146 / 178
146
しおりを挟む
視界は暗く良く見えないが、目の前にあるものが柔らかくて心地いい。
起きるのはこの心地よさを堪能してからにしよう。
しかし、少しというよりかなり身動きしにくいな。
狭い場所で寝た覚えは無いんだが。
確か、昨夜は朝食の仕込みをした後も少しばかり星空の下一人でのんびりして、小屋に戻ってきた時には、リュイル達は横になって寝ていた。
酒瓶を横に転がして上半身裸で寝るのはどうかと思ったが、ワイヴァーンをとの接触で色々疲れたんだろう。
フィアは日本酒を楽しむように飲んでいたけど。
そんなに外にいたつもりはなかったが、起きていたフィアに聞いたらそれなりに外にいたらしい、リュイル達が先に寝るくらいだしな。
少し話をしたあと、フィアに断って先に横になっていつもの様にスキルにチャージ。
近くには誰もいない場所を選んだんだけどな。
まぁ、起きればわかる事か。
柔らかさと心地よさは名残惜しいが、そろそろ起きて朝食の用意をしないと。
なんとか身体を起こし、窓から入ってくる明かるさの感じからいつもと同じぐらいか。
両隣をみれば、リリィとレスティナが。
身動きがしにくかったのと、視界が暗かったのはどちらかに抱きかかえられていたからだな。
いつの間に隣に、離れていたはずなんだが。
リリィとレスティナを起こさないようにおっぱいの柔らかさと心地よさを堪能。
どちらのおっぱいもさすがだ。
周囲に転がっている日本酒の瓶を回収し外へ。
「さて、みんなが起きてくるまでに朝食の用意だな」
調理用テーブルに向かいリエッタさんのミルクで割ったコーヒーを飲みながら、のんびりと朝食の用意をしていく。
みんなが起きてくるまでに用意すればいい。
フィアやリュイル達は朝から肉を希望するので、毎食が肉中心の料理だ。
野菜は汁ものや煮込みにいれてはいるけど栄養管理は大丈夫かと心配になるが、屋台で売っている料理やリュイル達の話を聞いた限りじゃ問題ないようだ。
魔法なんてある世界だから、魔物の肉には知らない不思議栄養があるのかもしれない。
俺も起きてからそれなりの時間がたっているから、肉でもいいのだけどさすがに違う物が食べたくなる。
程よく朝食の準備が進んだところでスキルを起動。
「何かないかねぇ」
リエッタさんのミルクで割ったコーヒーを飲みながら何かないか眺めていく。
しかし、リエッタさんのミルクは本当に濃厚で美味しいな。
リエッタさんに感謝だな。
おっ!
鮭の切り落としの訳アリ品がある、量もそれなりにあるしこれにしよう。
せっかくだし七輪も欲しいな、色々あるけど丸いやつだな。
物がそろえば焼くだけだ、、燃料は焚火に使った燃え残りの木で大丈夫だろう。
七輪で鮭を焼きながら朝食の用意をしていると小屋の扉が開く。
「おはよう、フィア」
「おはよう、ヒロ」
歩いてきたフィアに挨拶するとイスに座りながら返事が返ってくる。
最初に起きてきたのは、身支度を整えたフィアだったか。
「リュイル達は?」
「まだ、寝てるわよ。何か飲み物をもらえないかしら?」
「水か、お茶、朝食用のスープに果汁がある」
「そうね、ヒロと同じものでいいわ」
言ったものから選ぶと思ったが、まさか俺と同じものなんてな。
選択肢に入れなかったものなんだがどうしよ。
「私には飲ませてもらえないのかしら?」
「そういうわけじゃないんだが」
仕方ない出すだけ出すか。
フィアが飲めないようなら俺が飲めばいいんだし。
俺が飲んでいる物と同じものをフィアの前に出す。
「これ、リエッタのミルクよね。その割には色が変なのだけれど?」
コップの中身をみてそんな事を言う。
白いミルクと黒いコーヒーを合わせたら色が変化するからな。
飲み物としては見たことのない色なのか。
「コーヒーって黒い飲み物を、リエッタさんのミルクで割ったものだ。俺は割と好みだけど、フィアの口に合うかは分からない。一口飲んで無理そうなら無理に飲むことはないよ」
