158 / 178
158
しおりを挟む
メイリアと別れてすぐにリュイル達の所へ。
ギルド職員を先頭にリュイル達とギルドマスター室に向かっている。
俺とメイリアの様子を見ていたリュイル達から何故か無言の圧力を感じて移動中にメイリアとの話をしようと思ったが、メイリアの警戒していた様子から話すならミランナのいる部屋の方がいいだろう。
冒険者ギルド職員に聞かれても問題ないとは思うが、用心に越したことはないはず。
情報をくれたメイリアに迷惑はかけたくないからな。
「ギルドマスター、お連れしました」
ギルド職員が部屋の扉を叩き声をかける。
「入っていいわよ」
中からの返事を確認したギルド職員が扉を開けてくれる。
扉を抑えているギルド職員にお礼を言って中に入ると、ギルドマスターであるミランナが机に向かい書類を眺めては何か書き込む。
「もう少しで終わるから座ってて」
書類を眺めながら言ってくるミランナ。
イスに座り書類整理は大変そうだなとミランナを眺めていると、隣に座っているフィアが服を引っ張る。
「どうした、フィア?」
「何か飲み物が欲しいわ」
ミランナは書類の方に集中していて、こちらを気にしている様子はなさそうだしいいか。
レスティナが期待したように見つめてくるので、フィアの要望ついでにリュイル達の分も用意。
飲みながら待っていると、書類仕事を終えたのかミランナは空いている席に座る。
「飲み物は必要なさそうな気がするけど、あった方がいいかしら?」
ミランナはテーブルにあるグラスを見ながら聞いてくる。
リュイルかリリィが答えるだろうと思っていたらみんなの視線が俺に向く。
え!俺なの?
「たぶん話が長くなりそうだし、あった方がいいんじゃないか」
「それもそうね、少しまってて」
そう言い残してミランナは部屋を出て行いく。
「ねぇ、ヒロ。さっき依頼掲示板の所で仲良さそうに肩を組んでいた女性は誰なの?」
ミランナがいなくなってすぐに聞いてくるのかリュイル。
もしかして、すぐに聞きたかったけどギルド職員がいたから聞いてこなかったのか。
「そうですね。気になるところですよ、ヒロさん」
リリィまでもとなると、他もか。
フィア以外の視線が俺に集まる。
別に何かあったわけじゃないんだけどな。
「解体受付の所で知り合ったエルフの冒険者で、名前はメイリア」
「それと、ヒロにおっぱいを好きにさせる約束をしているわね」
ちょ、フィア。
その情報、言わなくてもいいんじゃん。
「何をやらかしたのよ?」
「何もしてないよ。約束もメイリアの方から言ってきたことだし」
「どうしてそんな事になるのよ?」
「ルーミアの所で解体受付してたら話しかけられて、私の事をどう思うって聞かれたから魅力的なおっぱいって答えたらそうなった」
「ヒロが好きそうな、大きなおっぱいだったわね」
フィア、そういう事を言わないでくれると助かるんだけどなぁ。
「あ~、何か納得ね」
「ヒロさんですからね」
「納得」
「ヒロらしくていいんじゃない」
「ヒロさん、おっぱい好きだしね」
言いたい放題だな。
反論は出来ないけど。
「そのおっぱいの大きなメイリアと仲良さそうにくっついて、何を話をしていたのよ?」
リュイルの言い方が気になるけど気にしない事にしよう。
「依頼掲示板の事と、街で戻ってくる時に見かけた集団の事」
「集団の事を聞けたのね」
「ただ、集団の事を聞いた時にメイリアが集団の話している事を周囲に聞かれない方がいいと言って、くっついて話をしていたんだ。メイリアは用心のためと言っていたが」
俺の言葉にリュイルとリリィの表情が変わる。
「ヒロに警告するくらいだし集団に関しては気を付ける必要がありそうね」
「ヒロさん、話を聞かせてもらっても?」
「話をするのは構わないが、ミランナが戻ってきてからでもいいか?」
「そうね、それでいいわ。一度で済むものね」
丁度会話がひと段落着いた所で、部屋の扉が開きミランナが入ってきた。
「待たせたわね」
そう言って先ほど座っていた場所に座る。
「まずは、全員が無事に戻ってきてなによりね。飲み物はそのうち持ってくるわ。ヒロは期待していいわよ」
飲み物に期待?
