世界とは何でしょうか ?そのような別の世界の事でしょうか ?ここではこれが現実ですから」
「俺の居たあの世界とは違うというのか…」
「さっきから何の話でしょう、ところで貴方の役職を決めることが出来ますが選べますか ?」
「例えば何がある ?」
「勇者、魔法使い、僧侶、盗賊、海賊、中心者、旅芸人、など他にも自分のしたいことを選べますよ」
「一生か?」
「その通りです。死ぬまで一生その役職で生きてもらいます」
「一生だと ?変更は途中で出来ないはずじゃ……人気の役職とかあるの ?」
「現代の若者ですと、冒険者、勇者など戦士系が多いですね」
「戦う系が人気なのか ?まさか魔物とかモンスターと戦うの?」
「当たり前です。最近では近隣住民を守るために護衛するために自分らで戦う人が増えてきてます。コロシアムやドームを使った競技など最近流行りです」
「死ぬのか ?」
「…死にますね、でも今、この瞬間に勇者や戦士を選ぶと生き返ることが出来る契約があります」
「生き返る ?そんなシステムがあるのかよ、契約って何をすればいいんだ ?」
「そうですね、生きている内にボスを三体倒すこと、ギルドに入って高難易度のダンジョンを攻略したり、コロシアムで上位に入ったり、選べますよ」
「もし、クリア出来ずに死んだら ?」
「……選択出来ますが、前世の契約内容も継ぎなってもらいます」
「継ぎなう?次、選んだ役職と一緒に取り込まなければいけないのかよ」
「それがルールであり、規則です。」
「面倒なことになりそうだ。」
「さあ、貴方は何を選びますか ?」
「そうだな……俺は何にしようかな」
「さぁさぁ、どれにします」
「うーん、そうだね……」
「早く決めてください」
「よし、決めた !俺は何も役職を持たないことにする !」
「何ですと !?何も選ばないと言うのですか」
「あぁそうする。だって契約結んで、死んだら前の契約も受け継がなければいけないんだろ、それなら何もしない平民になって、自分のしたいこと見つけたらそれ出来るからな」
「そのようなことは出来ません。ちゃんと決めてもらわないと」
「俺の勝手だろう、好きにさせろ」
「そんなこと選択出来ません。それならば一番楽な契約の「旅人」はどうですか ?」
「旅人 ?元いた世界の俺のあだ名かよ」
「元いた世界では貴方は旅人だったんですか ?」
「あぁそうだが、自分の国を一周したことならある。海外は無いけどな」
「それなら旅人を選ばない他ないです。もう決定ですよ !」
「どうせ、契約がどうのこうの言うんだろ」
「契約内容は「自分の目でこの世界を旅して色んな事を日記に書く。」なんです。どうですか ?興味ありませんか ?」
「旅人ね、俺はズボラで金を使わない旅だ。金が沸いてくる訳ないよな」
「毎日、三万円手持ちにチャージされます。困ってる人を助けるのに使ってくださいね」
「三万円 !?一年で九百万ただで貰えるのかよ、最高だな」
「そうですよ、税金もありません。ところによっては入国するのに必要なビザの発行など旅人は一般人より少しだけ高くなりますが、基本入国した国での行動は自由です。」
「でもよこの世界、旅人は少ないだろ。選ぶ人も居なそうだが」
「その通りです。自由行動の旅人は襲ってくる魔物やモンスターに太刀打ち出来ませんからね」
「旅人を選んだ人はどれぐらいなんだ ?」
「えーと、ですね……一万人に百人居るか居ないかです」
「だいたい千分の一 !?そんな人気ないの ?」
「不人気ですね、この世界はチームワークと生き残りが大事ですから。基本、一人の旅人は不利です。」
「そんなデメリットもあるというのか……楽しそうだな」
「それじゃあ、旅人でいいですか ?」
「それ以外何が選ぶと思う ?それしか無いだろ」
「それでは貴方の役職は……」
「ちょっと待て !お前との特別なサービスあるだろ、何かよこせ」
「えぇ !?旅人は基本無いんですよ、サービスとかは」
「千人に一人の人だぞ、特別何か無いのか ?」
「そ、そんなこと言われましても……」
「だったら、俺が決めさせて貰うぞ」
「それは駄目です。困ります !」
「だったら何だ、早くサービス提供、考えろよ」
「きゅ、急に言われましてもね、マニュアルと言うのがあってそれに従わなければいけないんです。理解してくださいよ」
「何でも良いだろ !」
「それじゃあ二週間に一回会いましょう、そして聞きます。「貴方の欲しいものはなんですか?」と貴方の元へ駆けつけます。そしたら何でも差し上げましょう」
「何でも…か ?」
「はい、勿論です。何でも貴方に差し上げましょう」
「言ったな ?」
「それでよければ光栄です」
「俺の元いた世界の物もくれるのか ?」
「突然でございます。それでいいですか?」
「じゃあ、それでいこう」
「それではこれで決まりです。貴方の役職は「旅人」契約内容はこの世界を歩き、日記を記入すること。特別サービスは貴方と私が二週間に一回会い、欲しいものを何でも差し上げること」
「あぁそれで頼む」
主人公の前に空から綺麗な紙がやってきて、ペンを差し出された。
「この世界での正式な貴方の名前諸々記入してください」
「え…と、名前は「カズヒロ」と。身体的特徴か、両立万能、スキル ?旅の途中で決めよう…」
「終わりましたら、ここにもサインを」
「よーし、出来たぞ。」
すると綺麗な紙は消え、見る世界は変わり大きな街の中になった。
「それでは貴方は正式に旅人となりました。素敵な異世界ライフを」
言い終わるとその姿は消えて無くなり、主人公一人となった。見渡す限り青い空と不思議な人達だ。
「これから始まるのか…!楽しみだぜ!」
次回、「集会所ってどんなとこ?」お楽しみに
気付いてみたら、ここは普通の世界とは違う世界と呼ばれる「異世界」の世界だった。動植物も全く異なる。普通の地球環境の常識を覆すような常識、生物、でも人間だけも変わっていた。ここでの人間は生まれ持った「力」「能力「魔力」」が生活の必需とされ使われ、魔物やモンスターと戦うには必須になる。それによってレベルアップ、能力開花、スキルアップなど成長、進化していく
ゲームのようなアニメな世界が広がっていた。この物語はそんな俺がこの世界を歩き、旅した日記である。最初にはっきりと言っておこう、前世など僕には無縁だ。
リスポーン地点は人町から離れた村だった。
「ここはどこだ ?」
辺りを見回すと現実の世界とは違う光景だった。鳥は異形な羽で、家はあるがレンガ造りや藁で作られている建物が多く、どこからともなく天の声が聞こえた。
「Hello、主人公、この世界へようこそ。この世界では一人一人が主人公であり、主役でもあります。魔法が使えたり特技、技、術、スキル、耐性、など幅広いことが出来ます」
「この世界 ?現実の世界では無いのか ?」
「現実の世界とは何でしょうか ?そのような別の世界の事でしょうか ?ここではこれが現実ですから」
「俺の居たあの世界とは違うというのか…」
「さっきから何の話でしょう、ところで貴方の役職を決めることが出来ますが選べますか ?」
「例えば何がある ?」
「勇者、魔法使い、僧侶、盗賊、海賊、中心者、旅芸人、など他にも自分のしたいことを選べますよ」
「一生か?」
「その通りです。死ぬまで一生その役職で生きてもらいます」
「一生だと ?変更は途中で出来ないはずじゃ……人気の役職とかあるの ?」
「現代の若者ですと、冒険者、勇者など戦士系が多いですね」
「戦う系が人気なのか ?まさか魔物とかモンスターと戦うの?」
「当たり前です。最近では近隣住民を守るために護衛するために自分らで戦う人が増えてきてます。コロシアムやドームを使った競技など最近流行りです」
「死ぬのか ?」
「…死にますね、でも今、この瞬間に勇者や戦士を選ぶと生き返ることが出来る契約があります」
「生き返る ?そんなシステムがあるのかよ、契約って何をすればいいんだ ?」
「そうですね、生きている内にボスを三体倒すこと、ギルドに入って高難易度のダンジョンを攻略したり、コロシアムで上位に入ったり、選べますよ」
「もし、クリア出来ずに死んだら ?」
「……選択出来ますが、前世の契約内容も継ぎなってもらいます」
「継ぎなう?次、選んだ役職と一緒に取り込まなければいけないのかよ」
「それがルールであり、規則です。」
「面倒なことになりそうだ。」
「さあ、貴方は何を選びますか ?」
「そうだな……俺は何にしようかな」
「さぁさぁ、どれにします」
「うーん、そうだね……」
「早く決めてください」
「よし、決めた !俺は何も役職を持たないことにする !」
「何ですと !?何も選ばないと言うのですか」
「あぁそうする。だって契約結んで、死んだら前の契約も受け継がなければいけないんだろ、それなら何もしない平民になって、自分のしたいこと見つけたらそれ出来るからな」
「そのようなことは出来ません。ちゃんと決めてもらわないと」
「俺の勝手だろう、好きにさせろ」
「そんなこと選択出来ません。それならば一番楽な契約の「旅人」はどうですか ?」
「旅人 ?元いた世界の俺のあだ名かよ」
「元いた世界では貴方は旅人だったんですか ?」
「あぁそうだが、自分の国を一周したことならある。海外は無いけどな」
「それなら旅人を選ばない他ないです。もう決定ですよ !」
「どうせ、契約がどうのこうの言うんだろ」
「契約内容は「自分の目でこの世界を旅して色んな事を日記に書く。」なんです。どうですか ?興味ありませんか ?」
「旅人ね、俺はズボラで金を使わない旅だ。金が沸いてくる訳ないよな」
「毎日、三万円手持ちにチャージされます。困ってる人を助けるのに使ってくださいね」
「三万円 !?一年で九百万ただで貰えるのかよ、最高だな」
「そうですよ、税金もありません。ところによっては入国するのに必要なビザの発行など旅人は一般人より少しだけ高くなりますが、基本入国した国での行動は自由です。」
「でもよこの世界、旅人は少ないだろ。選ぶ人も居なそうだが」
「その通りです。自由行動の旅人は襲ってくる魔物やモンスターに太刀打ち出来ませんからね」
「旅人を選んだ人はどれぐらいなんだ ?」
「えーと、ですね……一万人に百人居るか居ないかです」
「だいたい千分の一 !?そんな人気ないの ?」
「不人気ですね、この世界はチームワークと生き残りが大事ですから。基本、一人の旅人は不利です。」
「そんなデメリットもあるというのか……楽しそうだな」
「それじゃあ、旅人でいいですか ?」
「それ以外何が選ぶと思う ?それしか無いだろ」
「それでは貴方の役職は……」
「ちょっと待て !お前との特別なサービスあるだろ、何かよこせ」
「えぇ !?旅人は基本無いんですよ、サービスとかは」
「千人に一人の人だぞ、特別何か無いのか ?」
「そ、そんなこと言われましても……」
「だったら、俺が決めさせて貰うぞ」
「それは駄目です。困ります !」
「だったら何だ、早くサービス提供、考えろよ」
「きゅ、急に言われましてもね、マニュアルと言うのがあってそれに従わなければいけないんです。理解してくださいよ」
「何でも良いだろ !」
「それじゃあ二週間に一回会いましょう、そして聞きます。「貴方の欲しいものはなんですか?」と貴方の元へ駆けつけます。そしたら何でも差し上げましょう」
「何でも…か ?」
「はい、勿論です。何でも貴方に差し上げましょう」
「言ったな ?」
「それでよければ光栄です」
「俺の元いた世界の物もくれるのか ?」
「突然でございます。それでいいですか?」
「じゃあ、それでいこう」
「それではこれで決まりです。貴方の役職は「旅人」契約内容はこの世界を歩き、日記を記入すること。特別サービスは貴方と私が二週間に一回会い、欲しいものを何でも差し上げること」
「あぁそれで頼む」
主人公の前に空から綺麗な紙がやってきて、ペンを差し出された。
「この世界での正式な貴方の名前諸々記入してください」
「え…と、名前は「カズヒロ」と。身体的特徴か、両立万能、スキル ?旅の途中で決めよう…」
「終わりましたら、ここにもサインを」
「よーし、出来たぞ。」
すると綺麗な紙は消え、見る世界は変わり大きな街の中になった。
「それでは貴方は正式に旅人となりました。素敵な異世界ライフを」
言い終わるとその姿は消えて無くなり、主人公一人となった。見渡す限り青い空と不思議な人達だ。
「これから始まるのか…!楽しみだぜ!」
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