「そんな飲み物があるのね」
俺が飲んでいるのを見て、コップに口をつける。
「あら、なかなかいいわね」
どうやらフィアの口にあったようで何より。
リエッタさんのミルクの割合をかなり多めにしたしな。
「ところで何を焼いているのかしら?」
飲みながら興味深そうに俺の作業を見て尋ねてくる。
「これか?」
「肉じゃないわよね」
肉の焼けるような匂いとの違いから分かるようだ。
「魚だな」
「それが?」
「正確には、魚の切り身だがな」
気になるのか近くに寄ってきて七輪で焼いている鮭を眺めるフィア。
「焼いている数は少ないのね?」
「ああ、これは俺の朝食用だからな。フィアとリュイル達にはいつものように用意はしてある」
「そうなのね。でも、私も食べてみたいわ」
やっぱり欲しがったか。
フィアが気にいったら、あるだけ焼くような事になる気がするんだよなぁ。
だが、断れないし仕方がない。
「わかったよ。肉と違って骨があるから気を付けて食べろよ」
香ばしく七輪の上で焼けた鮭の切り身を手元に一切れ残し、それ以外は皿に盛りフィアに渡す。
フィアは嬉しそうに受け取り座っていた場所に戻り食べ始めたので、残した切り身を食べる。
久しぶりに食べたけど、美味いな。
ご飯が欲しくなるわ。
「あら、意外と美味しいわね」
フィアの声を聴き見れば笑顔で食べている。
俺が食べるために鮭の切り身を新たに七輪で焼いているが、フィアの表情からするとさらに催促されそうな予感がするよ。
起きるのはこの心地よさを堪能してからにしよう。
しかし、少しというよりかなり身動きしにくいな。
狭い場所で寝た覚えは無いんだが。
確か、昨夜は朝食の仕込みをした後も少しばかり星空の下一人でのんびりして、小屋に戻ってきた時には、リュイル達は横になって寝ていた。
酒瓶を横に転がして上半身裸で寝るのはどうかと思ったが、ワイヴァーンをとの接触で色々疲れたんだろう。
フィアは日本酒を楽しむように飲んでいたけど。
そんなに外にいたつもりはなかったが、起きていたフィアに聞いたらそれなりに外にいたらしい、リュイル達が先に寝るくらいだしな。
少し話をしたあと、フィアに断って先に横になっていつもの様にスキルにチャージ。
近くには誰もいない場所を選んだんだけどな。
まぁ、起きればわかる事か。
柔らかさと心地よさは名残惜しいが、そろそろ起きて朝食の用意をしないと。
なんとか身体を起こし、窓から入ってくる明かるさの感じからいつもと同じぐらいか。
両隣をみれば、リリィとレスティナが。
身動きがしにくかったのと、視界が暗かったのはどちらかに抱きかかえられていたからだな。
いつの間に隣に、離れていたはずなんだが。
リリィとレスティナを起こさないようにおっぱいの柔らかさと心地よさを堪能。
どちらのおっぱいもさすがだ。
周囲に転がっている日本酒の瓶を回収し外へ。
「さて、みんなが起きてくるまでに朝食の用意だな」
調理用テーブルに向かいリエッタさんのミルクで割ったコーヒーを飲みながら、のんびりと朝食の用意をしていく。
みんなが起きてくるまでに用意すればいい。
フィアやリュイル達は朝から肉を希望するので、毎食が肉中心の料理だ。
野菜は汁ものや煮込みにいれてはいるけど栄養管理は大丈夫かと心配になるが、屋台で売っている料理やリュイル達の話を聞いた限りじゃ問題ないようだ。
魔法なんてある世界だから、魔物の肉には知らない不思議栄養があるのかもしれない。
俺も起きてからそれなりの時間がたっているから、肉でもいいのだけどさすがに違う物が食べたくなる。
程よく朝食の準備が進んだところでスキルを起動。
「何かないかねぇ」
リエッタさんのミルクで割ったコーヒーを飲みながら何かないか眺めていく。
しかし、リエッタさんのミルクは本当に濃厚で美味しいな。
リエッタさんに感謝だな。
おっ!