前に飲み物を持ってきた、巨乳の獣人が運んでくるのかな。
「ここしばらくワイヴァーンの報告は無いし、貴女達が戻ってきたってことは討伐出来たと思っていいのかしら?」
「はい、そうですね。フィアさんのおかげですね」
「そう。フィアさん、今回のワイヴァーンの群れの討伐ありがとうございます」
ミランナはそう言ってフィアに頭を下げる。
「討伐するって言ったのは私だから、気にし無くて良いわよ」
「被害なくワイヴァーンの群れのを討伐できましたからね」
フィアがいなかったら冒険者が討伐に行くんだろうけど。
ワイヴァーンの群れを討伐するのに被害なしにはならないだろうな。
「それじゃ、報告をお願い」
「わかりました」
ミランナにリュイルとリリィがワイヴァーンの群れの報告を始める。
リュイル達で報告の内容を話し合っていたし、リュイルとリリィならうまく報告してくれるだろう。
ギルド職員を先頭にリュイル達とギルドマスター室に向かっている。
俺とメイリアの様子を見ていたリュイル達から何故か無言の圧力を感じて移動中にメイリアとの話をしようと思ったが、メイリアの警戒していた様子から話すならミランナのいる部屋の方がいいだろう。
冒険者ギルド職員に聞かれても問題ないとは思うが、用心に越したことはないはず。
情報をくれたメイリアに迷惑はかけたくないからな。
「ギルドマスター、お連れしました」
ギルド職員が部屋の扉を叩き声をかける。
「入っていいわよ」
中からの返事を確認したギルド職員が扉を開けてくれる。
扉を抑えているギルド職員にお礼を言って中に入ると、ギルドマスターであるミランナが机に向かい書類を眺めては何か書き込む。
「もう少しで終わるから座ってて」
書類を眺めながら言ってくるミランナ。
イスに座り書類整理は大変そうだなとミランナを眺めていると、隣に座っているフィアが服を引っ張る。
「どうした、フィア?」
「何か飲み物が欲しいわ」
ミランナは書類の方に集中していて、こちらを気にしている様子はなさそうだしいいか。
レスティナが期待したように見つめてくるので、フィアの要望ついでにリュイル達の分も用意。
飲みながら待っていると、書類仕事を終えたのかミランナは空いている席に座る。
「飲み物は必要なさそうな気がするけど、あった方がいいかしら?」
ミランナはテーブルにあるグラスを見ながら聞いてくる。
リュイルかリリィが答えるだろうと思っていたらみんなの視線が俺に向く。
え!俺なの?
「たぶん話が長くなりそうだし、あった方がいいんじゃないか」
「それもそうね、少しまってて」
そう言い残してミランナは部屋を出て行いく。
「ねぇ、ヒロ。さっき依頼掲示板の所で仲良さそうに肩を組んでいた女性は誰なの?」
ミランナがいなくなってすぐに聞いてくるのかリュイル。
もしかして、すぐに聞きたかったけどギルド職員がいたから聞いてこなかったのか。
「そうですね。気になるところですよ、ヒロさん」
リリィまでもとなると、他もか。
フィア以外の視線が俺に集まる。
別に何かあったわけじゃないんだけどな。
「解体受付の所で知り合ったエルフの冒険者で、名前はメイリア」
「それと、ヒロにおっぱいを好きにさせる約束をしているわね」
ちょ、フィア。
その情報、言わなくてもいいんじゃん。
「何をやらかしたのよ?」
「何もしてないよ。約束もメイリアの方から言ってきたことだし」
「どうしてそんな事になるのよ?」
「ルーミアの所で解体受付してたら話しかけられて、私の事をどう思うって聞かれたから魅力的なおっぱいって答えたらそうなった」
「ヒロが好きそうな、大きなおっぱいだったわね」
フィア、そういう事を言わないでくれると助かるんだけどなぁ。
「あ~、何か納得ね」
「ヒロさんですからね」
「納得」
「ヒロらしくていいんじゃない」
「ヒロさん、おっぱい好きだしね」
言いたい放題だな。
反論は出来ないけど。
「そのおっぱいの大きなメイリアと仲良さそうにくっついて、何を話をしていたのよ?」
リュイルの言い方が気になるけど気にしない事にしよう。
「依頼掲示板の事と、街で戻ってくる時に見かけた集団の事」
「集団の事を聞けたのね」
「ただ、集団の事を聞いた時にメイリアが集団の話している事を周囲に聞かれない方がいいと言って、くっついて話をしていたんだ。メイリアは用心のためと言っていたが」
俺の言葉にリュイルとリリィの表情が変わる。
「ヒロに警告するくらいだし集団に関しては気を付ける必要がありそうね」
「ヒロさん、話を聞かせてもらっても?」
「話をするのは構わないが、ミランナが戻ってきてからでもいいか?」
「そうね、それでいいわ。一度で済むものね」
丁度会話がひと段落着いた所で、部屋の扉が開きミランナが入ってきた。
「待たせたわね」
そう言って先ほど座っていた場所に座る。
「まずは、全員が無事に戻ってきてなによりね。飲み物はそのうち持ってくるわ。ヒロは期待していいわよ」
飲み物に期待?
前に飲み物を持ってきた、巨乳の獣人が運んでくるのかな。
「ここしばらくワイヴァーンの報告は無いし、貴女達が戻ってきたってことは討伐出来たと思っていいのかしら?」
「はい、そうですね。フィアさんのおかげですね」
「そう。フィアさん、今回のワイヴァーンの群れの討伐ありがとうございます」
ミランナはそう言ってフィアに頭を下げる。
「討伐するって言ったのは私だから、気にし無くて良いわよ」
「被害なくワイヴァーンの群れのを討伐できましたからね」
フィアがいなかったら冒険者が討伐に行くんだろうけど。
ワイヴァーンの群れを討伐するのに被害なしにはならないだろうな。
「それじゃ、報告をお願い」
「わかりました」
ミランナにリュイルとリリィがワイヴァーンの群れの報告を始める。
リュイル達で報告の内容を話し合っていたし、リュイルとリリィならうまく報告してくれるだろう。
10
お気に入りに追加
3,114
あなたにおすすめの小説
もしも○○だったら~らぶえっちシリーズ
中村 心響
恋愛
もしもシリーズと題しまして、オリジナル作品の二次創作。ファンサービスで書いた"もしも、あのキャラとこのキャラがこうだったら~"など、本編では有り得ない夢の妄想短編ストーリーの総集編となっております。
※ 作品
「男装バレてイケメンに~」
「灼熱の砂丘」
「イケメンはずんどうぽっちゃり…」
こちらの作品を先にお読みください。
各、作品のファン様へ。
こちらの作品は、ノリと悪ふざけで作者が書き散らした、らぶえっちだらけの物語りとなっております。
故に、本作品のイメージが崩れた!とか。
あのキャラにこんなことさせないで!とか。
その他諸々の苦情は一切受け付けておりません。(。ᵕᴗᵕ。)
モブだった私、今日からヒロインです!
まぁ
恋愛
かもなく不可もない人生を歩んで二十八年。周りが次々と結婚していく中、彼氏いない歴が長い陽菜は焦って……はいなかった。
このまま人生静かに流れるならそれでもいいかな。
そう思っていた時、突然目の前に金髪碧眼のイケメン外国人アレンが…… アレンは陽菜を気に入り迫る。
だがイケメンなだけのアレンには金持ち、有名会社CEOなど、とんでもないセレブ様。まるで少女漫画のような付属品がいっぱいのアレン……
モブ人生街道まっしぐらな自分がどうして?
※モブ止まりの私がヒロインになる?の完全R指定付きの姉妹ものですが、単品で全然お召し上がりになれます。
※印はR部分になります。
私を追い出すのはいいですけど、この家の薬作ったの全部私ですよ?
火野村志紀
恋愛
【現在書籍板1~3巻発売中】
貧乏男爵家の娘に生まれたレイフェルは、自作の薬を売ることでどうにか家計を支えていた。
妹を溺愛してばかりの両親と、我慢や勉強が嫌いな妹のために苦労を重ねていた彼女にも春かやって来る。
薬師としての腕を認められ、レオル伯アーロンの婚約者になったのだ。
アーロンのため、幸せな将来のため彼が経営する薬屋の仕事を毎日頑張っていたレイフェルだったが、「仕事ばかりの冷たい女」と屋敷の使用人からは冷遇されていた。
さらにアーロンからも一方的に婚約破棄を言い渡され、なんと妹が新しい婚約者になった。
実家からも逃げ出し、孤独の身となったレイフェルだったが……
この国に私はいらないようなので、隣国の王子のところへ嫁ぎます
コトミ
恋愛
舞踏会で、リリアは婚約者のカールから婚約破棄を言い渡された。細身で武術に優れた彼女は伯爵家の令嬢ながら、第三騎士団の隊長。この国の最重要戦力でもあったのだが、リリアは誰からも愛されていなかった。両親はリリアではなく、女の子らしい妹であるオリヴィアの事を愛していた。もちろん婚約者であったカールも自分よりも権力を握るリリアより、オリヴィアの方が好きだった。
貴族からの嫉妬、妬み、国民からの支持。そんな暗闇の中でリリアの目の前に一人の王子が手を差し伸べる。
婚約破棄された悪役令息は従者に溺愛される
田中
BL
BLゲームの悪役令息であるリアン・ヒスコックに転生してしまった俺は、婚約者である第二王子から断罪されるのを待っていた!
なぜなら断罪が領地で療養という軽い処置だから。
婚約破棄をされたリアンは従者のテオと共に領地の屋敷で暮らすことになるが何気ないリアンの一言で、テオがリアンにぐいぐい迫ってきてーー?!
従者×悪役令息
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
噂好きのローレッタ
水谷繭
恋愛
公爵令嬢リディアの婚約者は、レフィオル王国の第一王子アデルバート殿下だ。しかし、彼はリディアに冷たく、最近は小動物のように愛らしい男爵令嬢フィオナのほうばかり気にかけている。
ついには殿下とフィオナがつき合っているのではないかという噂まで耳にしたリディアは、婚約解消を申し出ることに。しかし、アデルバートは全く納得していないようで……。
※二部以降雰囲気が変わるので、ご注意ください。少し後味悪いかもしれません(主人公はハピエンです)
※小説家になろうにも掲載しています
◆表紙画像はGirly Dropさんからお借りしました
(旧題:婚約者は愛らしい男爵令嬢さんのほうがお好きなようなので、婚約解消を申し出てみました)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる