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 メイリアと別れてすぐにリュイル達の所へ。
 ギルド職員を先頭にリュイル達とギルドマスター室に向かっている。
 俺とメイリアの様子を見ていたリュイル達から何故か無言の圧力を感じて移動中にメイリアとの話をしようと思ったが、メイリアの警戒していた様子から話すならミランナのいる部屋の方がいいだろう。
 冒険者ギルド職員に聞かれても問題ないとは思うが、用心に越したことはないはず。
 情報をくれたメイリアに迷惑はかけたくないからな。


「ギルドマスター、お連れしました」


 ギルド職員が部屋の扉を叩き声をかける。


「入っていいわよ」


 中からの返事を確認したギルド職員が扉を開けてくれる。
 扉を抑えているギルド職員にお礼を言って中に入ると、ギルドマスターであるミランナが机に向かい書類を眺めては何か書き込む。


「もう少しで終わるから座ってて」


 書類を眺めながら言ってくるミランナ。
 イスに座り書類整理は大変そうだなとミランナを眺めていると、隣に座っているフィアが服を引っ張る。


「どうした、フィア?」

「何か飲み物が欲しいわ」


 ミランナは書類の方に集中していて、こちらを気にしている様子はなさそうだしいいか。
 レスティナが期待したように見つめてくるので、フィアの要望ついでにリュイル達の分も用意。
 飲みながら待っていると、書類仕事を終えたのかミランナは空いている席に座る。


「飲み物は必要なさそうな気がするけど、あった方がいいかしら?」


 ミランナはテーブルにあるグラスを見ながら聞いてくる。
 リュイルかリリィが答えるだろうと思っていたらみんなの視線が俺に向く。
 え!俺なの?


「たぶん話が長くなりそうだし、あった方がいいんじゃないか」

「それもそうね、少しまってて」


 そう言い残してミランナは部屋を出て行いく。


「ねぇ、ヒロ。さっき依頼掲示板の所で仲良さそうに肩を組んでいた女性は誰なの?」


 ミランナがいなくなってすぐに聞いてくるのかリュイル。
 もしかして、すぐに聞きたかったけどギルド職員がいたから聞いてこなかったのか。


「そうですね。気になるところですよ、ヒロさん」


 リリィまでもとなると、他もか。
 フィア以外の視線が俺に集まる。
 別に何かあったわけじゃないんだけどな。


「解体受付の所で知り合ったエルフの冒険者で、名前はメイリア」

「それと、ヒロにおっぱいを好きにさせる約束をしているわね」


 ちょ、フィア。
 その情報、言わなくてもいいんじゃん。


「何をやらかしたのよ?」

「何もしてないよ。約束もメイリアの方から言ってきたことだし」

「どうしてそんな事になるのよ?」

「ルーミアの所で解体受付してたら話しかけられて、私の事をどう思うって聞かれたから魅力的なおっぱいって答えたらそうなった」

「ヒロが好きそうな、大きなおっぱいだったわね」


 フィア、そういう事を言わないでくれると助かるんだけどなぁ。


「あ~、何か納得ね」

「ヒロさんですからね」

「納得」

「ヒロらしくていいんじゃない」

「ヒロさん、おっぱい好きだしね」


 言いたい放題だな。
 反論は出来ないけど。


「そのおっぱいの大きなメイリアと仲良さそうにくっついて、何を話をしていたのよ?」


 リュイルの言い方が気になるけど気にしない事にしよう。


「依頼掲示板の事と、街で戻ってくる時に見かけた集団の事」

「集団の事を聞けたのね」

「ただ、集団の事を聞いた時にメイリアが集団の話している事を周囲に聞かれない方がいいと言って、くっついて話をしていたんだ。メイリアは用心のためと言っていたが」


 俺の言葉にリュイルとリリィの表情が変わる。


「ヒロに警告するくらいだし集団に関しては気を付ける必要がありそうね」

「ヒロさん、話を聞かせてもらっても?」

「話をするのは構わないが、ミランナが戻ってきてからでもいいか?」

「そうね、それでいいわ。一度で済むものね」


 丁度会話がひと段落着いた所で、部屋の扉が開きミランナが入ってきた。


「待たせたわね」


 そう言って先ほど座っていた場所に座る。


「まずは、全員が無事に戻ってきてなによりね。飲み物はそのうち持ってくるわ。ヒロは期待していいわよ」


 飲み物に期待?
 前に飲み物を持ってきた、巨乳の獣人が運んでくるのかな。


「ここしばらくワイヴァーンの報告は無いし、貴女達が戻ってきたってことは討伐出来たと思っていいのかしら?」

「はい、そうですね。フィアさんのおかげですね」

「そう。フィアさん、今回のワイヴァーンの群れの討伐ありがとうございます」


 ミランナはそう言ってフィアに頭を下げる。


「討伐するって言ったのは私だから、気にし無くて良いわよ」

「被害なくワイヴァーンの群れのを討伐できましたからね」


 フィアがいなかったら冒険者が討伐に行くんだろうけど。
 ワイヴァーンの群れを討伐するのに被害なしにはならないだろうな。 


「それじゃ、報告をお願い」

「わかりました」


 ミランナにリュイルとリリィがワイヴァーンの群れの報告を始める。
 リュイル達で報告の内容を話し合っていたし、リュイルとリリィならうまく報告してくれるだろう。

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