鮭の切り落としの訳アリ品がある、量もそれなりにあるしこれにしよう。
せっかくだし七輪も欲しいな、色々あるけど丸いやつだな。
物がそろえば焼くだけだ、、燃料は焚火に使った燃え残りの木で大丈夫だろう。
七輪で鮭を焼きながら朝食の用意をしていると小屋の扉が開く。
「おはよう、フィア」
「おはよう、ヒロ」
歩いてきたフィアに挨拶するとイスに座りながら返事が返ってくる。
最初に起きてきたのは、身支度を整えたフィアだったか。
「リュイル達は?」
「まだ、寝てるわよ。何か飲み物をもらえないかしら?」
「水か、お茶、朝食用のスープに果汁がある」
「そうね、ヒロと同じものでいいわ」
言ったものから選ぶと思ったが、まさか俺と同じものなんてな。
選択肢に入れなかったものなんだがどうしよ。
「私には飲ませてもらえないのかしら?」
「そういうわけじゃないんだが」
仕方ない出すだけ出すか。
フィアが飲めないようなら俺が飲めばいいんだし。
俺が飲んでいる物と同じものをフィアの前に出す。
「これ、リエッタのミルクよね。その割には色が変なのだけれど?」
コップの中身をみてそんな事を言う。
白いミルクと黒いコーヒーを合わせたら色が変化するからな。
飲み物としては見たことのない色なのか。
「コーヒーって黒い飲み物を、リエッタさんのミルクで割ったものだ。俺は割と好みだけど、フィアの口に合うかは分からない。一口飲んで無理そうなら無理に飲むことはないよ」
「そんな飲み物があるのね」
俺が飲んでいるのを見て、コップに口をつける。
「あら、なかなかいいわね」
どうやらフィアの口にあったようで何より。
リエッタさんのミルクの割合をかなり多めにしたしな。
「ところで何を焼いているのかしら?」
飲みながら興味深そうに俺の作業を見て尋ねてくる。
「これか?」
「肉じゃないわよね」
肉の焼けるような匂いとの違いから分かるようだ。
「魚だな」
「それが?」
「正確には、魚の切り身だがな」
気になるのか近くに寄ってきて七輪で焼いている鮭を眺めるフィア。
「焼いている数は少ないのね?」
「ああ、これは俺の朝食用だからな。フィアとリュイル達にはいつものように用意はしてある」
「そうなのね。でも、私も食べてみたいわ」
やっぱり欲しがったか。
フィアが気にいったら、あるだけ焼くような事になる気がするんだよなぁ。
だが、断れないし仕方がない。
「わかったよ。肉と違って骨があるから気を付けて食べろよ」
香ばしく七輪の上で焼けた鮭の切り身を手元に一切れ残し、それ以外は皿に盛りフィアに渡す。
フィアは嬉しそうに受け取り座っていた場所に戻り食べ始めたので、残した切り身を食べる。
久しぶりに食べたけど、美味いな。
ご飯が欲しくなるわ。
「あら、意外と美味しいわね」
フィアの声を聴き見れば笑顔で食べている。
俺が食べるために鮭の切り身を新たに七輪で焼いているが、フィアの表情からするとさらに催促されそうな予感がするよ。
20
お気に入りに追加
3,112
あなたにおすすめの小説
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~
ゆるり
ファンタジー
☆第17回ファンタジー小説大賞で【癒し系ほっこり賞】を受賞しました!☆
ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。
最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。
この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう!
……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは?
***
ゲーム生活をのんびり楽しむ話。
バトルもありますが、基本はスローライフ。
主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。
カクヨム様にて先行公開しております。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
戦争から帰ってきたら、俺の婚約者が別の奴と結婚するってよ。
隣のカキ
ファンタジー
国家存亡の危機を救った英雄レイベルト。彼は幼馴染のエイミーと婚約していた。
婚約者を想い、幾つもの死線をくぐり抜けた英雄は戦後、結婚の約束を果たす為に生まれ故郷の街へと戻る。
しかし、戦争で負った傷も癒え切らぬままに故郷へと戻った彼は、信じられない光景を目の当たりにするのだった……
僕は弟を救うため、無自覚最強の幼馴染み達と旅に出た。奇跡の実を求めて。そして……
久遠 れんり
ファンタジー
五歳を過ぎたあたりから、体調を壊し始めた弟。
お医者さんに診断を受けると、自家性魔力中毒症と診断される。
「大体、二十までは生きられないでしょう」
「ふざけるな。何か治療をする方法はないのか?」
その日は、なにも言わず。
ただ首を振って帰った医者だが、数日後にやって来る。
『精霊種の住まう森にフォビドゥンフルーツなるものが存在する。これすなわち万病を癒やす霊薬なり』
こんな事を書いた書物があったようだ。
だが、親を含めて、大人達はそれを信じない。
「あての無い旅など無謀だ」
そう言って。
「でも僕は、フィラデルを救ってみせる」
そして僕は、それを求めて旅に出る。
村を出るときに付いてきた幼馴染み達。
アシュアスと、友人達。
今五人の冒険が始まった。
全くシリアスではありません。
五人は全員、村の外に出るとチートです。ご注意ください。
この物語は、演出として、飲酒や喫煙、禁止薬物の使用、暴力行為等書かれていますが、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。またこの物語はフィクションです。実在の人物や団体、事件などとは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる